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けむり
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1:
ソラ
忘れられない光景がある
白い…白いけむり2006-06-19 08:54:00 -
2:
ソラ
『いらっしゃいませぇ!』あたしはキャバ嬢ソラ、二十歳。
今でもミナミの街で生きている。
忘れられない人を胸に抱えて―――……。2006-06-19 08:56:00 -
3:
名無しさん
ガンバって欲しいです??
2006-06-19 10:42:00 -
4:
ソラ
3さんさっそくありがとうございます?仕事が忙しいんで更新は不定期ですが頑張って完結します?
2006-06-19 12:23:00 -
5:
ソラ
まだミテコと呼ばれて居た頃友達と何となく体験に行った安キャバで、あたしは恋に落ちた。
陽、25歳。
彼は代表をしていて、たまに店に顔を出す程度。
見た目は若く、でもどこか大人の香りがしていた。2006-06-19 12:27:00 -
6:
ソラ
一目惚れだったのかもしれない。
まだ幼かったあたしが彼の少し茶色がかった瞳に吸い込まれて行くのに時間はかからなかった。
『店終わったら飯でも行かん?』
今でも覚えている、彼と交わした初めての言葉。入店三日目の出来事。2006-06-19 12:30:00 -
7:
ソラ
『何食べたい?』
彼が運転する車に乗るなりそう尋ねてきた。
『ビクドン!!』
ハンバーグが大好きなあたしは、すぐさまそう答えた。結局ビクドンは丁度閉まっている時間で、近くのファミレスに行く事になった。2006-06-19 12:34:00 -
8:
ソラ
『何でも食えよー。』
もちろんあたしが頼んだのはハンバーグ。おいしそうに口いっぱいに頬張るあたしを見て、彼は少し微笑んだ。
『もう店には慣れたか?』『まだやなぁ。女の子は優しいけど何しゃべっていいかわからんもん。』
『最初はそんなもんやって。お前やったらすぐナンバーワンなれるわ。』2006-06-19 12:38:00 -
9:
ソラ
彼は人をいい気分にするのが得意だった。
口が上手い――…夜の商売には向いているといつもお客さんに言われていた。
結局その日は番号交換だけを済まし、家まで送ってもらっただけで終わった。2006-06-19 12:43:00 -
10:
ソラ
それから三ヵ月。
キャバクラにもだいぶ慣れてきて、指名もとれる様になってきた頃。
陽とも週一のペースで逢っていたし、送りは必ず陽がしてくれていた。
御堂筋から駐車場までは必ず手を繋ぐ。それがあたし達の暗黙のルールだった。2006-06-19 12:49:00