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新人キャバ嬢桃子の事件簿

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  • 1:

    あっf^_^;フィクションです。

    2005-06-01 21:51:00
  • 2:

    「いらっしゃいませ〜」
    「しおりちゃん3番号テーブルご指名です」ガヤガヤ…
    はぁぁ。私は思わずため息をついた。まだ、この雰囲気に慣れない。待機席から見る店内はいつも映画を見てるように遠い世界だった。

    2005-06-01 21:55:00
  • 3:

    私、野澤桃子がこの北野坂にあるキャバクラ『CURIOUS』で働き始めて2週間がたつ。きっと華やかで楽しいんだろうなぁと甘い考えで入った私だが、現実は超厳しかった。話し方、気配り、そして話術…キャバ嬢としての心得なんて全くない私にはすぐに仕事が苦痛になった。
    ヘルプにつけば何をしていいかわからず、おろおろしてメインの女の子にあきれられる。お酒なんて飲んだ事がないから水割りすら作れない。二週間たった私の居場所はつねに『待機席』だった。

    2005-06-01 22:10:00
  • 4:

    名無しさん

    「かおる〜東京の専門いくんだってぇ??すごいなぁぁ…なんかあんまり会えなくなるの淋しいよぉ↓↓」「そりゃかおるだって淋しいし不安だよ。でもさぁ、そこの学校授業がすごい充実してるんだよね。かおるはいつか自分のブランド立ち上げるのが夢だし、やっぱ早いほうがいいじゃん??ねぇ、桃子はどーすんの??」
    私は答えられなかった。ただなんとなく大学いこっかなぁくらいしか考えてなかったからだ。ずっと一緒にいたかおるが夢に向かって確実に進んでいる…うれしいけど、なんか取り残された気持ちになってしまった。

    2005-06-01 22:39:00
  • 5:

    それから、私はこれからの自分について考えることが多くなった。たしかに大学いって、そこから何かしたい事が見つかるかもしれない。でも私はこのまま地元にいたら家族や友達に甘えてしまう。一度家を出て自分で生活してみよう…ずっと考えた私の結論はそれだった。

    2005-06-01 22:45:00
  • 6:

    それから2日後、コンビニでたまたま立ち読みしていたヘアカタログに「関東最大のヘアサロン『ミュゼ』神戸に新店オープン」という記事を見つけた瞬間に心を奪われた。べつに美容師になりたいなんて一度も思ったことがない。でも今、未熟な私が自立していくのには適切な選択のような気がした。

    2005-06-01 23:00:00
  • 7:

    名無しさん

    よんでます?

    2005-06-01 23:54:00
  • 8:

    9サン、ありがとうございます$GPPPめちゃめちゃうれしいです(>_

    2005-06-02 00:32:00
  • 9:

    「はっ!?神戸!?」
    その夜私が美容師として神戸に行きたいと話したらパパは読んでいた新聞を落としそうなくらい驚いていた。かけていた眼鏡も落ちそうだ。
    「お前美容師になりたいなんて一回も聞いた事ないぞ!!しかも神戸なんて遠いところ絶対にダメだ!!」「私は一回自分でどこまでできるか試してみたいんだよ。パパ、お願い…」
    「桃子…あんた、本気なの??」
    ママも心配そうにこっちを見ている。私は二人に自分なりに考えた答えを話した。

    2005-06-02 00:43:00
  • 10:

    『ミュゼ』に入社してから3日間の事は、今思い出してもつらくて吐きそうだ。私達新卒の美容師見習いは3日間営業中はずっと通路の邪魔にならない所に立って声出し。ただそれだけ。もちろんお昼ご飯を食べる時間もくれない。そして営業が終わってから丸坊主のウィッグを使ってシャンプーの手の動きをずっと練習した。家に帰ればもう12時近くでこの3日で私と一緒に入った20人のうち17人も辞めていった。

    2005-06-02 01:03:00
  • 11:

    でも私は辞めなかった。美容師になりたいという気持ちがない分、がんばらなくてはという負けず嫌いな性格がでてきてただがむしゃらに仕事にうちこんだ。ただ、現実はどうしようもない…一ヶ月たった私の手元に届いた初給料は教育費や保険をひかれてたったの6万円だった。

    2005-06-03 00:12:00
  • 12:

    名無しさん

    たのしぃ?

