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幸せになっちゃダメな人間

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  • 1:

    ウチの20年間を小説にした実話デス。多少オーバーに書いてマスが??

    2005-11-30 18:35:00
  • 2:

    母親はバリバリのキャリアウーマン。インテリアデザインの仕事が忙しいらしく滅多に帰ってこない。
    父親はウチが6才の頃この家を出て行った。
    でも記憶の中のお父さんは優しくてメチャ笑顔の似合う人だったと思う。
    休みの日はよく遊びに連れてってくれたし。母親もその頃は専業主婦でよく幸せそーによく笑ってた。

    2005-11-30 18:45:00
  • 3:

    6才マデのうちんちは普通の幸せな家族だったと思う。
    ―ある日の夜中―
    すごい物音に目が覚めて台所カラ母親の叫ぶよーな声が聞こえた。恐る恐るのぞいたトビラの向こうには電話を片手に狂ったように泣きじゃくる母親の姿があった。「どーして?・・ウッ‥どーして?ッッ…」と電話の相手にすがりつくように訴える母親の姿。

    2005-11-30 18:55:00
  • 4:

    ウチはなんかメチャクチャ恐くなって布団にもぐって声を殺して泣きまくった。
    その日以来父親の姿を見るコトはなかった。
    何があったのか、父親はドコに行ってしまったのかは6才ながら絶対口に出しちゃいけないよーな気がして聞けなかッた。
    そしてその日以来母親はウチの前で泣くコトも幸せそーに笑うコトもなくなった。

    2005-11-30 19:01:00
  • 5:

    ―ー中学3年―ー
    ユイ「てかさぁ、中学出たら何スルべ?!」
    愛「ん〜…ふらふら?!笑まぁとりま金稼ぐ?」
    ユイ「ウチさぁ家でるつもりなんだケド、あんたわ??」愛「もち出ますとも♪中学出てまであのクソババァの世話になるのは嫌ぢゃん?」ユイ「ぢゃぁ同棲でもしちゃいます????」
    ユイは一番の仲良しでとにかく気が合う。メチャ美人なんだけど性格がやけに男らしい。ユイのオヤジは結構有名なヤァサンでユイも地元では名の知れたワルだッた。そんなユイの影響でウチも中学入ってカナリ不良化した。

    2005-11-30 20:08:00
  • 6:

    喧嘩、窃盗、無免、何度も警察のお世話になッた。
    でもポリ署にウチを引き取りにくるのは担任かバァチャンだった。バァチャンはいっつも泣いてた。それがなんかメチャうざく感じて、わざと担任に来てもらったりした。

    2005-11-30 20:19:00
  • 7:

    ある日学校の近くの公園にいつもの5人でたむろッてた。ユイ、ナツミ、チグサの4人は皆クラスバラバラだけど仲良かった。ウチの学校はなぜかマヂメな奴ばっかでこの4人は学校で変に浮いてた。マヂメな奴とはどーも親しくなれなくていつも4人でいた。

    2005-11-30 20:31:00
  • 8:

    名無しさん

    頑張って〜?

    2005-11-30 20:49:00
  • 9:

    そしたら向こうカラ6人組の集団が
    「岡崎ユイはどいつな〜?」って向かって来た。
    たぶん1ヵ月前ユイが素ボコにした隣町のエリカ。
    エリカの方は2人組で睨んだ睨んでないでユイに絡んで来たらしくユイがボコボコにやっちゃったらしい。
    ユイは体は小さいのに喧嘩がバリ強い。たぶん力とかぢゃなくて喧嘩馴れしてるカラ。
    エリカ「あんたら調子こいとんかぁ??」
    《オマエがだろッ?》 ユイ「まぁ2人ぢゃ勝てないカラって集団で来ちゃって?プッ。やるんならやったろーぢゃん?」
    で喧嘩スターツ?

    2005-12-01 03:01:00
  • 10:

    でもあっちは準備万端で鉄パイプ。こっちは武器になるもんと言えば…
    かばん(?)?
    最近なんかウチは喧嘩スルのもあんまりやる気が出ない。勝っても勝ってもまた向かって来るヤツは増える一方で終わりが見えない。
    勝ったカラッて残るのは手についた相手の血だけ。

    2005-12-01 04:34:00
  • 11:

    中1.中2の頃はプライドだけで乗り切った。勝てば全てが手に入ったよーな達成感があった。
    でも今は違う。そんなバカなプライドも今は何の価値もない。
    そんなコト考えながらぼーッと突っ立っていたらいきなりゴ―ンッ!!
    一瞬頭が真っ白になった。額カラ血が流れてくるのがわかった。

    2005-12-01 04:45:00
  • 12:

    額に手をあててその手を見ると案の定血が流れてた。いつもより以上にムカついた。けどキレそーになるのを必死でこらえた。
    でももぉ遅かった。
    ウチは相手の鉄パイプを奪い取り、頭、腰、腕、足、ところかまわず殴った。
    今日は止まらなかった。なんか悔して。今マデやってきたコトが無意味だッたよーな気がして。意味なく孤独感が襲ってきて。
    警察のサイレンが鳴って
    ふ、と正気に戻ったら、もぉ相手は半分意識をなくしてた。

    2005-12-01 05:00:00
  • 13:

    「ヤベッ!マッポぢゃん逃げろッ!!」誰かが言った。
    ケド逃げる気力もなく相手の上に乗ったまま意味もなく泣いてた。
    ナツミ「愛、なんしよん??はよ逃げなッッ??」
    ナツミがウチのウデを引っ張った。でも体が動かなかった。そんなコトしてたらウチらは皆捕まった。

    2005-12-01 05:09:00
  • 14:

