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『ホスト』
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1:
ぬし
ホストとそのホストに恋をする女の子の話です。
よければ読んでやって下さい。
m(__)m2005-10-17 15:43:00 -
2:
ぬし
「とりあえず暇やし歩こうや!笑」
「やなぁ!笑」
香奈は友達と夕方のミナミの街に来ていた。
何かするわけでもなく、ただミナミを歩いているだけでもその頃は楽しいと思えていた。
二人で喋りながらひたすら歩き、ゲーセンにより、人間観察をし、はたから見れば暇人としか思えないような事ばかり。
あの頃はミナミが綺麗に見えて賑やかで淋しさのない街だと思ってた。2005-10-17 15:57:00 -
3:
ぬし
もうすぐ春といってもまだ少し肌寒く、さすがに日も暮れてくる。
暗くなってくなると二人の楽しみがあった。
ホストのキャッチだ。2005-10-17 16:02:00 -
4:
ぬし
時を忘れていると友達が叫んだ。
「ヤバイ!こんな時間やん!」
携帯を見ると夜9時半過ぎ。
友達の親はすごく厳しく門限が10時。
たまにしか夜中まで遊べなかった。2005-10-17 16:23:00 -
5:
ぬし
香奈達は渋々電車に乗り足早に家路についた。
香奈の親はそこまで厳しくはなく、香奈はいつも物足りなかった。
ミナミにもっといたい、もっと夜のミナミを知りたい、という香奈の思いは強くなっていった。2005-10-17 16:28:00 -
6:
ぬし
朝学校に行き、少し寝て夜11時からミナミでバイト、朝までバイトをしてそのまま学校。
そんな生活をしていた。
バイトに行く途中、いつも会うホストがいた。
名前は勇樹だった。2005-10-17 16:46:00 -
7:
ぬし
その頃はキャッチもウヨウヨいて香奈がバイト先まで歩くミナミの街はホストだらけだった。
いろんなホストにキャッチされる中、勇樹はキャラが濃かった。
いつも面白く声をかけてきた。
しつこくて面白くてウザイ。
最初の勇樹の印象はこんな感じで嫌いなタイプだった。2005-10-17 17:03:00 -
8:
ぬし
香奈はしつこい勇樹に番号を教えてしまった。
勇樹は毎日メールをしてきていた。
毎日メールをしてくる勇樹に香奈は次第に心を許していった。2005-10-17 17:10:00 -
9:
ぬし
勇樹と知り合って一ヶ月半、毎日メールをくれるしバイトの前にも話たりしてた。
たまたま今日は夕方勤務でバイトが11時上がり。
やっぱり勇樹はひっかけにいた。
たわいない話をしてても楽しい。
時間を忘れて話をしていたら香奈は大事な事に気付いた。
「あ〜っ!!電車ぁ!」2005-10-17 17:21:00 -
10:
ぬし
勇樹は時計を見た。
「もう電車ないんちゃうん!?」
「ない…。」
香奈は
《どうしよう…どっか行く金もないし…。》
とかなり悩んでいた。
「マジで!?どないするん?」
香奈は決心してダメ元で言ってみた。
「…店行っていい?」
「え?来るの?」2005-10-17 17:31:00