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東京、曇のち雨、晴れ
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1:
■「ねぇ、リョウはさぁなんでホストになろうと思ったの?」「全部捨ててこの街にかけたんだ俺は。」あの頃 愛がほしかったんじゃなかった 地元で失ったもの全部取り返そうとして この街に身を捨てた。歌舞伎町には俺が欲しかったもの全部あるんだと思った。 だけどどうしてだろう。また、どんどん全てが消えていっている気がする。あの頃の友情も、思い出も、なにもかもが酒と金、嘘に色を染めていく。見えない明日なら、ないものと同じ。だけど、戻れない過去にすがり続けるなら、見えない明日を信じて、生きていくしかない。
2006-03-26 22:22:00 -
114:
■「みてみて、リョウくんだし!めっちゃかっこいいー!あの看板ほしっ!」歌舞伎町、夜の案内所のビルにはリョウがドでかい看板の中で微笑む。やばいーリョウかっこいいーと2人組の女が看板を見上げ、騒ぐ声が耳に入る。数人の男子大学生がその様子を横目で見るやいなや、つられるように看板を見上げる。「うわーえらい派手なにいちゃんだなあの看板。あんなのが女はいいのかねぇ。あの看板、芸能人?きれーな顔してうらやましい」「違いますよ先輩、あの看板、ホストクラブの看板ですよ。あの子はホストの子ですよ、めちゃくちゃ人気あるっていう。前テレビで見ましたよ。すげぇ稼いでるらしいですよ?確か19とか20とかそんなんですけどね」「ホストか!あーうらやましいねぇ男前は。なぁ、ワタル」1人渋い顔で看板を見つめる男に、声をかける。「いや..あ、はい」男は声を詰まらせながらつぶやいた。デカイ看板の中で微笑む派手な男はミズキだった。
2006-05-17 04:22:00 -
120:
「ああ」短く返事をする。確か..そうそうカムイだっけ。大阪から出てきて18か19か、それくらいの子だよな。毎日いろんな新人が入ってきてそのたび消えてく。だから記憶が曖昧だ。
接客業しているくせに人の顔と名前を覚えるのが苦手なんて、プロとして失格だな。そんなことをぼんやり考えた。2006-05-17 23:11:00 -
121:
「やっぱりリョウが憧れ?」えみりはカムイに笑いかける。「もちろんですよ!」カムイは笑顔で答える。こいつの笑顔。なんだかひっかかる。どっかでみたことがあるんだよな。
2006-05-17 23:14:00 -
122:
「東京のホストっぽくないよね。すごい派手。なんか、チカチカする」えみりはカムイを指差し笑う。猫顔のカムイは、派手な金髪をこれでもかっていくらいに立て、胸元にはシルバーに輝くストーンのネックレス。「そうなんですよー俺、1週間くらい前まで大阪にずっといましたから!」「へぇじゃあやっぱり関西人なんだぁ」えみりとカムイの会話が弾む中、リョウはえみりのグラスを拭く。「あっすみません、仕事してなくて!」カムイは急いでグラスに氷を足す。
2006-05-17 23:16:00 -
123:
「リョウ目指して頑張ってねぇカムイくん!」えみりは俺の腕にくっつき微笑む。するとカムイはグラスを片手につぶやく。「もちろん。今月にはナンバー入りして、来月でNo1になりたいです」一瞬席が静まり返る。宣戦布告?それとも単に空気が読めない新人ホストの暴走?俺は困惑した表情でカムイにつぶやく。「お前いい度胸してるよ。だけどNo1になるのは無理だ。俺がいるから」
2006-05-17 23:22:00