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好きになった人には…
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1:
主
私は風俗で働く真理、20歳。店は大型店じゃなく別に有名でもない。出勤して仕事をして帰る…そんな普通の毎日。あの人が来るまでは‥
2005-10-16 02:55:00 -
2:
主
『おはようございまーす』夕方からの出勤。今日も一日が始まる。営業メールとかはしておいた。後は待つだけ‥うちの店は個室待機じゃなかった。待機室に行き、『おはよー』と挨拶をして煙草に火をつける。するとチカが話し掛けて来た。チカ「真理ちゃんおはよ♪聞いたー?」マリ『おはよ♪聞いたって何を?』チカ「何かなー新しいボーイ来るんやってー☆今度は若いらしいで」マリ『ふーん☆』
2005-10-16 03:01:00 -
3:
主
チカが若いってゆうてきたのは、どっちかとゆうとおじさんが多かったから。若い子めずらしいなぁとは思ったけど、別に興味は湧かなかった。まぁ今日の待機室はその新しいボーイの話しで持ち切りだった。まぁ冷めてるよりは色んな事に興味があった方がいいんやろなぁと思いながらその日は終わった。
2005-10-16 03:05:00 -
4:
主
ただそれだけだった。見た目だけでは今っぽい髪形・スーツの着こなし。簡単に言えば軽そうでモテそう。女には苦労してないんやろうなぁ…そう思いながら待機室に入った。‥案の定みんなは騒いでた。マリ『おはよー♪騒いでんなぁ(*_*)』呆れて見てると、リンが来た。リン「真理ちゃん!見た!?かなり男前じゃない!?」‥ちょっとみなさん興奮気味(-.-;) マリ『確かにカッコイイなぁ♪』と言って一服していた。チカは「めっちゃタイプやぁ‥彼女おるよなぁ絶対‥」?ちょっと悲しそうやし…リン「いそうやなぁ‥ほんまカッコイイしー♪♪」みんな褒めちぎっていた
2005-10-16 03:31:00 -
5:
主
マリ『まぁ居てもおかしくないなぁ』その日は一日彼の話しで持ち切りだった。店が終わると待合でそれぞれ送りを待つ。ふと彼を見ると片付けを店長に教わっていた。《あーやっぱりいいなぁ…♪》みんなの前では冷静だけど、気持ち的には気になる。送りが来ると店長と彼に挨拶をした。
『おつかれさまでーす』こころなしかちょっと声色が変わっていた。
「お疲れ様でしたー」彼は笑顔で返してくれた。送りに乗ってもみんな彼の話で盛り上がってた。ドライバーさんも「そんないい男なんやぁ」って言っていた。2005-10-16 03:38:00 -
6:
主
だんだん日が経つごとに彼と話す機会は増えていった。そんな親しい話もないけど、少しでも会話が増えてくのが嬉しかった。出勤した時の少しの会話・お客さんが来た時の待機室での会話・帰りの給料精算の時…そんな小さな変化が嬉しかった。彼の事をもっと知りたい…いつのまにかそう思うようになっていた。
2005-10-16 03:44:00 -
7:
主
そんな気持ちになってるなんて誰にも気付かれてないだろう。私は表には出さないように頑張った。
ある日暇だったので店長が待機室に来た。彼と飲みに行った時の事を話してきた。なんか系列店に彼の友達を紹介してもらうために彼とその友達と飲みに行ったそうだ。その時に事実を知らされる…。彼には彼女が居た。しかも同棲らしい。その飲み会に彼女も来ていたらしい…。《あぁ‥やっぱり彼女くらいいてもおかしくないよね》はっきりいって傷ついたけど、店長の手前は何食わぬ顔であいづちをうっていた。2005-10-16 03:50:00 -
8:
主
何も知らない店長は私に色々話してくる。彼女について。知りたくないけど、どんな人なのかは興味があった。マリ『彼女どんな人なーん?』店長「んー?まぁ可愛いんちゃうか?夜働いてるらしいわぁ☆」‥可愛いんやぁ‥やっぱり聞かんかったらよかったかなぁとへこんできていた。でも気持ちがバレるわけにはいかない。マリ『そうなんやぁ☆ラブラブなんやなぁ♪』冷静に返す。店長「みたいやなぁ☆仲良い事はいい事やな」と言い残し待機室をでていった。
2005-10-16 03:58:00