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Going Under
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1:
リツ
生きて行ける。
そう思った。
一週間後あたしは家を出た。
何事もなかったようにあたしの存在はなくなった。
誰もあたしを知らないし、誰にもあたしが見えてない。
やっと自由になれた気がした。
2005-11-23 23:18:00 -
2:
リツ
あたしが建司に出会ったのは15歳の冬だった。
「お仕事探してませんか?」
家に帰りたくなくて一人でミナミをぶらついていたあたしに、こんな感じで建司は喋りかけて来たと思う。
よくあるキャッチ、無視無視。そう思ってずっと無視し続けていたのだが建司はめげずにずっと喋り続けていた。
2005-11-23 23:28:00 -
3:
リツ
時給3000。
うわの空で聞いていたがその言葉だけは聞きとれた。
それだけもらえたら一人でも充分生きていけるな・・・。そう思った。
リツ「てかあたし15歳やで。働かれへんやろ?」
建司「え?まじで?!」2005-11-23 23:36:00 -
4:
リツ
仕事を探してたわけでもないし別にこれから何をしようとも考えてなかった。
ただ話に興味を持っただけ。でもあたしは「うん。」と答えた。
建司「じゃ紹介したろか?セッキャバやけどいい?」
リツ「セッキャバ?」
キャバクラは聞いた事あったけどセッキャバは聞いた事なかった。2005-11-23 23:58:00 -
5:
リツ
建司がセッキャバがどういう所なのか簡単に説明してくれた。
(要はおっさんに体を触られるって事だよね・・・。)
嫌だったけど興味もあった。その時は何がどうなってもいいと思ってたし深くも考えなかった。
何より今より状況が悪くなる事はないと思った。2005-11-24 14:13:00 -
6:
リツ
リツ「寮とかないの?働くんなら今の家出て行きたいんだけど。」
建司「まじで?聞いてみたるわ。」
こんな唐突なあたしの話に建司は驚いた様子もなかった。
あたしみたいな子もいっぱいいるのかな。
建司は携帯電話を取り出しその場で店の店長らしき人に電話をかけはじめた。
建司「とりあえず面接来てくれって。今から行ける?」2005-11-24 14:35:00 -
7:
リツ
「うん。」とだけ答えて後はずっと黙って建司の後について行った。店に着くまでずっと建司は喋っていたけどあたしはたまに相槌をうったりするだけですれ違う道行く人をぼーっと眺めていた。
店に着くと一人の男が奥から出て来た。どうやらこの店の店長らしい。2005-11-24 18:41:00 -
8:
リツ
「何歳やっけ?」
と店長がぁたしに話しかけて来た。
「・・・15歳。」
あたしは年齢を言うのが嫌だった。子供だと思われるのが嫌だったから。実際あの時は子供だったけど。
2005-11-28 23:54:00 -
9:
リツ
店長「まぢで?見えんなぁ!いいよ!ばりアツいやん!笑 顔もかわいいし全然オッケー?」
どうやら簡単に採用が決まったらしい。
でもそんな事よりあたしは寮があるのかどうかが気になっていた。2005-11-28 23:59:00 -
10:
リツ
寮があるかどうか聞いたらあっさり
「ないなぁ!」
と言われた。
寮がないんじゃ意味がない。あたしはお金が欲しかったわけじゃなくてただ自分の家が欲しかっただけだから。2005-11-29 00:03:00 -
11:
リツ
リツ「・・・。じゃぁ働くかどうか考えてまた来てもいいですか?」
店長「お〜いいよ〜!来てくれんのを待ってるゎ☆じゃ一応システムだけは説明しとくわな!」
そう言って店長は店のシステムを話しだした。2005-11-29 00:06:00 -
12:
リツ
時給2000円。指名一本につき1000円バック、延長一本につき2500円バック。
とりあえず普通のバイトよりはお金がもらえる事がわかった。
でももう決心がにぶって来ていた。
──あたしホントに家出て働くの?2005-11-29 00:11:00