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  • 1:

    あなたが産まれてきてくれた事が何よりもの宝物―・・・

    あなたの事をいつも想います――・・・

    この空を見ながら――・・・

    2006-04-13 21:05:00
  • 208:

    『久々やな〜、蒼〜☆どうや??久々のパパの腕の中は??☆』『パーパ☆(ペチペチ)』『痛い痛い☆相変わらず蒼はパパをいじめるな〜☆蒼はパパが嫌いか〜??でも蒼がパパを嫌いでも、パパは蒼の事が大好きやで〜☆ママより大好きや☆』
    蒼は慶太のほっぺをペチペチとたたきながら、嬉しそうに慶太に抱かれている。


    慶太も、久々に蒼を抱っこして嬉しいのか、少し目が潤んでるようにみえた。

    2006-04-24 23:33:00
  • 209:

    慶太と蒼のそんな光景をみて、ふと思った。

    【なんか、蒼が産まれた時の事思いだすな〜――・・・あの時の蒼はまだ小さすぎて何にもわかっていなかったけど、今はあ〜やってパパって言って嬉しそうに笑ってる――これからもこんな風に、幸せな日々を3人で過ごしていきたい――これって私の我儘なんかな〜――神様はこんな私の我儘は叶えてくれない――??お願いだから、他に何も望まないし何の我儘も言わないから、蒼を早く元気に退院させて下さい――私の命とひきかえにしてもかまわないから、蒼の病気を早く治して下さい――お願い――・・・】

    蒼と慶太の幸せそうな光景を目にしながら、そんな事を思っていた。

    2006-04-24 23:37:00
  • 210:

    『・・・梨――・・・咲緒梨!!!』『えっ―??』『どないしてん??なんか怪しい奴なってんぞ―・・・微笑みながらボーっとして――なぁ、蒼〜☆』『失礼やな〜―☆蒼!!!パパのほっぺをペチペチし!!!もっとパパをいぢめたり!!!☆』『何でや―――・・・イタタタタ―・・・!!!』『パパ、バイキン☆パパ、バイキン〜☆』


    蒼は慶太の事をバイキンと言いながら、またペチペチと叩きだした。

    2006-04-25 00:37:00
  • 211:

    久しぶりに楽しすぎて、こんなにも幸せな時間を過ごした。

    あまりにも楽しすぎて時間など忘れていた。すると『あの――・・・』看護婦さんが申し訳なさそうな顔で声をかけてきた。『嘘――・・・!!!』時計をみると、もう時間になっていて少し過ぎていた。『やっぱり幸せな時間は、過ぎるのが早いな――・・・』慶太が悲しそうな表情で、そう言う。

    お昼寝をあれだけしてしまって、夜寝れないんぢゃないかと、蒼の心配をした。

    2006-04-25 00:40:00
  • 212:

    『蒼、眠たくないんちゃう―??』『やぁーーーーー!!!マーマ!!!マーマ!!!』
    私が蒼の心配をして蒼に言うと、蒼はなんとなくわかるのか、急に泣きそうな顔をして私に抱っこしてとゆう動作をしてきた。


    『蒼!!!そんな暴れたら危ない!!!今ママと変わったるから、ちょい待ち!!!』蒼が慶太の腕の中で少しジタバタとするから、慶太は蒼の点滴や管などを心配して慌てる。

    2006-04-25 00:46:00
  • 213:

    慶太から変わり私が蒼を抱くと『やーーー―・・・』蒼が小さく呟く。

    こうゆう時、傍にいてやれない事が凄く辛い。辛すぎる――・・・可愛い我が子が、こんなにも寂しそうで悲しそうな顔をしているのに、私達は我が子をおいて家に帰らなくちゃいけない――・・・蒼の傍にいたい気持ちでいっぱいなのに、神様はそうはさせてくれない。

    神様は冷たい――・・・

    2006-04-25 00:48:00
  • 214:

    『蒼―??ママもパパもね、蒼の傍にいたくて仕方ないんだよ―??☆でもね、蒼の病気を早く治す為に、少しの間だけバイバイしなくちゃいけないの――・・・蒼がネンネして起きたらママいるから―☆だから、眠たくないかもしれないけど、ネンネしよ―??☆ねっ―??☆』『ん〜――・・・!!!』
    私がそう言うと、蒼は寂しそうな顔で私の服を掴みながらも、寝ようとしていた。


    可哀相だけど、起きていて寂しい思いをさせるぐらいなら、寝かせてあげてそんな思いをさせない方がよっぽどマシだと、私は思った。

    2006-04-25 00:52:00
  • 215:

    無理矢理、目を閉じる蒼。【こんな事をさせる為に私達はいるのか??】

    そう思うと、悔しさや、やりきれない気持ちで胸をきつくしめつけられた。

    蒼を抱っこしながらトントンしてあげる。でも、やっぱり中々寝てはくれない。それでも蒼は一生懸命寝ようと、目に力をいれて閉じている。

    2006-04-25 01:05:00
  • 216:

    そんな蒼を、このままほってなんて帰れるわけにはいかず、慶太をみるとわかってくれたのか、慶太は先に外に出て先生と話していた。

    その間、私は蒼をひたすらトントンしてあげる。すると、力の入った蒼の目は、段々と目から力がぬけていく。私はトントンをし続ける。

    蒼はスヤスヤと眠ってくれ、私は静かに蒼をベッドに寝かす。

    2006-04-25 01:14:00
  • 217:

    私も部屋を出て、先生と看護婦さんに『すいません、時間が過ぎているのに無理を言ってしまって――・・・』『全然いいですよ☆逆の立場でしたら、私も一緒の事しますしね☆そんな事気にしないで下さい☆』私が謝ると、先生は優しく言葉を返してくれた。



    私達は頭を何度もさげ、病院を後にした。

    2006-04-25 01:16:00
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