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  • 1:

    あなたが産まれてきてくれた事が何よりもの宝物―・・・

    あなたの事をいつも想います――・・・

    この空を見ながら――・・・

    2006-04-13 21:05:00
  • 201:

    私と先生はそんな会話のやりとりをし、私の腕の中で寝ている蒼を先生は軽く診察をし、何も言わず笑顔で病室を出ていった。



    蒼は、私の腕の中で気持ちよさそうに眠り続けた。

    2006-04-24 20:13:00
  • 202:

    時々看護婦さんが様子を見にきては『手、大丈夫ですか??』と心配してくれるが『大丈夫です☆全然平気です☆』と返事をし、看護婦さんは病室を出ていく。



    確かに、蒼をずっと抱いてる為私の手はしびれていたが、そんな事はどうって事ない。しびれていようが、痛かろうが、蒼を抱き続けていたかった。

    2006-04-24 20:15:00
  • 203:

    またしばらく抱けないと思うと、離す事などできなかった。

    3時頃、蒼は目を覚ました。『蒼〜☆よう寝たな〜☆寝すぎて目腫れちゃってるやん☆』まだ眠たそうな顔をしてる蒼に話しかける。

    『ん〜――・・・マーマ――抱っこ〜――・・・』寝ぼけているのか、抱っこしているのに蒼はそう言う。

    2006-04-24 20:18:00
  • 204:

    『抱っこしてるで☆大丈夫☆離したりせぇへんよ☆』『ん〜――・・・』私がそう言うと、蒼は私にしがみつき甘えてくる。

    『ホンマ今日の蒼は一段と甘えたさんやな〜☆』と言い、優しく抱きしめる。

    どんなに甘えられても、可愛くてしかたない。きっと、親ならだれでも思うだろう。

    2006-04-24 20:20:00
  • 205:

    普段甘えてこないから、こんなにも甘えられると一段と可愛さを増し、一段と愛しく思える。

    親バカと言われてもかまわない。それぐらい、蒼は愛しくて可愛くてたまらない――何よりも、大切な大切な我が子だから――・・・

    蒼が起きて私は、蒼を抱っこしながら一緒にテレビを見ていた。すると『蒼――!!!』慶太が来たのだ。

    2006-04-24 20:22:00
  • 206:

    私はもうそんな時間なのかと思い、時間が経つのが早いな〜と寂しくなった。だって、もう蒼を抱っこできる時間は残り少ないから――・・・

    『何で?!!何で抱っこしてんの?!!もう大丈夫なん?!!』興奮しながら、慶太が私に聞いてくる。

    『今日はね、蒼の体調がいいから、今日だけかもわからないけど先生が抱っこしていいって、言ってくれてん☆』とゆうと『何でもっとはよ教えてくれへんねん!!!そうと知ってたら、俺会社休んだのに〜――・・・』慶太は凄くガッカリした表情で言う。

    2006-04-24 20:24:00
  • 207:

    『ごめんね、慶太――・・・連絡しようとは思ったんやけど、蒼を離したくなくて連絡できなかった――☆』と、少しひきつった笑顔で言うと『どうりで連絡ないと思った!!!もう〜――・・・俺にも抱かせて☆』と慶太に言われ、慶太とかわる。


    『ゆっくりね!!!点滴とか管に気ぃつけてよ!!』『わかってるて!!―――蒼〜☆パパやぞ〜☆』私は慶太に注意しながらかわり、慶太は凄く嬉しそうに蒼を抱く。

    2006-04-24 20:28:00
  • 208:

    『久々やな〜、蒼〜☆どうや??久々のパパの腕の中は??☆』『パーパ☆(ペチペチ)』『痛い痛い☆相変わらず蒼はパパをいじめるな〜☆蒼はパパが嫌いか〜??でも蒼がパパを嫌いでも、パパは蒼の事が大好きやで〜☆ママより大好きや☆』
    蒼は慶太のほっぺをペチペチとたたきながら、嬉しそうに慶太に抱かれている。


    慶太も、久々に蒼を抱っこして嬉しいのか、少し目が潤んでるようにみえた。

    2006-04-24 23:33:00
  • 209:

    慶太と蒼のそんな光景をみて、ふと思った。

    【なんか、蒼が産まれた時の事思いだすな〜――・・・あの時の蒼はまだ小さすぎて何にもわかっていなかったけど、今はあ〜やってパパって言って嬉しそうに笑ってる――これからもこんな風に、幸せな日々を3人で過ごしていきたい――これって私の我儘なんかな〜――神様はこんな私の我儘は叶えてくれない――??お願いだから、他に何も望まないし何の我儘も言わないから、蒼を早く元気に退院させて下さい――私の命とひきかえにしてもかまわないから、蒼の病気を早く治して下さい――お願い――・・・】

    蒼と慶太の幸せそうな光景を目にしながら、そんな事を思っていた。

    2006-04-24 23:37:00
  • 210:

    『・・・梨――・・・咲緒梨!!!』『えっ―??』『どないしてん??なんか怪しい奴なってんぞ―・・・微笑みながらボーっとして――なぁ、蒼〜☆』『失礼やな〜―☆蒼!!!パパのほっぺをペチペチし!!!もっとパパをいぢめたり!!!☆』『何でや―――・・・イタタタタ―・・・!!!』『パパ、バイキン☆パパ、バイキン〜☆』


    蒼は慶太の事をバイキンと言いながら、またペチペチと叩きだした。

    2006-04-25 00:37:00
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