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出会わなければよかった
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1:
好きな人がいます。その人はとても優しくて、楽しくて。私の事を丸ごと包んでくれます。
でも、その人はホストです。
出会ったときからあなたはホスト。
伝えたくても伝えられない。
だって。
あなたはホスト。2005-11-02 08:19:00 -
2:
「えー!店長飛んでもたん!?」
「そうやねん。お前連絡あったか?」
「ないわぁ。残念やなぁ。」
実は店長がお店からいなくなる事は知っていました。オープンして三日。このお店の店長は、早三日でどこかへ行ってしまいました。ついでに、私の口座君でもあったのです。2005-11-02 08:24:00 -
3:
「お疲れさまでーす」
「お疲れー」
その日も一日の仕事が終わり、同じ職場の人とご飯でもいきましょうと、近所の居酒屋さんへ向かっていたところでした。2005-11-02 08:27:00 -
5:
私はとても人見知り女だったので、無愛想に言ってやりました。
「傘なんかさしていらんわ。どーせキャッチやろ」
と。ホストに行ったこともキャッチされたこともないくせに[キャッチやろ]なんて偉そうな私。精一杯の見栄でした。2005-11-02 08:35:00 -
6:
私の住んでいる所は、近所に[ホストクラブ]だとか、後から知る[ボーイズバー]なんかがあまりなかったのです。お水のお友達からたまに聞くホストの話から、ない知恵を振り絞って[キャッチ]だという事には気が付きました。
2005-11-02 08:40:00 -
7:
実は、初めてされる[キャッチ]に内心ドキドキしてしまったのです。ホスト君は
「昨日からオープンしたボーイズバーやねん♪名刺渡しとし、店すぐそこやから気ぃ向いたら来てなぁ♪」
そう言って私と先輩に無理矢理名刺と傘を渡して、軽快に走り去ってゆきました。雨に濡れながら走る後ろ姿はちょっぴり格好良くて。2005-11-02 08:48:00 -
9:
そうゆう所に行ったことがない私は[初回]だの[フリー]だの、何が何かもわからないまま先輩にずるずると連れていかれてしまったのです。期待と不安いっぱいで。
2005-11-02 08:56:00 -
10:
入ってからはもう初めての事だらけでいっぱいいっぱい。それでも覚えている事といえば、ひたすら飲みまくっていた事。先輩は一人でジンロをあけてた事。最初にキャッチしてきたホスト君は店長だという事。店長が私の目の前でおちんちん丸出しで「これが俺の本気じゃあ〜!」と叫びながらおしっこをしていた事。それを見ながらゲラゲラ笑っていた事。あとはとってもとっても楽しかった事。
2005-11-02 09:05:00 -
12:
最初にお店に行ってから三日目の事でした。店長がいなくなったのは。オープン四日目。それでもお店に行きます私。ちゃっかりこの不思議な空間にはまっちゃったんです。先輩もちゃっかりと。笑
2005-11-02 09:14:00 -
13:
「水商売初めてなんスよ。ヘヘッ」
つられて私も笑って。
「ヘヘッ」
人見知りな私でもすぐに打ち解けてしまうゆうじ君に、私はどんどんひかれていきました。2005-11-02 09:29:00 -
14:
毎日私の仕事前の時間になったら電話で起こしてくれるゆうじ君。私の仕事が終わる頃、「お疲れさま」と電話をくれるゆうじ君。毎日電話をしてはくるけど、絶対に「店にこい」なんて言わなかったゆうじ君。そんなゆうじ君にハマるには、そう長くはかからなかったのです。
2005-11-04 13:34:00 -
15:
ある日、いつものように店に行くと何度か見かけたことのあるお客さんがいました。普通に席に座って待っていても、なかなか私の席にゆうじ君が来ません。いつもなら「おはよぉッ」ってクシャッてなる笑顔で飛んでくるのに…。代わりに専務が来て言うのです。
2005-11-04 13:39:00 -
16:
やっとわかりました。つまりこうゆう事?[ゆうじと話すにはシャンパン]…?まぁ別にえーわ。と思いながら隣に座っていた女の子としばらく話していました。すると、お店の男の子全員が一人のお客さんを囲んで何やら叫んでいます。
2005-11-04 13:47:00 -
17:
何やらみんな歌って踊って叫んでいます。隣の女の子は不機嫌そうに煙草に火を付けています。
「あの人さぁ、さっきからカフェパリやらワインやらめっちゃ卸してるねん。おかげで放置されてるわ…おもんない…」
確かにおもしろくない。私もだんだん腹が立ってきました。すると、シャンパンコールが終わってからゆうじ君が来て私に言うのです。2005-11-04 13:52:00 -
18:
「ごめんなぁ。お前のとこ居りたいけど…お客さんがいっぱい卸してるから…」
「………あたしも卸すわ」言ってしまった。
そこからはもうぐちゃぐちゃ。この日は初めてカフェパリやらドンペリやらを口にして不味いと思いながらも一気して、初めて[未収]という恐ろしい事をしてしまったのでした。2005-11-04 13:59:00 -
19:
この日、ゆうじ君が初めて家に来たのでした。そして言うのです。
「お前は他の客とは違うねん…特別やから。お前が大事やねん…」
そう言いながらそっと優しく抱き締めてくれました。私は幸せいっぱいで眠りにつきました。2005-11-04 14:04:00 -
20:
仕事前に二人で起きてお風呂に入って…。
「なんか彼氏みたいやなぁ。笑」
「なにゆーてるん?俺今日からお前の彼氏やん」
わかっていました。これが噂の色営業だということは。2005-11-04 14:11:00 -
22:
「はいはい。みんなにそんな事ゆーてるんやろッ」「なんでやねん…」
口では憎まれ口を叩きながらも、内心ドキドキしていたのです。[もしかしたらホンマなんかな]なんて淡い期待と一緒に。2005-11-06 05:01:00 -
25:
「今日は俺ん家来いや☆」私はいつものように飲んでいました。
「どないしたん急に。」
いつもは私の家に来るゆうじ君なのに。
「彼女やから特別やん☆」
[彼女]という言葉よりも、ゆうじ君の家に行けると思うと嬉しくて、調子に乗ってまたカフェパリを卸すアホな私…。2005-11-06 05:25:00 -
26:
「ここが俺の家やねん」
「は!?アタシの家からめちゃめちゃ近いやん!!」
ゆうじ君の家は私の家から100メートルくらいしか離れてなかったのです。こんなに近いんやったらもっとはよ呼べよ、なんて思いながらも
「おじゃましまーす」2005-11-06 05:31:00 -
28:
目が覚めたのは午後四時くらいでした。隣で寝ていたはずのゆうじ君がいません。ケータイを見てみると、
[六時頃に帰るから?]
…どこ行ったんやろう、と思いながらもとりあえず起きることに。部屋の隅にある小さなテーブルの上に灰皿があったので、何気なくテーブルの上を見ると。2005-11-06 05:40:00 -
29:
プリクラが何枚か置いてありました。女の子と二人で写っているプリクラが数枚、テーブルの上に無造作に。
[3ヵ月記念?]とか[ずぅっと一緒ゃで?]とかのラクガキ…。2005-11-06 05:44:00 -
30:
元カノかな?と思いよ〜く見てみると、プリクラの隅には一昨日の日付が。さらによく見ると、ゆうじ君はスーツではなく私服。そういえば一昨日ゆうじ君、お店お休みしてました。そういえば私、ゆうじ君の私服姿は見たことない。
2005-11-06 05:53:00