    2005-06-03 01:03:00
  • 13:

    16サン、ありがとうございます$Gvv

    2005-06-03 01:18:00
  • 14:

    「麗央ちゃん!!れーおーちゃん☆」
    急に呼ばれてはっと我に帰った。
    「あっ…アリサさん。おはようございます。」
    「おっはー☆☆」
    待機席にすとんと座る。『CURIOUS』でナンバー2のアリサさんだ。私が初めてこの店に入ってからいろいろ気にかけてくれていた。私の東京弁(埼玉だけど)がバカにしてるみたいでむかつくってほかの女の子が陰口を言っていた時も「そんなん麗央ちゃんここ出身ちゃうから当たり前やろ。そんなんゆーてるヒマあるならもっと営業し!!」と女の子に一喝してくれたのだ。私にとって、お姉さんのような存在だった。

    2005-06-03 01:34:00
  • 15:

    「アリサさん今日出勤でしたっけ??」
    「それがさぁぁ、彼氏急に仕事呼ばれて今日の約束ドタキャンされてん。でヒマやし今日女の子少ないらしいから入ろっかなって思って。麗央ちゃんいてるしなぁ。」
    麗央とは私の源氏名だ。面接の時に店長に
    「今『れ』のつく女の子おれへんねんよなぁ。自分顔ハッキリしてるし桃子より麗央のほうがしっくりくるわ。そぉしぃ!!」
    と半分強引につけられた。まぁ、気に入ってるからいいけど。
    「慣れたぁ??」
    「まだ、全然です…何していいかわかんなくて…」
    「そっかぁ。今日フリーのお客さんきたら一緒に入ろうよ。店長に頼んでみるから。それでいろいろ見て覚えていったらええやん☆」ほんとにいい人だなぁ…

    2005-06-03 01:47:00
  • 16:

    その夜、私とアリサさんは新規のお客さんに2組ついた。アリサさんの接客は当たり前だけどカンペキだ。「アリサちゃんやったっけ??自分とおったらほんま楽しいわぁ。名刺ちょうだいよ。また来るから」
    「うん☆ありがとぉ。。メルアドも書いとくしまたメールしてやぁ。」
    新規のお客さんのハートもつかむアリサマジック。隣のボックスではナンバー1のまやさんがお客さんと楽しそうにしゃべっている。まやさんはこの店で断トツに美人だけど店の子とは仕事以外では一切しゃべらない。ただ、お客さんからの人気はものすごい。

    2005-06-03 02:00:00
  • 17:

    一瞬、まやさんと目があった。何かいいたそうな目。いったいどうしたんだろう…
    「じゃぁそろそろ帰るわぁ。」
    「あっ…ありがとうございました!!」
    お客さんがチェックを始めたので私はすぐに目線を戻した。

    2005-06-03 23:45:00
  • 18:

    今日は水曜でお客さんが少ないという事で、私とアリサさんは早上がりした。
    「なぁ、麗央ちゃん。今からヒマぁ??飲みにいかへん??」
    アリサさんがロッカーでドレスを脱ぎながら誘ってきた。
    「すいません…うれしいんですけど明日も朝から仕事なんです。」
    「えっ??麗央ちゃん昼間仕事してんの??」
    「一応、美容師を…まだ見習いですけど。」
    「すごいやん!!ほんなら1時間だけ相手してよ。すぐ帰るからさ。」
    結局私はアリサさんに連れられて東門にむかった。

    2005-06-03 23:54:00
  • 19:

    まるで迷路のような東門街を歩いて、一つのビルの前で止まった。
    「あっ、エレベーター止まってるわぁ。乗ろ。ここの3階やから。」
    私とアリサさんはエレベーターに乗った。
    ドアの向こうからカラオケの声と女の子達のはしゃぎ声。ドアには『百花繚乱』と書いてある。
    「アリサさん??ここ…」「あっ、ホスト。うちの彼氏働いてるねん。」
    ギイッ…アリサさんが重そうなドアを開けた。

    2005-06-04 00:03:00
  • 20:

