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暴力を奮う彼氏
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1:
リン ◆aCKPfJSC.Q
ゆっくり書くので遅くても許して下さい。
2005-09-20 11:30:00 -
2:
?姫?
完結まれ付き合ぅょ??頑張れ(???)??
2005-09-20 11:32:00 -
3:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「痛ッ」
頬を触るとまだ晴れていて痛い。
先週殴られた顔がまだ痛む。
殴っている相手はそう、私の最愛の彼氏。2005-09-20 11:33:00 -
4:
リン ◆aCKPfJSC.Q
?姫??ぁりがとぉ?頑張るんで長ぃ目で見守っててくださぁぃ?
2005-09-20 11:35:00 -
5:
リン ◆aCKPfJSC.Q
彼と付き合ったのは去年の春、付き合ってもう1年半が近づく。
昔は彼もこうじゃなかった気がする。
いつからだろう、彼が私を殴るようになったのは。
殴られるのに慣れてしまったのは。2005-09-20 11:37:00 -
6:
リン ◆aCKPfJSC.Q
2004年、春。
「ちょっ、ほんまタイプやねんけど携帯教えて!」
彼に声をかけられたのはミナミでだった。
彼はホストだった。
――信じれる訳ない。2005-09-20 11:40:00 -
7:
リン ◆aCKPfJSC.Q
ホストを夜の人間すべてを信じていなかった私に彼は少しずつ信じる気持ちを与えてくれた。
何度か遊んだりして彼と付き合うことになった時は涙が出るくらい嬉しかった。
あの気持ちは本気だった。2005-09-20 11:44:00 -
8:
リン ◆aCKPfJSC.Q
彼と付き合う内に、私はどんどん彼を好きになった。
休みの日は誰よりも私を優先してくれたし、私の日常は彼で埋まっていった。
付き合って1ヵ月。
誰よりも嫉妬焼きな彼は、私を束縛するようになった。2005-09-20 11:48:00 -
9:
リン ◆aCKPfJSC.Q
今思えばあの頃からなのかもしれない。
彼が変わっていったのは。
彼の素顔が見えてきたのは。
私が彼の人形となってきたのは………。2005-09-20 11:50:00 -
10:
リン ◆aCKPfJSC.Q
私たちはみんなに【アホ】と言われるくらいのバカップルだった。
仕事中でも関わらずいつも一緒にいたし、ミナミのど真ん中で手を繋いで、抱き合って、キスして。
そんな彼が大好きだった。2005-09-20 11:52:00 -
11:
リン ◆aCKPfJSC.Q
彼の束縛はひどかったが、彼にハマりすぎてしまっていた私は、彼をなくすことが何より恐かった。
私は彼の言うことを何でも聞いた。
彼と以外遊ばない、彼以外は連絡を取らない。2005-09-20 11:55:00 -
12:
リン ◆aCKPfJSC.Q
AB型の彼は自己中心的。
自分の言うことすべてが正しい。
私はそんな彼が好きだった。
何よりも彼が大切だった。2005-09-20 11:56:00 -
13:
リン ◆aCKPfJSC.Q
束縛をされても嫌じゃなかったのは、彼が私にそれなりのことをしてくれていたから。
彼は店泊だったが、私が休みの日はすべて私のところに帰ってきてくれた。
私は昼職、彼はホスト。
その壁ですら忘れさせてくれる彼。2005-09-20 11:59:00 -
14:
リン ◆aCKPfJSC.Q
付き合って半年たつ頃にはもう、彼は私のすべてになっていった。
【彼が好き】私にはそれしかなくなっていった。
彼なしの1日が無理だった。2005-09-20 12:01:00 -
15:
リン ◆aCKPfJSC.Q
私はどちらかというと恋愛に依存してしまう体質だ。
悪く言えばウザイ。
昔から遊ばれる性格で男を信用できなかった。
だから私も彼を束縛した。2005-09-20 12:04:00 -
16:
リン ◆aCKPfJSC.Q
束縛されるの嫌いな彼氏も私の気持ちを分かってか、私には優しかった。
彼はオラ営で有名だったし、自分勝手な性格から彼の客は彼に惚れてしまっている客ばかりだった。2005-09-20 12:13:00 -
17:
リン ◆aCKPfJSC.Q
毎日店に鬼電してくるりな。
オープン前から店の前で座ってるストーカー女れな。
毎日お弁当持参で彼女気取りのまなみ。
来るたびドンペリで騒ぎまくる和美。2005-09-20 12:16:00 -
18:
リン ◆aCKPfJSC.Q
店に遊びに行くようになってからは毎日客の顔を見るのがつらかった。
何度もトイレで泣いた。
怒って帰った。2005-09-20 12:17:00 -
19:
リン ◆aCKPfJSC.Q
それでも彼は変わらず優しくしてくれた。
