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41:
蒼と慶太が遊んでいるうちに、私は晩ご飯の支度をすませテーブルに料理を運ぶ。『ご飯できたで〜☆』と私がゆうと、蒼と慶太はキャッキャ言いながら、イスに座った。
『蒼〜☆今日はママが蒼の為にご馳走作ってくれたで〜☆』と慶太が、蒼に話しかけていた。『☆■※●□マンマ、マンマ☆』と蒼がゆう。蒼は少しずつ喋れるようになってきていた。私は、蒼が食べやすいようにと、考えてご飯を作った。
『いただきま〜す☆』私と慶太が声揃えて言い、ご飯を食べる。蒼もご飯を食べるが、やはりまだ子供なだけにやりたい放題。蒼のまわりは、グチャグチャだ。私は、甘やかしてはいけないと思い『蒼っ!!!あかんやろ!!!んな事した、メッ!!!』と怒ると、蒼は静かになり私がご飯を口に運び、暴れなくなった。2006-04-17 02:19:00 -
42:
ご飯も、なんとか食べ終わり『ご馳走様〜☆』と言い、休憩をする。慶太はまた蒼と遊んでいた。私は、食べたものを台所へ運び、洗い物をする。蒼と慶太が遊んでいるのを見ながら洗い物をしていて、思った。『家族ってこんなにも素晴らしいもんなんやな。こんな幸せが続いたらいいな☆』と、思いながら洗い物をした。
洗い物が終わり、私も蒼と慶太が遊んでいるのに加わった。しばらく3人家族で遊びジャレ、慶太が『そろそろ――・・・☆』と言ってきた。私はスグにわかり、台所に向かう。
冷蔵庫から、慶太が買ってきてくれたケーキを出し、お皿とフォークとろうそくを手に持ち、テーブルへ運ぶ。2006-04-17 02:29:00 -
43:
テーブルに全て置き、箱からケーキを出す。蒼と慶太は座っており、蒼はわかっているのか、凄く喜びだす。
私は電気を消し、慶太がケーキに1本ろうそくをさし火をつける。
『ハッピバースデートゥユー☆ハッピバースデートゥユー☆ハッピバースデーディア《蒼》〜☆―ハッピバースデートゥユー☆』私と慶太[パチパチパチパチ☆]2006-04-17 02:34:00 -
44:
慶太が『蒼☆[フー]やで、[フー]☆』と口マネをすると、蒼は『ブー―ブー―ブー―』と、一生懸命ろうそくを消そうとしだしたのだ。私と慶太はそれに感動し『蒼!!!そうやで☆頑張れ☆』と、二人して蒼に声かける。蒼はひたすら『ブー―ブー―ブー―』と、ろうそくを消そうとし、ついに、1本のろうそくは消えた。
『蒼〜☆1歳のお誕生日おめでと〜☆』と、私と慶太が手をパチパチしながら、蒼にゆう。
すると蒼は喜びだし、暴れだした。その暴れる手が、ケーキへとむかった。『蒼〜!!!』――遅かった。蒼は、ケーキに手をつっこみ、手は生クリームだらけ。その手を顔にやり、顔までもクリームだらけ。私と慶太は一瞬キョトンとしたが、スグに笑いにと変わり、私と慶太は大爆笑をした。2006-04-17 02:48:00 -
45:
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あぼ~ん -
46:
ちゃんと撮れたか確認すると、バッチリ3人家族が幸せそうに写っていた。クリームだらけの蒼の手もバッチリ。顔のクリームはなんとかとれたけど、手の方は何回とっても蒼がケーキに手をつっこむから、とる事はできなかった。本当にヤンチャっ子だ。
写真を撮り終え、クリームのないケーキを食べる事にした。クリームはないしグチャグチャだし、ケーキとは言えない。でも、形なんてどうでもいい。3人で食べれたら幸せでおいしいから、それだけで十分。蒼も、いっぱい口に入れながら食べていた。2006-04-17 12:37:00 -