    ポリ署に着いてウチらはカナリ警察におどされた。もーオマエらは家裁決定だトカ、年少送りだトカ。でもそんなのどーでも良かった。てゆーかみんなの言葉がちゃんと耳に入ってこない。
    変な脱力感があった。
    結局ギリ大丈夫だったケド。

    2005-12-01 05:16:00
  • 15:

    いつものよーに泣きながらバァチャンが迎えにきた。
    今日はいつも以上にウザく感じて、言っちゃダメな事言ってしまった。
    「あんた何で泣きよん?どーせ近所の人にまた噂されるカラやろ?世間体が悪いカラやろ?だったらもー縁切ってや。ウチを施設にデモ入れればいーぢゃん。ウチになんか憎しみしかないくせに。愛してもないのに愛しとるよーなフリしなや?」 バァチャンは一層に泣いた。

    2005-12-01 05:29:00
  • 16:

    ウチはその場からバァチャンを置いて走って去った。
    わかってた。バァチャンがそーなるのも仕方ない。ウチんチの近所にひとりで住んでて、老人のひとり暮しは楽なもんぢゃないカラ何かあった時のタメに近所付き合いは普通以上に必要だとゆーコトも。小さい頃カラ愛想がなくて悪さばッかするウチはそりゃー可愛くないでしょーよ。そんなコトわかってる。ケド今日はその現実が孤独で孤独で仕方なかッた。

    2005-12-01 05:42:00
  • 17:

    ―次の日の学校―
    ユイ「あいつらあんな弱いくせにどこカラあんな自信出てくるん?ほんま尊敬スルわ!笑」
    チグサ「ホンマそれ〜?身の程知れやッ」キャハハ
    愛「・・・」
    チグサ「つーか愛元気なくない??昨日ボロ勝ちしよッたのに。昨日のあんたは最強だった!笑」
    愛「イヤイヤばり元気やし?」 ナツミ「てか愛ちょッと来て」

    2005-12-01 05:56:00
  • 18:

    愛「イヤイヤばり元気やし?」ユイ「考え事なんかしよッたら老けとる顔が余計老けるよん?笑」
    愛「うっさいわ??」
    ナツミ「てか愛ちょっと来て」ナツミに呼ばれて皆のトコからちょっと離れた。

    2005-12-01 06:00:00
  • 19:

    ナツミ「な〜あんた昨日泣いてなかッた?なんかあったんけ??」
    ナツミが深刻な顔して言った。愛「まさか〜?ウチが泣く訳ないぢゃん?」
    今マデ強がってきたぶん泣いてたなんか言えなかったナツミ「ハァ…も〜?
    強がんなや!?辛いコトあるんならたまには言いや!あんたの下手な作り笑い見てるこっちが辛いわ!」

    2005-12-01 06:09:00
  • 20:

    泣けた。
    愛「ごめん…」
    昨日カラやけに涙もろい。人前で泣いたのは小学校以来だ。いや小学校の頃も人前で泣いた覚えはない。
    ナツミ「ハイハイ?お姉様が弱音でも聞いたるカラ言うてみ!笑」
    愛「あんたの妹になった覚えないわ!笑」

    2005-12-01 06:28:00
  • 21:

    愛「ウチさぁ生まれてこん方がよかったんカモ。ウチのせいでミンナに嫌な思いさせて。最近喧嘩とかホンマ嫌なんよ。前は喧嘩で溜まってたもん吐きだしてたケド最近は喧嘩すればする程悲しくなる。もー無意味に人傷つけてマデ勝ちたくない。そんな事ばっかしてきたウチはそりゃぁ誰からも愛されんで当然よな。」

    2005-12-01 06:45:00
  • 22:

    ナツミはウンウン頷いて「あんたはバカか。。」ってウチの頭撫でてそれ以上何も言わなかった。
    ナツミは4人の中で1番大人だ。ユイとチグサとウチは強がりで意地っ張りでとにかく素直ぢゃない。それをナツミがいつもカバーしてくれる。たぶんナツミがいてなかったらウチらはまとまりのないただの自己中集団だと思う。笑
    みんなをまとめるのはやっぱナツミにしかできないし、そーゆーとこ密かに尊敬スル。

    2005-12-01 06:57:00
  • 23:

    ナツミには言わなかったケドうちはあの3人カラ距離を置こうか考えてた。
    一緒におればそりゃぁ喧嘩だッて巻きこまれるし、犯罪だって平気でするし。もーそーゆーのには疲れてた。

    2005-12-01 07:07:00
  • 24:

    ―放課後―
    ユイ「愛帰るべ!」
    愛「ちょい今日担任に呼ばれてんカラ先帰って〜」ホントは呼ばれてナイ。
    ユイ「いや、話あっカラ公園で待ってんべ!」
    愛「おん…」
    話ッて何だろトカ思いながら30分おいて公園に向かった。

    2005-12-01 07:17:00
  • 25:

    公園に着くと3人が円になって座ってた。
    愛「どした?」
    ユイ「まぁ座れッて?」
    ・・・
    ウチらには珍しい沈黙が少し流れた後、ユイが話し始めた。
    ユイ「もー喧嘩トカやめるべ。」ユイが照れながら言った。チグサ「愛が嫌ならやめる。ウチらは4人で1つやろ?誰か1人が嫌な思いしてたらミンナ嫌ぢゃん。」

    2005-12-01 07:28:00
  • 26:

    ユイ「…あと、あんたが誰からも愛されてないトカないから。少なくてもウチらはみんなあんたのコトめっちゃ好きやで。」
    チグサ「あんたメチャええ奴ぢゃん。生まれてこん方が良かった訳ないやん。」

    2005-12-01 07:37:00
  • 27:

    いつもフザけた事しか言わないユイとチグサ。強がりで素直ぢゃないユイとチグサ。
    照れながら不器用に、でも必死でウチを励まそうとしてるユイとチグサがメチャクチャ可愛いかッた。

