小説掲示板‐16歳のREAL‐のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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‐16歳のREAL‐

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  • 1:

    『お母さん私を許してね』『お母さんごめんね…』



    ―此処は札幌ススキノ―
    歌舞伎町や中洲、そして大阪ミナミに続く歓楽街の一つである。


    彼女の名前は『澪』‐レイ‐まだ弱冠16歳の少女の物語は此処から始まる…。

    2005-11-30 03:23:00
  • 2:

    『幸せって何?』
    『愛って何?』
    『生きるって何?』
    『人間の価値って…何?』『何故私を産んだの…?』『ねぇ神様…ううん、もう誰でも構わないから教えて??』

    2005-11-30 03:31:00
  • 3:

    「アァン…駄目よレイが起きるから…」


    まただ。
    今夜もアタシは母親の彼氏の家に兄と連れて行かれ、どこぞとも分からない年下の男と裸でベッドの上で抱き合う母親の姿を隣で背を向けながらも気付かないフリをして見てた。


    母親はアタシが一歳の時に父親と離婚して、それから鬼の様に必死に昼も夜も働いて育ててくれたのをアタシは見ていた。


    だから許せたの。
    此処まで育ててくれたお母さんだから…
    でも……。
    大好きだったお母さんも今は反面教師になったね。


    そう…身体を壊して男に走る様になってからは…。

    2005-11-30 03:42:00
  • 4:

    いつからだろう。
    アタシが嘘を良くつくようになったのは。


    だって…『嘘』で身を纏えば…自分を『嘘』で飾れば皆が幸せになれるんだもん。

    ううん違うの。
    本当は自分を偽る事で心を保ってたんだ。
    誰も気付いてくれないから。

    2005-11-30 03:48:00
  • 5:

    きっかけは―レイ7歳―
    その日はお兄ちゃんとお兄ちゃんの友達とその妹と四人で良く行く公園で遊んでた。


    お兄ちゃんの友達の妹の一個上のユウちゃんとは学校でも仲良しで良く一緒に居た。
    でもユウちゃんとの関係もお兄ちゃんとの距離も…家族との距離もこの日を境に壊れたんだ。

    2005-11-30 04:00:00
  • 6:

    八月の暑い夏の日。


    ちょうど盆踊りの季節だった。レイは近所でも有名な可愛い娘ちゃんで、会う人皆が皆「お人形さんみたいだね〜!」
    と口を揃えて言う程の顔立ちだった。
    何を隠そう。そう。レイの母親はかなりのベッピンなのだ。そんな母親そっくりのレイ…。

    胸の下まである真っ直ぐ伸びた良く手入れされた綺麗な黒い髪の毛。
    いつもフリフリのピンクを基調とした可愛いワンピース。
    全て母親の趣味だった。
    レイもそんな女の子らしい格好が大好きだった。


    北海道の小さな田舎で育ったレイは近所を歩く度に住民の注目の的だった。

    2005-11-30 04:11:00
  • 7:

    ぁ??

    今読んだョゥ???読んでたら何か吸い込まれていきそぉな気分ゃョ??
    ずっと読んでくし?完結?まで頑張ってネン??

    2005-11-30 04:15:00
  • 8:

    いつも出前をとる馴染みのラ―メン屋があった。

    そこの大将と母親が仲が良くてある意味、家族ぐるみの付き合いをしてた。


    そこの家にはレイより七つ上の長男が一人だけ居た。
    その頃中学二年だ。


    たまに遊んで貰った記憶がある。
    でも…定かじゃない。
    必要の無い記憶は自動的にレイの頭からレイが消してしまったのかもしれない。

    2005-11-30 04:17:00
  • 9:

    ちょうど四人で公園で遊んでた時だった。
    もうそろそろ帰ろうとした時だった。


    ―事件は起こった―


    ラーメン屋の長男…名前は…もう覚えてない。
    アキラにしておこう。そんな名前だった気がする。「アキラ」がレイ達に近付いて来た。


    その日のアキラは特別異様な雰囲気を漂わせていた。
    レイは嫌な予感がしていた。

    するとおもむろにレイの手首を掴み盆踊りの遊戯場の2階へと強引に連れて行ったのだ。2階は幕が張られ外部からは見えない様になっている。
    だが…網状になっている床下からはこちら側が観察出来る状態だった。

