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GIRLS

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  • 1:

    一ノ瀬 葵、20才。
    職業、キャバ嬢。

    2005-11-05 23:04:00
  • 2:

    最初の頃は、指名だ延長だと張り切って頑張っていた。でも、あたしはもう20才。18才とゆう数字だけでチヤホヤされていたあの頃とは何もかも違う。
    ―だるい。ヤメようかな。
    そんなことを思いながら
    通された席で笑顔を作った。

    2005-11-05 23:12:00
  • 3:

    ムスッとしたハゲかけのオヤジが、椅子に深く腰掛けてタバコをふかしている。
    『こんばんわ。葵です』
    精一杯の笑顔を作ったはずだったのに、オヤジの顔はピクリとも動かない。

    2005-11-05 23:14:00
  • 4:

    確か、このオヤジはNO1の亜美ちゃん指名だったかな?今日は土曜日だ。亜美ちゃんは被った客の席をめまぐるしく回っていて、息つく暇もなさそうだ。
    なかなか帰ってこない亜美と、次々につくヘルプのせいで、かなり機嫌が悪いようだった。

    2005-11-05 23:17:00
  • 5:

    イライラしていたのが顔に出てしまっていたのか、ボーイにすぐ呼ばれた。
    また待機席に逆戻り。
    ソファーにもたれかかって客に営業メール打つフリしながら携帯を開き、インターネットの求人情報を開く。

    2005-11-05 23:25:00
  • 6:

    850円、700円…。
    画面に映し出されるのは、そんな数字ばかり。
    …やってらんない。毎日働いたッて、家賃と、せいぜい美容院代しか稼げない。今まで、お金には困らなかったが、洋服やらエステやら、それなりに出費も多かったし、それが普通だった。今更変えられない。

    2005-11-05 23:30:00
  • 7:

    とびきり可愛いわけではない。むしろ化粧を落としたら中の下くらいだろう。
    あたしはコンプレックスの塊だと思う。神様は平等だとゆうけれど、どうみたって神様に余分に与えられている子はいる。キャバだって、容姿に自信があって始めたわけではない。ただお金が欲しかったから。あと、常に自分を磨いていれる環境にいたかったから。

    2005-11-05 23:35:00
  • 8:

    やってみると、まったく違った。確かに外見的には垢抜けたし、綺麗になったと思う。
    でも、嫌な客や毎月のノルマのせいで抱えるストレスや、昼夜逆転の生活、たいして強くもない酒のせいで、内面は確実に衰えた。
    きらびやかなハズの世界が、あたしにとって苦痛になっていった。

    2005-11-05 23:39:00
  • 9:

    店の女の子達は、ホストでストレス発散させてるみたいだったけど、そのせいで傷ついた子達もたくさん見てきたから、どうしても行く気になれなかった。彼氏もいないし、あたしはこのまま年老いていってしまうんだろうと不安になったりもした。
    あたしは、この閉ざされた空間から抜け出せずにいた。あの日までは。

    2005-11-05 23:43:00
  • 10:

    SAYAKA

    読みます?頑張ってー?

    2005-11-05 23:48:00
  • 11:

    SAYAKAさん?
    ありがと‐です??

    2005-11-06 07:37:00
  • 12:

    『今日はココでいい』
    地元の駅の前で送りの車を降りた。夏も中盤にさしかかった明け方の空は、ほんのり明るくなっている。
    いつもなら、かならず家まで送ってもらうのに、今日はなんか歩きたい気分だった。

    2005-11-06 07:41:00
  • 13:

    あたしの住んでいるマンションは、駅から歩いても20分くらいだし、それくらいなら余裕で歩けるだろう。

    5分程歩いただろうか。
    まだ眠りきった街の道路沿いの店に、一件だけ明かりのついた店を見つけた。

    2005-11-06 07:45:00
  • 14:

    ココは、つい最近まで空き店舗だったハズだ。
    何か出来るのかな…。
    そんな軽い気持ちで、ガラス張りの壁から中を覗き込んだ。

    2005-11-06 07:46:00
  • 15:

    真っ白な店内に、小洒落た照明達。同じく真っ白なカウンターに、無数の段ボール。乱雑に置かれている真っ赤な椅子達が、まだ何もない店内でやけに目立っていた。

    2005-11-06 07:50:00
  • 16:

    外観や、取り付けられている何枚かの鏡を見て、美容院だとすぐわかった。
    そうこうしていると、奥のドアから、従業員らしき男が出てきた。
    さすが美容師、とゆうか、かなりお洒落な人だった。年令は、25、6だろうか。軽く日焼けした腕に、真っ白のシャツがよく映えていた。

    2005-11-06 07:55:00
  • 17:

    明け方に、薄紫のドレスを着ていたあたしを、さぞ不思議に思っただろう。
    男はあたしに気付くと、少し驚いた顔をしてから、こちらに近づいてきた。
    カランカラン‥とドアをあけて、あたしに向かって、『こんにちわ』と笑顔を作った。あたしもつられて、ニコッと笑った。

    2005-11-06 08:00:00
  • 18:

    『9月の終わりにオープンするんです。オープンしたら是非いらして下さい』
    屈託のない笑顔をあたしに向けて、説明していた。
    『はい。寄らせてもらいます』とだけ言い残して、また家に向かって歩きだした。

    2005-11-06 08:03:00
  • 19:

    名無しさん

    応援age

    2005-11-07 12:43:00
  • 20:

    名無しさん

    がんばれ〜

    2005-11-07 15:41:00
  • 21:

    21さん、22さん有難うです?頑張ります?

