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ヴァンパイア
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1:
雛美 ◆ZJjv/8qXNM
ヴァンパィア…つまりドラキュラの事。真っ黒な羽をはばたかせ、闇に紛れて鋭い牙で女の生き血を吸う。自分勝手で非情、まさに悪魔。そのくせ日の光にめっぽう弱くて、朝には棺桶の中で仮死状態になる。
まるで俺みたいだよな。2005-11-25 01:53:00 -
2:
雛美 ◆ZJjv/8qXNM
『なぁ彰…あの話、考えてみたんやけど』
広くも狭くもない、小綺麗な店内。薄暗い照明。真っ白なソファ。
ここはホストクラブ…まぁショーパブって言った方がいぃんかな?とにかく俺はそこの店で働くホストの一人、彰だ。
今俺は隣に座っている平凡なOL、弘美を接客中。2005-11-25 02:01:00 -
3:
雛美 ◆ZJjv/8qXNM
俺は軽く微笑んで、優しく弘美に聞く。
「それで、弘美はどーするつもりなん?」
弘美は吸いかけのマルメンを灰皿に置き、少し黙った後、意を決したように言った。
『あたしね、やっぱり彰にもっとお金使ってあげたい。やってみるわ…風俗』2005-11-25 02:07:00 -
4:
雛美 ◆ZJjv/8qXNM
「そう…ありがと。俺めっちゃ嬉しいよ」
ホントにありがたい話だよ。これで太客育成いっちょあがり。弘美はここ三か月ほど俺の客として、この《ビーナス》に通っていた。落とす金は月5、6万程度の細い客だったが、大事に大事に育ててきた甲斐があった。
『でも、ホントは嫌だし不安だよ。でも、彰のためだからあたし頑張れる』
「そっか、いい子やなぁ弘美は。さすが俺の女やな」2005-11-25 02:17:00 -
5:
雛美 ◆ZJjv/8qXNM
俺は満面の笑みで弘美の頭を撫でる。弘美は嬉しそうに擦り寄ってきた。俺が思ってた通りに育ってくれたお前が可愛くて仕方ないよ、マジで。ご褒美あげなきゃね。
俺は弘美の耳元に口を寄せて囁いた。
「この後アフターしちゃおっか?」
弘美ははにかんだままコクリと頷いた。まさに《悪魔の囁き》。2005-11-25 02:25:00 -
6:
雛美 ◆ZJjv/8qXNM
AM7:12。ミーティングが終わり、近くのファミレスに行く。隅っこの席で弘美が壁にもたれかかって寝ていた。そーいえば今日平日やからこいつ仕事あるんちゃうん?睡眠時間ないやんけ〜かわいそぉ。ま、俺には関係ないけど。
「ごめん、待った?」
弘美を起こしてファミレスを出て、そのままラブホに直行。2005-11-25 02:34:00 -
7:
名無しさん
リアルにバンパイヤってホストあるのしってる?
2005-11-25 05:46:00 -
8:
名無しさん
続きぃ〜
2005-11-27 09:41:00 -
9:
雛美 ◆ZJjv/8qXNM
遅れまくってごめんなさぃ↓
7さん、聞いたことはあります?確かキタのホスクラだっけ?でもこの話はその店とは無関係なので??
8さん、カキコありがとぅござぃます?よかったらこれからも読んでくださぃね?
始めに言っておきますが、この話は全てフィクションです。実際の人物や店とはいっさい関係ありません。あと、更新が遅れることも多々あると思いますが、最後までお付き合いしてくれたらと思います。2005-11-30 19:49:00 -
10:
雛美 ◆ZJjv/8qXNM
別々にシャワーを浴び、出てきた弘美をベットに押し倒す。バスローブを剥ぎ取ると、そこには素晴らしぃほどバランスの取れた裸体があった。Eカップはあるであろう丸い胸、綺麗な曲線を描いたくびれ、真っ白な肌。
こいつなら、風俗に行っても売れっ子になるに違いない。俺はひそかにほくそ笑んだ。2005-11-30 19:54:00 -
11:
雛美 ◆ZJjv/8qXNM
ヤった後はすぐにホテルを出る。照れ笑いを隠せない様子の弘美に「今日はありがと。またね」と笑顔で手を振った。でも、弘美に背を向けた後の俺の顔はきっと別人のようだろう。だるくてだるくて、イライラする…。俺は早く帰りたくてタクシーを探す。大きな通りまで出ないとなさそうだな…。途中で捨て猫の入ったダンボールがあった。俺はそれを蹴飛ばした。
2005-11-30 20:03:00