そんな時、夜遊びにこんなスレができた。
【ヒロの本カノの女潰せ!】
それまで夜遊びというサイトすら知らなかった私には、未知の世界だった。2005-09-20 13:14:00 -
20:
リン ◆aCKPfJSC.Q
そのスレが立てられた頃から、彼の売り上げが急減した。
彼の客は私に嫉妬し、ストーカー行為や嫌がらせを行なった。
私は精神的にいかれてき、過食していった。2005-09-20 13:16:00 -
21:
リン ◆aCKPfJSC.Q
周りからずっと【可愛いね】って言われていた私がどんどん太っていく。
彼氏にも痩せろと追い打ちをかけられる。
精神的にも体力的にも限界に近づいていた。2005-09-20 13:18:00 -
22:
リン ◆aCKPfJSC.Q
そして私は倒れた。
友達につれられて病院へ行くと、先生に怒られた。
病名は【ストレス性胃腸炎】
疲れがたまっていた結果だった。
だが彼には内緒にした。2005-09-20 13:20:00 -
23:
リン ◆aCKPfJSC.Q
彼は仕事の忙しさから、私の変化に気付かなかった。
売り上げが落ちた彼は、私にあたるようになっていた。
数々の暴言。2005-09-20 13:22:00 -
26:
リン ◆aCKPfJSC.Q
【お前がバレる態度とるから悪いねん】
【お前が俺の邪魔しとんねん】
お酒が入ると暴言が続く…だがお酒が入ってしまっているのと店で他の客がいるということで我慢した。2005-09-20 18:14:00 -
27:
リン ◆aCKPfJSC.Q
私は彼を信じたかった。
いつもは優しい彼だったから。
休みの日や仕事じゃない日は優しかったから。
誰よりも私が大好きな彼だったから。2005-09-20 19:13:00 -
28:
リン ◆aCKPfJSC.Q
ヒロと付き合って1年が経つ頃、私は初めて彼から暴力を受けた。
初めて受けた暴力は蹴りだった。
サッカー少年として昔からサッカーをしていた彼の蹴りは痛かった。2005-09-20 19:15:00 -
29:
リン ◆aCKPfJSC.Q
一度暴力を奮うとそれに慣れてしまうのが人間の性というもの。
私はそれから暴力を受けるようになった。
そしてダラダラと今の関係。
そんなんでいいの?
自問自答してしまう。2005-09-20 20:09:00 -
30:
リン ◆aCKPfJSC.Q
私は彼の人形。
この言葉が今の私にはお似合いだろう。
なにが幸せ?それすらもう分からなくなってしまう。2005-09-20 20:12:00 -
31:
?姫?
なんか気持ちゎかるょ?私と性格似てるかもッ??私も遊ばれる性格だと思ぅ?今ゎ無くなったけど、私も今の彼氏に暴力奮ゎれてた?言ぅ事聞かなぃから…口出しするから…男って本間自分勝手?男ゎィィけど女ゎァカン?彼氏の?口癖?
2005-09-20 23:40:00 -
32:
リン ◆aCKPfJSC.Q
?姫?サン気持ち分かってくれてぁりがとぉ?頑張るんで応援しててくださぃ??
2005-09-21 17:30:00 -
33:
リン ◆aCKPfJSC.Q
だが傷つけられる体とは別に、心は彼にどんどんハマっている私がいた。
いつもの優しい彼氏、そして暴力を奮うもうひとつの顔の彼氏。
その二人が別物にしか見えなかった。2005-09-21 17:33:00 -
34:
リン ◆aCKPfJSC.Q
そんな時、私は今となっては親友といえるさやと一緒にミナミで遊んでいた。
どうしても優しい顔の彼しか見えていなかった私に、彼は本性を見せた。2005-09-21 17:35:00 -
35:
リン ◆aCKPfJSC.Q
♪♪♪♪♪
リンの携帯、着信【ヒロ】
「もしもし?どしたん?」
久しぶりに友達とご飯でご機嫌だった私に、彼はキレた。2005-09-21 17:37:00 -
36:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「おまえ今どこいてんの?」
彼は酔っていた。
急に脳裏に不安がよぎった。
だが、逃げるわけにはいかない。2005-09-21 17:38:00 -
37:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「私?今ミナミやで〜御堂筋!」
極力普通に答えたが、やはり彼は怒っていた。
「ひっかけんとこ」
それだけ言って電話を切られた。
――――――――恐い。2005-09-21 17:43:00 -
38:
名無しさん
ちゃっちゃかけや
2005-09-23 18:02:00 -
39:
名無しさん
何がちゃっちゃかけゃゃねん。主も頑張ってかぃてくれてねんからぇらそぉなことぬかすなゃ。 以上
2005-09-23 19:13:00 -
40:
リン ◆aCKPfJSC.Q
遅くなってごめんなさぃ!!!!今日ゎ仕事づめなんですが仕事の合間に更新します??
