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一枚の写真
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1:
明日美
捨てられない写真ありますか?ずっと忘れられない人はいませんか?
自分が壊れてだめになりそうなくらい人を好きになったこと…ありますか?
涙が出なくなったくらい泣いたことありますか?
私は一枚の写真を見るたびにあの頃を思い出します。2005-09-15 02:47:00 -
21:
明日美
「携帯持ってる?」
「持ってるけど…」
「教えてよ。番組交換しよう。あっちゃんには迷惑かけちゃったし今度またお詫びっつーかお礼したいし」2005-09-15 04:18:00 -
22:
明日美
そして私は圭と成り行きで番号を交換した。
《ガタンゴトン…》
やっと電車が来た。圭は乗ってた車両に乗るとボストンを見つけてピースしてきた。
「遅くまでごめんね!また電話するよ。あっしても大丈夫?いいよね?」
私が答えようとした時、ドアは閉まってしまった。だから指でオッケーマークを作り圭に見せると、圭はニコニコ笑いながら手を振ってきた。2005-09-15 04:23:00 -
23:
明日美
そして電話は走り出し、行ってしまった。私は今日は一体なんだったんだろうと帰り道一人で考えてた。
家に帰ると11時前で、ママにもパパにも帰りが遅いと怒られた。
私のせいじゃないのに…でも言い訳しても信じてもらえるはずもなかったし、初めて会った男の子と一緒だったって知ったら余計に怒られちゃうもんね。2005-09-15 04:27:00 -
24:
明日美
圭が言った「俺のこと知らない?」って言葉を私はその日帰ってからもずーっと考えた。
一体なんだったんだろうって。圭は何が言いたかったんだろ?考えても答えは見つからなかった。
その頃は携帯の着信音がまだ三和音や四和音しかなかった頃だった。
だから音がすごくうるさく聞こえる。その日の夜中の2時過ぎに、そのうるさい音が枕の隣で鳴り響いた。2005-09-15 04:33:00 -
25:
明日美
「ハ…イ」
私が寝ぼけた声で電話に出ると受話器の向こうから聞こえてきたのは今日会ったばかりの圭の声だった。
「寝てた!?ごめん!マジでごめんね。じゃあ明日またかけるよ」2005-09-15 04:36:00 -
26:
明日美
「大丈夫!寝かけてただけだし。どーしたの?」
私は何故だか嘘をついた。思いっきり寝てたのに。圭の声を聞いて目が覚めてしまってた。
「いや…特に用はなかったんだけど何してるかなと思って。一時間くらいかけようか携帯とにらめっこだったからさ。ずっと考えてるぐらいならかけちゃおーと思って」2005-09-15 04:41:00 -
27:
明日美
「そーなんだぁ」
私は少し嬉しかった。圭は暇だったからかもしれないけど、圭の言葉にドキドキしてる自分がいた。会ったばかりなのに…。
「ねぇ、今日ね、圭くん言ってたでしょ?俺のこと知らない?って。あれって何だったの?ずっと気になってて」2005-09-15 04:45:00 -
28:
明日美
「えっ?いいよその話は。俺がカッコ悪いし」
「どーゆう意味?教えてくれなきゃ分かんないよ」
「…マジで聞くの?うーん俺さ、芸能関係の事務所に所属してるんだよね。最近テレビにも出たりしてるんだけど。これでも若い女の子には知られてるはずなんだけどさ」2005-09-15 04:50:00 -
29:
明日美
「え?そうなの?じゃあ明日美かなり失礼だよね」
「うん。でもあっちゃんは知らなかったでしょ?めちゃくちゃ普通に話してるしジュース買う時とか俺のことダルそうにしてたりさ。チョー新鮮!みたいな」
「新鮮?」2005-09-15 04:54:00 -
30:
明日美
「そう!チョー新鮮だったよ。人間って追われたら逃げたくなるけど逃げられたら追いたくなるって当たってるなぁと思った」
圭は普通に話してた。私も圭が芸能界の人って分かっても何も思わなかったし、変わることもなかった。最初のイメージが普通だったからかな?
電車で居眠りする普通の男の子。それが出会いだったから。2005-09-15 04:59:00