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幸せになれますか…
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1:
とも ◆cup1R.AET2
今、妊娠4ヶ月…これから幸せになれますか?幸せになってもイイですか?大きな幸せはいらない…小さくてイイ。ただ幸せになりたい…
2005-11-27 15:04:00 -
2:
とも ◆cup1R.AET2
14歳−家に居るのも学校に行くのも嫌で家を飛び出した。これから予想もつかない出来事が続くことなんか知らずミナミに向かった。友達と2人どこに行く宛もなく頼る人もいなく何も考えずボォーと過ごした。
2005-11-27 15:11:00 -
3:
とも ◆cup1R.AET2
夜になりスーツ姿の人や綺麗に着飾った人や様々な人がいる。少し怖くなった…その半面、初めての体験ばかりで楽しさもあった。ブラブラ歩いてると家出してる女の子や男の子と知り合う。同じ境遇の中で親しくなるにも時間はかからなかった。
2005-11-27 15:15:00 -
4:
とも ◆cup1R.AET2
色々な地域から出てきてたり遠い県から出てきたりしてる子達…家出の理由はみんな似たような事。一緒に家出した友達は補導され帰った。寂しかったけど1人ぢゃないから心細くはなかった。毎日寝る場所は違う。外や24時間営業の店で寝る時もあった。
2005-11-27 15:22:00 -
5:
とも ◆cup1R.AET2
家出して一週間経った頃1人でミナミを歩いてるとスーツをきた若い男の人に声をかけられた。「何歳?家出?仕事せぇへん?」怖かった…何も分からない。ただ首を横に振った。すると財布から一万を出し「昼やからって繁華街には色々あるから気を付けよ。足しにはならんかもしれんけど、これでご飯でも食べ」って鞄にお金を入れて立ち去って行った。
2005-11-27 15:31:00 -
6:
とも ◆cup1R.AET2
唖然として数分その場から動けなかった。友達と合流して夜まで時間を潰した。ミナミで知り合った女の子達は収入がないから援助交際。男の子達はオヤジ狩りなどをしていた。夜になり友達は援助するため三時間後にまた待ち合わせをした。
2005-11-27 15:37:00 -
7:
とも ◆cup1R.AET2
その間、ミナミでみんなが集合する場所があった。いつ行っても誰か1人は必ず居てるから安心できた。そこに向かうため道頓堀を歩いてるとスーツをきた男2人に囲まれた。見上げると昼間の人と知らない若い人…
2005-11-27 15:43:00 -
8:
とも ◆cup1R.AET2
「また会ったな。危ないで。あれから飯食った?」と聞かれまた横に首をふる。またその人は口が開く。「昼間言うてた子やで。似てるやろ?」と笑いながら横にいる男の人に喋る。その人も笑いながら「雰囲気やな」と答える。−意味が分からない…
2005-11-27 15:48:00 -
9:
とも ◆cup1R.AET2
そのまま立ち去ろうと歩きだした時、昼間の人に手を引っ張られラーメン屋さんに連れて行かれた。何が起こってるか理解できない、ともにゆっくり話をしてくれた。昼間の人はキャバクラの雇われ店長・横にいる人はボーイの隼人くん。さっき話をしながら笑ってたのは隼人くんの家出した妹に雰囲気が似ているとのこと。
2005-11-27 15:54:00 -
10:
とも ◆cup1R.AET2
話を聞いてるだけでどんな妹か知らない。分かったことは人見知りが激しく警戒心が強い・知らない人には喋らず首を縦か横に振り会話をする子。隼人くんは妹が可愛くて家出して連絡が取れないから心配していると話しながら財布に貼ってるプリクラを見せてくれた。
2005-11-27 16:01:00 -
11:
とも ◆cup1R.AET2
(どこか冷めてそうな感じ…)と思いながら注文してくれたラーメンを食べていた。すると店長が「昼間見た時この鋭い目つきが似てる思ってなぁ〜」と笑いながら話す。ラーメンを食べ終え昼間渡された一万を返し店を出ようとした時「店オープンしたけどまだ暇やし同年代の子ばっかりやし外危ないし時間くるまで店おり」と言ってくれた。
2005-11-27 16:10:00 -
12:
とも ◆cup1R.AET2
ともの中でキャバクラとは未知の世界でいやらしい想像でしかなかった。警戒しながら首を横に振り返事をした。隼人くんは「変な店とか思ってるやろ〜怖ないで。行って無理と思ったら警察でも呼んでいいし財布と携帯預けるし安心しぃ」と言う。
2005-11-27 16:17:00 -
13:
とも ◆cup1R.AET2
「分かった…」と初めて口で返事をした。店長は笑いながら良く出来ました!と褒めてくれた。3人で道頓堀を抜け宗右衛門町を歩く。すると怪しげなビル前に到着−エレベーターで3階へ。ドアを開け奥へ付いて行く。1人お客さんが居て周りに数人の女の子が楽しそうに話している。