    2005-11-30 04:25:00
  • 10:

    強引に盆踊り会場に連れて行かれたレイをよそにレイのお兄ちゃんやその友達もユウちゃんも呆然とするしかなかった。


    だって…そりゃそうだよね??
    見た目も怖くて身体も人一倍大きなアキラに何か言える訳ない。
    でも三人はもちろん心配になり盆踊り会場の下にレイとアキラを追い掛けてやってきた。


    その頃レイは……。


    コノオトコニナニヲサレルカワカッテタ。
    小さい頃から大人の世界…SEXや色恋を嫌と言う程母親のを見て来た為何となく理解していたのだ。


    『服脱がせていい?』
    『お前本当可愛いよな』
    『気持ち良くさせてあげるからな』

    2005-11-30 04:34:00
  • 11:

    次々にレイにアキラが浴びせて来る言葉…。


    レイは冷静だった。
    嫌がる事もしなかった。


    ナゼ…?

    いや…それは未だに分からない。

    アキラに犯されるレイをお兄ちゃん達は黙って下から見ていたの。


    レイはひそかに想っていた。【オニイチャン…ナンデタスケテクレナイノ…?】

    【ドウシテダマッテミスゴスノ?】
    【ドウシテオトナノヒトタチヨンデキテクレナイノ?】


    どれくらいの時が経っただろう。
    事が終えた時レイは既に家に居た。
    気付けば母親が電話で誰かに発狂していた。
    お兄ちゃんがお母さんに話したのだ。

    2005-11-30 04:42:00
  • 12:

    レイはそれを呆然と見ていた。
    それと同時に色んな想いがじわじわと込み上げて来たのだ。


    何でお母さんに話すの?


    レイの母親はもうその頃身体を壊し仕事もしておらず市から援助を請ける生活保護で暮らしていた。
    レイの大好きだった昔のお母さんは芯が強く、人一倍負けず嫌いな性格だった。だけど過労で身体を壊してずっと家に居なければならない自分にお母さんはもどかしさを感じ、次々に男を取っ替え引っ替え、毎日お酒に頼る日々…そしてそんな自分自身に負けて自律神経失調症、躁鬱病になっていたのをレイは知っていた。

    2005-11-30 04:53:00
  • 13:

    そんな母親をレイは知っていたからこそ…
    お兄ちゃんを心の中で責めた。

    【大嫌い…。】

    でも実際はそんなの建前だったのかもしれない。きっとレイは…ただ純粋に
    『恥ずかしかった。』
    のだ…。
    家族に知られてしまった。自分がお兄ちゃん達やユウちゃんの見てる目の前で…
    アキラに犯された事を。


    恥ずかしい。
    恥ずかしいよ…。


    家族の誰とも顔も遭わせたくなかった。

    2005-11-30 05:00:00
  • 14:

    その後、パニックになった母親がアキラの父親の店や家に押しかけて行ったのは言うまでもない。
    どうなったのかは知らない。
    知りたくもなかった。
    どうせお母さんの事だから『金』で解決したのだろう。
    お母さんの怒りはお金で解決出来たのかもしれないがレイの想いは計り知れない。計り知れない深く傷付けられたレイの心は誰にも癒される事はなかった。


    そうだね。
    その頃からアタシは嘘で自分を偽り、創り、家族に接する様になっていったんだ。

    2005-11-30 05:06:00
  • 15:

    レイは小学校の時に二回転校を経験している。
    全て母親のワガママでだった。大家さんとの喧嘩。男とのトラブル。その度にとばっちりを受けたのはレイとお兄ちゃん。でもレイは外では活発でとても明るく人見知りなど全くしない女の子だった為転校はそれほど苦にはならなかった。


    小さな町を逃げる様にして転々と暮らすレイとお母さんとお兄ちゃん。
    お母さんの病気は時が経つ度に酷くなっていった。
    毎日家に閉じこもり同性の友達も居なく今や男の影も一切無くなり女としての魅力も消え失せた様に見えてた。

    2005-11-30 05:14:00
  • 16:

    思い通りに行かないと発狂しながらレイに当たる様になったのだ。


    家の家事を大まかレイがするようになったのも10歳になったのを境にだ。
    昔は…学校から帰ってきたら美味しいご飯にお日様に当てられたいい香りの暖かい布団。
    暖かい家庭………


