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ごめんな…
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1:
秀
大切に出来ずいつも泣かせてばかりいた理沙。ホンマは知ってたで。俺がおらん時に一人で泣いてたこと。そんな俺やから振られてしまったけど、里沙がここを見てることを祈って書きます。読んで下さい。
2005-07-10 21:16:00 -
55:
秀
俺は慌てて救急車を呼び、里沙の左手首をタオルで止血しながら救急車が来るのを待ち、救急車に乗り込むと病院へと向かった。さいわい一命を取り留め、数ミリ深ければ助かっていても腕は動かなくなっていたと医者から言われた。だけど俺はこんなになってもなぜ里沙がこんなことをしたのかわからなかった。点滴を打たれながら目を覚ました里沙を責める言葉しか出なかった。
2005-07-11 05:24:00 -
56:
秀
「何でこんなアホなことすんねん!」
とか言い責める俺をボーっと虚ろな目で見ていた。そこに以前の里沙の表情は無かった。何針か縫い点滴が終わると俺と里沙は家に帰った。帰る途中ずっと里沙は下を向き何も喋ろうとしなかった。この日から里沙は手首を切るようになった。何回取り上げても行つの間にかまた剃刀やカッターを持っていて腕を切っていた。2005-07-11 05:30:00 -
57:
秀
そんな事が繰り返され俺は里沙のすることを放っておくようになった。切りたかったら勝手に切ってればええわって思った。少しずつ里沙に異変が起こり始めた。手を切る事から始まり、人混みを恐がり始め、電車に乗れなくなり、ついに家から出れなくなり、仕事にも行けなくなり情緒不安定なのか急に泣いたり怒ったり暴れた。気分のいい時は明るかったが次第に少なくなっていった。俺はわけがわからず誰に相談していいかもわからずネットで調べたおした。
2005-07-11 05:37:00 -
58:
秀
里沙自身も何か気づいていたのか、家にいる時に調べていた。その結果。
精神病ではないか。と二人の答えが一致した。病院を調べ翌週に一人で外に出れなくなった里沙を連れてタクシーに乗りある心療内科へと向かった。そこで里沙は軽い面接を受け、カウンセリングとが行われた。結果は鬱病。リストカット症候群。パニック障害。摂食障害。睡眠障害と診断された。2005-07-11 05:43:00 -
59:
秀
44さん。あん時は里沙の気持ちとかより自分が上に行くことしか考えてなかってん。イロでは無かったで。大切にしてやりたい気持ちが自分の欲に負けて何が大事が見失ってた。
2005-07-11 05:47:00 -
60:
名無しさん
最低な男やな?
2005-07-11 05:47:00 -
61:
名無しさん
主さんは今もホストしてるんですか?
2005-07-11 05:49:00 -
62:
名無しさん
おまえ何なん?子供と女を何やと思ってんねん??死んで詫びろや?おまえみたいな男がおるから簡単に中絶する子が増えんねん?まぢ腹たつし?
2005-07-11 05:50:00 -
63:
名無しさん
本間最低な男?女なめてんけ??