    2005-12-01 07:45:00
  • 28:

    こんなえぇ奴らと距離を置こうトカ考えてたウチがメチャ恥ずかしくなった。
    マヂでウチの居場所はココにしかないと思った。
    ナツミ「よし?よ〜言った?ぢゃぁマクドでも行きますかぁ?」

    2005-12-01 07:54:00
  • 29:

    ウチは家にほとんど帰ってない。誰もいないシーンとした、だだっ広い家にいるとなぜか嫌な事ばかり考えてしまうから。いつもナンパで知り合った男の家かユイん家にいた。

    2005-12-01 08:11:00
  • 30:

    今さらだけど、ウチらは皆カレシがいる。ユイは21のやっぱりヤァサんで、チグサは19才の鳶やってる人、ナツミはタメの男と2年ぐらぃ付き合ってる。ナツミは一途でウチらがナンパとか誘っても付いてこない。そしてウチは不特定多数!笑)別に特別好きな奴なんかいなかったケド家に帰りたくなかったカラ。

    2005-12-01 08:19:00
  • 31:

    今日は不特定多数の彼氏の中のケンちゃンといた。
    19の鳶でチグサの彼氏の友達だった。一人暮しだッたカラ多数の彼氏の中でも1番一緒にいた。
    ケン「オマエのオカン何してん?」愛「知らないッ♪」
    ケン「オトンは?」
    愛「知らないッ♪」
    ケン「あッそ?」

    2005-12-01 08:32:00
  • 32:

    最近ケンちゃんは細かい事まで聞いてくる。そーゆーのはウザい。そろそろ別れよーと思ってた。
    チグサ「てかケンチャンに相談されたよ。愛が冷たいッて。」愛「うん、もーそろそろ別れ時かな〜。」

    2005-12-01 08:37:00
  • 33:

    チグサ「え〜。ケンチャン結構ぇぇ奴やン!」
    愛「いや、それウチ的にどーでもえぇ?笑」
    チグサ「まぁ愛は遊んどるのが似合ってンぢゃね??」 愛「だしょだしょ??」 本気で好きになッたコトなんかない。

    2005-12-01 08:45:00
  • 34:

    いつものよーにケンちゃんちにいた。そしたらバァチャンから電話が鳴った。あの日以来バァチャンとは会ってないカラかなり気まずいな〜トカ思いながら恐る恐る電話にでた。
    《お母サンが倒れたカラすぐ来なさい!!》

    2005-12-01 08:51:00
  • 35:

    ケンチャンに送ってもらってバァチャンの言う病院に向かった。急いで病室に入ると点滴をしながら母親がベッドで眠っていた。
    愛「オカン大丈夫なん??」 バァチャン「うん、ただの疲労と栄養失調やて。」

    2005-12-01 08:58:00
  • 36:

    バァ「明日には退院できるらしいしもー遅いカラ帰り。」(そんな事で呼ぶなや?あせって損した。))とか思いながら帰った。母親を見たのは久し振りやッた。

    2005-12-01 09:06:00
  • 37:

    ケン「オカン、ホンマ大丈夫なん?」愛「ボークちん知らねッ」
    ケン「オマエさぁオカンの事嫌いなわけ??」
    愛「あっちがね。。」
    ケン「そっか…」
    ケンチャンはそれ以上聞かなかった。

    2005-12-01 09:12:00
  • 38:

    ケンチャンとは別れると言いながらその後も別れないままダラダラ一緒にいた。
    愛「実は明後日はウチの誕生日よン?ケンタンもち何か買ってくれるンしょッ???」
    ケン「買ったるケドちょっとは遠慮してな??」

    2005-12-01 09:21:00
  • 39:

    愛「ぢゃぁ遠慮してヴィトンのアルマでいーよ?笑」
    ケン「却下???」
    愛「あッそ?ウチはここ10年親にさえプレゼントなんかもらったコトないんやカラ1回ぐらぃ10年分ぐらいのモンくれたッてえーやんけッ?」
    冗談で言った。
    ケン「オマエにアルマなんかもったいないデス〜?笑」

    2005-12-01 09:31:00
  • 40:

    ―誕生日―
    放課後ウチの誕生日会を込めて4人でカラオケに行った。酒も入って久々にみんなでハシャぎまくった。
    ケンチャンからのメール?〔今日ははよ帰って来いよ!〕

    2005-12-01 09:39:00
  • 41:

    ユイ「お〜ッと、アイの愛しのダーリンから?が入った事やし、そろそろお開きしまッかぁ〜!」
    ウチはケンチャンの着メロをトランスのPOISONにしてた。その事はユイしか知らなかったからわざとチャカしてきた。

    2005-12-01 09:45:00
  • 42:

    チグサ「なんだかんだ言っといてちゃッかりぇぇ感じぢゃん?最近ケンチャン以外会ってナイみたいやしぃ?笑」
    愛「そんなんぢゃないデス??あたいは魔性の女目指してますケン?笑」
    ナツミ「ハイハイ?ほな帰るかぁ!」

    2005-12-01 09:51:00
  • 43:

    みんなで駅の方に向かって歩いてた時、ユイの携帯が鳴ってユイが電話の相手と何かモメてた。なんか後輩のミサがヘマうッてユイに助けを求めてきたらしい。ミサは1個下で愛想が良くて人懐っこいカラうちらも後輩の中で一番可愛いがってた。

    2005-12-01 10:04:00
  • 44:

    ユイ「ちょいミサんとこ行ってくるわ!」
    チグサ「ウチも行くわ!」
    愛「ウチも!」
    ユイ「あんたは来んでエエ!たぶん喧嘩になる思うし。ケンチャンも待っとんやし帰り!」

