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愛されたい…
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1:
愛
書きます
2005-12-07 07:21:00 -
2:
愛
『愛ー美香ー沙織ー起きやー』
“う〜ん”…『今何時?』1番に起きたのはしっかり者の沙織
『うわっっ!美香、愛起きよ。やばい遅刻や』
次に起きたのは慌て者の美香
『ちょーマジやばいやん。最悪や…愛起きろ』
いつも何かと最後なのがのんびり者の愛
『う゛〜ん』
美香は小走りに洗面所に向かった。その間沙織は制服に着替えてる。愛は…まだ寝てる…
こんな感じで1日が始まる2005-12-07 07:27:00 -
3:
愛
そして美香と沙織にたたき起こされ制服に着替えさせられて洗面所に連れてかれる。
美香が『卒業式の日まで愛は髪ボサボサで行くん?』
”えっ…卒業式“
『う〜わっ!!マジ最悪…あのばぁばぁもっとはよ起こせよな』2005-12-07 07:34:00 -
4:
愛
沙織は朝食をすましもう学校に向かって行った。そのあとを美香が追いかける。愛は…まだ洗面所
『愛!はよしーや卒業証書もらわれへんわっ』
“は〜?もらえるしっ”
そう思いながらボサボサの頭を風になびかせ学校に向かった。当然遅刻…はぁー…2005-12-07 07:40:00 -
5:
愛
愛は体育館に急いだ。扉を開けるとみんな歌を歌ってる。保護者の視線が愛にクギヅケ!そこに愛が思う1番怖い先生が来て
『おいっ田嶋!お前はこんな日も遅刻かはよ席座れ』”きゃっ怖い“
『はいっ』
そう言って小走りで席に着き歌を途中から歌った2005-12-07 07:48:00 -
6:
愛
歌も終わりどっかの偉いさんの人の話も終わり次は卒業証書…次々とA組の子の名前が呼ばれ美香の番が来た『田嶋美香!』
『はい』
次にB組『田嶋沙織』
『はい』
そしてC組D組が終わりE組の番。『田嶋愛』
『…はい』2005-12-07 07:55:00 -
7:
愛
就職が決まってない美香は2年付き合ってる彼氏の家に転がり込むらしい。
”愛だけや…どうしよ“
それから1週間が過ぎ沙織は家を出て行った…
『愛ー。どうすんの?』行き先が決まってる美香は涼しい顔で愛に聞く
『わからん…』2005-12-07 08:06:00 -
8:
愛
『わからんじゃないやん!下の子達に部屋渡したらなあかんねんで』
“沙織みたいに就職が決まってない奴にここまで言われたくない”
『おん”…』言い返そうとしたケド我慢した。沙織も美香も1人になる愛の気持ちなんかわかる訳がない!2005-12-07 08:11:00 -
9:
愛
何日かして美香が家を出て行く日…愛はやけにムシャクシャしていた。家のみんなで美香を玄関まで見送った。
『愛、はよ決めや』また美香が言う…『おん。美香も彼氏と別れたらどーすんか知らんけど別れんようにまぁがんばりや』愛は真顔で美香に言った。
『別れやんし』美香はそう言い残し家を出た2005-12-07 08:18:00 -
10:
愛
愛は部屋に戻り1人で考えた。”これからどうしよ“
2005-12-07 08:25:00 -
11:
愛
とりあえず毎月家に3万入れる約束で話はついた。
けど何かお金になる仕事探さないと。そんな中友達からキャバクラで働く誘いが来た。次の日愛は友達と2人でミナミのキャバクラに面接に行った。話を聞いていると家の門限まであと2時間しかない…門限は“12時”
今から帰ってもギリギリ…友達に謝りその日は帰った2005-12-07 08:31:00 -
12:
愛
次の日友達の真実からの電話で“目が覚めた”
『はい…』愛は寝ぼけながら電話に出た。真実が言うにはそこのキャバクラは寮があるみたいですぐにでも住めると言う。真実もその寮に住むらしい。愛は『考える』言い電話を切った…正直考えてる時間なんてない!すぐにでも出て行かないといけない。けど…怖い2005-12-07 08:38:00 -
13:
愛
愛は生まれてすぐ親に捨てられ施設に養子として引き取らた…沙織は母子家庭で育ち小学生の頃母親を事故で亡くし施設に来た。美香は親が多額の借金をして行くとこがなく施設に居る。“田嶋”と言う名字は施設を経営してる夫婦の名字。愛と沙織はこの夫婦に養子として預けられてるから名字が“田嶋”美香はたまたま“田嶋だった”
2005-12-07 08:54:00 -
14:
愛
沙織も美香も施設以外に居場所がある。沙織は祖父母がいる。美香は連絡さえすれば親がいる。愛は…施設しかない。1人になるのが怖い…また捨てられる。そんな恐怖に最近見回られる…
2005-12-07 08:57:00 -
15:
愛
施設の両親にも確かに愛されてる。だけどそれは愛だけじゃなく施設に居る子供みんな…
誰にも捨てられないぐらい愛だけを愛してほしい…
いつからだろうこう思うようになった…
“愛されたい…”2005-12-07 09:32:00 -
16:
愛
愛は真実が住むキャバクラの寮の部屋に居候さしてもらうことに決めた。施設を出る時施設の両親は『何かあったら帰っておいで』そう言って愛を見送った。
“愛だけの居場所”
“愛だけを愛して”
それだけを胸に愛は夜の世界の扉を勢いよく開けた2005-12-07 10:07:00 -
17:
愛
『愛さん入りますっ』
『失礼しまーす。愛です』『愛ちゃんかーいくつ?』そんな会話を1日で何回も繰り返す…思ってた以上に夜の世界はむずかしかった。甘くみてた愛は何回も挫折した…一緒に働き始めた真実は“色”で客を引く。当然ある程度の人気があった…2005-12-07 10:12:00 -
18:
愛
『愛さー顔もキレイなんやしスタイルもえーんやから色で客なんか引っ張ったらえーやん!案外コロっとくんで』そう言って真実は腕を見せて来た。
『真実!それどしたん?』『これ客が買ってきよってん』真実はチョロイと言わんばかりに自慢する。2005-12-07 10:19:00 -
19:
愛
愛は“色”とかそんなん大嫌い!!ってかダルイ…
相変わらず真実は“色”で客を引きブランド物を買わす。真実の部屋にはどんどんブランド物が増えていく…増えていけばいく程、真実が昔と変わっていく。それが嫌で愛は真実の部屋を出て自分でマンションを借りた2005-12-07 10:25:00 -
20:
愛
人生で初めての1人暮らし。なぜか“ワクワク”する
家具の何もかもが自分好みにできるし施設に居たころより1人だけの時間ができる。愛だけの居場所…
仕事をおえ足早に家に帰る“ガチャ”『ただいま』
部屋は静まり返ってる。当たり前だ…愛だけの居場所…けどなぜか淋しさがあとからとてつもなく押し寄せる…2005-12-07 14:12:00 -
21:
愛
“1人にしないで”
そんな気持ちが心に響く…施設に居たころは嫌でも帰ると『おかえり』と言われるのに…2005-12-07 14:14:00