小説掲示板ひまつぶしのスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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ひまつぶし

• 1:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  この話はフィクション。
  
  ホストもホステスも客も。
  
  みんな人間やから。

  2005-10-23 19:51:00
• 2:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  すれ違いざまに声をかけられる。
  
  ミナミの街を歩くと、だれもが一度は経験する。
  
  キャッチほどうざいもんはない。

  2005-10-23 19:55:00
• 3:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  終電を逃すと、待ってましたと言うように黒い服を着たホストが女の子を狙う。
  
  甘い言葉。
  
  罠の始まり。

  2005-10-23 19:58:00
• 4:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  私はいつものように、一角に座り絵を並べる。
  
  こんな私にも夢がある。
  
  イラストで食べていきたい。

  2005-10-23 20:01:00
• 5:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  一枚150円でポストカードを売る。
  
  そろそろ寒くなってきた。
  
  これからの季節は稼ぎ時

  2005-10-23 20:04:00
• 6:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  『おねーさん、キレーな絵、描くんやね。詩もうちすきやわ。』
  
  『ありがとぅ。ゆっくり選んでください(^O^)』
  
  『これとかうち好きや・・』

  2005-10-23 20:07:00
• 7:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  何枚かきれいな服を着たお姉さんは、あたしの描いたポストカードを買ってくれた
  
  なんか淋しそうやった。
  
  ふと見るとさっきのお姉さん。ホストと歩いている。

  2005-10-23 20:12:00
• 8:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  淋しいっていいたくてもいえない。
  
  だからあたしが描いたカードをみる。
  
  あたしの描くカードは淋しさの固まりやから。

  2005-10-23 20:14:00
• 9:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  ある夜。
  
  一人の女の子があたしの前にすわった。
  
  『いらっしゃいませ』

  2005-10-24 02:26:00
• 10:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  『なあ、何でこんな淋しい詩がおおいん？』
  
  『ん〜、思いつくままに描いてるんですけどね・・』
  
  『ゆっくり見てもいい？邪魔はせーへんから。』

  2005-10-24 02:29:00
• 11:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  『いいですよ。ゆっくりみてください』
  
  ・・・しばらく沈黙がつづいた。
  
  『あたしこれがすきや』

  2005-10-24 02:31:00
• 12:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  『みかな、ほんまにそぉ思うわ。好きな人がおんねんか。でもな、その人、嫁も子もおんねん・・
  
  みかさあ、ほんまキャバでナンバーはいって欲しかったもん全部こおてん。
  
  シャネルもエルメスも全部欲しかったんかってん。』
  
  黙ってあたしは話を聞いた

  2005-10-24 03:32:00
• 13:

  ?

  頑張ってくださぃ?

  2005-10-24 04:05:00
• 14:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  14さん　ありがとぉ(^O^)がんばります！

  2005-10-24 05:05:00
• 15:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  『ほんまに手に入れたいものって、お金じゃないんよなぁ〜。
  
  なんかこの詩、みかの事ゆうてるみたいやね。』
  
  そういいながら彼女は寂しそうに笑った。

  2005-10-24 09:47:00
• 16:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  彼女は、他の詩も好きだといってくれた。
  
  だけど彼女の中では
  
  『欲』が心に残ったみたいだ

  2005-10-24 09:49:00
• 17:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  彼女彼女は『欲』のカードを買ってくれ、その場を立ち去った。
  
  その後しばらくは皆素通り。
  
  横目でチラッとは見てくれるけど、立ち止まってみてくれるのは一握り。心の中に寂しさが渦巻いてる人たちばかり・・・。

  2005-10-24 09:52:00
• 18:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  しばらくして一組のカップルが目の前に座った。
  
  たぶんホストとキャバ嬢。
  
  彼女よりも彼のほうがカードを真剣に読んでくれた

  2005-10-24 09:53:00
• 19:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  「なあ、はよいこ〜よ。こんなん竜の柄じゃないって（笑）」
  
  「そ〜やな・・・。いこか・・・。」
  
  『お二人さん、読んでくれてありがとう』

  2005-10-24 09:56:00
• 20:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  彼は５ｍとるほど進んで戻ってきた。
  
  「後1時間後に戻ってくるから、まだ店やってる？」
  
  「わかりました。あけときますね」

  2005-10-24 09:57:00
• 21:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  「りゅう〜〜〜〜！はやくぅ〜！」
  
  彼女の甘ったるい声が商店街に響く。
  
  １時間後、ちゃんと彼は戻ってきた

  2005-10-24 09:58:00
• 22:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  「ごめんな。寒かったやろ？これハイ。差し入れ。」
  
  彼は暖かいミルクティを差し入れしてくれた。
  
  「なあ、お姉さんさあ。これどうやって考えてるの？」

  2005-10-24 09:59:00
• 23:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  「思ったままですよ。後はこうやって話しをして思いついたのを起こしたり。」
  
  「じゃあ、ここにあるのは半分お姉さんの気持ちで、半分はミナミの住人の気持ちやね」
  
  「そうやね。半分以上はそうかもね」

  2005-10-24 10:01:00
• 24:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  「ちょっとだけ営業に見せかけてもいい？お姉さんと話がしたい。本間に営業はかけへんから。」
  
