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【平成の童話物語】

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  • 1:

    ◆Cfzsl6NSeo

    ながい ながい
    夜は、とてもながくて
    くらい くらい
    夜は、底無しにくらい
    そして その中の唯一の灯りは、きれいに輝る、ちいさなちいさな子供たち。

    2005-11-01 17:54:00
  • 2:

    ◆Cfzsl6NSeo

    もう何時間も、ひんやりとしたフローリングに、ごろりと一人横たわっている。というよりも、動かせられるといえば目と指先くらいなので、動けずにいると言ったほうが偽りないかもしれない。
    体中が重い。血液が心臓から押し出される度に、ズクズクとした鈍い痛みが体内を走った。だが、もう慣れてしまっているので、身体は傷ついていても、心にダメージはあまりない。この、異常な毎日に、終わりはきっと無いだろうから、いちいち感情的になることを諦めたのだ。とうの昔に。

    2005-11-01 18:08:00
  • 3:

    ◆Cfzsl6NSeo

    人間は利口な動物だ。
    自分にとって、なにが一番苦しまなくて済むかを、すぐに見つけることができる。だからわたしはこの手段を選んだ。それを間違っていると言う人も、中には必ずいるだろうが、わたしはそう思わないので関係がない。殴られるといたい。いたい事は嫌だ。その苦痛から早く解放されたい。なら、どうするべきか?

    2005-11-01 18:14:00
  • 4:

    ◆Cfzsl6NSeo

    答えは簡単だった。
    耐えればいいのだ。ただ、相手が飽きるまで。始めから抵抗しなかった訳ではない。しかし、下手な事をすると、何日も動けないほどめちゃくちゃにされる。だから、やめた。わたしはひどく怯えた表情をし、泣いたフリをする。そういったわたしの態度を、奴はとても好むから。だからわたしは演技をした。そして耐えた。ずっとずっと。

    2005-11-01 18:24:00
  • 5:

    ◆Cfzsl6NSeo

    わたしは、よっぽどの事がない限り、外にでることはない。奴にバレたら・・・と考えることすら恐ろしかった。だからわたしはこうして、わたしに与えられた、ただ広いだけの部屋の片隅にある窓から、通り過ぎる人間や動物、そして色形が変わっていく木々などをみる事で、外の世界を忘れないようにした。わたしも、同じ人間なんだと確かめるためでもあった。

    2005-11-01 18:34:00
  • 6:

    ◆Cfzsl6NSeo

    今日書き始めやからめっちゃ書き溜めするつもりやったけど、用事できたのでここまでにします↓この話は主人公を変えて数話書いていく予定ですので、よければ最後までおつきあいくださいね(^3^)/☆暇があれば更新するように心がけます☆

    2005-11-01 18:48:00
  • 7:

    麗歌

    ?麗歌のしおり?

    2005-11-01 23:46:00
  • 8:

    名無しさん

    ??????????

    2005-11-05 12:40:00
  • 9:

    名無しさん

    かかへんの??めっちゃ気になる

    2005-11-10 14:29:00
  • 10:

    ◆Cfzsl6NSeo

    レスくれたみなさんありがとうございます?仕事が最近忙しくて更新なかなか遅れてしまいがちですが、少しずつ更新していきます??

    2005-11-10 22:56:00
  • 11:

    ◆Cfzsl6NSeo

    私はよろよろと歩みよる。もちろん、拒否する権利などない。従う事でしか、ここで生きていくすべを見出だすことができない。
    奴はにやにやだらしない笑い方をすると、甘ったるい声でいつものように言う。
    『今日も良い子にしてたか?』
    『淋しかっただろう?』

    『愛してるよ』

    2005-11-10 23:15:00
  • 12:

    ◆Cfzsl6NSeo

    体中が紫色のよどみで包まれる。気分が悪い。頭が、ひどくクラクラする。だが、私はいつも平気な顔を作り、決まってこう言う。
    『はい。淋しかったです。私も愛しています。』と。そのことば以外を言ったり、うっかり外れたことを言うと、容赦なく平手がとぶ。
    奴は私のくちから吐き出された感情のかけらもない嘘を、うっとりしながら聞き、私を抱き締めた。

    『お前は俺から離れられないんだよ。わかるだろ?俺がお前から離れられないようにね。』

    2005-11-10 23:25:00
  • 13:

    ◆Cfzsl6NSeo

    もう何年もこんなやりとりが続けられている。
    この男に捕まえられた瞬間から、私のいくつかの神経は崩壊したようだ。
    その証拠に、もう本当の笑顔なんて作れなくなった。楽しい事もうれしいことも無くなった。すべてあの日、捕まえられた。
    あの日、私のすべては奪われつくされたのだ。

    2005-11-11 10:56:00
  • 14:

    ◆Cfzsl6NSeo

    私には、生まれた時から肉親がいないので、数年間ある孤児院で育った。
    他の家庭とは違ったところもたくさんあり、両親がいないことを悲しんだり恨んだりして、よく泣いた事もあった。それでも孤児院の先生は皆優しくていい人ばかりだったし、ともだちにも恵まれ、それなりに毎日幸せだった。
    だけど、幸せは、長くは続かない。

    ある日、私の兄だと名乗る人間が、孤児院に現われた。

    2005-11-11 11:15:00
  • 15:

    名無しさん

    (略なし)

    2005-11-11 11:23:00
  • 16:

    ◆Cfzsl6NSeo

    『よかったわね、お兄さんがみつかって』

    おにいさん?

    『あいたかったよ。さぁこれからは二人で仲良く暮らそうね。もう一人じゃないよ』

    2005-11-11 11:38:00
  • 17:

    ◆Cfzsl6NSeo

    ふたりで?

    なぜ?

    おにいさんて誰?

    2005-11-11 11:40:00
  • 18:

    ◆Cfzsl6NSeo

    突然現われた若い男が二人。
    先生は彼らを『本当のおにいさん』と呼んだ。
    私は孤児院で仲良くしてくれていた年上の子達を、おにいちゃん、おねえちゃんと呼んでいたので、突然あらわれた大人の男を『おにいちゃん』と呼ぶことに抵抗があった。それに、何かの違和感、不信感のようなものも、同時に感じていたのだった。

    2005-11-12 10:47:00
  • 19:

    ◆Cfzsl6NSeo


    その時感じた、違和感や不信感は、『本当のおにいさん』が現われ、共に暮らすようになる日から、徐々にかたちになっていく。

    それは決して、甘い幸せのかたちや、爽やかな喜びなどのかたちでは、ない。

    2005-11-12 10:56:00
  • 20:

    ◆Cfzsl6NSeo

    どうこう考えている間もなく、その日のうちに私は彼らに引き取られた。
    孤児院をでるのは、ともだちや先生と離れ離れになること。今まですごした居心地の良い場所を離れるのは、辛かったけれど、私は目の前に突然広がった真新しい別世界に、目を奪われていた。

    2005-11-12 11:03:00
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