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。゚・*。・小さな手。・*・゚。
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136:
手術が終わって間もないし、それに蒼の命を繋げているたくさんの管があるから――・・・
どうしても抱っこしてあげたいのに、蒼が私に求めていてくれてるのに、私はこたえてやれない。溢れでそうな涙をグッと堪え『蒼☆ママもね、蒼を抱っこしてあげたくてたまらないんだよ??☆でもね、今おとなしくしていないと、蒼前みたいに遊べなくなっちゃうんだよ??☆だから、もう少し抱っこは我慢してね??☆』私は蒼にそう返事を返した。
蒼はわかったのか次は『アンパンマン―・・・☆』と言ってきたのだ。私は、家から持ってきた蒼の大好きなアンパンマンのおもちゃや、お人形を蒼の手と横においてあげた。『アンパンマン☆』蒼は、アンパンマンのお人形を手にするなり、満面の笑顔になりアンパンマンのお人形を大事に握り締めていた。2006-04-20 17:21:00 -
138:
私は、蒼がアンパンマンのお人形に夢中になっているなか、看護婦さんにあるお願い事をした。
すると、先生からも許可がおりた。私は早速とりかかる。
私は、蒼にしてやれる事がないから、せめてこれぐらいはと思い、蒼の体に通されてる管とベッドに、アンパンマンやらキティちゃんやら、女の子らしいシールをいっぱい色々と貼ったり、絵を描いたりしてあげた。
蒼も喜んでいてくれた。嬉しかった。小さな事だけど、少しでも蒼の支えになれた事が本当に嬉しかった――・・・2006-04-20 19:55:00 -
140:
お昼になり、蒼の手術が終わってからの初めての病院食がでた。
でも、やっぱり体のせいか蒼は食べなかった。だからその分、管から栄養をおくっていた。
『そうだ☆蒼☆ママね、蒼の大好きなアンパンマンのお菓子買ってきたんだよ〜☆』私はそう言い、カバンの中からアンパンマンのお菓子を取り出した。2006-04-20 20:00:00 -
141:
蒼に見せると『アンパンマン〜☆』目を輝かせながら、蒼は手を伸ばしていた。
『待って☆蒼は、スグ全部食べてしまうから、ママが少しずつあげるな☆』そう言い、蒼にちょっとずつあげた。
いつもなら、バクバク食べるのに、蒼はお菓子もあまり食べなかった。『おいしかったね〜☆また明日食べよな〜☆』と私は言い、カバンにしまった。2006-04-20 20:03:00 -
142:
蒼は、喋れるようにまではなったが、ちょっと無理をしたせいなのかお昼過ぎぐらいからしんどそうにしていた。
『蒼☆少しネンネしよか☆ママがトントンしたる☆』そう言い、私は蒼にトントンしてあげ、蒼はお昼寝をした。
蒼が寝てから、私は外に出て慶太に蒼が喋った事を報告した。慶太も凄く喜んでいて、仕事を早く片付けて、来るといっていた。病室の前に戻り、寝ている蒼を見つめていた。すると『お辛いでしょう――・・・』先生が話しかけてきた。2006-04-20 20:12:00 -
143:
『いいえ☆私達は全然です☆全く辛くないと言えば嘘になりますが、蒼に比べたらどうって事ないです☆』そう返した。
『そうですね―・・・☆一番辛いのは、蒼ちゃんですもんね☆私にも、娘がいます――☆蒼ちゃんと同じ――嫌、蒼ちゃんより可愛いかな??☆ワラ 私の娘はもう小学生ですが、自分の娘もこうなってしまったら――って考えると、複雑です――・・・私達医者にも、限界があります――・・・でも、その限界があるからこそ最善の手をつくしたいのです!!!どんな患者さんでも同じです。蒼ちゃんは、こんな小さな時から、こんな辛く苦しい思いをしてまで、難病と闘っている――・・・私達も、そんな蒼ちゃんを助けたいんです!!!ですから、お母さん――何事にも負けず、蒼ちゃんが元気に退院する事を祈って、一緒に闘いましょう!!!こんなに素敵なご家族がいるんや――蒼ちゃんは絶対に回復します!!!☆一緒に蒼ちゃんを元気に退院させましょうね☆』先生は私を元気づけてくれた。本当に心の底から嬉しかった。先生もこんなに蒼の事をみてくれ、気にしてくれている。先生には本当に感謝した。
【蒼!!!ママ達も一緒に、蒼と2006-04-20 20:17:00 -
144:
削除削除されますた
あぼ~ん -
145:
夕方になり、蒼も起きて私は急いで蒼の傍にいった。
『蒼☆よく眠れた??☆』と声をかけた。蒼は、少し足をばたつかせていた。ちょっと、寝起きが悪いみたいだ。『蒼!!!☆だ〜め、そんなんしちゃあ!!!痛い痛いやで??』そうゆうと『ん゙〜!!!!抱っこ〜!!!』と、またグズりながら言い出したのだ。
きっと、蒼は不安なんだろう、寂しいのだろうと思い、私は安心させようと蒼の手を握った。2006-04-20 20:39:00 -
146:
『蒼―☆大丈夫☆ママおるやろ??蒼をおいてどこにもいけへんよ??☆だって、蒼はママの可愛い可愛い娘やもん☆だから、ママはずっと蒼と一緒やし、離れへんよ☆』と言った。すると蒼は、笑いだした。
私はなんとなく、言葉はわからなくても想いはちゃんと通じてるんかな??と思った。
『蒼〜――☆』いきなり、慶太がきた。会社が終わって急いできたのだろう。少し息をきらしていた。2006-04-20 20:42:00 -
147:
『蒼〜☆喋れるようなったんか〜☆パパにも、蒼の声聞かせて☆』と慶太は言った。すると『パーパ☆パーパ☆』と、本当に喋ったのだ。
『お〜☆蒼〜☆相変わらず可愛い声やな〜☆せやで〜☆パパやで〜☆蒼の為にな〜、パパ、アンパンマンのおもちゃ買ってきてんで〜☆――――じゃ〜ん☆』と言って、慶太はペンで描くと磁石??みたいなやつで描かれて、つまみを横にスライドしたら描いたやつが消せる、アンパンマンのお絵かきボードを買ってきたのだ。
『蒼〜☆良かったな〜☆』と私がゆうと『アンパンマン☆アンパンマン☆』と言って、胸を弾ませそれに夢中になっていた。2006-04-20 20:56:00 -
148:
一生懸命何かを描いていた。描き終わり、私達に見せてきた。他の人が見たら何を描いたのかわからないが、私達にはわかった。
『わかった〜☆アンパンマンだ〜☆』私がそうゆうと『アンパンマン〜☆』と、蒼は嬉しそうにしていた。蒼は、そのアンパンマンのボードがすっかり気に入ったみたいで、アンパンマンのお人形を足にのせてそのボードも離さず遊んでいた。
蒼といる時間は過ぎるのが早く、看護婦さんが入ってき『そろそろ――・・・』と言われた。『蒼〜☆もうおネンネの時間やわ〜☆明日またいっぱい遊ぼうな☆』と言い、寝かせようとすると『やーーーーーーーーー!!!』と、ダダをこねてきた。『じゃあ、蒼は明日遊べなくてもいいん??ネンネせんかったら、明日遊ばれへんで??それでもいいん??』と私がゆうと『ネンネ☆』」と言い、寝転びだしたのだ。『蒼はホンマおりこうさんやなぁ〜☆良い子〜☆』と言いながら、いつもの様にトントンしてあげ、蒼は眠りについた。2006-04-20 21:06:00 -
149:
蒼が寝て、私達も家に帰る事にし、看護婦さんに『お願いします』と言い、病院を出て家に帰った。
家に帰り着き、私はご飯を作り慶太と食べた。会話は蒼の事ばかり。『早く蒼が退院して、また一緒にご飯食べたいな☆』などと言いながら、ご飯を食べ終えた。後片付けをすまし私と慶太は、織りきれてない《千羽鶴》を織り始めた。【早く蒼が退院できますように】とか【蒼が早く良くなりますとうに】など想いを込めて、一羽ずつ織っていった。
時間も遅くなり、慶太は明日も仕事だし私も蒼のとこに行く為、お風呂に入り私達は寝る事にした。2006-04-20 21:16:00 -
150:
次の日の朝、私は慶太を見送り、支度をして蒼のとこに行く。
今日も朝から先生がいた。蒼は起きていて、先生にみてもらっていた。先生の診察が終わり、私も中に入る。『おはよ〜、蒼☆朝からご機嫌さんやな〜☆』蒼は、朝からご機嫌さんだったのだ。
理由は、昨日慶太が買ってきてくれたアンパンマンのお絵描きボードのせい。看護婦さんの話しによると、蒼は肌身離さず早起きしてすでに遊んでいたらしい。2006-04-20 21:19:00 -
151:
『蒼〜!!!☆ちゃんと寝やなあかんやろ〜!!!もう〜――・・・☆』私が言ってる間も、蒼はニコニコしながらお絵描きをしていた。
蒼は、何かに夢中になると人の話しを聞かない癖がある。これはきっと、慶太に似たのだろう。
そんな蒼を見ながら、私もウキウキで蒼が描き終わるのを待っていた。『あい―☆』蒼はそう言い、私に見せてきた。『ん〜??☆何描いたん〜??☆』と言い、私は蒼の描いたのを見る。『蒼―――これ――・・・』2006-04-20 21:54:00