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ありがとう

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  • 1:

    過去があって今がある。みんなに支えられて生きてこれた。

    今まで出会ったすべての人に感謝。

    2005-10-13 21:18:00
  • 2:

    神戸に来てもう7年。田舎から飛び出してきて、がむしゃらに生きていたあの頃。

    2005-10-13 21:21:00
  • 3:

    名無しさん

    週四日6時間ほどのバイトではあまりお金にならなかった。昼間も働こうと思い始めた頃だった。
    「はるちゃん、ちょっと話があるんよ。」「なんですか?店長?」
    「あのね、来月にうちの会社から新しい店舗がオープンするんよ。でも人が足りてないらしくて。はるちゃん昼間なんにもしてないやんか?昼間だけでいいから行ってくれん?」もちろん承諾した。16歳の私にはおいしい話だった。ほとんどのバイトが18歳以上からしか無理だったし、店長の紹介ということで面接もしなくていいと聞いて乗り気だった。

    2005-10-13 21:54:00
  • 4:

    はる

    なんだかんだ言いながらも、店での作業やらを教えてもらった。合間に言う冗談にのることもできず、何度か気まずい雰囲気が流れた。それでも店長は笑顔を絶やさなかった。

    2005-10-13 22:12:00
  • 5:

    はる

    その店はまだオープンしていなかったので、一週間後のオープンに向けてみんなみっちりしごかれた。特に本社から来ているというトレーナーはきつかった。。怒鳴られて、帰れと言われて。一人、また一人と、どんどん辞めていった。オープン二日前。最初11人いたオープニングスタッフは5人に減っていた。

    2005-10-13 22:18:00
  • 6:

    はる

    朝九時から働いて、一時から一人ずつ交替で休憩に入る。
    「今日ははるちゃんから休憩行って。店長も休憩行ってください。」
    えっ。店長と休憩ですか、トレーナー…。あたし休憩いりませんとも言えず。

    2005-10-13 22:22:00
  • 7:

    はる

    「せっかくやし一緒に飯いこかぁ!」「あ〜〜〜そうですねぇ…」
    断る理由も見つからなかった。ほんま要領悪いよな、と思う。
    「よっしゃ、向かいのお店行くで。」

    2005-10-13 22:30:00
  • 8:

    はる

    席に座った途端
    「はる〜お前…俺の事苦手やろっ苦笑」「えぇっ!?いや…別に…」
    ばれてるやん!
    「えぇんよ。俺はアホやからなぁ〜。でもあんま嫌わんといて?笑」「あははっ!」
    その時の店長の顔!ほんとに顔文字の(>_

    2005-10-13 22:40:00
  • 9:

    はる

    「あぁっ?!俺が普段おもろしいこと言っても笑わんくせに!ひどいな〜男前の顔見て笑うとか!」「だって普段全然おもろいこと言ってないし〜!笑」
    店長と喋って初めて笑った。この時をきっかけに苦手意識はなくなっていた。それから休憩時間ぎりぎりまで、少し言い争いっぽく冗談混じりで話した。

    2005-10-13 22:52:00
  • 10:

    はる

    この日から、店長とはよく喋るようになった。[お兄ちゃん]て感じかな。店長と仲良くなってから仕事もだんだん楽しくなってきて、毎日が充実していた。始めは接客なんて嫌で仕方なかったけど、店長がいつもの笑顔で「はるならできる!」って言ってくれたから頑張れた。

    2005-10-13 23:31:00
  • 11:

    はる

    同じ店のスタッフで、3つ年上のゆみさんも店長と仲がよかった。ある日二人で早番の時があった。
    「あたしさぁ、店長の事好きなんよぉ。はるちゃんも店長と仲いいやん?やけん協力してっお願い!」
    …は?なんで?
    「あぁ〜いいですよ!」
    笑顔で答えた。この頃には[お兄ちゃん]から[好きな人]に変わっていたのに…