    2005-12-01 10:09:00
  • 45:

    愛「ウチら4人で1つぢゃなかったんス?笑]行かんとウチの気がすまんッス!!」
    ユイ「なぜに体育会系?!笑ほなまぁ一緒に行くべ♪」走って向かった。

    2005-12-01 10:16:00
  • 46:

    結局喧嘩になって、またまた警察のお世話になった。いつもお世話になってる少年課の吉岡サン(通称ヨッシー)にいつものよーに怒られてた途中、一瞬目が点になった。そこに現われたのはバァチャンでもなく担任でもなくオカンだったカラ。

    2005-12-01 10:26:00
  • 47:

    何事かと思った。ウチが事故って入院した時さえ見舞いにも来なかった母親がこんなくだらんコトのタメに来たんだから。
    オカンは「帰るよ。」とダケ言って車の方に歩いて行ったカラうちは唖然としながらその後を付いていった。
    家に着くまで一言も喋らなかった。

    2005-12-01 10:36:00
  • 48:

    家の前でウチが車カラ降りようとした時
    母「愛?あのさ…
    ぁ…やっぱいい。」
    この時のオカンは意味不だった。そしてスグまたどっかに行った。

    2005-12-01 10:43:00
  • 49:

    家に着いて一服しよーとした瞬間大事なコトに気がついた!!
    ケンチャンのコトをスッカリ忘れてたぁぁ???みたいな。
    消してた携帯の電源を慌ててつけた。メール5件。全部ケンチャン。スグ電話した。

    2005-12-01 10:58:00
  • 50:

    ケン「心配スルやろが?」
    ぶちキレてるケンチャン。
    愛「ごめんなちゃぃ…」
    ケン「まぁ無事ならよかった!これから迎え行くわ。」ケンチャンはスグ来て、コンビニでビール買ってケンチャンちに向かった。玄関の前で
    ケン「ちょい待っといて!」

    2005-12-01 11:06:00
  • 51:

    ケン「え〜よ〜!!」
    中からケンチャンが叫んだカラ家に入った。部屋は真っ暗だった。洗面所を通ってドアを開けた瞬間びっくりした。テーブルの上には二人ぢゃ食べきれない大きさの丸いケーキに15本のロウソク。

    2005-12-01 11:13:00
  • 52:

    ケン「ハッピバースデイトゥユー♪ハッピバースデイ ディア愛チャーン♪」めちゃめちゃ嬉しくなって思いっきりロウソク吹いた。
    そしたらケンチャンが電気を付けた。ちょッと泣きそうになッた。ケーキの隣にはもー冷えきッてしまッたウチの大好きな明太子スパゲティがあッた。

    2005-12-01 11:21:00
  • 53:

    ケンチャンは料理が出来るよーな奴ぢゃない。それでもウチのために一生懸命作ってるケンチャンの姿が頭に浮かんだ。愛「ありがとう?」 丸いケーキに年の数のロウソク。皆にとってはありきたりな普通の誕生日カモしれない

    2005-12-01 11:29:00
  • 54:

    ケン「よしッ!ほな食え!」愛「いただきやすッ?」
    ケン「はぁ、デモまだ15かぁ!若いねキミ。」
    愛「ケンチャンも若いゃんけ」
    この頃背伸びしてた分、若いッて言われるのがガキ扱いされてるみたいで嫌だった。

    2005-12-01 11:41:00
  • 55:

    ケン「まぁそんなフテるな?そんなカワイイカワイイ愛ちゃまにはコレが似合うんとちゃう?」ッてクローゼットから箱を取って来て「開けてみ。」
    コレはさすがのウチもマヂで参った!

    2005-12-01 11:50:00
  • 56:

    箱の中にはまたヴィトンの箱が入っててその中には冗談で言ったつもりのアルマが入ってた。急に涙が溢れてきた。だってこれさぁ、あんたの1ヵ月分の給料と同じぢゃんかぁ。1人暮しで余分な金なんか無いハズやろ?どーせ無理して買ったんやろ。

    2005-12-01 11:57:00
  • 57:

    「泣くなバカ。」
    そー言ってケンチャンはウチを抱き締めた。
    ケン「そりゃぁ10年分のプレゼントやもん。10年間我慢してきた愛へのご褒美ぢゃ!」涙が止まらなくなッた。ケンチャンがウチの夢を叶えてくれた。ホントにありがとう。

    2005-12-01 12:05:00
  • 58:

    ある日いつものように学校が終わってケンチャンちに帰った。最近は毎日ケンチャンといる。ビデオを借てきてふたりで見てたら携帯が鳴った。またバァチャンだ?
    愛《もー何?》ちょいキレ気味に行った。
    バァチャン《美智子が…ウッッ美智子が・・ッ・ゥッ…》

    2005-12-01 12:13:00
  • 59:

    美智子は母親の名前。尋常ぢゃないバァチャンの声を聞いて急いであの病院に向かった。
    [[手術中]]
    手術室の前に座るバァチャンにかけよって、
    愛「ただの栄養失調やなかったん?なぁ?バァチャン?」バァ「ヒック…クッ…ッほんまはなぁ…ゥッ‥

    2005-12-01 12:23:00
  • 60:

    バァ「ほんまは…癌やったんよ。ゥ‥ッッ‥しかも末期の…ッ‥」
    意味がわからなかッた。だってこの前ただの栄養失調だッて言ったぢゃん!?ついこの前ポリ署まで迎えに来たぢゃん!?
    バァ「愛には絶対言わないでッて言われてな、、」

    2005-12-01 12:30:00
  • 61:

    今まで散々ウチのコトほッたらかしにしたくせに。今さら優しさ見せんなよ。なんかすッッげーむかついた。頭ん中もーメチャクチャでこの場にいてられなくて帰ろーとした。そしたらケンチャンが腕引っ張って「今一番ここにおらんとダメな人間はオマエやろ?逃げんな?」