47:
ケーキも食べ終わり、慶太は蒼と一緒にソファへ行きまた遊んでいた。私は、また後片付けをして、全て洗い物が終わり、蒼を寝かせようと思った。
『蒼〜、もうそろそろネン―・・・』と私が言いながら、蒼と慶太が座るソファに近づくと『シーッ――・・・』と慶太が言い蒼を見ると、スヤスヤと可愛らしい寝顔をして寝ていたのだ。
『あ〜ぁ、こんなとこで寝ちゃって―・・・☆』と私がゆうと『はしゃぎすぎて、疲れたんやろうな―・・☆』と慶太が言ってきた。そりゃ、あれだけはしゃいだら疲れるだろう。でも、蒼がプレゼント気に入ってよかった☆私は蒼を寝室へ連れていき、ベビーベッドへ寝かせた。最後に、愛しい蒼の寝顔を見ながら小さい声で『蒼、ハッピバースデー☆』と言い、私達も寝る事にした。2006-04-17 12:52:00 -
48:
蒼の誕生日が過ぎて、3ヵ月がたった頃。蒼はすっかり歩けるようになっていた。慶太の仕事が休みの日、天気もよくどこかでかけようってなり、私はお弁当を作り蒼のアンパンマンのブーブーカーも車につみ、出かけた。
着いた所は、大きな広場。子供を連れた家族や、ペットを連れた人達がたくさんいる。蒼も歩けるようになったし、外でいっぱい遊ばせてあげようと思い来たのだ。蒼もテンションがあがり、早く遊びたがっている様子だ。2006-04-17 13:10:00 -
49:
私と慶太は、お弁当とシートとアンパンマンのブーブーカーを持って、蒼と手を繋ぎ広場へと行った。
私は木の陰にシートをひき、慶太と蒼は遊びはしゃいでいた。私はシートに座り、二人を見ていた。やっぱり親子、家族ってものはいいなぁ〜と思い、ふと空をみあげた。空はキレイで、青く澄みきっていて気持ちよく晴れている。私達家族の幸せを、より一層ひきだたせるかのように――・・・
『咲緒梨!!!!』慶太が私を呼び叫ぶ。私は空から慶太に視線を変える。『蒼が――!!!☆』と慶太が言い、何かあったのかと慌てて蒼を見る。すると―――・・・蒼は、ヨタヨタ歩きで空を見上げながらキャッキャ叫んでいたのだ。空にむけて手をあげ、まるで空を追い掛けているようだった。2006-04-17 16:08:00 -
50:
私は唖然としていた。『咲緒梨―!!!咲緒梨!!!!』慶太が呼んでいる。私は我にかえり慶太を見ると、慶太が満面の笑みで手招きをしている。私は立ち上がり、慶太と蒼がいるとこへ行く。
『なぁ、蒼、空が好きになったみたいやな☆俺達がゆうてた事が現実になったな☆』と慶太が言う。そう。私達は蒼が産まれる前、蒼の名前を考えている時『この子にも、空が好きな子に育ってほしい』『空が好きな、優しい心をもつような子に育ってほしい』そうゆう意味を込めて、蒼と名付けた。本当に蒼が空を好きになってくれるとは思わなかった。しかも、こんな小さい時に――・・・
蒼は、キャッキャ言いながらひたすら空を追い掛けまわしていた。私と慶太は、蒼の近くで見守っていた。すると、蒼はコケ、泣きだした。私は、笑いながら『蒼〜!!ワラ もう、はしゃぎすぎるからやで〜☆ワラ』と言い、蒼のもとへと近寄る。蒼はワンワン泣き叫び、私に抱きついた。私は蒼を抱き上げ、蒼をあやしながらシートの方へと戻る。2006-04-17 16:41:00 -
51:
私達はシートに座り、私と慶太で泣いている蒼の機嫌をとる。私が『蒼が悪いんやで☆ワラ あんなに走り回るから――・・・☆ワラ』とゆうと『蒼は悪くないよな〜☆パパんとこおいで☆』と、慶太が言う。だけど『ゔあ゙〜ん!!!パパや゙〜!!!あ゙ぁ゙〜ん゙!!!』と、泣きながら拒む蒼。それでも、慶太は蒼の機嫌をとる。すると、蒼が泣き止んだ。慶太のおかげだと思った。――が『―――マンマ―――』と蒼が言った。蒼の視線の先にはお弁当。よくわかったなと思い、私と慶太は意外な蒼の機嫌のなおりかたに大笑いし、お弁当を食べる事にした。
お腹がすいていたのか、蒼は次から次へとおかずやらご飯をほしがる。『蒼、ゆっくり食べなさい☆ほら、お口にいっぱい入ってるやろ??☆』と私が言ってもキャッキャはしゃぎ、全くゆう事を聞かない。私は『ゆう事聞かない子は、お菓子あ〜げない!!!』と私がゆうと、蒼は急に動きがとまりゆっくり食べだした。『蒼はいい子だね〜☆』と慶太がほめると、蒼はおもいっきり笑いおとなしく食べだした。2006-04-18 00:04:00 -
52:
お弁当を食べおわり、私達3人は家族団欒していた。座っている時も蒼は、空を見上げながらキャッキャ言い、今度は雲をつかまえる様な素振りをしだした。やっぱり、蒼は空を好きになっていてくれているんだ。
『蒼〜☆今蒼が見てるのは、空ってゆうんだよ☆そ・ら☆ゆってみ??☆』と私がゆうと『おーあ??』と蒼が言い『違うよ☆そ・ら、だよ☆』と再度私が言い『しょら☆』と蒼が言った。ちゃんとは言えてないけど私は『そうやで〜☆蒼、その調子☆』とほめると、『しょ・ら☆しょ・ら☆』と、蒼は何回も繰り返し言っていた。
私と慶太はそんな蒼を見ながら、目に涙をためていた。はたからみたら《別に感動するもんちゃうやん》とか思われるかもしれないけど、私と慶太には感動すぎるものだった。愛しい我が子が、私達夫婦が望んでいた事をこんな小さい時に叶えてくれ、言葉を一生懸命覚えようとしている。小さな事やちょっとした事かもしれない。でも、その“小さな事”や“ちょっとした”した事が、私達夫婦には大きな感動だったのだ。2006-04-18 00:56:00 -
54:
それから私達3人は、蒼をアンパンマンのブーブーカーに乗せ、少し歩く事にした。
しばらく歩いた時、蒼が急にグズりだした。ブーブーカーを止めると同時に蒼はブーブーカーから降り、自分でゆっくりとブーブーカーをおし歩きだした。さっきまでグズっていたのに、ブーブーカーを自分でおし歩きだしたら、スグにご機嫌さんになった。よっぽど自分でおしたかったのだろう。そんな可愛い蒼を見て慶太はデジカメを取り出し、蒼をいっぱい撮りだした。ブーブーカーをおしてる姿や、空を見上げてる姿や、空を追い掛けてる姿など、色んな蒼を撮っていた。私と慶太も楽しかったが、蒼はそれ以上に楽しそうだった。
段々と日も暮れてき、私達は帰る支度をして車に荷物を乗せ、家に帰った。2006-04-18 01:30:00 -
55:
家に着き、疲れたので少し休んでから後片付けをしようと思い、私達はとりあえずソファに座り込んだ。
テレビをつけ、蒼を抱っこしながらしばらくテレビを見ていた。蒼をお風呂に入れなきゃと思い、蒼を見る。すると蒼は、アンパンマンの人形を抱き締めながら寝ていたのだ。『蒼、寝ちゃったな―☆』と慶太が言ってき『うん―☆お風呂入れようと思ったんやけど、このまま寝かせてあげた方がいいな―☆』と私は返し、蒼を寝室に連れていきベビーベッドへ寝かせた。きっと、今日はしゃぎすぎたから疲れたのだろう。