    そこにはその影すら微塵も残ってない。


    ―家庭内暴力―
    レイは日時茶飯事の如く母親からのストレスのはけ口になった。

    そうだ…お婆ちゃんの話をしてなかったね。
    レイのお婆ちゃんはレイのお母さんのお母さん。
    お父さん方のお婆ちゃんも居るけど二回しか面識は無い。

    2005-11-30 05:22:00
  • 17:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 18:

    お婆ちゃんが一度だけレイに投げ掛けた言葉を今でも覚えてる。


    愛情…。
    解ってるよお婆ちゃん。
    お母さんは寂しいんだよね。
    大好きだったお父さんに離婚されて始めは頑張って良い『母親』を努めてたけどやっぱり『女』だもんね。

    心のどこかでそう思いたかったがレイには理解出来なかった。でも大好きなお婆ちゃんを苦しめない為に思ってもない言葉を吐いたのだ。


    そう。
    レイが綺麗な『嘘』をつけば皆丸く収まるね…


    『お母さん…大嫌いだよ』もう家に帰りたくない。
    それがレイの本心だった。

    2005-11-30 05:35:00
  • 19:

    そしてもうひとつの問題はお兄ちゃんだった。

    中学に上がる頃のお兄ちゃんに昔の面影は全く無かった。
    俗に言う「いじめられっコ」になっていたのだ。
    レイとは正反対の性格のお兄ちゃん。昔は明るかったのに今は人の顔色を常に伺う人間不信な性格…

    レイはそんなお兄ちゃんが可哀相で仕方なかった。
    名字は一緒なのにお兄ちゃんなのって言っても誰も信じてくれなかった。

    ある日、不良グループにボコボコにされて顔がパンパンになって帰宅したことが一度だけあった。
    そこでもまた案の定お母さんは『金』で解決したのだ。

    …また?

    2005-11-30 05:43:00
  • 20:

    ナゼチャントオニイチャンノハナシヲキイテアゲナイノ??


    お金でお母さんは満たされるかもしれないけど1番大切なモノを思い出してよ…


    確かに家はお金で苦労した覚えは無かった。
    母子家庭だけど貧乏な思いはしたことはなかった。
    だけどお母さん…
    レイもお兄ちゃんも心が1番なによりも貧しい想いしてる事に早く気付いて欲しい。

    お兄ちゃんはその後その時の後遺症により脳に障害が出た。
    と言っても軽度の為普通に話したり歩いたり、生活の支障になる事はない。
    普通の人よりも発想が薄いのだ。

    2005-11-30 05:54:00
  • 21:

    彼氏…?
    うん…。中学生の付き合うなんか良く解んないけどとりあえず彼氏みたいな感じの男は居た。
    当時学校のアイドルだったな。サッカー部のキャプテンだった。向こうから告白されてレイは何とも思ってなかったけど何となく付き合ったのだ。


    レイは七歳のあの日のあの事件を境に異性に対してあまり感情を抱かなくなってた。
    見なくていい…まだ見なくていい世界。
    まだ幼かったレイに見せてはいけない場面を繰り返し母親がレイに見せたせいももちろん大きい。

    2005-11-30 06:10:00
  • 22:

    でも何故かレイはトラウマになどなっていなかった。
    きっと思ってるよりも強かったんだろうか…?


    私にも分からない。


    ただ人一倍、感受性は強いのは確かだった。


    身体は帰る場所はあっても心の帰る場所がない。


    そんな想いとは裏腹にまだ15歳のレイには何かが出来る訳でもなく。とにかく早く大人になる事だけを強く願った―。


    レイの夢―。
    テレビっコだったレイは良くテレビで関西の番組を見ていた。
    「なんでやねん〜!」
    「ほんまかいな〜!?」
    等と言った関西弁が大好きだったレイは将来関西に住もうと心に決めていた。

    2005-11-30 06:21:00
  • 23:

    麗?書ぃてくれなぃのん?? ………頑張って最後まで完結?してぇョゥ????

    2005-12-05 07:27:00
  • 24:

    名無しさん

    2007-03-16 04:17:00
  • 25:

    名無しさん

    読んだのによく見たらめちゃめちゃ前のやん?