    2005-12-01 12:41:00
  • 62:

    愛「あんたに一体ウチの何がわかるん??母親にすら愛されンかったウチの気持ちが分かるとでも言うん?いっぱいおる彼氏の中のひとりでしかないアンタにそんな出しゃばったコト言われたないわ??」また言っちゃダメなコトを言ってしまったガキなうち。

    2005-12-01 12:49:00
  • 63:

    ウチの腕を掴んだケンチャンの手が緩んだ。その手を振りほどいてウチは走り去った。近くの公園でメチャクチャ泣いた。大声で子供みたいに泣いた。何が悲しいのカモわからずに。
    3時間後ケンチャンからメールが入った。

    2005-12-01 12:55:00
  • 64:

    〔今お母さん亡くなったカラ帰っておいで。会いたくないやろカラ俺は家に帰っとくわ。〕
    ケンチャン…
    全然関係ないウチのオカンのために手術が終わるのをあんたは長い間待っててくれたんやね。

    2005-12-01 13:01:00
  • 65:

    ちょッと考えて歩きながらケンチャンに返信した〔さっきはごめん。ケンチャンがもしよかッたらでエエカラ今日は一緒におってほしい。〕
    〜♪〜♪♪〜
    〔もちろん。走って帰ってこい!〕
    ケンチャン、あんたはホンマに優しかったね。

    2005-12-01 13:09:00
  • 66:

    病院に戻ると、顔に白い布をかぶせられたオカンがいた。バァ「愛、、お母サンなぁ、あんたのコト愛してなかッたんちゃうで。あんたのコトはホンマに愛しとった。」そんな訳ないぢゃん!!!
    愛「そんなん嘘や!絶対嘘!オカンがウチのコト愛しとッたはずないやん!!!!」
    バァ「これ読んでみ。お母サンから渡してッて頼まれとッたんよ。」紙を渡された。

    2005-12-01 13:23:00
  • 67:

    愛へ
    あなたには苦労かけたね。寂しい思いいっぱいさせたね。お母さんは今後悔で胸がいっぱいです。
    愛に何もしてあげられなかった。私にはあなたにお母さんって呼んでもらう資格すらない。

    2005-12-01 13:33:00
  • 68:

    お父さんが出ていって悲しみに押し潰されてしまった母親失格、人間失格な私をどうか許してください。
    だけど
    こんな親の子供なのにあなたは本当にイイ子に育ってくましたね。まだ幼かったあなたがお父さんの事を一切口にしなかった事は私にとって本当に救いだった。わずか6才の我が子に尊敬すらしました。

    2005-12-01 13:45:00
  • 69:

    愛の事を知りたくて、でも直接聞けなくてあなたの部屋にあった日記を見てしまいました。ごめんなさい。あなたはやっぱりイイ子だね。友達思いで人の悲しみがわかる人。それに素晴らしい友達がいるようですね。私はあなたを本当に誇らしく思います。

    2005-12-01 13:51:00
  • 70:

    愛って名前はあなたが誰からも愛されるようにってつけた名前です。あなたは名前負けしないくらい皆から愛されるイイ子に育ってくれた。嬉しいな。
    警察署に迎えに行った時、言いたくて言えなかった言葉。「誕生日おめでとう。」
    あ〜もっとあなたと話をしたかったな。
    もっとあなたを抱き締めてあげればよかった。
    あなたの彼氏も見たかった。あなたのウェデングドレス姿も見たかった。
    私には後悔ばかりです。
    だからコレカラはずぅっとあなたの傍であなたを見守ってるカラね。愛はいつでも一人ぢゃないよ。
    幸せになってください。
        お母さんより。

    2005-12-01 14:06:00
  • 71:

    涙が止まらない。

    2005-12-01 14:08:00
  • 72:

    お母さん。悪さばッかして人に迷惑ばかりかけてるウチをイイ子だと言って誇りに思ってくれたお母さん。
    しんどい体を起こして、わざわざおめでとうを言おうと迎えに来てくれたお母さん。もッと話をしたかったと言ってくれたお母さん。

    2005-12-01 14:18:00
  • 73:

    ありがとう。
    ウチを産んでくれて。
    あなたの子供で本当によかった。
    お母さんありがとう。

    2005-12-01 14:20:00
  • 74:

    「帰って寝よ。」泣いてるウチの頭を撫でながらケンチャンが言ってくれた。
    「うん。。」
    帰りの車の中でウチはずっと泣いてた。
    ケンチャンは何も言わずただ黙ってた。

    2005-12-01 14:28:00
  • 75:

    家に着いて少し気が落ち着いた。
    愛「さっきはホンマにゴメン。あんな事言っといてケンチャンはウチの事嫌いになッたと思う。でも別れる前にこれダケは言っときたかった。ケンチャンの事ホンマに好き。」

    2005-12-01 14:35:00
  • 76:

    愛「ぢゃぁまぁ帰るわ。今までホンマにありがと。」

    2005-12-01 14:37:00
  • 77:

    ケン「バカか、自己完結するな。あんなんで嫌いになる訳ないやろ?!笑)俺は車の中でこれカラの事考えよったんよ。コレカラは本格的に愛と暮らそーと思って。」唖然とした。
    それを聞いてメチャクチャ安心してる自分がいた。
    あ〜いつの間にかこんなにウチはケンチャンの事好きになってたんや。。

    2005-12-01 14:45:00
  • 78:

    安心したと同時に激しく眠気が襲ってきた。
    ケン「まぁコレカラの事は明日考えよ。寝るか!」
    母親が亡くなったこんな日デモ安心してぐっすり眠れた。
    ケンチャンがいてホンマに、ホンマによかった。

    2005-12-01 14:51:00
  • 79:

    次の日カラお通夜、葬式と何かと忙しかッた。ケンチャンも仕事を休んで手伝ってくれた。ユイとナツミとチグサは学校 休んでズット一緒にいてくれた。
    ウチには辛い時そばにいて支えてくれる人がこんなにもいる。自分がメチャ幸せ者に思えた。

    2005-12-01 14:58:00
  • 80:

    葬式が終わったあと、ケンチャンがバァチャンを呼んだ。

    2005-12-01 15:00:00
  • 81:

    名無しさん

    むちやイイ話ヤン??