    「はは。かわいいな。俺は大和といいます。はじめまして。」
    ヤマトさんはそう言ってアリサさんの隣に腰かけた。どうやらこの人がアリサさんの彼氏らしい。
    「麗央ちゃんはなんか飲む??」
    「あっ、大和。麗央ちゃん明日も朝から仕事やねんて。だから烏龍茶出したげて。」
    「了解☆☆」
    大和さんはカウンターの子に注文してくれた。

    2005-06-04 00:21:00
  • 21:

    眠い。私はまたひとつあくびを噛み殺した。寝ないで仕事はやっぱりきついわ。「自分眠そうやなぁ〜なんやぁ、彼氏寝かせてくれんのかぁ??」
    シャンプーしていたお客さんにそう言われて私はあわてた。
    「あっ、すいません…昨日つい借りたビデオ見てて…」
    とっさに嘘がでた。

    2005-06-05 22:24:00
  • 22:

    「彼氏おらんの??」
    なおもそのお客さんは聞いてきた。今まで何回か見た事がある。毎月カラーしにくるお客さんだ。目がくりくりしてて、笑うと八重歯が見える。
    「いないですよぉ。募集中です。」
    最近キャバクラの成果がでだしたわ。やっとお客さんとしゃべれるようになってきた。

    2005-06-05 22:31:00
  • 23:

    名無しさん

    略がだるくて読む気せーへん

    2005-06-05 22:32:00
  • 24:

    「ほな立候補するわ☆俺安藤恭平。19歳の学生やから。今度デートしてや。」
    きょとんとする私ににっと八重歯を見せてそのお客さんはシャンプー台からセット面に歩いていった。
    (さすが神戸の人は口説くのも慣れてるなぁ)と私はぽかんとしながらその姿を目で追っていた。

    2005-06-05 22:38:00
  • 25:

    最近、まやさんとすごく目があう。最初は気のせいかとも思ったけどこんなに多いとどうやら気のせいではないらしい。一度話をしたいけど終わる時間が違うからそれもできないままだ。ある日、待機席で隣にいたしおりさんに聞いてみた。

    2005-06-05 22:44:00
  • 26:

    「あのぉ、まやさんてどんな方なんですか?」
    しおりさんはこの店で1番古い。みんなのいい相談役だった。
    「ん??まやちゃん?あの子めっちゃいい子やで。明るいし、面倒見もいいし。だから下の子から慕われてたなぁ。」
    そうだったんだ。今のまやさんからは想像がつかない。
    「でもな、半年くらい前から今みたいに店の子とはしゃべらんくなったけど…」しおりさんは声をおとした。

    2005-06-05 22:51:00
  • 27:

    「ある日急にやからあたしも心配なってさ。どーしたん?て聞いてもなんでもないです、しか言わへんねん。まやちゃんがそんなんになる前あの子が可愛がってた子が次々辞めていったからショックでかなぁって思ったけど…」
    そうだったのか…でも、だとしたらまやさんは私に一体なんの用事なんだろう?私がもっとしおりさんに話を聞こうとした時、アナウンスで「麗央ちゃん5番テーブルお願いします。」と呼ばれた。

    2005-06-05 22:59:00
  • 28:

    私がついた席では、すでにありささんが楽しそうに笑っていた。
    「失礼しまぁす。はじめまして。麗央です。」
    若い団体さんだな。私は名刺を渡そうと手をのばした瞬間に固まった。見覚えのある顔…
    「あれっ!?自分、もしかして…」
    「しぃっ!!」
    私はあわてて人差し指を口にあてた。なんとそこには、安藤恭平が座っていたのだ。

    2005-06-05 23:08:00
  • 29:

    「なぁんやぁ恭平。こんなかわいい子と知り合いなんかぁ??」
    「いやぁ、人違いっすわ。似てただけやった。」
    彼はそうごまかして、私の隣に座り直し小声で聞いてきた。
    「自分『ミュゼ』の子やんなぁ?なんで夜しとん?」「給料が安くて生活できないからですよ。自活してるんで…。」

    2005-06-05 23:15:00
  • 30:

    「そっかぁ。それにしても女の子って変わるもんやなぁ。」
    恭平は私の姿をじろじろ眺める。そりゃそうだ。いつもはストレートな髪をコテでぐりんぐりんに巻いて、お姉雑誌で学習した濃いめのメイクにつけまつげ。アリサさんからもらった黒いひらひらのワンピを来た私はどっから見ても『夜の女』だ。

