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さようならなんかはいわせない
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1:
名無しさん
最終的には
どれだけ傷ついたかと
周囲にうまくアピールできる人間が得をする
子供は大声で泣くから回りは振り向く
大人は声を出さずに隠れて泣くから
誰にも気づかれないんだよ
なんて
簡単な話なのにね
2005-10-03 23:36:00 -
122:
名無しさん
そして、女は黒のセカンドバックから取り出した煙草に火をつけた。
「いや、腹はあんまり減っていないんで」
ー女がセカンドバックって違和感あるよな。 俺は心の中でつぶやく。2005-10-10 14:19:00 -
123:
名無しさん
「ああ、そうだ、ごめんね。私が話をしようって急に声をかけたんだよね。ゴメン、ゴメン」
女はあわてたように、スーツのポケットから、ヴィトンの財布を取り出す。一瞬目を疑った。
女のサイフは、「一万円札」の顔が膨れ上がるほどに押し込まれ、パンパンだった。2005-10-10 14:20:00 -
124:
名無しさん
「えらくたくさん入ったサイフですね」と、言うと、「いやぁ。まぁね。」と笑う横で、女が取り出したのは白い名刺だった。
「君それだけルックスがよかったら今までにタレントとかモデルのスカウトあったことあるでしょう?私はこういうものです」
名刺にはDREAM WAY 幹部・下山京子 と書かれていた。2005-10-10 14:22:00 -
125:
名無しさん
「DREAM WAY ・・?」名刺を見たまま、唖然とする。「そう、DREM WAY」そういうと、女は「トマトパスタ2つでいいかな?」と、俺に確認を取る。そして、テーブルにあるベルを押し、店員を呼ぶ。「トマトパスタ2つですね」と店員が確認すると、女は大きくうなずいた。
「この店では一番、トマトパスタがうまいって、うちの店の子が言っていてね。」「そうなんですか」「話が脱線してしまったね。で、話に戻るとつまり私はきみをスカウトしてるんだ」2005-10-10 14:24:00 -
126:
名無しさん
煙草は灰皿の中で煙をあげている。女はタバコに火をつけただけで、最初の一口で止まり一向に吸わない。
「いやぁほんとに、君を道路で見た時、すごくビックリしたんだよ。細身で顔が小さくて全身のバランスがいい。遠目から見てもすごく君、光ってた。近くでみるともっといい。特に目がいいねぇ。バカでかいとかバカ細いとかそんなんじゃなくて、切れ長の細い二重で…全体的にグッと上がってて。目でうったえてくるっていうのかなぁ。その茶色の髪の毛もピアスも君に似合ってるよ。学校でもすんごくモテるんじゃない」2005-10-10 14:25:00 -
127:
名無しさん
いきなり誉め殺し戦法。なかなかのプロだ。口元が寂しくなり、ふと手に取ったコップの水は冷たすぎた。舌に違和感を覚える。
テーブルに置かれた名刺に手をつける。名刺ひとつにしろ、どうしてこの女のバックから出てきた、という事実だけでこんなに胡散臭く感じるのだろう。2005-10-10 14:26:00 -
128:
名無しさん
「まぁ業種は人材派遣。はっきりいえば出張ホストだね。と、いってもまぁ..逆援助交際、みたいな感じかな。うちは本番やってなんぼっていう過激サービスが売りだからね。」
『逆売春』よくそんな言葉を昼間のファミレスの席で口にできたものだ。女は続ける。2005-10-10 14:28:00 -
129:
名無しさん
「君なら1時間3万〜5万だそう。」確かに個人で売春するより、こんな会社に入った方が楽なのかもしれない。本番なんて何度もやってるし抵抗はない。
こうやって制服着て歩いている未成年を引っ張り込んで営業するような会社だ。ろくな会社じゃないだろう。
だけど、2005-10-10 14:31:00 -
130:
名無しさん
逆援助交際に染まりきっている俺も、もうろくな人間なんかじゃないだろう。
そうとわかれば話は早かった。「やります」俺はそう答えていた。2005-10-10 14:32:00 -
131:
名無しさん
やっぱり人間は似たようなもの同士が 惹きつけあっていくようにできているんだ
うちの学校のようにバカばっかり集まって 毎日バカなことばっかりしてたり
公衆電話で男を買う女は やっぱり性欲を金で処理していたり2005-10-10 14:33:00