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348:
私の母親は泣きやみ、私に近付き話しかけてきた。
『咲緒梨――何の力にもなってやれなくて、ごめんね!!!蒼が一番辛くて悲しいけど、あんたも辛くて悲しいわな!!!あんたはようやった!!!頑張ったよ!!!あんたと慶太くんがいたから、蒼はこんな幸せそうな顔して逝けたと思う――・・・これから、辛く悲しい生活になるかもしれないけど、蒼の為にもしっかり生きていかなあかんで!!!これはあんたの親としてゆうてるんやないで――・・・おんなじ一人の母親として、ゆうてるんやからね!!!』2006-04-30 02:38:00 -
349:
『そうよ、咲緒梨さん――・・・蒼の為に、あなた達夫婦がしっかり生きていかなきゃいかんのよ!!!ぢゃないと、蒼が産まれてきた意味がなくなるぢゃない!!!蒼の事を本当に想うなら、しっかり地に足をつけて、生きていきなさい!!!』
私の母親と、慶太の母親の言葉が凄く嬉しく励みになった。
でも、そんなスグに立ち直れるわけがなく、とりあえず私は『ありがとうございます――・・・』とだけ、言っておいた。2006-04-30 02:46:00 -
350:
そんな中、真樹が気を遣ってくれ『咲緒梨――・・・あたし、そろそろ帰るね―☆』と言い、私の両親と慶太の両親に頭を下げ寝室をでた。
真樹は慶太のいるリビングにいき『慶太さん――・・・辛い気持ちはわかります――・・・でも、蒼ちゃんはみてるんです!!!咲緒梨と慶太さんを、ちゃんとみてるんです!!!だから、蒼ちゃんの為にも、気をしっかりもって下さい―!!!――生意気な事を言って、すいません――・・・』『いいえ――・・・その通りです――・・・ありがとうございます。』
真樹と慶太はそう言葉を交わし、私は真樹を見送る。2006-04-30 02:49:00 -
351:
『―真樹――今日は―ありがとう――・・・嬉しい言葉をたくさん―ありがとうね―☆―』私は真樹に言う。
『ううん―☆―あたし、偉そうな事言いすぎちゃった――・・・ごめんね――・・・』『ううん!!!全然!!!ほんと、嬉しかった――・・・』『そっか――☆なら良かった―☆――咲緒梨――大丈夫―???』『―うん――なんとか―☆』『無理したら、あかんよ―??なんかあったら、いつでもあたしに頼っていいからね?!!役にたてないかもしれないけど、あたし咲緒梨達の為なら、なんだって力になるから!!!―ねっ―??』『ありがとう―☆』2006-04-30 02:51:00 -
352:
そうして、真樹は潤くんと手を繋ぎ帰っていった。
私は慶太のとこにいき、横に座る。
『慶太ぁ〜――・・・どうして変わってあげられないんだろうね――・・・どうして蒼が、こんな小さな時にこんなめにあって、蒼が逝かなくちゃいけないんだろうね――・・・ほんと世の中って・・・・不公平だよ――・・・』少し泣きながら、慶太に言う。2006-04-30 02:52:00 -
353:
『――ホンマやな〜―――何で蒼やねんなぁ〜――・・・――親やのになぁ〜――・・・』慶太は私の手を力強く握り、肩や声を震わせて私に言う。
外は、今日も気持ちいいぐらいに晴れている。
この広い空に、蒼は逝ってしまった。蒼の大好きな、この空に――・・・2006-04-30 02:53:00 -
354:
夕方まで両親はおり、私達に『気をしっかりもつんやで―!!!』とだけ言い、帰っていった。
家には、家族3人になった。蒼は、違う形で帰ってきたけど――・・・
私は寝室で蒼の手を握り、ずっと蒼の傍にいた。慶太はご飯を作っているようだった。2006-04-30 02:54:00 -
355:
蒼がこの世にいなくなってしまって、何もする気がおこらない。蒼のいない人生など、考えられない。
両親や真樹が色々と言ってくれたのは嬉しいし、ありがたい。頭の中にちゃんとはいっている。
だけど、息をしていない蒼を前にして、今の私にはまだ理解できる事も、行動にうつす事もできない。2006-04-30 02:55:00 -
356:
『咲緒梨――・・・飯できたから、食おう――・・・』何も考えれず、頭が真っ白な私には、慶太の言う事も理解できなくなっていた。
『いらない――・・・』蒼の顔を撫でながら言う。『食べな体もたんぞ――・・・』慶太がそういってくれる。
でも、私は食欲もなく食べる気にもならなかった。私の体などどうなってもいい。いっその事、このまま私も死んでしまいたいと、そう思っていた。2006-04-30 02:56:00 -
357:
蒼のいない人生なんて、生きている意味がない。蒼がいたから、一生懸命やってこれた。辛い事も、しんどい事も、蒼がいたから頑張ってこれた。蒼の顔をみるだけで、癒されたし元気になれ、嫌な事など全て吹っ飛び生きてこれた。
でも、もう蒼はいない――・・・今、私の目の前にいる蒼は、私を求めてくれる事もなければ、笑ってもくれない――・・・
【蒼――ねぇ、笑ってよ――・・・ママの大好きな笑顔をみせてよ――・・・また『ママ、抱っこ』って言ってよ――・・・蒼とママの大好きな空を、また3人で見上げようよ――・・・お願いだから、ママの手を、また握ってよ――蒼――・・・】2006-04-30 02:58:00