2005-07-11 05:53:00 -
64:
秀
俺はなぜ里沙がそうなったかわからんかった。俺自身が里沙を追いつめてることにさえ気づかんぐらい見失ってた。カウンセラーや医者に治るんかどうかばっかり聞いて、里沙の気持ちは聞こうともせんし抱えてる傷もわからんかった。家に帰り里沙は「もう秀しんどいやろ?里沙のこと捨ててええよ?里沙もう稼いで秀の売り上げに協力してあげれんよ?」と言ったきり背を向けてしまった。俺は何をどう言えばええんかわからず黙って家を出て行った。玄関の閉まる音がやけにむなしかった。俺は重い足でマンガ喫茶に行き、一人で里沙の事を考えてた。
2005-07-11 05:54:00 -
65:
秀
そん時に里沙が俺に言ったことを思い出した。俺と付き合い始めた頃に里沙は、家族のこと。家を出てからのこと。元彼のことを話てくれた。里沙の両親は里沙に暴力をふるっていた。体中に痣ができ、ひどい時は立てなくなるまで殴られた。家を出てからも人とうまく関われず、辛い思いをしてきたこと。元彼と出会い同棲をしている時に元彼が騙され、脅され里沙に借金の半分の2千5百万を背負わせたこと。朝から夜中まで働き半年で返したこと。
2005-07-11 06:02:00 -
66:
秀
そんな苦労さえ見せずに明るく誰にでも優しい里沙にひかれた自分。これまで、どれだけ里沙は傷ついてきたんだろうか?里沙は誰からも優しくされることもなく独りで全部背負い込んできた。俺はそんな里沙を幸せにしてやりたいと思った。だけど俺がしてきた事は里沙を傷つけ追いつめることばかりだった。今、俺は里沙に何が出来るんだろうか?アイツは自分を俺にとって都合の良い操り人形のように感じてる。
2005-07-11 06:09:00 -
67:
秀
このままで良いわけがない。俺はアイツに何もしてやれてない。俺はマンガ喫茶を出ると急いで家に帰った。部屋に入ると泣き疲れたのか里沙は眠っていた。横に座り里沙の頬にそっと触れると里沙は少し目を開け俺の手をギュッと握り小さな子供のようにまた眠った。いつのまにか俺も里沙の横で寝てしまっていた。目が覚めると里沙が不思議そうに俺を見ていたが、突然表情がこわばり部屋の隅へと逃げた。「里沙?」近づき里沙に手をのばし触れた瞬間、里沙が震えている事に気づいた。
2005-07-11 06:18:00 -
68:
秀
ショックやった。里沙は完全に俺を拒絶してた。でもそれよりもそれだけ里沙が傷つけてることもわかっていた。「里沙。何もせえへんから。恐がらせたんやったらごめんな?何もせんから聞いて欲しい。俺がそこまで追いつめてしもうて悪かった。里沙の気持ちも考えんと何が幸せにしたるやねんな。辛い思いさせてごめんな。もういいよ。里沙の好きにしい。里沙の笑顔奪ってしまってごめんやで?」自然と涙があふれてきたけど、必死に堪えた。
2005-07-11 06:25:00 -
69:
せいら
頑張って???
2005-07-11 06:28:00 -
70:
秀
俺よりも辛いんは里沙やから苦しんでるんは里沙やから泣いたらあかん。そう言いきかせた。やのに里沙は震えながら俺を抱きしめて「痛いの?苦しいの?里沙が苦しませた?ごめんね」って泣いた。こんな時まで里沙は優しかった。
2005-07-11 06:29:00 -
71:
名無しさん
?
2005-07-11 06:30:00 -
72:
秀
せいらさんありがとう!
それから批判されてる方。おっしゃる通りやと思う。どんなに詫びても許されることやないと思う。でも最後まで読んでもらえませんか?それからホストを今でもしているのかと聞かれた方。もうしていませんよ。2005-07-11 06:32:00 -
73:
秀
俺は我慢出来ずに里沙を抱きしめ泣きながら「里沙は何も悪ないで?里沙こそ苦しかったやろ?辛かったやろ?気づいてやれんで、追いつめてごめんな?」と泣くのを我慢してたけど我慢しきれず泣いてたら里沙は泣きながら笑って傷ついた手で涙を拭いてくれてた。その日は、仕事を休み一日中、里沙のそばにおった。里沙はそれが嬉しいんか、ずっと離れようとせんかった。そんな里沙を見ながら俺は
2005-07-11 06:39:00 -
74:
せいら
ぅん。ホンマに最低やと思う??けど、ちゃんと気付けただけでもィイ事やんか??世の中気付かんと根っから最低なヤツだっていてるし?気付けたって事は秀クン自身ホンマのちゃんとした気持ちの持ち主やと思う?? だから批判の声もあるやろーけど最後まで頑張って書いてなッ??
