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さようならなんかはいわせない
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1:
名無しさん
最終的には
どれだけ傷ついたかと
周囲にうまくアピールできる人間が得をする
子供は大声で泣くから回りは振り向く
大人は声を出さずに隠れて泣くから
誰にも気づかれないんだよ
なんて
簡単な話なのにね
2005-10-03 23:36:00 -
11:
名無しさん
校長のながったるい話にボーッとしながらも耳を向けていると、隣に座っていた男子生徒が俺に向かってつぶやいた。
「お前、髪の毛、綺麗な色だな」さっきから見られているような気はしていたが、唐突な質問に俺は少し驚いた。
2005-10-04 01:10:00 -
12:
名無しさん
彼の名前は新井和也といって、俺は井本で、入学式の座席では横同士だった。新井は目鼻が大きくて、派手な顔立ちに金髪がよく映え耳にはシルバーのピアスが5、6個並んでいた。
「お前、その色似合ってる。俺もシルバーとかワイルドちっくにすればよかったな」
「アハハ、ワイルドちっくって」俺は新井の言葉にプッとふきだした。
2005-10-04 01:23:00 -
13:
名無しさん
―騒がしいヤツ それが新井の第一印象だった。
PTA会長の祝辞だとか、在校生からのお祝いの言葉だとか、長い長い入学式の間、俺は新井としゃべりっぱなしだった。
新井は喋りが達者なヤツで、話していても全く飽きなかった。それどころかすぐに意気投合した。2005-10-04 01:26:00 -
14:
名無しさん
入学式を終え教室に入るとやっぱり女子はギャルばっかりで男子はヤンキーみたいなのばっかりだった。
女子は学校指定かのように全員同じに見えた。うちの学校の女子のスカートの短さに喜ばない男はいないと思う。
それくらい全員短かった。
2005-10-04 01:29:00 -
15:
名無しさん
その中でも新井は驚くほど知り合いが多くて、一歩歩くたびに「和也、和也」と声をかけられるほどだった。
「お前知り合い多いんだな」、俺がそういうと、「馬鹿なやつはみんな中学からの友達だし、つるんでると馬鹿がさらに集まってきて大規模になるんだよ。つまりこの学校全員知り合いみたいなもんやってば。」新井は笑いながらつぶやいた。
家に帰ると、また独りの空間に戻った。音もない。誰の声もしない。
2005-10-04 01:33:00 -
16:
名無しさん
俺は半分無意識にテレビをつけた。何かが足りない いや、何もかも足りないのかもしれない。
漠然とした気持ち。「独り」もう慣れていたのに。入学式に行っていっぱい親子見たらあまりに自分と似つかなくて、窒息死しそうになった。
自分がどれだけ家族と疎遠しているか、思い知らされる。2005-10-04 01:37:00 -
17:
名無しさん
家族=温かい そんなの絶対嘘だって あの日あらためて思った。
2005-10-04 01:38:00 -
18:
名無しさん
入学おめでとう。父親の口からその言葉を聞くことはなかった。遅くに帰ってきて、酒飲んで、そのままソファで眠って、俺が朝起きる頃にはもういなかった。
翌日俺は買ったばかりの定期で、学校に向かった。電車で約15分。原チャでも買おうかな。混雑した電車の中でそう思った。2005-10-04 01:40:00 -
19:
名無しさん
駅から徒歩5分でだいたい学校に着く。学校近くで派手な金髪を見つけた。新井だった。新井はバイクに乗っていた。
周りには2,3人の男子生徒と女子生徒がタバコを吸っていた。
「おーすばる!」新井は俺の姿を見つけるとバイクで俺の前まで走ってきた。2005-10-04 01:43:00 -
20:
名無しさん
「お前…バイク…。」「アハハ、先公には言うなよ。アハハ、無面だし、盗難モンだし。」
言わなくても見たらわかるって、俺はそう言った。新井はやっぱり?とまた笑った。
気が付けば新井のツレも俺の近くに寄ってきていた。2005-10-04 01:44:00