2005-11-27 16:30:00 -
14:
とも ◆cup1R.AET2
お酒を飲みながら酔っぱらいの客はチップ〜延長〜と言いながら女の子にお金を渡してる。渡してるというより配っているっていうほうが正しいかもしれない。ボックス席に座り口をぽかぁ〜んと開けながら夢中でその席を見ていた。
2005-11-27 16:34:00 -
15:
とも ◆cup1R.AET2
隼人くんがジュースを持って前に座り口を開く「これ飲み。あのぉ〜怖くなかったら財布と携帯返して下さい」と…すっかり忘れていた財布と携帯を返しまたあの席を眺めていた。1人女の子が席にあったフルーツを小皿に添えそれを持ってきてくれた。
2005-11-27 17:14:00 -
16:
とも ◆cup1R.AET2
「スカウトされたん?何歳?私16。タメぐらいやろ?これ食べなぁ」って言うてくれた。ニッコリ優しく微笑んでくれる彼女に「ありがと。14です」と答えた。前にいた隼人くんは大きい声で「嘘やろぉー」と一言叫び周りも人達もビックリしていた。
2005-11-27 22:03:00 -
17:
とも ◆cup1R.AET2
それから女の子と話が盛り上がり店長やボーイ達と打ち解けていた。16の女の子3人組は地元が同じで家出をし、この店で働き店泊をしていた。(仕事しないと金ないしなぁ〜)と思い明日から働くと伝え待ち合わせしていた友達の元へ行った。
2005-11-27 22:10:00 -
18:
とも ◆cup1R.AET2
友達に伝えると顔色を変え誰かに電話をしだした。何か嫌な予感はしたけど深く考えず店の話を続けた。何分か経った頃、友達の電話が鳴りすぐ行くと伝え一緒に喫茶店を出た。どこに向かってるか分からない━ホテル街を抜け人通りがほとんどない橋。周りは浮浪者がダンボールを敷き眠っている。
2005-11-27 22:18:00 -
19:
とも ◆cup1R.AET2
目の前には男3人と女2人。みんなミナミで最初に知り合った家出仲間。一緒にきた子に「よぉ〜その年でキャバ行こ思ってんな。みんな援助してんねんから、お前も行け。年下やからって可愛がってたけど無理や。タイマンはれや」って血相を変え怒ってる?
2005-11-27 22:25:00 -
20:
とも ◆cup1R.AET2
まだ状況を掴めず周りを眺めていると急に━ドスッ━男3人のうち2人に蹴られ倒れ込んだ。男の力にはかなわない。それでも蹴られたことに怒りを覚え女とタイマンはるのを受けた。でも女が倒れると男が入って殴る・蹴るを繰り返される。1時間ほど経っただろう…年上の1人の男が「もういいやろ」と言った。その言葉でやっと解放された。
2005-11-27 22:34:00 -
21:
とも ◆cup1R.AET2
橋の上には倒れている女1人と残され、みんな何処かへ行った。最後に1人の男が「裏切りはでかい。暗黙のルールゆうのを分かってたら良かったな」って耳元で言い去って行った。(そんなにキャバはアカンの?みんなと一緒に援助しな許されへんことなん?)そう思いながらも重い体を起こし歩いた。
2005-11-27 22:39:00 -
22:
とも ◆cup1R.AET2
コンビニに入りトイレを借りた。もう外は明け方…鏡をのぞき込むと少し腫れている。顔はマシやけど体中が痛く動くのも精一杯。トイレから出てコンビニを出ようとすると店員さんに「大丈夫ですか?警察呼びましょか?救急車にしますか?」と聞かれた。
2005-11-27 22:44:00 -
23:
とも ◆cup1R.AET2
親切な店員さんに首を横に振りコンビニを出た。出たとこには、また違う家出仲間がいた。ビックリして何があったか聞かれたが、もう人は信用しない・友達なんかいらん・仲間もウンザリ…そう思ったから口を開かなかった。まだ幼かった純粋だった心に深い傷がひとつ付く。
2005-11-27 22:50:00 -
24:
とも ◆cup1R.AET2
黙ってたら1人の男の子が深い溜め息をし、おんぶをしてくれた。もう1人の女の子は大丈夫?と後ろから背中をさすりながら歩いた。いつもの24時間の店に着き女の子が周りを確かめ「おらんから大丈夫やで」って言い大好きなオレンジジュースを買ってきてくれた。
2005-11-27 22:55:00 -
25:
とも ◆cup1R.AET2
2人は何があったか深くは聞いてこなかったがだいたいの予想はついてたみたい。そんな会話を聞き後ろの席に居た知らないお兄さん2人が消毒と湿布と包帯を買ってきてくれ渡された。一緒にいた女の子がお礼を言い手当てをしてくれた。
2005-11-27 23:00:00 -
26:
とも ◆cup1R.AET2
手当てが終わるとお兄さん達が話しかけてきた。怪しげな人と普通の人。四人で盛り上がり1人ぽつんと傷を眺めてると普通の人が「誰にやられたん?やり返したろか。そんな体ぢゃしんどいやろ。どっか部屋取ったるから女2人で休み」と言ってくれた。