里沙?が見てますよぉに??2005-07-11 06:39:00 -
75:
秀
考えてた。親から可愛がられることもなく、裏切られてきた里沙。いつも明るく振る舞って、普段は平気そうにしてるけど、ホンマは恐かったんやろうな。人に嫌われるのが恐くて誰よりも人の感情に敏感やったんやろうな。ずっと怯えてたんやろうな。そう思ったら自分が情けなかった。いま目の前で嬉しそうにしてる里沙を見てたら、ホストなんか辞めてしまおうかとも考えていたら里沙がほっぺたを抓りながら俺を見ていた。「どうしたん?」俺は里沙の髪なでながら聞いた。里沙は真っ直ぐにこっちを見て「今日はありがとう。でも明日はちゃんと店に行ってな?里沙も早く治るように頑張るから治るまで秀の店に行かれへんけど秀も頑張りや?」と真剣な顔で言われた。
2005-07-11 06:48:00 -
76:
名無しさん
???
2005-07-11 06:49:00 -
77:
秀
里沙は不思議な奴やった。時々、全部見透かされてる気がした。「お前は、辛くないんか?」聞いた俺が間違いやった。里沙はいつもの明るさに戻って「秀にはやりたい事があるんやろ?それに里沙が今まで頑張ったこと無駄にするつもり?そんなん許せへんで?」っと叱り飛ばされた。俺は「わかった」そう答えた。だけど里沙に頼るんは止めようと決めた。「明日もう一日だけ側におるわ。俺も里沙とおりたいし」と言うと里沙は嬉しそうに笑ってた。
2005-07-11 06:55:00 -
78:
秀
だけど大変なんは、ここからやった。俺も鬱とかがどれだけ大変かこの時はじめて知った。里沙は毎日リスカしそうになる自分と戦ってた。負けてしまい泣きながら電話をしてきた事もあった。俺も逃げ出したくなることもあった。泣きじゃくる里沙を怒鳴ってしまった事もあった。それでも里沙は必死に治そうと頑張り行かんでええでと言ってるにも関わらず仕事へ復帰した。来るなと言っても独りで家にいるのが寂しいのか店にも顔を出していた。不安定で休んだり仕事を早く帰って来ることもあった。何日も引きこもって泣いたり暴れたり過呼吸をおこしたりしていた。
2005-07-11 07:02:00 -
79:
秀
それでも頑張ろうとする里沙を俺なりに見守るしかなかった。少しずつ元気を取り戻してるように見えていた。一年半なんとか二人で頑張った。そして俺はある決意をして家へと帰った。里沙はずっと起きていてテレビを見ていた。「里沙ちょっと話があるねん。」そう言うと里沙はテレビを消しこっちを向く。俺はホストを三ヶ月後の自分の誕生日に辞めようと思っていることを里沙に話をした。
里沙は黙って話を聞いていた。あの真っ直ぐな目で。話終えると里沙が口を開いた。「辞めてどうすんの?何か仕事探すん?それとも他の店で働くの?」質問攻めにあった。2005-07-11 07:12:00 -
80:
秀
俺は、しばらくはのんびりしようと思っていること、その間の生活費はちゃんと考えていることを話、俺が辞める当日に里沙が店に来たいのか来たくないのかを聞いた。里沙の返事は早かった「最後やし、里沙が盛り上げたるわ」と笑った。それから俺は里沙が無理をしようとするのをくい止める為にこれでもかってくらい必死に仕事をした。辞める事は里沙以外には言ってなかったので従業員も、代表も驚いていた。辞めることを客や店に言ったのは誕生日の一ヶ月前やった。客はさほどビックリはせんかったけど、店の皆は驚いてた。
2005-07-11 07:20:00 -
81:
秀
