-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
。゚・*。・小さな手。・*・゚。
-
331:
この日がくる事なんて考えてもみなかった――・・・
私達、親よりも先に逝ってしまった蒼――・・・
こんなにも、この日が早くにくるなんて――・・・2006-04-28 15:19:00 -
332:
私は、先生を責める気など全くなければそんな気も全くおこらなかった。
逆に、先生には大変お世話になりっぱなしで、感謝の気持ちでいっぱいだった。
でも、今は蒼の事でいっぱいいっぱいで、頭を下げる事しかできなかった。後日、また改めて病院を訪れる事にして、私と慶太と蒼は、我が家に帰る事にした。2006-04-28 15:21:00 -
333:
家に着き、黙ったまま私は蒼を寝室に連れて行った。
『蒼―☆―お家だよ―☆―久々に帰ってきたね〜―☆―もうどれぐらいぶりだろう――3ヵ月もお家に帰ってこれなかったんだね――やっぱりお家が落ち着くやろ―??☆―だって、蒼がずっと帰ってきたがってたお家やもんな―☆―』
ベッドへ寝かせた蒼に私は、蒼の頭を撫でながら、声を震わし泣きながら笑顔で言う。2006-04-28 15:23:00 -
334:
『―ママ、ホンマ泣き虫さんやわ―☆―蒼を不安にさせない為に、泣けへんって決めたのに、何でやろう―――ママの目からいっぱい涙が溢れでてくるわ―――駄目やね、ママ―☆―本当は、蒼が一番泣きたいのにね――痛かったやろう―??―苦しかったやろう―??―辛かったやろう―??―蒼は偉いね―☆―だって、ママみたいに泣いたりしなかったもんね―☆―でも、もっと甘えて良かったんよ―??―もっと泣いて良かったんよ―??―そんな蒼が可愛いんやし、それで当たり前やったんやから―☆―でも、蒼―――何で―――何で最後まで――泣かずに笑って逝っちゃったん―??―ねぇ、蒼―――ママ達――寂しいよ――・・・』
2006-04-28 15:24:00 -
335:
泣きながら笑顔で言っていた私は、笑顔などなくなり、悲しい顔をして声をあげ泣いた。
今まで我慢していた我慢の糸が、大きな音をたててプツンと、切れた――・・・2006-04-28 15:25:00 -
336:
私達、夫婦の生きがいだった蒼――・・・
天使の様な笑顔でいつづけ、天使の様な顔で産まれてきてくれた蒼――・・・
その蒼が、この日、本当に天使になってしまった――・・・2006-04-28 15:27:00 -
337:
気付けば、もう朝になっていた。
私は思いっきり泣き、ずっと蒼の傍にいつづけ、蒼の手を握っていた。
もう握りかえしてくれるわけぢゃないのに、ずっと握り続けていた。2006-04-28 15:28:00 -
338:
慶太は、親達に連絡をしていた。そして、真樹にも――・・・
いつ来たのだろうか。寝室のドアの所に口に手をあて、左手には潤くんと手を繋ぎ涙を流している真樹がいた。
『あ――・・・真樹――☆―蒼帰ってきてん―☆―ずっと帰ってきたがってた、私達3人の家に帰ってきてん―☆―』私は笑顔で真樹に言う。2006-04-28 15:29:00 -
339:
この時真樹には、ぬけ殻のような魂がぬけているかのように、私はみえただろう。
体に力がはいらず、はいつくばるように真樹に近寄り手をとり『蒼に触れてあげて―☆―蒼――喜ぶから―☆』そう言って、蒼の近くに真樹の手をひく。
真樹は、私にひかれるがままに、潤くんを連れて蒼の傍にくる。2006-04-28 15:30:00 -
340:
『――蒼ちゃん―☆―昨日会ってまだ24時間も経ってないのに、また会えたね―☆―こんな早くに―☆―やっとお家に帰ってこれたんやね―☆―安心したやろ―??☆―潤もちゃんと連れてきたんよ―☆―ほら、潤―☆―蒼ちゃんやで―☆―』真樹は私と同じ様に、蒼の手を握り、泣きながら笑顔で蒼に話しかけてくれ、潤くんに蒼の手を握らせた。
潤くんは、蒼の手を握り感じたのか、寂しそうな悲しそうな顔をしていた。
まだ3歳だから、涙を流しはしなかった。わからないのだろう。蒼が天使になった事を――・・・2006-04-28 15:32:00