私はリビングに戻り、慶太に『お風呂入りなよ☆私片付けするから☆』と言い、慶太はお風呂に入った。その間に、蒼を起こさないようあまり音をたてず、片付けをした。しばらくして、慶太がお風呂からあがってきて、珍しくビールを飲みだした。『どうしたん??ビール飲むとか珍しいやん☆』と聞くと『今日は、俺等が望んでいた事を蒼が叶えてくれたから、プチ祝い☆マヂ俺めちゃ感動やったし、嬉しかったわ☆』と言いだした。確かに、今日は本当に嬉しい1日だった。私と慶太は、今日1日の蒼の事や蒼の行動などについて、喋2006-04-18 09:03:00 -
56:
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あぼ~ん -
57:
それから、2ヵ月が過ぎて私と蒼は近くの公園に遊びにきていた。
蒼をブランコにのせたり、滑り台で滑らせてあげたりしていた。すると蒼はまた、空を見上げて追い掛けだしたのだ。私も後ろから、ちょこちょことついていく。公園には、近所の子供やお母さん達がちらほらとおり、そのうちの1人の男の子に蒼は軽くぶつかってしまった。
『あっ!!!大丈夫?!!』と言い、私は慌ててその男の子に近寄る。すると『すいませ〜ん!!!』と少し後ろから、男の子のお母さんがくる。『あ、いえ!!うちの子がぶつかってしまったもんですから―!!すいませんでした!!!』と言うと『いいえ☆――可愛いお子さんですね☆おいくつなんですか??☆』と聞かれ、蒼の歳を教えた。そしたら男の子のお母さんも、男の子の事を教えてくれた。潤くんとゆう名前で、もうすぐで2歳になるらしい。蒼の1つ上だ。お母さんの名前も教えてもらった。真樹さん。真樹さんは私と同じ歳。私と真樹さんは、この事がきっかけで仲良しさんになった。2006-04-18 09:46:00 -
58:
私達はベンチに座り、蒼を抱っこしながら喋っていた。『蒼ちゃんってゆうんだ〜☆―――可愛いね〜☆』と真樹さんは言い、蒼の手を軽く握り少しゆさぶって言う。『あっ!!!もしかして空にちなんで蒼ちゃんってゆうの?!!』と真樹さんに聞かれ、蒼の名前の由来を軽く話す。『そうなんや〜――めちゃいい名前やね☆蒼ちゃんが空を好きなんは、お母さんゆずりだ☆』と真樹さんに言われた。『そうなのかな〜―そうだといいんやけど☆』と私は言い、楽しく会話をした。
お昼頃になり、私と真樹さんはお互いの携帯番号などを交換し、それぞれ家に帰った。家に着き、お昼ご飯を作り蒼と食べた。それから、私は家の事をして蒼はおもちゃで遊びながら、アンパンマンのビデオを見ていた。蒼はアンパンマンのビデオを見ると、踊りだす。それがまた、たまらなく可愛い。そんな可愛い蒼を見ながら、私は家の事をする。しばらくすると、蒼はお昼寝をしてあっとゆう間に夕方になった。2006-04-18 09:59:00 -
59:
蒼が寝ている間に、私は晩ご飯の支度をする。8時ぐらいになり、慶太が帰ってきた。
『ただいま〜☆――蒼〜☆ただいま〜☆』と慶太は言い、蒼に抱きつく。蒼はもう起きていて、蒼もキャッキャ喜ぶ。晩ご飯もできてき『先お風呂入ってき〜☆』と私は言い、慶太は蒼を連れてお風呂に入った。私はその間に、片付けなどをする。
2人がお風呂からあがってきて、少しして晩ご飯を食べる。『いただきます☆』私は、公園であった事や、真樹さんや潤くんの事を慶太に話した。『ホンマか〜☆良かったやん☆咲緒梨もママ友達ができて、蒼にも友達できてええ事やん☆』と慶太も喜んでくれた。だけど、付け加えに『でも、蒼は誰にもわたせへんで』と、親バカ発言をしていた。2006-04-18 10:13:00 -