それから里沙とは、喧嘩をしながらも俺はうまくいってると思ってた。引退の日に里沙はせんでええって言う俺を無視して三ヶ月で貯めた金を全部使った。結局最後まで里沙が一番お金を使った。俺が辞めるのが嬉しいのか、従業員と店で会えなくなるのが寂しいのか里沙は泣いてた。俺よりも里沙の方が色んなもんもらってた。俺より里沙が主役かと思ったくらいや。店が終わり里沙は先に帰った。俺は皆に挨拶をしてから帰った。家に帰るとさすがに疲れきったんか里沙は着替えもせずソファで寝てた。起こすのもカワイソウやから毛布をかけて
2005-07-11 07:30:00 -
82:
秀
里沙の寝顔を眺めてた。里沙は童顔なんもあってか寝顔はよけいに幼く見えた。腕の傷は消えずに残ってたが、いつの間にかリストカットはしなくなってた。俺は里沙の寝顔を見ながら寝入ってしまった。夕方になり目を覚ますと里沙はいてなかった。部屋を見渡しても里沙の姿はなく俺は不安で里沙に電話をしようと携帯を開いたら里沙から電話が鳴った。
「もしもし?何してんの?」おそるおそる聞くと里沙は仕事に行っていることがわかった。貯金をしたい里沙はしばらく仕事を続けると言っていた。2005-07-11 07:38:00 -
83:
秀
それから三ヶ月、俺は何をするでもなく家にいた。里沙は、よく飲みに出かけたり、買い物に行くようになり帰りが遅い日が増え始めたが帰って来るので何も言わずにいた。俺は昼間はパチンコによく行った。勝って気分がいい日は里沙を無理にご飯に連れて行った。まぁ、口に合わんもんの方が多かったみたいで、いつもすぐに箸を置いてけっきょく俺が一人で食ってる感じやった。
2005-07-11 07:44:00 -
84:
秀
俺は里沙とうまくいってるもんと思い込み里沙の変化に気づかんかった。
2005-07-11 07:45:00 -
85:
名無しさん
ありがと
2005-07-11 07:47:00 -
86:
秀
えっと、もう仕事の用意して出るんで、続きは帰って来てから書きます。もうすぐ終わりですが読んでくれている方ホンマにありがとう。里沙がこれを読んでくれてますように…。
2005-07-11 07:47:00 -
87:
せいら
仕事頑張ってな??
続き楽しみにまってます???〃2005-07-11 07:51:00 -
88:
秀
ちょっと休憩しに出てきて覗いてみたら、けっこう読んでくれてる人がおって嬉しかった。8さん、頑張ってな!せいらさん、琉璃さんありがとう。あんま寝てないけど仕事終わったらまた書きに絶対に来るわ!
2005-07-11 17:51:00 -
89:
琉璃
体壊さないようにね☆マイペースでいいから完結させてください。
2005-07-11 18:02:00 -
90:
秀
やっとひと段落して帰ってきました。
続きを書く前にホンマ読んでくれてる人ありがとう!琉璃さん心配してくれてありがとう!ほんなら、続き書きます!!2005-07-11 19:32:00 -
91:
秀
里沙の口数は減っていってた。干渉したくなかったから俺は何も言わんかった。俺がホストを辞めて半年がたっていた。里沙は夜中に帰って来て突然「別れよう」と言われたが俺は返事をしなかった。また沈んでるんやろうぐらいに思ってた。それから一週間、里沙は帰ってこんし電話も出んかった。無性にムカついた。[なんやねん!俺が何した?!遊びに行く以外は家におってやってるやないか!勝手に仕事続けてんのも何もゆわんと好きにさしてる!何の不満があんねん!]そう思ってた。出て行って一週間と少しして里沙は帰ってきた。「どこに行ってたんや?!何で電話にも出んねや!」怒鳴る俺に里沙は「秀には関係ない」とだけ言うた。
2005-07-11 19:43:00 -
92:
秀