2005-11-27 23:07:00 -
27:
とも ◆cup1R.AET2
首を強く横に振り続けたが無理矢理連れて行かれホテルの部屋を取ってくれ女2人泊まることになった。その日ぐっすり眠り目が覚めると部屋には1人やった…枕元に置き手紙があった。[あいつ等に言われたんやろ?電話あって呼ばれたから先に出るな。援助なんかしたらあかんで。絶対後悔するから]と書いてた。それを見て急に涙が出てきた。ともにも心配してくれる仲間がまだいてた。
2005-11-27 23:19:00 -
28:
とも ◆cup1R.AET2
お風呂に入り約束していたキャバクラに電話をし店長に大まかに理由を話して出勤する日を待ってもらった。話してる間にフロントから電話と言われ店長との電話を切り誰か分からないまま電話を繋げてもらった。今日の朝のお兄さんからだ。ホテル下にいるから食事に行こうと誘われ、お礼も言わなくちゃいけないしお腹も空いてたし荷物を持ってホテルを出た。
2005-11-27 23:26:00 -
29:
とも ◆cup1R.AET2
2人でいると思ってたらしく怪しげな人も一緒だった。朝のお礼を言いご飯を食べながら色々と話をした。途中で怪しげな人は仕事みたいで消えていった。相手の人は矢野と名乗る10歳上の人。知ってるのはただそれだけ。こっちも名前と年だけ伝えた。
2005-11-27 23:31:00 -
30:
とも ◆cup1R.AET2
帰り車でミナミまで送ってもらい降りようとした時、矢野は「落ち着くまで側にいさせて。そんな体で心配や」と言われた…大人はせこい。純粋な心にまた傷を付ける。そんな事も疑わず矢野と付き合いを始めた。名前と年しか知らない彼…ともにとって初めての彼…
2005-11-27 23:37:00 -
31:
とも ◆cup1R.AET2
彼とは毎日一緒。寝るのもホテル泊まり。服も毎日買ってくれる。仕事には行かない。そのくせ財布の中は分厚い。たまに夜、仕事と言って1人ホテルに泊まる日もあった。そんな時は決まって三万を渡してくる。小遣いだ。ともがまだ眠っている昼どこかに行っている。戻ってくると、ちょっとドライブ行ってたと言う。バレバレな嘘…
2005-11-27 23:44:00 -
32:
とも ◆cup1R.AET2
ある日、矢野に聞いた…最初は嘘に嘘を積み重ねてたけど真剣な顔をして「実はヤクザしてる。黙ってて悪かったな」と言う。別に職を聞いたから驚かない。家出する前から身近なとこに居たから。矢野に好きとか恋愛感情はない。ともにすれば付き合うって事すら分からないから。
2005-11-27 23:49:00 -
33:
とも ◆cup1R.AET2
でも今ともが頼れるのは矢野しかいない。矢野もそれを知っている。それから事務所の当番の日はちゃんと言うてから行く。ある日、当番から帰ってこない。何日経っても連絡がない。電話しても出ないし諦めた時ケータイが鳴った。画面を見ると下四桁が1234。警察だ!何も悪いことしてない。してても家出だけ…そう思いながら電話にでた。
2005-11-28 00:08:00 -
34:
とも ◆cup1R.AET2
結構話したと思う。あまり覚えていない。覚えているのは矢野が捕まった・他県に妻子がいた・ともに面会希望をしている・来るまで黙秘を続けると矢野が言うている・との事…妻子!!?捕まったことよりも妻子持ちとゆうのに驚きを隠せなかった。
2005-11-28 00:14:00 -
35:
とも ◆cup1R.AET2
恋愛感情はないと言っても毎日一緒にいた人。心を開き頼りにしていた人。また裏切り…次は彼からの。妻子とゆうのにショックを受けた。矢野に惹かれていってたんだろう。初めての彼は妻子持ち…初めての彼は捕まった。
2005-11-28 00:19:00 -
36:
とも ◆cup1R.AET2
何をして捕まったかなんて知らない。どうでもいい。また矢野のことで連絡があるかもしれない…携帯処分しよ。新しいプリケーを買い頼れる相手がいないから店長に電話をした。事情を話し会うことになった。
2005-11-28 00:22:00 -
37:
とも ◆cup1R.AET2
店長は頷きながら話を聞いてくれる。最後に「良く頑張ったな。泣きたい時はいっぱい泣き。泣いた後は心が晴れる。14の子にはキツイ仕事かも知らん。この業界は大人のせこさや汚いとこを見てしまう、それをうまく利用できたらいいけど出来へん時はまた傷付くから仕事する、せぇへんはちゃんと考えて決断しぃ。行くとこないし店におったらいいから」と言うてくれた。
2005-11-28 00:33:00 -
38:
とも ◆cup1R.AET2
ともの中でもう決まっていた。大人に裏切られても、もう裏切られたから平気。人は信用しない。自分だけ信用しとけば誰も傷つかない。店長にお願いします。とだけ伝えた。━今日からキャバ嬢━不安な気持ちを抱え仕事の手順を教えてもらった。
