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  • 1:

    あなたが産まれてきてくれた事が何よりもの宝物―・・・

    あなたの事をいつも想います――・・・

    この空を見ながら――・・・

    2006-04-13 21:05:00
  • 321:

    『―蒼―☆―もうお家に帰ろう―☆―蒼の大好きな・・・蒼が帰りたがっていたお家に・・・帰ろう―☆』


    私はそう言い、蒼を抱き上げた。

    2006-04-28 14:56:00
  • 322:



    この時、私は初めて、蒼の【死】をうけいれてしまったのだ――・・・

    2006-04-28 14:57:00
  • 323:

    新生児の様に、すわっていない様なだらんとした蒼の首――・・・

    全く力の入っていない、小さく軽い蒼の体――・・・

    私達を安心させ、元気づけてくれていた笑顔の消えた蒼の顔――・・・

    2006-04-28 14:59:00
  • 324:

    なによりも、ずっと肌で、傍で感じていたかった温もりを消した、蒼の体温――・・・

    全てを取りのぞかれた蒼――・・・

    抱き上げて、初めて実感した――・・・

    2006-04-28 15:00:00
  • 325:

    『――蒼ィィ〜――ママ達をおいてかないで〜――・・・』


    蒼を抱き締めながら、この時初めて涙を流し、震える声で蒼に言う。

    2006-04-28 15:02:00
  • 326:

    私の目から溢れでる涙が、私の頬を伝い、蒼の顔に流れおちる――・・・

    静まりかえった病室は、ポタポタと静かに零れおちる涙を、悲しく音たてる――・・・

    もう笑う事のない蒼の顔に何滴も何滴も零れおちる私の涙は、蒼も泣いているかのように蒼の顔を濡らす――・・・

    2006-04-28 15:03:00
  • 327:

    絶対に泣かないと、心に強く誓い決めたのに――・・・


    蒼が退院する日がくるまで、大切にしまっていた涙が、私の頬を虚しく流れていく――・・・

    2006-04-28 15:06:00
  • 328:

    私の胸はしめつけられ、苦しくて言葉がでなくなり、蒼を抱き締めたまま私はイスの上にくずれおちた。


    慶太は、横のイスに座ったままで、俯きながら涙を流していた。

    2006-04-28 15:08:00
  • 329:

    私は蒼を抱いたまま病室の外のイスに座り、慶太は手続きなどをしていた。

    慶太は先生から話しをされたらしく、私に力なく言ってきた。

    『俺達が帰って、しばらくはあのまま落ち着いていたそうや――・・・でも、夜中になって急に容態が急変したらしくて――・・・先生も、あらゆる手をつくしてくれたらしいんやけど、助けてやれる事ができなかったらしい――・・・』

    2006-04-28 15:10:00
  • 330:

    慶太から蒼の死因を聞き、また涙が溢れでてきた。

    蒼の病気は、5年の生存確立も低いと言われていた――・・・

    それでも私達は蒼が助かると信じて、蒼と一緒に闘ってきた――・・・

    2006-04-28 15:18:00
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