それから数日間、里沙は帰って来ていたが、まったく話かけてもこんのを見て里沙が別れを本気で考えてんのがわかった。俺は嫌やったけど里沙と話そうと腹をくくった。心臓が緊張のあまり飛び出そうやった。「この前の本気なんか?」と聞いた。里沙は背を向けたまま頷いた。俺はまたムカついた。「何でこっち向けへんねや?!話出来ひんやないか!!」里沙を無理矢理に俺の方へ向かせ俺は驚いた。里沙は泣いてた。「何で泣いてるん?別れたいて言うてんのはお前やで?」俺はむかついてた。泣きたいんは俺の方やと思ってたから。けど里沙は自分のことだけじゃなく俺のことを考えての決断やった。
2005-07-11 19:51:00 -
93:
秀
里沙は必死に涙をぬぐって俺の顔を見て「このまんま秀とおったら二人にとってええことない思う。」里沙がポツリポツリと話はじめた。アイツなりに悩んだんやろう。
里沙は俺が里沙を心配しこれ以上苦しめたくなくてホストを辞めたこと。心配で仕事に行けないでいる事に気づき、それが逆に息苦しかった事や、辛いのに俺を安心して仕事を始めれるよう里沙なりに必死で平気なふりをしていたことをいつもなら泣くくせに泣かずに話をしていた。そして、里沙を追いつめてしまった俺の里沙に対する負い目にも気づいてた。里沙はずっと俺を見てた。けど俺は結局、里沙からも自分からも逃げてた事に気づいた。2005-07-11 20:00:00 -
94:
秀
里沙は、俺が一人で自分を見つめ直せるようにと、里沙自身も気持ちに整理をつけるために帰ってこなかった事の理由を話た。俺はその間ずっと里沙を責める事しか出来んかった。話をされた時も、別れるための口実にしか思えんかった。俺は疑うことしかしらんかった。里沙は疑うことを知らず、どんな事も真っ直ぐに受け止めてた。正反対な俺と里沙。だけど俺も里沙も不器用やった。『足して二で割ったらちょうどええんやろうなぁー。』って誰かが俺らを見て言ってた言葉を思い出した。それぐらい俺と里沙は対極やった。
2005-07-11 20:08:00 -
95:
秀
話が終わり俺は何も言わずに部屋を出た。玄関が閉まる音の後、里沙の泣き声がドアの向こうから聞こえてきた。引き止めたかった。でも言葉が出てこんかった。部屋に戻り里沙を抱きしめたかった。だけどそれさえ拒まれた時のことを考えると恐かった。俺は居たたまれずマンションの階段を駆け降りた。
それから、里沙が出てゆき俺は里沙の荷物と里沙との思い出の残る部屋に一人でいた。里沙が離れてゆくと実感した俺は静まり返った部屋を見渡した。見慣れた部屋のはずなのに、里沙がいない事で知らない部屋のように冷たく感じた。2005-07-11 20:22:00 -
96:
秀
今まで何があっても離れていかないとたかをくくってた。どこかでどんな事も怒っても許してくれる里沙の優しさにつけこんで甘えてた。自業自得とはいえ、里沙がいないことが辛く堪えれなかった。俺は苦しくて女遊びをして歩き、酒を浴びるほど飲み歩いた。部屋に帰りたくなかった。里沙が出て行ってから半月ぐらいがたっていたと思う。突然、里沙から電話がかかってきた。引っ越し先が決まったから置いてた荷物を取りに来るってことやった。里沙は家を出てからずっと姉の家で同居していた。
2005-07-11 20:30:00 -
97:
秀
その間、家賃を半分払いながら貯金をしていたようだ。その日の夜は里沙に会いたい思いと会いたくない思いの入り混ざった気持ちのまま、仕事を終えて荷物を取りに来る里沙を待った。何にも考えれんかった。腹減ってないやろか?ちゃんと食ってんやろか?ってどうでもいいことを考えてたら、チャイムが鳴った。里沙やった。「久し振りやな?」と精一杯明るく言ってみた。「そうやね」里沙は困った顔して微笑んだ。荷物をまとめている間ずっと沈黙が続いた。俺はたまらずちゃけながら「彼氏は出来たか?」言ってから無神経な事を聞いたと思った。
2005-07-11 20:39:00 -
98:
秀