2005-11-28 07:02:00 -
39:
とも ◆cup1R.AET2
初日の仕事━オープン前に店の女の子がお化粧をしてくれた。髪の毛をセットしてくれた。服を選んでくれた。人形状態だったけど何もかもが嬉しかった。オープンして少し経った時キャッチとゆうものをしに外に出た。「1時間どうですかぁ〜?」と違う店の女の子がたくさんキャッチをしていた。
2005-11-28 07:06:00 -
40:
とも ◆cup1R.AET2
その場にしゃがみ込み人の流れを見ていた。するとスーツ姿のおじさんが立ち止まり暖かいココアをくれ「何てゆう店?寒いし一緒に行こうか」と言ってくれた。ありがとう。と言いボーイに伝え店に向かった。初めての指名客。嬉しかった。
2005-11-28 07:22:00 -
41:
とも ◆cup1R.AET2
店に着き水割りを作り会話をした。普段人見知りが激しいのに良く喋れた。何歳?と問いかけに笑顔で18と答える。生年月日と干支を聞かれてもすんなり答える。だって店でアホみたいに頭に叩きつけられたから。ともには誕生日が2回もある。真実と嘘の…
2005-11-28 07:26:00 -
42:
とも ◆cup1R.AET2
おじさんは田中さんと名乗る人。田中さんは色々な話しをしてくれた。ボトルもキープしてくれ、それから2週間に1度店にきてくれるようになった。仕事にもようやく慣れた頃ひっかけ橋で山下さんとゆう1人のおじさんと出会う。
2005-11-28 07:30:00 -
43:
とも ◆cup1R.AET2
山下さんは家出少女達と仲良し。ともとタメの娘がいてたが赤ちゃんのころ離婚をし会っていないと話してくれた。だから家出少女を見ると自分の娘と例え心配で声をかけ家に帰れと説教をする。こんな変な出会いをした山下さんと長い付き合いになると思ってもなかった。
2005-11-28 07:35:00 -
44:
とも ◆cup1R.AET2
仕事も順調で平凡な毎日が過ぎていく。ミナミを歩くのも、もう抵抗はない。だいたい、いつも同じ顔ぶれの同業者。仕事が終わりコンビニ行った時、運悪くも財布を忘れた時があった。困っていたら並んでた人が一緒で!と言い払ってくれた。
2005-11-28 07:40:00 -
45:
とも ◆cup1R.AET2
お金持ってくるからと言い店に戻り財布を持ちコンビニ前に戻った。その人は笑って「いいよ。少し喋ろ」と言いコンビニ横の階段に座り話した。優しそうな感じの人で20歳の翔と言っていた。建築の仕事しながらたまに夜は先輩の店を手伝い今日も手伝いが終わったとこだった。
2005-11-28 07:48:00 -
46:
とも ◆cup1R.AET2
翔と知り合い手伝いがあった日は仕事後に待ち合わせをしてご飯を食べに行く仲になってた。ともはこの少し前からシンナ−とゆうものにハマり仕事も休みがちだった。きっかけは好奇心から…店の女の子に分けてもらい仕事行く日は前日から吸わない。でも周りには匂いでバレてた。
2005-11-28 07:53:00 -
47:
とも ◆cup1R.AET2
翔はたまに怖い顔つきになる。でも彼は気付いていない。ご飯を食べに行く日、車できた時があった。何も考えず乗り込んだ。普通の会話をしながら急に「シンナ−はあかんで。やめれるか?」と聞かれた。黙ってると怖い顔つきになり「次したら車でひくで」と言われた…あの顔つきが真剣で怖くて「やめる」とだけ言うといつもの翔に戻った。
2005-11-28 08:00:00 -
48:
とも ◆cup1R.AET2
何事もなかったようにご飯を終え送ってもらってる時、翔の家に着いた。1人暮らしの部屋…翔はジュースを持って「店で寝泊まりもしんどいやろ。ここで良かったら好きに使っていいから」と笑顔で言う。翔のこの言葉で甘えるようになった。
2005-11-28 08:04:00 -
49:
とも ◆cup1R.AET2
そうと決まれば荷物を運び店長に伝え翔と同居が始まった。朝早くから仕事に行き帰ってきたら、ご飯を作ってくれる。掃除も洗濯もしてくれる。ともはただ仕事に行って帰ってきて寝るだけ。翔がしてくれるからその行為に甘えてた。何日か続いた時に翔から「付き合おかぁ〜」と花束を抱え帰ってきた。
2005-11-28 08:10:00 -
50:
ぇりな
頑張れェ??
ぇりなも家出してたトキぁってめちゃ似てるンょ??応援してまぁ??2005-11-28 08:10:00 -
51:
とも ◆cup1R.AET2
優しい翔にすっかり甘えてたのもあり答えは考える間もなくウンと返事をした。前みたいに不倫は嫌…そう思うと束縛していた。でも優しくて言うた通りに何でもしてくれる。ただ時折見せる怖い顔つきは気になって仕方なかった。
2005-11-28 08:16:00 -
52:
とも ◆cup1R.AET2
えりなちゃん、ありがと☆頑張って書くね!