    2007-03-16 08:34:00
  • 26:

    名無しさん

    なんか出だしがむかつくな〜中洲より先に大阪やろ普通に。歓楽府大阪を舐めたらあかんわ?

    2007-03-16 11:17:00
  • 27:

    名無しさん

    ↑小っちゃいやつやなぁ。

    2007-03-16 14:33:00
  • 28:

    名無しさん

    見たい??

    2007-03-18 21:36:00
  • 29:

    ー2000年春ー…レイは入学して一息入れる間も無くアルバイトを必死で探した始めた。


    何を隠そう一分一秒足りとも家には居たくなかった。ホントは…


    もう帰りたくないの。


    精神的にも肉体的にも自立してきたレイは自らを客観視出来るドライで冷静な一面を兼備していた。

    2007-03-19 01:47:00
  • 30:

    男が一切寄り付かなくなった母親を見て憐れんだ事もあった。


    この頃からお兄ちゃんと三人で夕飯を摂る事すら無くなったね。顔を合わすのも苦痛だったよ。



    でもそれはみんなレイが望んだんだ。

    2007-03-19 01:59:00
  • 31:

    アルバイトを見繕ってたレイはアイスクリームとコーヒー豆販売の仕事を見付けた。
    生まれて初めての面接だ。

    レイは育った環境とは裏腹にとても社交的で友好的な明るい人柄だった。
    今でこそ学は無いがとても賢く自己啓発型の娘だった。
    物おじなど微塵もせずハキハキと質疑応答出来た。

    2007-03-19 02:05:00
  • 32:

    採用人数ー…1名。


    面接に応募してきたのは10名だったがレイは見事に採用された。


    時給630円のアルバイトだったが16歳のレイは楽しかった。
    お金では買えないこの疎外感を埋めるにはもってこいだ。
    放課後が待ち遠しかった。

    2007-03-19 02:10:00
  • 33:

    なみ

    何だか続きが気になります。頑張って下さい。

    2007-03-19 20:00:00
  • 34:

    …ザワザワ…ザワザワ…


    『むっさ可愛いなぁ』
    『なまら可愛いー。』
    『彼氏いるんかなぁ』
    『お前番号聞けよーー』


    一年C組

    レイの教室にはいつも先輩や他のクラスの生徒がレイがずば抜けて可愛いという噂を聞き付けて集まっていた。

    元々、男子校だったので男女の比率は圧倒的に男子のが多かったのもあるが地元ではレイは当時“ポップティーン”というギャル系雑誌のモチーフキャラクター『ポップちゃん』に似ていると崇められ男女共にから一目置かれる存在だった。

    2007-03-19 20:18:00
  • 35:

    綾乃おはよう。


    レイは見た目はギャル系で派手だったが仲良くしていたのは至って普通の優等生タイプの女の子だった。


    入学した当初は無論、地元でも有名な札付きの名の通ったギャルグループと浅く付き合っていたがレイは彼女達とはウマが合わなかった。レイの家は厳しい。
    夜遊びなんてしたことない。


    ううん
    出来ない。


    夜な夜な携帯電話からの呼び出しを上手い言い訳で交わしていたレイも嫌気がさしたんだ。
    それだけが要因じゃない。他校の気に入らない女の子への暴力や度重なる常識はずれな行動や言動に耐えれなかった。

    『ごめん、明日から一人で学校行くわ。』


    誰も理由は聞かなかった。気真面目なレイにまた彼女達も一目置いていたからだ。

    2007-03-19 20:40:00
  • 36:

    名無しさん

    読んでます。完結まで頑張ってくださいね。

    2007-03-19 21:15:00
  • 37:

    名無しさん

    略やめて?

    2007-03-20 02:56:00
  • 38:

    名無しさん

    荒らしは無しで行きましょう。頑張って!

    2007-03-20 06:50:00
  • 39:

    名無しさん

    ?

    2007-03-23 08:42:00
  • 40:

    名無しさん

    ?

    2007-04-30 23:33:00
  • 41:

    名無しさん

    2008-05-20 23:49:00
  • 42:

    名無しさん

    ↑あげんなよー
    日付見てがっかりやわ

    2008-05-21 02:55:00
  • 43:

    名無しさん

    読みたい

    2008-05-21 10:41:00
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