里沙の手が一瞬止まったがまた荷物をまとめはじめ背を向けたまま、「できたよ?」と返ってきた。ショックやった。自惚れもいいとこやけど、まだ少しでも可能性かもとか思ってたから。でも里沙はしっかり前を見ていた。これ読んで里沙を軽いとか思わんといてや?里沙はものすごい悩んでて、その時に今の彼氏と知り合いよく話をするようになったらしい。里沙は、そん時もいつものように明るく振る舞ってた。誰にも苦しいのも辛いのも知られたくなかったから。けど里沙のそうゆうの見抜いて何も言わずに里沙を支えながら
2005-07-11 20:49:00 -
99:
秀
里沙が間違ったことをすれば里沙が納得するまで話をしてくれたらしい。そして里沙に安心感を与え、前を向けるよう里沙の言葉に真剣に耳を傾け、里沙が昔から持っていた夢へと向かえるように力になってくれていたみたいだ。そりゃ好きになって当たり前やと思った。そんな奴にかなうわけない思った。
2005-07-11 20:54:00 -
100:
秀
「そっか。良かったな」俺はそれ以上は何も言われへんかった。「荷物運ぶん手伝うわ」と言った俺に首を横に振り里沙は一人で荷物を下まで運んでは取りに上がってきた。最後の荷物をおろす時、俺はゴミを出しに行くと言って里沙と一緒にエレベーターに乗った。これで最後。そう思ったら辛かった。マジで泣きそう思ったわ。エレベーターを降り、自動ドアを出ると里沙は止めていた車に荷物を乗せた。レンタカーを借り運転してきたらしい。
2005-07-11 21:02:00 -
101:
秀
思い出すうちに、どうしても里沙を引き止めたくて、無理と承知で里沙に電話をした。ドライブモードになっていて携帯はすぐに留守電に切りかわった。ホッとしたような、出ないのが寂しいような複雑な気持ちだった。「はぁー」俺はまたうつむいた。ホンマにもう終わりか。そう思ったら携帯が鳴った。里沙からだ! 「どうしたん?里沙忘れ物でもした?」のんびりな里沙。俺は破裂しそうな心臓を何とかおさえ「もう着いたんか?」と平静を装った。「うん。もうってけっこう時間たつよ?」と里沙は笑った。「悪いけど少し話聞いてくれ」俺はそう言うと
2005-07-11 21:20:00 -
102:
みほ
なんかさぁ秀さんの気持ちわかるよっ頑張って完成してなぁ?ファイト
2005-07-11 21:28:00 -
103:
秀
今までのことをまず謝った。それから、里沙の事を本当に好きなこと、仕事を見つけ、里沙が必要なことを話た。里沙は最後まで何も言わず聞いてくれた。話終わって里沙は「ごめんね。秀の気持ちは嬉しい。でも秀もう遅いよ。」
「ごめんね」と何度も繰り返した。俺は力が抜けた。わずかな期待さえ音を立てて崩れた。「そうやな。でも聞いていいか?」俺は必死に平気な振りをした。泣いてる里沙に「今の男がホンマに好き?俺より?里沙は今幸せか?」って聞いたと思う。里沙は「何やそれ」と泣きながら笑った。「好きやし、幸せやし、あんな安心感与えてくれる人はじめて。」2005-07-11 21:31:00 -
104:
秀
俺は里沙の言葉を聞いてあきらめがついた。「そうか。俺は里沙のこと泣かして傷つけてばっかで幸せになんてしてやれんかったけど、幸せなんやったらええわ。じゃあ元気でな?」と一気に言うと電話を切った。ホンマに終わった。
2005-07-11 21:34:00 -
105:
秀
里沙とは、それ以来連絡を取っていない。俺は里沙を忘れようと仕事を探し、里沙のいない部屋を引き払い他のマンションへ引っ越した。俺は、朝から夜まで働いた。でも俺は里沙が気にかかって仕方なかった。一目でもいい。元気な姿を見たい。また鬱になってないかも気になった。追いつめたのが俺だってわかっていても気になった。
2005-07-11 21:41:00