2005-11-28 08:18:00 -
53:
とも ◆cup1R.AET2
穏やかな日々はずっとは続かない。翔が仕事から帰ってきた…酔っぱらってる。仕事の用意をしていると急に頭を叩かれた。「仕事辞めろや」あの怖い顔つきで言ってくる。それでも時間がなかったし無視をして家を出ようとしたら後ろからきて引っ張られた…顔が怖い…
2005-11-28 08:22:00 -
54:
とも ◆cup1R.AET2
彼の態度はいつもと違って素に戻らない。いつもならすぐ笑ってくれる。それでも仕事に行こうと抵抗すると━バシッ━頬を叩かれた…それから背中を蹴られ殴られを繰り返し「やめてよ」と泣きながら言うたら彼はいつもの顔に戻り「ごめん。どうかしてた。酔いすぎたかも」と背中をさすりながら涙を流し謝ってきた。
2005-11-28 08:27:00 -
55:
とも ◆cup1R.AET2
ビックリした。今起こったことが理解できず、ただ泣くことすら出来ない。最低と言うても彼は涙しながら謝るだけ。その涙に騙され許した。この時別れていれば良かった…この男に振り回されるとは思ってもなかった…
2005-11-28 08:31:00 -
56:
とも ◆cup1R.AET2
その日は仕事を休み彼と話した。ホンマは仕事辞めてほしかった…と言われた。ともは辞める代わりに条件を言う。二度と手を出さないと…彼はニコリと頷き安心したのか深い眠りにつく。仕事はすぐに辞めれない。でも辞めなければ…店長に理由を話したが分かってもらえず別れろとまで言われた。
2005-11-28 08:36:00 -
57:
とも ◆cup1R.AET2
とものために言ってくれている言葉…でも分からずに別れろと言う店長に怒りを覚えた。結局店は飛んだ。それから家でのんびりと暮らす。何も出来ないから寝てるかテレビ見ているか毎日そればっかり。外も寒い。もうすぐ誕生日…15になる。家を出て半年も過ぎた。
2005-11-28 08:42:00 -
58:
とも ◆cup1R.AET2
彼は仕事から帰ってきてご飯を作り掃除と洗濯…前と変わらない。そこにともが加わっているぐらい。彼は怒らない。何も言わない。むしろ掃除機をかけた日は満面な笑みで褒めてくれる。どこまでも優しい。でもそれは優しさの仮面を被った偽りの彼だったのかも知れない…
2005-11-28 08:46:00 -
59:
とも ◆cup1R.AET2
店を飛んで一ヶ月…店長やボーイ・女の子から連絡がなくなった。店長から「その男には気をつけろよ」と留守電に入ってた。そんな忠告も忘れ彼と毎日を過ごしてた。でも最近様子が変…あの顔つきになる日が多くなる。機嫌が悪い日は殴る蹴る━何か気付いた様に止め、ひたすら謝る。その繰り返しが多くなる。
2005-11-28 08:54:00 -
60:
とも ◆cup1R.AET2
暴力を振るわれても最後は優しい…機嫌が悪いだけ…ともが少し我慢すればいいだけ…呪文を唱えるように自分に言い聞かす。それからは殴られない様に彼に接する。でも甘かった…何をしても殴られる。その日も優しくなって謝る。その後、重い口が開く…「俺のために稼いで。助けてくれ。借金が増える一方でお前に当たって辛いねん」って言う
2005-11-28 09:02:00 -
61:
とも ◆cup1R.AET2
彼も辛かったんや…ともが助けてあげる・またキャバに行こう・そう思い彼に言う。でも彼は「俺の知り合いのとこ稼げるからそこにして」って言う。飲み屋ならどこでも良かったから首を縦に振った。彼はその知り合いに電話をする…明日さっそく面接。今日は早く寝よ…
2005-11-28 09:08:00 -
62:
とも ◆cup1R.AET2
次の日━彼は仕事を休み機嫌が良かった。昼過ぎに用意をしていると彼が「そんな用意いらんで。どうせ化粧も落ちるし髪もぐちゃぐちゃなるし適当にしとき」まだ昼だし飲み屋は夜から…彼はそこまで心配して言ってくれる。でもそれは全部勘違いで終わった…
2005-11-28 09:13:00 -
63:
とも ◆cup1R.AET2
待ち合わせの喫茶店に向かう。先方はもう到着していた。彼は男に軽く挨拶をして終わったら連絡してって言い喫茶店を出た。ガッチリした男が自己紹介をし仕事の話をした。「風俗は初めて?」その言葉に耳を疑った…(風俗!?飲み屋ちゃうん?)そう思いながら黙ってると男は「風俗って聞いてなかったんか」と溜め息をつく。
2005-11-28 09:20:00 -
64:
とも ◆cup1R.AET2
彼に電話をし「風俗って何よ。聞いてないし」って怒鳴った。すぐに迎えにきてその日は家に帰る。帰った瞬間また顔つきは変わり「働けや」と暴力…もう痛いのは嫌。分かったと言うとすぐに止め優しくなった。もう彼に対して感情はない…殴られるのが嫌やから彼に従う。そうしとけば彼は優しいから…
2005-11-28 09:26:00 -
65:
とも ◆cup1R.AET2