60:
晩ご飯も食べ終わり、蒼と慶太はおもちゃで遊んでいた。最近慶太は、蒼が何かするたびに写真を撮っていた。慶太いわく『思い出は大切や!!!色んな姿の蒼を撮っておきたいんや!!!』とゆう事らしい。まぁ、気持ちはわからんでもない。
2人が遊んでいる中、私はお風呂に入った。3、40分してあがってきたら、ジュウタンの上で仲良く並んで寝ている2人がいた。そんな2人を見て、凄く可愛く思わず私は写真を撮った。確認すると、デジカメにも幸せそうに寝ている親子2人がちゃんと写っていた。私はもう1枚撮りたくて、2人の少しアップの写真を撮った。私は満足して、風邪をひいてはいけないので、慶太を起こし私は蒼を抱っこして寝室に連れていき、私達も寝た。2006-04-18 10:27:00 -
61:
それからとゆうもの、私は真樹さんと頻繁に連絡をとり、公園で蒼と潤くんを遊ばせたり、一緒に買い物に行ったり、どちらかの家にいってお喋りをしたりして、私達はより一層仲良くなった。
『同じ歳なんやから、その“真樹さん”ってのやめてや〜☆ワラ』と言われ、お互い呼び捨てで呼びあうようにした。蒼と潤くんもすっかり仲良くなっており、私と真樹は『将来2人結婚させよか☆ワラ』とか、言っていたりもしていた。
幸せで、毎日が楽しい日々を過ごしていた。夫婦喧嘩も全然なく、蒼も小さい頃になる病気をするだけでそれ以外は凄く元気で、楽しく幸せに暮らしていた。2006-04-18 10:46:00 -
62:
そんなある日の事だった。蒼の2歳になる誕生日の3ヵ月前――・・・
夜中、蒼が泣いている声が聞こえて目が覚めた。『どうしたの〜、蒼。』と言って、蒼を見ると吐いていたのだ。私はビックリしたが、そんな場合ぢゃないと思い風呂場へ走った。風呂場から洗面器を持ってき、蒼の背中をさする。慶太も起きて、蒼を心配していた。
しばらくして蒼は吐かなくなり、とりあえず落ち着いた。蒼は今まででも、風邪をひいて吐いた事がある為、そこまで焦ってはいなかった。蒼のおでこを触ると、少し熱い。風邪かな〜と思い、朝一で病院に連れて行こうと思い蒼と慶太を寝かせて、私はずっと起きて蒼の看病をしていた。2006-04-18 11:58:00 -
63:
朝、『なんかあったら、スグ連絡してや!!!』と慶太に言われ『わかった』と言い、慶太を見送る。簡単に後片付けをし、行きつけの病院に蒼を連れて行った。
診察が終わり『風邪ですね』と先生に言われ、薬をもらって蒼を抱っこし、家に帰った。家に着いて、蒼にお粥を作って食べさせ、もらってきた薬を飲まし蒼を寝かせ、慶太にただの風邪だった事を連絡して、家の事をする。
【薬も、もらった事やしこれで安心やな☆早く元気になって、真樹のとこに蒼を遊びに連れていってあげな☆】そう思っていた。2006-04-18 12:04:00 -
64:
だが、安心したのも束の間だった。蒼の具合はいっこうに良くならず、1、2週間たってもおんなじ状態で、いっこうに良くならなかった。
私は凄く不安になり、病院に電話して聞くと『こちらにお子さんを連れてきて下さい』と言われたが、一回見てもらってこの状態なのだから、不安でたまらなく『違う病院を教えて下さい!!』とゆうと、子供センターみたいな子供専門の病院を紹介してもらい、私はスグに蒼を連れていった。すると先生は『ストレスからきているのかもわかりません。少し様子をみましょう。』と言い、薬をだしてくれた。その日はとりあえず家に帰った。私は不安でたまらなく、蒼が心配でたまらなかった。