2005-09-24 01:04:00 -
41:
リン ◆aCKPfJSC.Q
案の定彼の目は恐かった。
「おい、おまえ何しとんねん?」
酔っている彼は恐い。
仕事の合間の彼は嫌い。
「さやとご飯行っててんけど、あかんかった?」
彼の冷めた視線を感じた。2005-09-24 02:10:00 -
42:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「ご飯ねぇ、いいよなおまえは遊びで。俺仕事しとんねん、邪魔すんなや。」
彼はそう言って、近くのダーツバーの看板を蹴って割った。
私は感じた―――殴られる。2005-09-24 03:48:00 -
43:
リン ◆aCKPfJSC.Q
バシッ
案の定、私は彼の裏拳を顔面にあてられた。
頬は赤くはれ、唇からは血が流れだした。
2005-09-24 03:53:00 -
44:
リン ◆aCKPfJSC.Q
彼はしまった!という顔をしたが、それは一瞬だった。
「おまえが怒らすから悪いねん。」
すぐ私のせい。2005-09-24 09:46:00 -
45:
リン ◆aCKPfJSC.Q
いつでもすぐ私のせいだ。
「おまえ俺の女ちゃうん?分かれや!」
ひっかけのど真ん中で殴られ、暴言をはかれた事に屈辱を感じながら、私には我慢するしかなかった。2005-09-24 09:53:00 -
46:
リン ◆aCKPfJSC.Q
だが、そんな私をほって彼は店へ戻っていく。
私は泣きながら必死に追い掛けた。
口からは血が流れ、服にまで流れている。
だがそんな事より、彼を怒らしている方が恐かった。2005-09-24 09:55:00 -
47:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「待って、ごめんね!」
必死に追い掛ける私を彼はうざそうに振り払う。
「ごめん、ごめん…。」
追い掛け続ける私に、彼はトイレでとりあえず血を流せ、とトイレへむかわせた。2005-09-24 09:58:00 -
48:
リン ◆aCKPfJSC.Q
トイレへ行っていた間、すべてを見ていたさやがキレた。
「ヒロくんあの態度なんなん?」2005-09-24 09:59:00 -
49:
リン ◆aCKPfJSC.Q
さやは普段あまりキレたりしない。
だが彼は、女は黙って男の後ろついてこい!って性格。
女に怒鳴られるなんてプライドが許さない。2005-09-24 10:18:00 -
50:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「はぁ?おまえに関係ないやろ!」
これにはさすがのさやもぶちぎれだった。
「は?リンは私の大切な友達やし。友達のあんな姿見てなんも言わへんわけないやろ!」2005-09-24 10:20:00 -
52:
名無しさん
しおりン
2005-09-24 13:46:00 -
54:
リン ◆aCKPfJSC.Q
だが彼には、そんなさやの意見なんか関係ない。
女に怒鳴られて黙っていられる程、大人じゃなかった。
そこにさやがまた追い打ちをかける。2005-09-24 15:05:00 -
55:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「ヒロくんリンの事好きなんじゃないん?好きな女が血流しながら追ってるんよくそんな態度できるな。」
ヒロは本気でキレていた。2005-09-24 15:06:00 -
56:
名無しさん
更新おそすぎ
2005-09-25 18:40:00 -
57:
名無しさん
はじめからゆっくりかくってゆってんねんからいち?文句ゆうな 気長にまたれへんの?
2005-09-25 19:58:00 -
58:
リン ◆aCKPfJSC.Q
ごめんなさぃ?今から書きます??