    2005-10-13 23:46:00
  • 12:

    はる

    実際店長はよくモテた。近くのお店の店員さんや、OLさんなど、女性客が多い。店長目当てに来ているみたいだ。こんなガキ相手にされないだろうなと思いつつ、いつも一生懸命頑張っている姿をみていると、あたしも頑張ろうって気持ちになる。いつも[お客さま第一]で考えている。「客」なんて言ったら「客じゃなくてお客さまやろ!」と、いつも笑顔の店長がめちゃめちゃ怒る。そんな店長が好きで好きで仕方なかった。

    2005-10-14 03:03:00
  • 13:

    はる

    またゆみさんと二人で早番の時だった。
    「ちょっとはるちゃん、店長に彼女おるかどうか聞いてくれん?」
    あたしも知りたい…。
    「彼女いたらどうするんですか?」「そんときは諦めるわぁ…」
    店長に彼女がいたら、なんて考えたこともなかった。

    2005-10-14 03:09:00
  • 14:

    はる

    今日は朝からラストまで通しで入っているから丁度いいと思い、クローズの作業をしながらさりげなく聞いてみた。
    「店長って彼女おるん?」「んー?おるでぇ」「あっそうなん!?店長が彼氏で彼女さん大変やね〜笑」「はっ!?幸せ者に決まっとるやん!笑」
    内心、そっかーくらいにしか思わなかった。悲しいとか辛いとか、不思議とそうゆう感情はわいてこなかった。

    2005-10-14 03:16:00
  • 15:

    はる

    恋愛感情とは違う、でも大好きな人。憧れとか、尊敬。こんな言葉がぴったり当てはまった。店長に彼女がいるということをゆみさんに伝えると、「まじで…めっちゃショック〜…」
    とかいいつつも、一週間後くらいに同じ店のバイトの男の子と付き合ってたけどね。笑

    2005-10-14 03:23:00
  • 16:

    はる

    忙しい夏もすぎ、気付けばもう九月。オープンしてから半年。その頃、私は親ともめていろんな人の家を転々としているような生活をしていた。家に帰りたいのに帰れない。店長にはよく相談にのってもらっていた。ある日、店長とご飯を食べに行った時の事。お酒も入っていたせいか私は「家に帰りたい」と泣いてしまった。「俺がはるの親に一緒に謝るから。それなら帰れるか?」

    2005-10-14 03:49:00
  • 17:

    はる

    それは無理だと思い断った。
    「じゃあはるがちゃんと謝れるまで、俺が家の前で待っとく。頑張れるよな?はるはちゃんとできる子やもん!」
    [はるはちゃんとできる子だから]――この言葉に何度励まされただろう。仕事でうまくいかなかった時も、家の事で悩んでいる時も、いつも励ましてくれた。応援してくれた。

    2005-10-14 03:57:00
  • 18:

    はる

    でも私は何度も店長を裏切った。仕事がだるくて無断で休んだり。それでも私が店を辞めるまで、ずっと見捨てないでいてくれた。
    ―働く事の楽しさ、辛さ、大変さ。あなたからはいろんな事を教えてもらいました。家に帰って親と話し合った結果、神戸の姉の家に行くことになった事を伝えた日、あなたは私のために泣いてくれました。

    2005-10-14 04:11:00
  • 19:

    はる

    一生忘れない、心から尊敬する人の一人、店長。今では当時から付き合っていた彼女と結婚して幸せに暮らしている。店長の子供は顔がそっくり。ちょっとおバカさんなところも似ちゃったけどね。笑
    店長。今はまだ照れ臭くて言えないけど…あの頃はほんとにお世話になりました。これからもお互い頑張っていこうね。
    ――心からありがとう――

    2005-10-14 04:23:00
  • 20:

    はる

    九月。住み慣れた土地、友達、家族との突然の別れ。結局親とは和解できずに、神戸に住んでいる姉の元へ。

    2005-10-14 04:29:00
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