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ホスト道。
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1:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
新宿歌舞伎町。
この町で俺は変わってしまった。
春田 一樹(イツキ) 19才の夏。2005-10-30 19:01:00 -
2:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
七月中旬、暑い日の出来事だった。
「お兄さんかっこいいね。」
「えっ…?」
そのときの俺は何回も着過ぎてヨレヨレになったTシャツに安物のデニム。髪の毛はのびきってボサボサだ。いつから美容院に行ってないだろう。どうみてもかっこいいとは言えなかった。
「なんすか?冗談はよしてくださいよ。」2005-10-30 19:10:00 -
3:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
俺は何かの勧誘かと思い冷たくあしらった。
「待ち合わせ??」
俺のうっとおしそうな態度に気付いているのかいないのかソイツは話を続けてきた。
「あ、まぁ。」
よく見るとコイツかなりかっこいいかも…。サングラスかけててあんま顔わかんないけど整った顔してるな。2005-10-30 19:18:00 -
4:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
「彼女??」
なんだ?コイツ。ちょっと馴々しくね?
「はぁ、まぁ。」
なぜか素直に答えてしまう俺。
「彼女とデートなのにその格好はまずいんじゃない?」2005-10-30 19:21:00 -
5:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
ムカッ
「…ほっといてくださいよ」
なんだ?コイツ。失礼な奴だな。
「顔はかっこいいんだから、ちゃんとした格好したほうがいいよ」
だからなんだっつの!まじ腹たつな…2005-10-30 19:25:00 -
6:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
「あの…だから何なんすか?用ないんなら話かけないでくれますか?」
俺はさらに冷たくあしらう。
「ん〜、別に用がない訳じゃないんだけどなぁ。ごめんね。よし、んじゃ単刀直入に言うよ。」
「金……欲しくない?」
2005-10-30 19:32:00 -
7:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
…金??さらに怪しいかも。コイツ…
俺の怪しんでる顔をみて笑って話を続ける。
「ハハッ。まぁ、みてよ。コレ」
そう言って袖をまくって腕にある光ものを見せてきた。
「ロレックスの腕時計。軽く200はするよ」
にっ…にひゃく!?車買えるじゃん!!
俺の顔つきが変わった。
「まぁ、君ならすぐこんなの手に入れれるよ?」
「…あ、危ない仕事?」
俺は200万の時計をみて興味をそそられていた。
「全然危なくないよ(笑)!…ホストって言ったら分かるかな?」2005-10-30 19:46:00 -
8:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
…ほすと…?
「えっ?ホストってあのホストすか?」
「うん。あのホストだよ。俺、君をみてピンと来たんだよね。」
はぁ?ホストって…ありえない…
「む、無理っすよ!俺なんて!別に女にもてねぇし。そんな甲斐性ないですよ。それに俺、女に金出して貰うなんて許せねえっつーか。ありえないっすよ!」2005-10-30 19:54:00 -
9:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
俺は金ないがらも女には金出させた事ないんだよね。これだけは俺のポリシー。だからホストなんてありえない。
「ん〜、なんかイメージ悪い(笑)?まあ、俺たちホストは女の子あっての職業だけどね。ん〜、そっかぁ。無理にとは言わないけど…。うん。まぁ、興味あったら連絡頂戴よ。」
そういって名刺を渡して来た。
クラブ マリア
主任 神崎 薫
「クラブ…マリア?主任…?」
「そっ。まぁ、いい返事期待してるよ!」
そういって歌舞伎町の方へ歩いて行った。
神崎 薫。男の俺から見てもかなりかっこいいや。ホストしたらこの人みたくなれるのかな…?
「…春田?さっきの人誰?知り合い?」
ビクッ!!2005-10-30 20:30:00 -
10:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
「今度会わせてね!利沙の事紹介してよ!」
「…は?なんでだよ」
「いいじゃん!別に!利沙彼女でしょ?春田の!」
はぁ…、ほんとコイツってミーハーすぎ。俺のツレでかっこいいの見ると絶対会いたがるし。まぁ、浮気とかしないだけマシだけどな。いつも俺と三人で会うだけだし…。
「春田!利沙見たい店あるからマルイいこっ!!」2005-10-30 20:48:00 -
11:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
俺は利沙に引っ張られマルイに入り、利沙のお気に入りの店に連れてかれた。
「あ、これ〜〜〜〜!!利沙が欲しいやつ!超可愛くない??」
利沙が手にしたのは女の子らしいピンクのワンピースだった。
「あ、可愛いね。利沙に似合いそうじゃん。いくら…?」
に…2万8千円(税抜き)…無理です。2005-10-30 20:55:00 -
12:
姫
頑張って?しぉり?
2005-10-30 20:58:00 -
13:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
姫サンしおりありがとうございます??
2005-10-30 21:00:00 -
14:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
「もうちょい安いのならいいんだけどさぁ…、三万はきついって」
俺のバイト、コンビニだぞ?時給780円だぞ?そこ分かってる?
「やだ!利沙これがいいんだって!これ買って!!」
ちょっと利沙が拗ねかけている。コイツ拗ねるとめんどうなんだよなぁ。はぁ…めんどくさい。
「…つか、自分で買えばいいじゃん?おまえが欲しいんだろ?俺、別に欲しくないし」2005-10-30 21:06:00 -
15:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
利沙は怒りながら店から出ていった。
はぁ…、最近利沙とうまくいかねぇなぁ。利沙、最近更にわがままが加速した気がするし。もう、やべぇかもなぁ。
俺は、どうしようかと考えながらとりあえず店をぐる〜っと見回った。
「あ、メンズもあるんだ。」
マネキンが黒のストライプスーツを着ていた。2005-10-30 21:27:00 -
16:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
「かっこいい…」
ちょっと今日会ったホストが着てたのと似てるかも…。めちゃかっこいい!
「良かったらご試着してみますか?お兄さんなら似合いますよ」
店員のご機嫌とりの似合います攻撃だ。絶対本心じゃねぇ。それくらいお見通しだよ。俺みたいな若造にまだスーツなんて似合わねぇよ。
「ははっ…結構です」
俺は店員を軽くあしらってなんとなく値札を見てみた。
9万6千円…すか
うん!!利沙に謝りの電話しよう。2005-10-30 21:37:00 -
17:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
じゅぅぅぅぅ………
「利沙ぁ…いい加減機嫌なおせよ〜?ほら、肉焼けてるよ?」
俺は利沙の機嫌直しのために奮発して焼肉屋に入った。
「利沙、こんな安いお肉嫌。叙々苑じゃないと食べれな〜い!」
あ、あのなぁ…2005-10-30 21:42:00 -
18:
ぬし ◆U5oiU4.Zk6
「へへ。しょうがないなぁ!今日はお肉に免じて許してあげよぉ!」
利沙はすっかり笑顔になり、にこにこしながら焼き肉を食べはじめた。
コイツ、こうゆうところは可愛いんだよな。
「でも、ワンピは買ってね♪春田っ♪」
あのなぁ……、はぁ、もう買ってやるか。俺もいい加減コイツにあまいよな…。…スーツ、格好よかったな。2005-10-30 21:49:00