    2005-06-05 23:22:00
  • 31:

    「できたらお店には言わないでもらえるとありがたいんだけど…」
    私が申し訳なさそうにいうと、恭平は笑った。
    「言うつもりなんか元々ないから。それよりさぁ、自分月曜休みやろ?ほんならこないだの約束♪どっか行こやぁ。」
    明るく言う彼に、私はつられて笑い月曜日のデートをオッケーした。

    2005-06-08 23:51:00
  • 32:

    月曜日、私と恭平は国際会館の大階段で待ち合わせした。今日はなんだか早くに目が覚めたから私は待ち合わせの時間より30分も早く来てしまった。(なんかドキドキするなぁ…)天気は快晴で雲一つない。私は階段に腰かけてうっとりと目をつぶった。

    2005-06-09 00:00:00
  • 33:

    すると肩をぽんぽんたたかれた。はっと後ろを振り返るとそこには恭平がいた。「自分早いなぁ。まだ約束の時間まで20分あるやん。」
    そう言いながら私の横に腰かけた。
    「そういう恭平…さんだって早いじゃん。」
    「恭平でいいし。俺結構待つん好きやからなぁ。」
    恭平は煙草にしゅっと火をつけた。

    2005-06-09 00:06:00
  • 34:

    それにしても恭平ってよく見るとすごくかっこよかったんだ…。Tシャツからのびた腕は細いのに、しっかり筋肉がついていて昔何かスポーツをやっていたらしい体つきだった。きっと全身余分な肉なんかついてないだろう。私はつい恭平の体を想像してしまい、顔が赤くなった。

    2005-06-09 00:14:00
  • 35:

    「何一人でにやにやしてんねん。今日どないする?」恭平にそう言われ私は自分の想像がばれたんじゃないかとますます赤くなった。「な…何でもいい!!私まだよく神戸知らないし。」「そういや東京弁やもんな。ほんなら今日は俺がいろいろ連れてったるわ。」
    そう言って恭平は立ち上がると私の方を見た。
    「なぁ、てか自分の名前知らんわ。なんてゆーん?」「野澤桃子…」桃子。ダサい名前だ。自分でもイヤになる。
    「そっかぁ。ほな行くか、モモ☆」
    そんなふうに呼ばないでよ。なんか、ドキドキする…

    2005-06-09 00:22:00
  • 36:

    突然の恭平の申し出に私はすごくうれしくなった。実は私は、一回も海に行った事がないのだ。
    「えっ!!行きたい!!すぐ着く?」
    「ちょっと電車乗らなあかんけどすぐやで☆」
    あせる私をなだめて恭平はJRの駅まで連れていってくれた。

    2005-06-09 00:44:00
  • 37:

    恭平が連れてきてくれたのは須磨海岸だった。
    「すご〜い!!おっきぃ!!うわ、船が見える!!」「はしゃぎすぎやろ。でも連れてきたかいがあったわぁ。ほら、あっち明石大橋見えるで。」
    恭平が指差したほうに大きい吊橋があった。
    「あっ、これが世界一長い吊橋?」
    「せやったかなぁ??もうちょい暗くなったらライトアップするねんけど…」
    「えっ、じゃぁそれまで待ってようよ。私見たいかも。」
    私と恭平は砂浜に腰をおろした。

    2005-06-09 01:21:00
  • 38:

    時計を見ると6時半だった。今日は多分私が神戸に来て1番充実した日だ。
    「ありがとね、恭平。今日すごい楽しかった。」
    「なんやねん、急にそんなん言われたらびっくりするやん。」
    「だってこんなに時間過ぎるの早く感じたの久しぶりだもん。恭平と出会ってまだちょっとなのに、こんなに遊んでくれてまじ感謝してる。」
    その言葉に恭平は急に真顔になってこっちを向いた。「ちょっとちゃうで…俺、ずっとモモの事見てた。」

    2005-06-09 01:32:00
  • 39:

    「えっ…?」今…なんて?私がびっくりした顔で恭平を見ると恭平も見つめ返した。
    「俺がたまたま髪切りに店行った時、モモ店に入りたてでずっと立ってたやろ?ほかの奴らみんなしんどそうやったのにモモはにこにこしながら声だしとった。それで俺、なんか気になってん。今まで月一で美容院なんか行かんかったのに、モモ見たいから通ってた。」