2005-09-26 09:34:00 -
59:
リン ◆aCKPfJSC.Q
今では違うが、さやはこの頃ミテコだった。
22歳のヒロとは5歳も違う。
そんなに年の離れた女に怒鳴られるなんて、彼にとっては初めてだろう。2005-09-26 09:38:00 -
60:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「俺とリンの問題やろ?おまえには関係ない。」
彼の目は冷たかった。
怒ってる相手が私なら確実に殴られている。2005-09-26 09:43:00 -
61:
リン ◆aCKPfJSC.Q
だが、さやも負けん気が強い子だ。
「なんでなん?ヒロくんリンの事大切なんじゃないん?好きなんじゃないん?なんでそんな態度なんよ!」2005-09-26 09:47:00 -
62:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「うるさい。」
ヒロがそう言ったか言わなかったかの頃、私がトイレから出てきた。
そして、なにも言わずさやは帰っていった。2005-09-26 09:54:00 -
63:
リン ◆aCKPfJSC.Q
彼と二人きり…恐い。
殴られる、怒鳴られる。
これまでの恐怖が脳裏によぎった。
だが、かれの口からでてきた言葉は意外な言葉だった。2005-09-26 10:17:00 -
64:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「口大丈夫か?」
ビックリした。
今まで殴っても蹴っても心配の言葉すらかけてくれなかった彼が。
「ちょっと痛いかな?でも大丈夫!」
そう言って笑ったが、彼がやさしかったのは一瞬だった。2005-09-26 10:20:00 -
65:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「おまえが俺を怒らせるから悪いねん。」
やはり恐かった。
そして自分に言い聞かせた。
彼を怒らせた私が悪かってん。2005-09-26 10:21:00 -
66:
リン ◆aCKPfJSC.Q
謝らなかったらまた殴られる。
ミナミのこんな所で喧嘩したらあかん。
「ごめんね、今すぐ家帰るから、ね?ヒロはしんどいけど仕事頑張って?ね?」2005-09-26 10:36:00 -
67:
リン ◆aCKPfJSC.Q
なにを言っても怒ってる時はきいてくれない。
分かってくれない。
彼がこんな人だって分かってる、でも好きやねん。2005-09-26 10:38:00 -
68:
名無しさん
しおり??
2005-09-26 13:09:00 -
70:
リン ◆aCKPfJSC.Q
なんで好きかなんて聞かれてもわからへん。
どうしてこんな彼氏好きなんか分からへん。
でも別れるなんか絶対ありえへんかった。2005-09-27 08:50:00 -
71:
リン ◆aCKPfJSC.Q
翌日から、さやは私とヒロの事を反対しだした。
当然だろう。
あんなになった所を見たのだから。
だが私はさやの話を聞かなかった。2005-09-27 08:52:00 -
72:
リン ◆aCKPfJSC.Q
この時の私は、ヒロがすべてだった。
一緒にいるのが当たり前だった。
ヒロのいない日常なんてありえない。
私にはヒロだけ。2005-09-27 08:53:00 -
73:
リン ◆aCKPfJSC.Q
茜だけが私たちの味方だった。
茜は私とヒロが出会った時から一緒にいる子だ。
出会った時も付き合う前も付き合ってからも、いつも話を聞いてくれた。
一緒にいてくれた。2005-09-27 08:55:00 -
74:
リン ◆aCKPfJSC.Q
私の友達をほぼ嫌っている彼氏も、茜だけは信用していた。
茜といる時だけは怒らなかった。
彼にとって茜は、ほうっておけない妹みたいな存在らしい。2005-09-27 08:57:00 -
75:
リン ◆aCKPfJSC.Q
だが、そんな茜ですら反対した。
茜に会った日は私が殴られてから2日後。
まだ顔は腫れ、唇は左側だけ変に曲がって腫れ、青紫色になっていた。2005-09-27 10:41:00 -
76:
リン ◆aCKPfJSC.Q
「リンちゃんどうしたん?!」
心配する茜に大体の事情を話した。
茜はヒロに呆れていた。2005-09-27 10:42:00 -
77:
リン ◆aCKPfJSC.Q
茜が私たちを応援してくれていたのは、私たちが誰よりも仲良しなのを知っていたから。
誰よりもお互いを想いあっているのを知っていたから。2005-09-27 10:43:00 -
78:
リン ◆aCKPfJSC.Q
こんな状態では、反対するのも当然だった。
「そんなリンちゃん見たくない、ヒロくんと別れた方がリンちゃんのタメやって!」2005-09-27 10:44:00 -
79:
名無しさん
あげ?しおり?
2005-10-01 06:39:00