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トライアングル
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1:
◆HU7XfvOYA2
音を奏でる。
トライアングル。2005-11-22 09:10:00 -
2:
◆HU7XfvOYA2
「おはよう!」
冬の晴れ渡る空の下、樹(いつき)はマフラーを口元に当てながら白い息を吐きながら、聡(さとし)に告げた。
聡はあくびをしながら家の門から出て「はよぉ」と返した。
天気予報で木枯らし一号宣言から一週間、寒さは日に日に強くなる。冬の到来だ。2005-11-22 09:15:00 -
3:
◆HU7XfvOYA2
世話焼きのアネゴ的樹は、二人が通う学校じゃ人気だ。健康的で明るくてスタイルもよく、一度は付き合ってみたいと男子の中ではいわゆる「憧れ」。
幼い頃からずっと見てきている聡にとっては恋愛対象外。兄弟のような感覚だ。
聡は、面倒くさがりでのんびりした性格。女子からの人気はいまひとつなく、本人も興味なさげだ。2005-11-22 09:27:00 -
4:
◆HU7XfvOYA2
「ふぅ!電車の中って息苦しい!」電車を降りて樹がホッとした表情で聡に言うと聡はだるそうに「学校めんどいなぁ」そう言いながらも二人で歩いて改札を出て学校にむかって歩いた。
同じ学校の生徒が歩く道を二人も歩く。樹は毎朝、聡にあぁだ、こうだと他愛もない話題を一人ひたすら話す。聡は聞いてるのか聞いてないのか適当に「うん」と答える。樹は笑顔で話したり困った顔で話たりする。2005-11-22 10:00:00 -
5:
名無しさん
前に夜遊び小説板で何か書いてませんでしたか?
2005-11-22 10:15:00 -
6:
◆HU7XfvOYA2
いえ。初めてです。
2005-11-22 10:26:00 -
7:
◆HU7XfvOYA2
今年で創立60年の学校には、色々な植物が植えられてあり季節事に花を咲かす。
春には満開の桜のピンクが雪のように宙を舞う。
2005-11-22 10:30:00 -
8:
◆HU7XfvOYA2
「いっちゃんおはよ!あっ、聡もおはよ」
下駄箱で樹と聡の姿に気付き笑顔で挨拶するのは、香(かおり)。樹の一番仲の良い友達だ。
香の姿を見て樹も笑顔で答える。聡は「おはよ」そのまま先に歩いて行ってしまった。それを二人で目でおう。「聡ってさぁやる気ねぇよな」香がぼそっとこぼした言葉に樹が吹き出して笑った。2005-11-22 10:36:00 -
9:
◆HU7XfvOYA2
「聡の、絵描いてる時の姿見せたいわ!香にさ☆びっくりするよ?!ぜったぁい」
そう言いながら上履きを下駄箱に入れて室内の靴を履きつまさきでトントンとすのこにぶつけて樹は歩きだすと香は不思議そうに歩きだした。2005-11-22 10:40:00 -
10:
◆HU7XfvOYA2
校舎に到着したばかりの生徒がたくさんいる中、窓からこぼれる太陽の光の糸が生徒を優しく照らす中、樹はすれ違うクラスメイトに笑顔で挨拶していた。
香もその隣で笑顔で挨拶して二人で教室に向かう。2005-11-22 10:45:00 -
11:
◆HU7XfvOYA2
「樹、さっき言ってた…」香が話題を戻すと樹は、ん?という顔を見せた。
「絵がどうとか…」
「あぁ!絵ね!うんうん!それがどうしたの?」樹は元気よく聞き返す。2005-11-22 14:19:00 -
12:
◆HU7XfvOYA2
「聡って絵上手かったっけ?」
香は考えるように言葉をこぼすと樹は優しくほほ笑み
「描かなくなったんだよ…」2005-11-22 14:24:00 -
13:
◆HU7XfvOYA2
それは小さな声で廊下に響き渡る生徒の笑い声や雑音にかき消されそうな程でいつもの樹とは思えない程で香はびっくりした。
「…描かなくなったん?何で?」
香が聞き返すと樹は
「話せば長くなるから、放課後喫茶店にでも行こうよ」2005-11-22 14:27:00 -
14:
◆HU7XfvOYA2
少し淋しそうにそう言ったから香はすこし動揺した。
それを見て樹はにっこり微笑み「ほら、教室早く行こっ!」そして廊下を走った。2005-11-22 21:36:00 -
15:
◆HU7XfvOYA2
聡は教室の自分の席に座って友達と話をしていたのを教室に着いた香が見ていた。視線を感じた聡と香の目が合うと慌てて香は視線をそらしてクラスメイトに挨拶しながら自分の席へと急ぐ。
「いっつきぃ!おっはよぉ!」「あっ、えっちゃぁん☆彡おはよ!あれ?!髪切ったの?!」
樹の姿に気付いた悦子(えつこ)が樹の席の前の席の椅子を引いて座り自慢気に短くなった髪を見せて笑った。
「そうなの!似合う?」悦子は少し不安気に聞くと樹はにっこり微笑み縦に頭をふって、似合う!と言うと悦子がうれしそうにありがとうと答えた。2005-11-23 06:36:00 -
16:
◆HU7XfvOYA2
そこへ荷物を置き終えた香がやってきて悦子の髪を見て悦子に髪切ったの?と聞くと悦子は、さっきと同じように、似合うかどうか尋ねると香は、すっごい似合う!と答えて樹にも、えっちゃん似合うよね?!と聞いた後、あたしも髪切ろうかなぁ、と言った。
2005-11-23 06:40:00 -
17:
◆HU7XfvOYA2
「でたぁ〜!香の癖!」樹がそう言うと悦子は笑った。
香「何よ?癖ってぇ?」樹「香は何でも真似したがるでしょ?ほら、この間はあたしのお財布見て同じの買ったし!あっ!ペンケースだって!…真似ばっかしないで自分っていうのを持たなきゃ香はずぅっと誰かの真似してなきゃダメになっちゃうよ?」樹は少し説教口調で香に言うと、香はにっこり微笑み、
「いいものだけを吸収してんの!それにあたしちゃんと許可をもらってから同じ物持つようにしてるからいいの!それに真似じゃなくて、おそろいだよ!」2005-11-23 06:48:00 -
18:
◆HU7XfvOYA2
悦子「まぁまぁ…笑。真似でもお揃いでも何でもいいよ…」樹「んもぅっ!えっちゃんは甘い!」香「甘くないよ!いっちゃんが細かいの!あっ、そうそうあたし彼氏できたよ」
香は平然と爆弾発言をして悦子と樹は二人で目を合わせて驚いた。
悦子「えぇっ?!誰?!」香「誰って言ってもバイト先の人だよ?」2005-11-23 15:32:00 -
19:
◆HU7XfvOYA2
樹「最近別れたばっかなのにもう新しい彼氏かぁ…香は可愛いもんなぁ。。羨ましい」机の上に両ひじを置き両手にあごを乗せて樹が羨ましそうに言うと香は驚いた顔をした。
香「いっちゃんもしかして気付いてないの?」悦子「香、樹はさぁ鈍感だから気付いてないわよ笑!」
樹「へ?何が?…何で二人して笑ってんのよ?」2005-11-23 15:37:00