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188:
『ワンワン〜☆』『あっ!!!バイキン!!バイキン!!』アンパンマンの中で少しだけだが名前を覚え、名前を言いながら見るのだ。
真剣にアンパンマンを見てる蒼を、私はまぢまぢと見つめる。
どんな蒼でも、本当に可愛い――・・・髪の毛がなくても、変な顔をする顔も、全て可愛い――・・・2006-04-24 19:16:00 -
189:
蒼は、病気と闘いながらも成長していく――・・・
小さい声で決まった所だけだが、少しだけ歌を歌えるようになってきてる。まだちゃんと歌えるわけではないけど、少しずつハッキリと歌えてきてる。蒼が成長している証拠だ。
歌だけぢゃない。言葉も少しずつ覚え、喋る。感情も少しずつわかりだしてきている。でも、“ココ”で蒼の成長をみとどけたけたくはなかった――・・・2006-04-24 19:29:00 -
190:
そんな中、やっぱり私の中でひっかかるのは、蒼が苦しい表情やしんどいとゆう態度をみせない事――・・・
我慢しなきゃいけない事かもしれないけど、せめて私達の前でだけは我慢をしてほしくない――・・・
痛みや苦しみを変わってやれる事はできないけども、蒼を支える事ぐらいはできる。2006-04-24 19:39:00 -
191:
頼りなくて泣き虫な親だけども、愛しい我が子を支える事ぐらいはできる。だって、私達には、蒼にしてあげれる事はそれぐらいしかないから――・・・
『ママー☆』私がそう考えてると、蒼が私を呼ぶ。『ん??どうしたん、蒼??☆』『ネンネ☆ここれネンネ☆』
蒼は、久しぶりに抱っこしてもらって嬉しいのか、まだアンパンマンも終わってないし、お昼にもなってないのにお昼寝をすると言いだしたのだ。2006-04-24 19:42:00 -
192:
お昼寝をするのは全然かまわないのだが、私の腕の中でお昼寝をするとゆうのだ――・・・
『――蒼、眠いの〜??☆昨日あんまり眠れなかったん??☆』私は蒼に聞く。『う〜ん――!!ネンネ〜!!―――トントン☆トントン〜!!』蒼は、いつも以上に甘えてきた。
普段、少しは甘えてくるがこんなに甘えてくる事はなかった。2006-04-24 19:46:00 -
193:
『蒼は甘えたさんやね〜☆特に今日は!!☆』『ん〜――・・・トントン!!』『はいはい☆』私は、蒼に言われるがままに、抱っこをしながらトントンしてあげた。
すると、蒼は5分もしないうちに私の腕の中で眠ってしまったのだ。2006-04-24 19:48:00 -
194:
【昨日、ホンマに眠られへんかったんかな〜??それとも、久しぶりに抱っこしたから、安心したのかな〜――・・・このまま、蒼をずっと抱きしめていたい――離したくない――ずっと蒼の傍にいて、蒼をこのまま感じていたい――・・・】そう思っていた。
思いたくなかったが、なぜか、蒼がどこか遠くへいってしまいそうな気がして、離したくなかった――・・・
このまま、ずっと私の腕の中にいてほしい――そう思った――・・・2006-04-24 19:51:00 -
195:
蒼が私の腕の中で寝るのは、もうどれぐらいぶりだろう――・・・凄く懐かしくて、凄く嬉しくて、凄く幸せだった。
小さな顔、小さな手、小さな体――・・・
こんなにも、蒼は小さかっただろうか――・・・そう思った。
もうすぐで2歳になるとゆうのに、蒼の体は2歳じゃなくて、まだ1歳になって間もない子供のような体をしていた。2006-04-24 19:57:00 -
196:
きつく抱きしめたら、骨が折れてしまうんじゃないだろうか――・・・
きつく抱きしめたら、死んでしまうんじゃないだろうか――・・・
大袈裟かもしれないが、そんな気にさせるぐらい、蒼の体は痩せきって小さくなっていた。2006-04-24 19:59:00 -
197:
蒼を久々に抱いて、改めて蒼の病気の恐さを、実感させられた。
蒼はこんな体になりながらも、病気と闘い苦しい治療にも耐えている。
まだ、こんなにも小さい子供なのに――親なのに、どうして変わってやれないのか――毎日毎日、思う。2006-04-24 20:02:00