    2005-06-09 01:41:00
  • 40:

    潮風がさぁっと恭平の髪をかきあげた。
    「ずっとしゃべってみたかってん。どんな子なんやろうってずっと考えてた。キャバ嬢やってたんわかった時はちょっと意外やったけど、親に頼らんと生活してるんわかってもっと好きなった。」
    好き…!?恭平今私のこと…
    「モモ。俺お前が好きや。俺の女になってくれ。」

    2005-06-09 23:21:00
  • 41:

    「恭平…」
    悲しくないのにいっぱい涙が出てきた。まだ私は恭平の事をよく知らない。でも、今日一日いて私は確実に彼に惹かれていた。まだ、現実味がない。恭平が私を好きだといってくれてるんだ…
    「泣くなや。モモ…やっぱムリか?」
    「ムリじゃない!!うれし…」

    2005-06-09 23:30:00
  • 42:

    私が最後まで言い終わる前に恭平が私の唇をふさいだ。初めてのキスは何の味もしない、だけどいっぱい気持ちが伝わるキスだった。二人が唇を離した瞬間に橋が明るくなった。
    「すごい綺麗だね…」
    幸せすぎて、私は恭平の手をぎゅっと握りしめた。

    2005-06-09 23:38:00
  • 43:

    好きな人がいるっていうだけでこんなにも毎日が充実するものだろうか。美容院ではスタッフやお客さんに「最近楽しそうやなぁ」と言われるくらい毎日顔が自然ににやけてくる。恭平と私は、キャバのバイトをしてない日はほぼ毎回会っていた。彼に早く会いたいから練習を朝練に切り替え、仕事中も先輩の技術を見て覚えていった。その結果、私は次回からカラーも任されるようになった。

    2005-06-09 23:48:00
  • 44:

    「麗央ちゃんさぁ、最近めっちゃかわいくなったよなぁ。」
    待機席でアリサさんが話しかけてきた。キャバで働き始めてもう3ヵ月たつ。最近、ちょこちょこ指名は増えてきたけどもやっぱり待機席が居場所だった。
    「えっ?そうですか?」
    「うん。お客さんとかほかの女の子も言いよったで。めっちゃかわいくなったなぁやって☆あっ?彼氏でもできた?」

    2005-06-12 01:19:00
  • 45:

    「…ふふっ☆」
    アリサさんの言葉に私は照れた。美容院でも仕事は順調だし、キャバではかわいくなったとほめられる。最近本当に幸せすぎて怖いくらいだった。
    「図星かぁ〜。ええなぁ。」
    「アリサさんだって大和さんとラブ×2じゃないですか。」
    アリサさんは一瞬ぴくっと眉を動かした

    2005-06-12 01:24:00
  • 46:

    「それが大和と今ケンカしてんねん。だからしばらく会ってないわぁ。」
    えっ?そうだったんだ…。初めて大和さんのお店に行って以来、私は何度かアリサさんとお店に飲みに言っていた。最近まですごく仲よさそうだったのに…。

    2005-06-12 01:30:00
  • 47:

    「あっ、でも二人仲いいからすぐ仲直りできますよ。」
    「なんも知らんくせに気休め言わんとってよ…」
    アリサさんが小声でつぶやいたのと、店内の音楽が大きかったのとで私はアリサさんがなんて言ってるか聞こえなかった。
    「えっ??」
    「なんでもないで☆麗央ちゃん彼氏大事にしいやぁ。」
    いつものアリサさんだ。この時、私は自分の事で有頂天になっていてたいして気にとめていなかった…。

    2005-06-12 01:41:00
  • 48:

    名無しさん

    続き書かないんですかぁ??
    書いて下さぃネ??

    2005-06-21 02:21:00
  • 49:

    55サンありがとうございます(>_

    2005-06-21 10:43:00
  • 50:

    上がる時間がアリサさんと一緒の日は必ず飲みに行ったりファミレスに行ったりしていたのだが今日のアリサさんは「じゃぁ麗央ちゃんお先に。」と早々と帰ってしまった。もしかして怒らせちゃったのかなぁ…。ちょっと私は憂鬱になった。

    2005-06-21 10:50:00
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