    完結するまで
    見てるカラ
    頑張ってネ〜(・∀・)?

    2005-12-01 15:29:00
  • 82:

    名無しさん

    泣いた??頑張って書いてね?

    2005-12-01 15:40:00
  • 83:

    名無しさん

    2005-12-01 16:05:00
  • 84:

    名無しさん

    おばちゃんの手紙泣いた?

    2005-12-01 16:25:00
  • 85:

    みんなあんがとッ??
    めちゃ励まされるャン?
    標準語で書こーと思ってもつい方弁が出てまうし、
    文章能力ないカラ
    カナリ読みにくいと思うケド絶対完結するんでよかッたら最後まで見てやッてくらさぃ??

    2005-12-01 17:55:00
  • 86:

    82の続き。
    バァ「ケンチャン今日は手伝ってくれてありがとねぇ。男手が足りてへんかッたカラほんまに助かったわ〜!」
    ケン「いゃ、全然えーッスよ。コレカラも何かあったらいつでも言ってください。」
    バァ「ありがとぉ?」
    ケン「で、真剣な話があるんですけど、、」

    2005-12-01 18:04:00
  • 87:

    ケン「愛をボクに預けさせてもらえませんか?ヤッパリ愛は若いカラ夜遅くマデ起きとると思うし、何かとオバァチャンの負担になると思うし。。もちろん生活費はこっちで何とかします。」
    バァ「何から何までホントにありがとね。愛チャンもそれを望んでるんなら是非そーしてやってくださぃ。」

    2005-12-01 18:15:00
  • 88:

    ケンチャンがニコニコしながらこっちに向かって来た。
    ケン「承諾成立??」
    愛「そっか?やったな?」 バァチャンが認めるのはわかりきってた。そりゃー人にウチを引き取ってもらぇるんなら、バァチャンからしたら嬉しい限りでしょーよ。

    2005-12-01 18:20:00
  • 89:

    さッそく次の日ふたりで生活に必要なもんを買いに行った。最後に服屋に行ってプーサンのパジャマをおそろで買った?ケンチャンはメチャ嫌がってたくせに、今では毎日着てる。ケンチャンと暮らし始めてウチは家事をスルよーになった。

    2005-12-01 20:01:00
  • 90:

    学校が終わってケンチャンが帰ってくる6時マデの間に洗濯もんを干した。さすがに朝洗濯しよるヒマなんかなかッたカラしかたなく夜干し。そしてケンチャンが帰って来たら晩飯の材料をふたりで買いにで行く。

    2005-12-01 20:10:00
  • 91:

    初めてケンチャンに料理を作ってあげた時。オムライスにケチャップでけん?ッて書いた。
    ケン「マヂうめ????
    愛が料理できるなんか思いもしーひんかッた!!」
    なんか嬉しくてこれをキッカケにヤル気が出た。
    それから毎日作るよーになった。
    ケンチャンはいつもうまいッて褒めてくれる。例えそれが嘘でもウチは嬉しかった。

    2005-12-01 20:24:00
  • 92:

    ただその繰り返しの生活。だけど喧嘩、窃盗、犯罪に明け暮れてた半年前が
    何年も前の事に思えるくらい幸せだッた。
    そんなある日

    2005-12-01 21:42:00
  • 93:

    放課後担任に呼び出された担「もー12月やし、そろそろ次の進路も考えなあかんよ。どないスルつもり?」愛「いや進学スルつもりないよ?卒業してスグ働く?担「またそがな事言ッてぇ?真剣に考えなぁ!!」

    2005-12-01 21:53:00
  • 94:

    愛「こっちはばり真剣なんやケド〜?しかも受験してもどーせ受からんべ?」
    担「いやここダケの話、補導歴トカごまかせるし、オマエら4人出席日数ダケはなぜか優秀やから笑)行ける!」
    愛「まぁ考えとく?ユイらぁ待ってンカラもー行くわ!」

    2005-12-01 22:01:00
  • 95:

    名無しさん

    実はかなりみてました?続き気になる〜?

    2005-12-04 22:53:00
  • 96:

    97サン、ありがとうデス?だいぶ放置しててごめんなさい?これカラ書きマス??

    2005-12-06 18:58:00
  • 97:

    ケドうちは進学スルつもりなんか全然なかッた。
    そんな事ヨリも早く自立したかッた。今はケンチャンがいなきゃ生きて行けないタダのガキ。それが自分的に許せなかったし、嫌だッた。

    2005-12-06 19:11:00
  • 98:

    ユイ「さッき担任、何やッたン?」 愛「あ〜進学の事。ユイも進学せずに働くんやろ?」
    ユイ「もち働くよ。オトンから離れたいし家も出る。」
    ユイのオヤジはヤァサンで、酒が入ると暴力をふるう。

    2005-12-06 19:17:00
  • 99:

    ユイはそれが嫌で家を出るらしい。ケド、ユイのオヤジはシラフの時は優しい。ウチがユイんちに行った時いつもなかなか笑かしてくれる。
    だからユイもオヤジのコトは嫌いではない。

    2005-12-06 19:22:00
  • 100:

    愛「ウチもケンちゃんとこ出るよ。いつまでも甘えてられんし。」
    ユイ「そッか。まぁウチらふたりだッたら何とかなるッしょ??」
    愛「おんッ?」

    2005-12-06 19:26:00
  • 101:

    ―夜―
    愛「なぁケンチャン、ウチ中学出たら、働いてココ出るわ。」ケン「はぁ???」
    愛「そりゃスグはムリやケドこのままケンチャンに甘えるのは嫌やねん!!」
    ケン「何やねんソレ。俺はオマエとおりたいカラ一緒に住んでるダケやで?それの何が甘えなん?」

    2005-12-06 19:33:00
  • 102:

    ケンチャンは最後まで納得しなかった。

    2005-12-06 20:41:00
  • 103:

    シフォン?