慶太も早く帰ってきて、蒼の事を凄く心配していた。『おい――ホンマに大丈夫なんか、蒼は――?!!!』と慶太が聞いてき『わかれへん――先生はしばらく様子をみようって。ストレスからきてるかもしらんからって――』と私が元気なく答えると『ごめん、咲緒梨。咲緒梨も不安やんな。ごめん。俺アホやわ。ホンマごめんな、咲緒梨。』と慶太は謝ってきてくれた。とりあえず私達には何もわからないから、蒼にできる限りの事2006-04-18 12:13:00 -
65:
削除削除されますた
あぼ~ん -
66:
こうゆう時、親は辛いものだ。愛しい我が子がこんなにも苦しがっているのに、変わってあげられない。変わってあげれるものなら、今スグに変わってあげるのに――・・・
私はこの時、自分の無力さになんだか情けなくなった。
【ごめんね、蒼。ママ、何にも蒼にしてやれなくて。一番苦しいのは蒼やのにね。ごめんね―・・・】2006-04-18 12:17:00 -
67:
それから何回かその病院に通った。ある日先生が『だいぶ痩せてきたみたいですね――・・・入院しましょう』と言ってきた。確かに蒼は、あまり食べず食べても吐いたりして痩せてきていた。私は先生に言われるがままに蒼を入院させる事にした。『入院するからには、とことん検査しましょう』と言われ、最初は問診から始まった。
蒼は、まだ言葉がはっきりわからなくそんなに喋る事もできないので、私が答えた。その間も、先生は蒼を調べていた。すると、色々調べ終わった後先生が《首をかしげた》。私はなんだか嫌な予感がしてたまらなかった。
次の日、入院の準備を全くしていなかった為、蒼の着替えと大好きなアンパンマンのおもちゃなどを持って、朝から蒼のとこへと行った。すると、先生からまた話しがあると言われ看護婦さんに蒼をまかせ聞きにいく。2006-04-18 12:30:00 -
68:
ある部屋で先生と向かい合わせに座り、話しを聞く。
すると、先生の口からとんでもない事を告げられる。私は、先生に少し待ってもらい慶太にスグ電話をした。
『慶太――蒼が・・・・蒼がぁ――・・・ウウッ』『咲緒梨!!!どないしてん?!!!落ち着け!!!』『ヒック―ヒック―グスンッ―・・・』『咲緒梨!!!蒼に何があったんかゆうてくれ!!!』『――ヒック――蒼――ヒック――風邪じゃないねん――グスンッ――・・・』『ぢゃあなんやねん?!!』2006-04-18 12:40:00 -
70:
『はっ――――嘘―やん―――――咲緒梨、今から会社出てスグそっち向かうから、待っとけ――――』慶太はそう言い電話を切った。
私は体の力が抜け、床に座りこみただひたすら泣いていた。看護婦さんに手をかしてもらい、廊下のイスに座らせてもらった。慶太がスグに来てくれ、先生の所に再び話しを聞きにいく。2006-04-18 12:47:00 -
71:
『今からゆう事は、非常にショックな事だとは思いますが、ちゃんと聞いて下さい。お子さんの頭に、腫瘍が見つかりました。それも、かなり大きいもです――・・・。』私と慶太は、頭が真っ白になった。
それでも、先生は話し続ける。『大丈夫ですか??――話しを続けますね。お子さんは――・・・』先生から軽く話しを聞き、専門の病院を紹介するから、そっちへ変わった方がいいと言われ、明日蒼はその病院に転院する事になった。
『ありがとうございました。』と先生に言い、廊下へでた。私と慶太は、廊下のイスに座り、涙を流していた。涙はとまらない――・・・2006-04-18 12:52:00