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  • 1:

    あなたが産まれてきてくれた事が何よりもの宝物―・・・

    あなたの事をいつも想います――・・・

    この空を見ながら――・・・

    2006-04-13 21:05:00
  • 331:

    この日がくる事なんて考えてもみなかった――・・・

    私達、親よりも先に逝ってしまった蒼――・・・

    こんなにも、この日が早くにくるなんて――・・・

    2006-04-28 15:19:00
  • 332:

    私は、先生を責める気など全くなければそんな気も全くおこらなかった。

    逆に、先生には大変お世話になりっぱなしで、感謝の気持ちでいっぱいだった。

    でも、今は蒼の事でいっぱいいっぱいで、頭を下げる事しかできなかった。後日、また改めて病院を訪れる事にして、私と慶太と蒼は、我が家に帰る事にした。

    2006-04-28 15:21:00
  • 333:

    家に着き、黙ったまま私は蒼を寝室に連れて行った。

    『蒼―☆―お家だよ―☆―久々に帰ってきたね〜―☆―もうどれぐらいぶりだろう――3ヵ月もお家に帰ってこれなかったんだね――やっぱりお家が落ち着くやろ―??☆―だって、蒼がずっと帰ってきたがってたお家やもんな―☆―』

    ベッドへ寝かせた蒼に私は、蒼の頭を撫でながら、声を震わし泣きながら笑顔で言う。

    2006-04-28 15:23:00
  • 334:

    『―ママ、ホンマ泣き虫さんやわ―☆―蒼を不安にさせない為に、泣けへんって決めたのに、何でやろう―――ママの目からいっぱい涙が溢れでてくるわ―――駄目やね、ママ―☆―本当は、蒼が一番泣きたいのにね――痛かったやろう―??―苦しかったやろう―??―辛かったやろう―??―蒼は偉いね―☆―だって、ママみたいに泣いたりしなかったもんね―☆―でも、もっと甘えて良かったんよ―??―もっと泣いて良かったんよ―??―そんな蒼が可愛いんやし、それで当たり前やったんやから―☆―でも、蒼―――何で―――何で最後まで――泣かずに笑って逝っちゃったん―??―ねぇ、蒼―――ママ達――寂しいよ――・・・』

    2006-04-28 15:24:00
  • 335:

    泣きながら笑顔で言っていた私は、笑顔などなくなり、悲しい顔をして声をあげ泣いた。


    今まで我慢していた我慢の糸が、大きな音をたててプツンと、切れた――・・・

    2006-04-28 15:25:00
  • 336:

    私達、夫婦の生きがいだった蒼――・・・

    天使の様な笑顔でいつづけ、天使の様な顔で産まれてきてくれた蒼――・・・

    その蒼が、この日、本当に天使になってしまった――・・・

    2006-04-28 15:27:00
  • 337:

    気付けば、もう朝になっていた。

    私は思いっきり泣き、ずっと蒼の傍にいつづけ、蒼の手を握っていた。

    もう握りかえしてくれるわけぢゃないのに、ずっと握り続けていた。

    2006-04-28 15:28:00
  • 338:

    慶太は、親達に連絡をしていた。そして、真樹にも――・・・

    いつ来たのだろうか。寝室のドアの所に口に手をあて、左手には潤くんと手を繋ぎ涙を流している真樹がいた。

    『あ――・・・真樹――☆―蒼帰ってきてん―☆―ずっと帰ってきたがってた、私達3人の家に帰ってきてん―☆―』私は笑顔で真樹に言う。

    2006-04-28 15:29:00
  • 339:

    この時真樹には、ぬけ殻のような魂がぬけているかのように、私はみえただろう。

    体に力がはいらず、はいつくばるように真樹に近寄り手をとり『蒼に触れてあげて―☆―蒼――喜ぶから―☆』そう言って、蒼の近くに真樹の手をひく。

    真樹は、私にひかれるがままに、潤くんを連れて蒼の傍にくる。

    2006-04-28 15:30:00
  • 340:

    『――蒼ちゃん―☆―昨日会ってまだ24時間も経ってないのに、また会えたね―☆―こんな早くに―☆―やっとお家に帰ってこれたんやね―☆―安心したやろ―??☆―潤もちゃんと連れてきたんよ―☆―ほら、潤―☆―蒼ちゃんやで―☆―』真樹は私と同じ様に、蒼の手を握り、泣きながら笑顔で蒼に話しかけてくれ、潤くんに蒼の手を握らせた。

    潤くんは、蒼の手を握り感じたのか、寂しそうな悲しそうな顔をしていた。

    まだ3歳だから、涙を流しはしなかった。わからないのだろう。蒼が天使になった事を――・・・

    2006-04-28 15:32:00
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