    始めヵラ一気に読ませて頂きました?お母さんの手紙泣けたぁ‥自慢のお母さんですね?思ったのですが、ムリに標準語頑張らなくても、愛サンがいつも使ってる言葉で良いのでゎッ?方言でもいぃゃん?っと思ったので??
    えらそうにすぃません、完結まで絶対見続けるので、愛サンのペースで完結さして下さぃ??

    2005-12-06 20:43:00
  • 104:

    そんなこんなでクリスマスがやッてきた。
    ケンチャン、チグサ、チグサの彼氏のミックンの4人でスノボーに行く事になッていた。最近この4人でよく遊ぶ。ケンチャンとミックンは職場が一緒で仲がいい。

    2005-12-06 20:49:00
  • 105:

    シフォンさん、読んでくれてありがとデス??
    そーですね、ムリに標準語に直さず読みやすい程度に書いて行こーとおもいマス?貴重な意見ありがとうございます??

    2005-12-06 21:10:00
  • 106:

    ケン「ふたり共起きろ!着いたでぇ」
    ふ、と目を開けると外はいつの間にか明るくなッていた。
    すぐボードウェアに着替えて雪山に向かった。

    2005-12-06 21:59:00
  • 107:

    チグサとウチはスノボー初体験でやけにはしゃいでた。
    リフトからなんとか降りて
    いざ出陣!!
    と思いきや、さっそく滑りころげた。隣を見るとチグサもさっそくズッコけていた。

    2005-12-06 22:05:00
  • 108:

    ケンチャンとミックンは腹かかえて爆笑中?
    チグ・愛「笑うな!!??」
    そんなこんなで3時間くらいたった頃、
    ヒュ?ッとチグサがウチを横切った。

    2005-12-06 22:10:00
  • 109:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 110:

    チグ「あ〜メチャ楽しかッたッ?愛へたくそすぎ〜?笑」
    愛「うッさいわ??次来た時は絶対勝ッたるもんねッ?」

    2005-12-06 22:24:00
  • 111:

    ―午後7時帰宅―
    ケン「腹へった〜。クリスマスやし今日は外食にするか!何食いたい?」
    愛「焼肉〜???」
    ケン「クリスマスに焼肉??ま、ぢゃぁ行くかぁ。」

    2005-12-06 22:34:00
  • 112:

    ケンチャンは何かを思い出したように、そー言うッて車をUターンさせた。
    車はどんどん山奥へと向かって行く。
    愛「ドコ行くン?教えてや?」ケン「秘密?着いてカラのおッ楽しみ〜?」ルンルンなケンチャン。

    2005-12-06 22:46:00
  • 113:

    山道を進んでいると雪が降ってきた。
    愛「ヤバぃ、メチャ綺麗…」
    真っ白な雪が車のライトに反射して、まるで真っ白い羽が夜空を舞っているよーな雪景色。ホンマに天使でも舞い降りてくるんぢゃないかとファンタジックに思った。笑

    2005-12-06 23:02:00
  • 114:

    ケン「着いた。見てみ。」
    道の端にケンチャンが車を止めた。
    シートを起こして見るとそこには綺麗にキラキラ光る街。
    愛「メチャ綺麗やん…」
    これぞまさに地上の星。夜空の星に勝るとも劣らない綺麗に光り輝く地上の星。

    2005-12-06 23:10:00
  • 115:

    ケン「俺さぁ、愛が初めてやねん。」マヂメな顔でケンチャンが喋りはじめた。
    ケン「ホンマに好きやな〜ッて思ったのは。こいつを守ってやりたいッて本気で思った。オマエのお母さんが亡くなった日、いっぱいおる彼氏の中のひとりに言われたないッてオマエ言ったやん。

    2005-12-06 23:18:00
  • 116:

    名無しさん

    2005-12-06 23:22:00
  • 117:

    アレはほんまにショックやった。でもなんとなく気付いとッて、ホンマ俺バカやケドそれデモ愛と一緒におりたかってん。せやからさぁ、出て行くトカ言いなや。コレからも俺のために傍におッてくれや。」

    2005-12-06 23:27:00
  • 118:

    いつもウチより一歩上に立ってウチを力強く引っ張ってくれるケンチャン。弱音なんか絶対吐かないケンチャンが初めて見せた弱々しい瞳。
    愛「わかッた。ごめん…もーそんなん言わんカラ…」
    ウチは堪らなくなッてケンチャンを抱き締めた。

    2005-12-06 23:33:00
  • 119:

    ケンチャンごめんな、いっぱい不安にさせて。あんたいっつも何もなかッたよーに笑ってるカラさぁ、そんなん気付けへんやん。。

    2005-12-06 23:41:00
  • 120:

    ケン「あ〜あ、俺今メチャ恥ずい事言ってしもーたやん??」ケンチャンが照れながら言った。愛「いやいや、メチャクチャかわいかッたよッ??」
    ケン「うッさいわ??」

    2005-12-06 23:50:00
  • 121:

    ケン「あ、これクリスマスプレゼント。」ケンチャンが開けた小さな箱の中には、キラキラ光る小さな指輪がふたつ。
    ケン「はい、手ぇ出して!」
    ケンチャンがウチの薬指にそッと指輪をはめた。
    なんか結婚式みたいで、やけにドキドキした。

    2005-12-06 23:58:00
  • 122:

    そしてもうひとつの指輪はケンチャンの薬指にウチがそッとはめた。なんか離れててもケンちゃんがいるよーな気がして純粋に嬉しかッた。

    2005-12-07 00:01:00
  • 123:

    そんなこんなで時は過ぎ、卒業の日が来た。

    2005-12-07 01:10:00
  • 124:

    ―卒業式の朝―
    ケン「なんやねん、その格好?」
    愛「卒業式やもん、派手にいかな?」
    白のセーラーにいろんな言葉を入れた刺繍。化粧もバッチリして家を出た。

    2005-12-07 01:17:00
  • 125:

    担「なんやねんソレ?」
    担任の顔色が一気に悪くなるのがわかった。
    愛「最後なんやカラえーやん」担「アホか…?」

    2005-12-07 01:22:00
  • 126:

    ユイ、チグサ、ナツミ、ウチの4人と男子数人が学校に来てすぐ生徒指導室に呼ばれた。
    学年主任に説教をくらった後、父兄の目があるから卒業式の間だけはおとなしくしていろ!と普通の制服に着替えさせられた。

    2005-12-07 01:28:00
  • 127:

    卒業式が終わり、刺繍服にふたたび着替えた。周りを見ると皆が泣いていた。ウチは卒業後の期待に胸がいっぱいで卒業に対して泣くほど悲しくはなかッた。
    みんなと写真を撮ったり、話しをしたりしていると教室の前で担任と目があった。

    2005-12-07 01:38:00
  • 128:

    名無しさん

    2005-12-07 04:35:00
  • 129:

    担任とも記念に写真を撮ろうと思い、担任の元に駆け寄ろうとした瞬間、担任がウチの目をズット見つめたまま涙を流しだした。思えば近チャン(担任のアダ名)はいつも優しかった。

    2005-12-07 08:57:00
  • 130:

    新人教師で、担任をもッたのもこのクラスが初めて。その初めてのクラスにウチみたいなヤツがおッたんだカラ、そりゃ苦労しただろーな。何度もポリ署に眠たい目をこすりながら迎えに来てくれた。「アホッ」ってゲンコツしてくるその手はいつも温かかった。悪さばッかスルうちを最後まで近チャンは見捨てんかッた。

    2005-12-07 09:15:00
  • 131:

    あんたのクラスでホンマよかッたわ。ありがと。
    愛「泣くなや、近チャン!笑」担「違うわ!オマエのせいでこの1年苦労の連続やッたカラそれカラ解放されるッてゆう嬉し泣きや!!」
    愛「何やねん、それ??」
    そう言って近チャンはウチの頭を優しくなでた。

    2005-12-07 09:22:00
  • 132:

    ―帰り道―
    着古したこの制服で、
    いつも一緒にいたコノ4人で歩きなれたいつもの道を
    いつもと同じように歩く最後の日。

    2005-12-07 09:35:00
  • 133:

    少しの沈黙のあと、ナツミが口を開いた。
    ナツミ「ホンマに‥‥
    これが最後なんやね…クッ‥ッ‥ウッ」泣きだしたナツミ。
    チグサ「アホッ!ウチらはコレからも一緒やん!!」少しだけ涙ぐんだチグサ

    2005-12-07 11:48:00
  • 134:

    ユイ「何やねん、ふたり共辛気臭いねんて!歌でも歌おうぢゃないか!笑
    はい、せーのッ!!
    あお〜げば〜とお〜とし〜わが〜師の〜おん〜
    チグサ「あんたが1番辛気臭いわッ!!笑」

    2005-12-07 11:54:00
  • 135:

    ユイ「えーねんて!笑)はい、続き、せ〜のッ!」
    皆『ギャハハ!はい、せーの、おし〜えの〜庭〜にも〜はや〜いく〜とせ〜思〜えば〜いと〜とし〜この〜年〜月〜♪〜♪♪〜』

    2005-12-07 12:01:00
  • 136:

    通る人みんながウチらを見ていた。クスクス笑いながら通りすぎる人たち。そりゃそーでしょ、泣きながら大声で仰げば尊し歌ってんだから。4人で。くさい青春ドラマぢゃないんだから?ホンマにうちらは痛い子?

    2005-12-07 12:10:00
  • 137:

    デモあの時はそんなのどーでもよかッた。そんな事よりも、ただ、胸がいッぱいだった。この3人に出会えた事がただ嬉しくて嬉しくて。

    2005-12-07 12:17:00
  • 138:

    ユイはレギュラーで入って、1LDKのなかなか豪華な寮を借りて念願のひとり暮しをはじめた。ウチはたまにバイトで入るだけだッた。ケンチャンに言ってないカラ、毎日入れなくて。言っても絶対反対されるだけだし、コンビニで働いてる事にしといた。

    2005-12-07 12:37:00
  • 139:

    ユイはどんどん上位に上がって行った。今さらダケどホンマに美人やし、何よりおもろいカラ。しかも何だかんだ言いながら頑張り屋サンで努力家。
    そんなユイに密かにちょッとダケ嫉妬した。ウチもユイに負けんくらい頑張らんと!!

    2005-12-07 12:46:00
  • 140:

    名無しさん

    頑張れ?ってかもう昔の話か?更新まってます?

    2005-12-10 16:18:00
  • 141:

    ???

    頑張って??

    2005-12-10 16:58:00
  • 142:

    名無しさん

    かかないんかな??

    2005-12-22 22:04:00
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