いつからだろう…ともの中で彼が怖い存在になったのは。最初は優しかった…今あの優しさは殴った後だけ…借金いくらあるのかな…借金のせいで彼は変わったのか?真実は彼にしか分からない…問い詰める気もない。また下手に喋ると殴られるから大人しく彼に従う…喋る言葉ひとつずつ選びながら声にする。
2005-11-28 14:27:00 -
66:
とも ◆cup1R.AET2
15歳になったばかりの頃━風俗嬢━としてデビューする。辛かった…泣きながら接客した日もあった。汚くて触れられるのも嫌で何回も逃げようとした。この店の人達は彼の変わりの見張り役…給料もない。働けば働いた分、彼に給料は運ばれる。
2005-11-28 14:31:00 -
67:
とも ◆cup1R.AET2
ともの給料は内緒でもらった客からのチップと彼からの毎日の千円。何に使う訳でもない…タバコ代ぐらいしか使うとこはない。ご飯は週に一度ぐらい食べる。体重もどんどん減る一方…拒食症だ。食べ物を見るのも嫌で匂いだけで嘔吐する。水分は採っていたけどしまいに水分も受け付けられなくなるまでそう時間はかからなかった。
2005-11-28 14:36:00 -
68:
とも ◆cup1R.AET2
彼はそんな姿を見て仕事にならないから無理にでも食べさした。でも口に入れられるだけで吐く。体力もなく立ってるのも精一杯…仕事は辞めさせられた。次の仕事は援助交際。もう、どうにでもなればいい。彼は見張る為に近くにいる。ホテルに入っても出ても後ろからつけてくる。逃げることはもうしない…しんどいから。逃げる体力なんかない。
2005-11-28 14:41:00 -
69:
とも ◆cup1R.AET2
ヘルスと違って本番がある。運が良ければ何もしないで終われた。1回行くと3万〜5万…彼の元へ戻ると隠し金をしていないか隅から隅まで調べられる。ともは裏切らないから安心して…まだ純粋な心は持っている。どんだけ人に裏切られても付いていく。まだ少しの希望を持っている。
2005-11-28 15:01:00 -
70:
とも ◆cup1R.AET2
体重も30?まで落ちていた。それでも彼のために稼ぎに出る。彼は仕事を辞め女の子と遊び回る。やめて!の一言も口に出せない。彼にとって、ともは稼ぐ人形でしかない。泣いても彼は戻ってこない。だからもう泣く事をやめる…どれだけ辛くても悲しくても泣かない。涙がもったいないから。小さいながらも彼への抵抗…
2005-11-28 15:15:00 -
71:
とも ◆cup1R.AET2
泣かないと決めてから何を言われても言い返す。彼は気に喰わないのか殴る。しばらく殴られなかったから痛みを忘れてた。またひとつ決意する…何を言われても言い返さない。口を開かない。苦痛ぢゃなかった…喋らない事がこんなにラクとは思わなかった。
2005-11-28 15:18:00 -
72:
とも ◆cup1R.AET2
それから彼の浮気はますますエスカレートする。でも平気。利用されたなら、とことん利用し返すって決めたから。話しかけられても返事はしない。だって口を開くことを忘れたから…援助の見張りをするのも飽きてきたのかデリヘルにしろって言われた。
2005-11-28 15:44:00 -
73:
とも ◆cup1R.AET2
ここまできたなら何でも出来る。怖さなんか今のともにはない。自分でデリを探し面接に行く。彼は逃げないと安心してるのか見張りにこない。ともの顔に笑顔って文字はない。それぐらい人間に対し冷めていた。ともは1人で生きれるから…
2005-11-28 15:48:00 -
74:
とも ◆cup1R.AET2
それに対し変態も多い。それでも金のために我慢する。そうゆう時はお人形さんになれば簡単なこと…血が流れてない人形は涙も出なければ感情もないから。
何ヶ月か経った頃フリーの客にホテルに呼ばれた。見た目は若い普通の人だった。プレーに入った時なんか変…2005-11-28 16:11:00 -
75:
とも ◆cup1R.AET2
ゴソゴソしている。パッと客から離れ電気をつけると小さい袋の中に白い粉が入ってる。気持ち良くなるから…って注射器を取り出した。怖い。。。。慌てて服をきて事務所に電話してホテルを出た。ドライバーに話してホテル拒否をした。
2005-11-28 16:22:00 -
76:
とも ◆cup1R.AET2
悪いことは続く…次の日に客宅に行く。フリーで若いサラリーマン風の人。オレンジジュースを出してくれ少し話した。なんか頭がフラフラする…そのまま横になりベットに手錠で繋がれた。服を脱がされ腕をタオルで縛られる…男の手には注射器を持っている。逃げようとしても動けない…息が出来ない。苦しい。脈が早く打っている。もう死ぬかも…と思ってると逆の腕を打たれた。覚えているのはそこまで…
2005-11-28 16:31:00 -
77:
とも ◆cup1R.AET2