    2005-11-07 20:12:00
  • 22:

    家について、ドレスを脱いでベッドに転んだ。
    『…疲れた。』
    早く辞めたい。でも辞めれない。この仕事に、未練なんてないハズなのに‥。
    そんな事を考えている内にすっかり寝入ってしまった。

    2005-11-07 20:15:00
  • 23:

    『…い、…おい、葵!!』
    誰かが必死にあたしを呼ぶ声で目が覚めた。俯せになっていた顔をあげると、地元の友達の春奈がいた。
    『ちょっと!!今日のランチの約束忘れてるでしょ笑』

    2005-11-07 20:18:00
  • 24:

    付けっ放しの腕時計に目をやると、時計ゎ4時を回っていた。
    葵『うわ…マジごめん…』春奈『玄関開いてたし、勝手に入ってきたからイイよ(笑』葵『用意するわ!!』
    急いでシャワーを浴びて、用意をした。

    2005-11-07 20:21:00
  • 25:

    用意が完了したのゎ、6時すぎだった。出勤ゎ9時だから、ご飯にゎ十分だろう。
    タクシーを呼んで、仕事場の割と近くにある居酒屋に入った。
    ビールを乾杯して世間話で盛り上がった。

    2005-11-07 20:25:00
  • 26:

    楽しい時間ゎアッとゆう間に過ぎ、時計ゎ8時半をさした。
    葵『あ〜…行かなきゃ…』春奈『OK♪またゆっくりランチ行こ☆居酒屋ぢゃなくて(笑』葵『ごめんて(笑』笑いながら店を出たとき、ふと今朝見つけた美容院を思い出した。

    2005-11-07 20:28:00
  • 27:

    葵『〇〇駅の近くに、美容院出来るらしいよ。知ってた?』春奈『あ〜…なんか春奈が会社行くとき、駅でチラシ配ってたかも。なんで?』葵『や、なんか今日…』と言いかけて、なんとなく、『なんとなく♪そうなんだ』と言い直した。

    2005-11-07 20:31:00
  • 28:

    じゃあね、と挨拶を交わして、春奈ゎタク乗り場へ、あたしゎネオン街へと歩きだした。

    また、1日が始まる。
    あたしの1日ゎココからだ。

    2005-11-07 20:33:00
  • 29:

    『おはよぉございま‐す』力なく挨拶をして、ロッカーをあけた。
    ロッカーを開けると、まず一番に成績表が目に入る。NO1とあたしの差ゎかなりあいている。
    見てみぬフリをして、ポシェットと化粧ポーチを取り出した。

    2005-11-07 20:38:00
  • 30:

    素早くドレスに着替えて、化粧室へ。春奈と軽く飲んだせいか、仕事を始める前から、あたしの顔ゎほんのり赤かった。
    ファンデを塗り直して、待機席へ向かい、ソファーに腰をおろした。

    2005-11-07 20:41:00
  • 31:

    携帯を開くと同時に、すぐ隣に女の子が一人腰をおろした。亜美ちゃんだ。
    『葵ちん、最近調子悪くない?』…開口一番にそれかよ。
    『そだね〜;悪いかも』
    適当に相づちを打った。

    2005-11-07 20:45:00
  • 32:

    『亜美もね〜、今日ゎ同伴なかったしぃ、営業頑張らないとなぁ。』客にメールを打ちながら、トロトロと喋る。
    あたしは、亜美ちゃんの喋り方が好きになれない。
    客にゎ、天然とかいってウケてるみたいだけど、このブリブリした感じがどうにもイライラした。

    2005-11-07 20:48:00
  • 33:

    適当に話を流していたら、数分もしない内に亜美ちゃんゎボーイに呼ばれて客の席へ行った。
    ホッとした反面、取り残された感が襲って、少しだけ焦った。
    つぎつぎに呼ばれる女の子達を横目に、あたしゎまた求人情報を開いた。

    2005-11-07 20:51:00
  • 34:

    マネージャーの視線が痛かったが、営業のフリをしてやり過ごした。
    仕事、何しよう…。
    なにげなく検索した美容関連のカテゴリで、あの美容院の求人を見つけた。

    2005-11-07 20:53:00
  • 35:

    名無しさん

    かいてけれ(´・ω・`)

    2005-11-20 09:14:00
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