-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
たった一つの宝物
-
1:
亜矢
小林晴斗
優花
私達は2000年5月21日に夫婦になった。
いわゆるできちゃった婚。でも私達にとっては優斗を授かったことはとても幸せなことだった。2005-12-11 03:29:00 -
63:
優花
不思議な感じがした。
優斗を想ってくれている人がこんなにいるんだと知って涙が出た。
通夜も終わり、葬儀の日を迎えたけど犯人は見つからないまま。何もかもが歪んで見える。
こうしているときにも犯人は悠々と過ごしているんだろうか。2005-12-11 07:45:00 -
64:
優花
葬儀の喪主の挨拶は晴斗がした。大勢来てくれた参列者の数々の人達。
一部は報道人にも撮影された。
お別れの言葉と称して優斗への最後の手紙を晴斗が読むことになった。
すすり泣く声、ハンカチで涙をぬぐう姿。私には異様な光景にうつる。
テレビで見ていた風景そのものだったからだ。2005-12-11 08:10:00 -
65:
優花
まるで他人事のように見える。まさか自分の子供がなんて考えもしなかった。
でも現実が私を苦しめる。優斗の遺影を持ちながら思った。
なんで優斗なんだって。みんなに愛されていたあの子をどうして殺す必要があったのか。憎んでも憎みきれない。いっそ犯人を殺してやろうとまで思った。2005-12-11 08:13:00 -
66:
優花
「優斗ごめんな。一人で怖かっただろ。助けてやることができなくて・・ごめん。パパもママも優斗が大好きだよ。おじいちゃんもおばあちゃんも友達も先生もみんな優斗のこと大好きなんだ。悪い犯人は必ず捕まる。だからもう怖くないから。安心してずっと天国から見守っててく・・ずっと忘れないから。優斗はパパ達にとってたった一つの宝物だから・・・」
2005-12-11 08:19:00 -
67:
優花
晴斗のお別れの言葉が終わった。唇をかみしめる晴斗の横顔が切なかった。
悔しい。悔しいよ・・・。優斗のことを守れなかった自分が悔しい。
母親なのに子供を守ることができなかったなんて。母親失格だった。後悔なんてしても意味がなかった。だってもう
【優斗は戻ってこない】2005-12-11 08:22:00 -
68:
優花
たった一つの宝物は何ですか?恋人?友達?
私にとっては晴斗が宝物だった。そんな晴斗との間に産まれた優斗は、それ以上にかけがえのない宝物になった。
たった一つ、私達のもとにしか手に入れることのできない宝物。それが優斗だった。2005-12-11 08:27:00 -
69:
優花
幸せな日々から一変して暗い闇へと突き落とされた私達は、前みたいに笑えることはなかった。
優斗が死んでから一日一日がすごく長い。楽しみも嬉しさも一気になくなった。たくさんの幸せが奪われた。
晴斗は仕事に行き始めたけど無気力で仕事になっていないと職場から連絡がきた。2005-12-11 08:30:00 -
70:
優花
始めは優斗のことで同情や理解もあったけど、少しずつ周りは元に戻っていく。職場からしてみれば仕事は仕事だろってことだ。
早く立ち直って頑張れって気安く口にする。優斗ちゃんのためにも元気でいなさいって言ってくる。
周りには分からないんだ。私と晴斗にとって優斗がどれだけ大切だったのか。2005-12-11 08:34:00 -
71:
優花
優斗がいなくなった私達は空っぽなもぬけの殻だった。
何もするきが起きない。思い出すのは楽しかった日々ばかり。
戻りたい。戻りたいよ・・2005-12-11 08:38:00 -
72:
優花
五月五日は子供の日。優斗の日だった。去年は兜をかぶって写真を撮った。夜は三人でレストランにも行った。でも今年は?意味がない長い一日。'イラナイ'こんな日なら。
2005-12-11 08:42:00