気がつくと部屋を出て歩いていた。頭がフラフラ…山下さんがいた。ともに気付くと山下さんは1人の女の子とこっちにきた。安心して泣きまくり落ち着いた時に事情を話す。一緒にいた女の子はなっちゃん。なっちゃんの家にいた…頭を撫でられながら眠りについた。
2005-11-28 16:36:00 -
78:
とも ◆cup1R.AET2
途中、目を覚まし急に怖くなった。とてつもない恐怖感…横にいた山下さんと、なっちゃんを見て狂ったように叫びだした。変な錯覚から狂い出す。落ち着けば寝る…また目が覚めれば同じ作業をする。なっちゃんはずっと付いててくれる。なっちゃんが怖くて包丁を剥けた時もあった…
2005-11-28 16:41:00 -
79:
とも ◆cup1R.AET2
それでも側にいてくれる。山下さんは彼のとこに行き荷物を取ってきてくれた。「解放されたで。もう大丈夫やで」なっちゃんが優しく言ってくれる。山下さんも知り合いの病院に連れて行ってくれカウンセラーを受けた。毎日点滴をしに交代で病院に連れて行ってくれる。悪夢から連れ出してくれた二人には今も感謝している。
2005-11-28 16:52:00 -
80:
とも ◆cup1R.AET2
少しずつ体重も増えたけど背負った傷は深く誰も信じることはない。担当の医師ですら何をされるか分からないから警戒していた。点滴の針を見るだけで震えが止まらず悪夢が蘇る。フラッシュバックだ…何人もの看護婦に押さえられ点滴をされる。点滴を抜かないためにベットにゴム製で出来た物で押さえられる。
2005-11-28 16:57:00 -
81:
とも ◆cup1R.AET2
その姿を見るたび、なっちゃんは「頑張ろうな。もう少しの我慢やから」って毎回言う。時には一緒に泣いてくれる。そんな悲しそうな顔をする、なっちゃんに心配かけたらアカンと思い精一杯「もう大丈夫」と言い微笑んだ。なっちゃんも微笑み返してくれる。
2005-11-28 17:01:00 -
82:
とも ◆cup1R.AET2
担当の医師も様子を伺いながら今まで何があったか聞く。閉ざされていた重たい口がそっと開き、ゆっくりと話をする。泣いていた…頑張ったね!って泣きながら何回も言う。それから体重もほぼ戻りカウンセラーを受ける日が減る。落ち着きを取り戻した頃また水商売に戻った。いつまでも迷惑はかけれないから。なっちゃんと同じ店やから大丈夫。
2005-11-28 17:10:00 -
83:
とも ◆cup1R.AET2
でも、なっちゃん以外は怖い…客も怖い…横にいてるだけで吐き気がする。それでも仕事と割り切り頑張った。頑張ったとの表現は間違い…利用できるものは利用する。世の中お金!そう思うと接客するのは苦痛ぢゃない。仕事が終わればホストに行く。ともが金で買う…あれだけ嫌な思いをしたのに今は何も思わない。金で男を言う通りにさせる。男の屈辱な姿を見るのは楽しかった…
2005-11-28 17:17:00 -
84:
とも ◆cup1R.AET2
ただの仕返しにすぎない。関係ない人を男って理由で好き勝手する。ホストだけぢゃ済まない。そこらへんにいる知り合った男達も、ともの暇な時のオモチャ…二人にならない限り大丈夫。横にはいつも、なっちゃんがいる。そんな日々が続いた時1人の男に出会った…
2005-11-28 17:22:00 -
85:
とも ◆cup1R.AET2
名前はコウタ18歳。ともの16になる誕生日に知り合った。仕事はホストになったばかりの新人さん。コウタは店に呼ばない代わりにともが仕事終わると食事に呼ぶ。なっちゃんと2人で…会計はいつもコウタ。彼は自分の話をしない。ともも自分の話をしない。いつも会っては、なっちゃんの話に2人で聞いている。
2005-11-28 17:28:00 -
86:
とも ◆cup1R.AET2
なっちゃんが仕事後アフターの時があった。ともは行くのを断り先に帰ろうと思い送り待ちをしていた時いつも通りコウタから電話があった。なっちゃんがいないから断ろうと思い電話に出ると暗い声で「今日で店辞めて地元に戻ることにした」と言う。なんか変やったし居る場所を聞き向かった。
2005-11-28 17:34:00 -
87:
とも ◆cup1R.AET2
1人で行くのは怖かった…でも理由を知りたかったから。ただそれだけ。いつも通り食事に行く。すると喋らない彼は話しだした。彼の地元は九州で昔ヤンチャをして族の頭をしていた。でも他のチームと喧嘩になり、その時付き合っていた彼女が被害を受け植物人間状態にされた…と話してくれた。
2005-11-28 17:41:00 -
88:
とも ◆cup1R.AET2
彼女の親に消えろと言われ地元から消え去る事を決め大阪に出てきた。でも昨日その彼女が息を引き取ったとゆう電話を受け地元に戻り彼女に被害を受けた奴を殺しに行くと言う…話しながら、ともの目からも彼の目からも涙が溢れた。彼にも辛い日々があったから喋れない人になっていたんだ…と実感した。