  「・・・。」
  
  「俺の話し聞いてほしいねん。たぶん知らんひとやから話したいねん」

  2005-10-24 10:02:00
• 25:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  彼が手に取ったのは
  
  『母へ』
  

  2005-10-24 10:05:00
• 26:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  『ごめんな。
  
  それしか言えん。
  
  もうなかさへんから。

  2005-10-24 10:06:00
• 27:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  俺のために頭下げさせてごめん。裏切ってごめん。
  
  オレ、もう大丈夫やから。
  
  今度休み取れたら帰る。
  
  

  2005-10-24 10:08:00
• 28:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  『オレさあ。１６の時、暴走で捕まったりカンベ入ったりめっちゃ悪かってん。
  
  オカンもええ加減呆れてたやろうし、見捨てたかったんやろうけど、絶対オカン逃げへんかってん。
  
  オレそれがうっとおしくてやぁ。オカンほって大阪でててきてん。もう２年連絡もしてないわ･･･
  

  2005-10-24 10:12:00
• 29:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  このカード、オカンに送るわ。
  
  これ読んで帰る気なったわ。
  
  ごめんやで。こんな話して・・・。』

  2005-10-24 10:13:00
• 30:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  「なんでやろな。たぶんもう恥ずかしいし声かけへんけど
  
  お姉さんのカードでこう思ったやつもおるって何かイイタかってん。
  
  仕事の邪魔してごめんな。じゃあ・・・。ありがとうな！」

  2005-10-24 10:15:00
• 31:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  彼を最終にしてあたしは店じまいをした。
  
  なんだか今日は切ない気分になった。
  
  そうや。あたしも明日、オカンに電話してみよ。

  2005-10-24 10:17:00
• 32:

  あい ◆SGA7bLSsMA

  
  
  本日の売り上げ・・・１０５０円ナリ。
  
  

  2005-10-24 10:21:00
• 33:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  『雨』
  汚い心
  欲に塗れた街
  ドロドロと渦巻く男と女
  全部流れてくれ
  そして次はきれいな水を運んでくれ・・・。

  2005-10-24 11:56:00
• 34:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  略
  
  そして次はきれいな水を運んでくれ・・。

  2005-10-24 11:57:00
• 35:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  今日一人目のお客さんが選んだのはこのカードだった。
  
  『ほんまに流れたらいいのになあ・・。』
  
  そう呟いてあたしにポンと一万円札を渡してきた

  2005-10-24 12:01:00
• 36:

  通行人

  おもろいっ…本文中の詩とかかなりいいっ??

  2005-10-24 19:54:00
• 37:

  名無しさん

  頑張って?詞とかのせてくださぃ?

  2005-10-24 20:27:00
• 38:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  37さん 38さん　ありがとう?がんばります

  2005-10-24 22:16:00
• 39:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  『すみません。おつりそんなに用意してなくて・・すぐ戻ります』
  
  『釣りはいらん。これであったかいもんたべや』
  
  『え・・』

  2005-10-24 22:19:00
• 40:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  そういってその人は人混みに消えていった。
  
  ここはミナミ。
  
  たまにこんなこともある。

  2005-10-24 22:21:00
• 41:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  『ねぇちゃん。こんなんうらんと体張れやぁ』
  
  酔っ払いの親父が絡んできた。
  
  こんなのは日常茶飯事。

  2005-10-24 22:23:00
• 42:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  『ぁっ！部長〜探しましたよぉ・・』
  
  部下らしき人がオヤジを止めにきた。
  
  『なんやとぉぉぉ〜やかましぃぞぉぉぉ〜』

  2005-10-24 22:26:00
• 43:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  そぉいいながらオヤジはふらふらしながら去っていった。
  
  いろんな人がいるもんだなぁ・・
  
  あたしはそう思いながら煙草をふかす。

  2005-10-26 07:44:00
• 44:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  ぼーっと人混みを眺める。
  本当にいろんな人がいる
  商店街は深夜も眠らない。
  
  本日の売り上げ￥10500也

  2005-10-26 07:48:00
• 45:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  『嘘でもいいから』
  
  目の前にあるのが、夢なら覚めないで欲しい。
  真実なんて知ってもいいことなんか何もない。
  お願いだからいつまでも嘘をつき続けてね・・

  2005-10-26 07:53:00
• 46:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  『代わり』
  
  あんたの代わりを探した。でも、どんだけ男前でやさしい言葉をかけてもらっても、どっかにあんたがいる。
  
  あんたの代わりが誰にもできなかったよぉに、あたしもあのこの代わりには、なれなかったね。

  2005-10-26 07:57:00
• 47:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  無言でこの二枚をとったのは、クルクルに髪を巻いたきれいな女の子。
  
  しばらく黙った後、彼女はあたしの目を見た。

  2005-10-26 07:59:00
• 48:

  ぁぃ ◆SGA7bLSsMA

  『これ、おねぇさんのはなし？
  　　　
  淋しい恋愛したんやね』　
  
  なかなか痛いところを衝かれた

  2005-10-26 08:01:00
• 49:

  名無しさん

  ?????

  2005-10-27 00:36:00