2005-11-28 17:46:00 -
89:
とも ◆cup1R.AET2
彼を止める権利はない。でも帰ってほしくなかった。嫌な胸騒ぎがする…沈黙が続いた時「ちゃんと連絡するから」と笑顔で言ってくれた。笑える状態ぢゃなかったはずやのに…初めて見た彼の笑顔。胸が痛かった。その日いつも通りタクシー乗り場まで送ってくれた。タクシーに乗る時、彼は言った
2005-11-28 17:50:00 -
90:
とも ◆cup1R.AET2
「お前に何があったか知らん。でも1人ぢゃない。すぐ戻ってくるから、それまで笑える女になれ」って…そこで彼とバイバイをした。付き合ってる訳ぢゃなかったけど最後に勇気をくれた彼。もう出会うはずもないのに次会える日までに笑顔になるって決めた。
2005-11-28 17:54:00 -
91:
とも ◆cup1R.AET2
家に戻ると、なっちゃんが帰っていた。コウタとの出来事を話すとなっちゃんも泣いていた。2人で帰ってきた時は笑顔で迎え入れようと約束した。昼過ぎ電話が鳴る…コウタからだ。すぐに出ると「今さっき着いてこれから行ってくる。もし…」そこで彼は話を止めた。終わったら連絡すると言い電話を切られた。それから仕事も出来ず休みを取った。
2005-11-28 17:58:00 -
92:
とも ◆cup1R.AET2
何日経っても連絡はない。こっちから連絡はしなかった。それでもなかなか連絡がなく電話をしてみた…すると知らない男が電話を取る。その人は「ともちゃん?」と聞く。返事をしコウタの居場所を聞くが何も返事がない。しつこく聞くともに電話の相手は「落ち着いて聞いて」と言う…
2005-11-28 18:03:00 -
93:
とも ◆cup1R.AET2
「何かあった時ともちゃんに連絡して元気や。と伝えててくれと頼まれた。1人で乗り込み何十人もの相手に袋たたきにされ俺等が行った時には間に合わんかった」電話の相手はまだ話し続ける…でも耳に入ってこない。彼は元気なん?それだけ聞きたかった。答えは…病院に運ばれてしばらくして息を引き取った。…冗談?嘘?
2005-11-28 18:08:00 -
94:
とも ◆cup1R.AET2
何を言ってるのか分からない。電話を代わってくれと言うが代わってくれない。「人を騙して楽しい?冗談でもキツイから。連絡待ってるからって伝えてて」と言い電話を切った。何回も電話は鳴るが出る気がしない。冗談でも許されるようなことではない。
2005-11-28 18:11:00 -
95:
とも ◆cup1R.AET2
なっちゃんが帰ってきた。苛立ちを押さえながら話した。なっちゃんは電話を取り彼に電話をする。誰かと話しているが顔が怖い。泣いている。電話を切り横にきて「九州行く?」と聞いてくる。何で?と聞いたが答えがない。「コウタから連絡あるの待ってるし九州なんか行かん」とだけ伝え布団の中に潜った。
2005-11-28 18:15:00 -
96:
とも ◆cup1R.AET2
次の日なっちゃんは喪服をきている。行き先は九州━ともは見送る。亡くなった相手が彼とは信じられなく彼からの着信をひたすら待つ。夜なっちゃんは帰ってきた。目が赤く腫れ上がっている。ともは手には携帯を離さず横にいき頭を撫でる。なっちゃんは泣き崩れた…
2005-11-28 18:19:00 -
97:
とも ◆cup1R.AET2
なっちゃんは泣きながら砂が入った入れ物を渡す。綺麗な物だ。受け取ると「これコウタの骨やって。お墓行ったら親がいて渡された」って言う。それでも信じられずそれを持ち家を飛び出した。本当は気付いていたかも知れない。受け入れたくなかっただけかも知れない。なっちゃんに事実を知らされて初めて現実と思い知らされる…
2005-11-28 18:25:00 -
98:
とも ◆cup1R.AET2
砂の入った入れ物を淀川に投げ捨てた。もし本当でも受け入れてはいけない事実…だから今のともにも彼の真相は分からないまま。ただ彼はどこかで元気に過ごしていると今でもそう思っている。彼を忘れた訳ぢゃない。今は彼と出会えたことはイイ思い出になっている。
2005-11-28 18:36:00 -
99:
とも ◆cup1R.AET2
それからなっちゃんとの間で彼の話はしなくなった。時間を忘れるため仕事を夢中でする。ただ変わった事はミナミぢゃなく梅田に移った。なっちゃんとの同居もやめ店の寮にバラバラで住みだした。ともは何かを忘れるためシンナ−にまた手を出す。吸っている間は何もかも忘れられるから…
2005-11-28 18:42:00 -
100:
とも ◆cup1R.AET2
その頃みかと言う2つ上の子と知り合った。みかの実家に住むようになり仕事も辞め毎日ボケる。なくなったら仕入れにいく。シンナ−がなくなれば当時流行っていたQ2に電話をする。みかが暇つぶしに電話をしていると1回会ったことのある男と繋がり呼び出した。
2005-11-28 18:46:00