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狐の嫁入り

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  • 1:

    名無しさん

    私の経験談。嘘みたいな本当の話。 (旧掲示板のコピペです)

    2005-08-01 00:28:00
  • 54:

    名無しさん

    知らないうちに寝てしまい、ハッと起きた。
    ひゅうー、ひゅうー…。息はしている。まだ、生きてる…。この息が静かになる時、私は耐えれるんだろうか…。阻止出来る訳は無いけど、その時が来るのはもっと先でいい。
    辛そうな祖父を見てると早く旅立ってしまう方が楽なのか、とも思っていたけど、どんな形であっても生きていて欲しい…それだけ、それだけなのに

    2005-08-01 13:42:00
  • 55:

    名無しさん

    4月27日、その日はいつもに増して呼吸が荒かった。風が強い日、窓に当たる風の様な音がしていた。いよいよ…なのかもしれへんな。
    朝から気が重かった。その日の夕方、すっかり存在を忘れていた彼氏が訪ねて来た。あぁ、そういや居たよね、彼氏…。久しぶりに会っても何とも思わなかった。彼氏は「おじいちゃん、ヤバイんか…?」
    泣き腫らした私の瞼を見て感じたらしい。無言で頷いた。
    「昨日…、おじいちゃん、自分でもう死ぬんは解ってるって言うてん…」また泣けて来た。玄関口で話していると、ちょうど仕事だった父が晩ご飯を食べに帰って来た

    2005-08-01 13:43:00
  • 56:

    名無しさん

    彼氏は父に「こんばんは」と挨拶をしていた。父は「おぉ、久しぶりやな」と軽く答え、家に入って行った。父が帰って来たら皆雰囲気が悪くなる。それは変わり無かった。その日、たまたま姉の彼氏も来ていて、父がうざいから飯食いに行こうか、とチャリで5分の焼き鳥屋に行く事になった

    2005-08-01 13:44:00
  • 57:

    名無しさん

    ご飯なんか、こんな時に、こんな日に。そこまで必要じゃ無かった事なのに…。
    ご飯を食べながら、時計を見ていた。1時間もしたら父も食事を済ませて出て行く。早く帰っておじいちゃんの傍におりたい…。
    テーブルに皿が何枚か並ぶも私には食欲なんて無かったからウ-ロン茶だけ飲んでいた。
    「食えよ、ほら」彼氏が串を近付けて来たけど…
    「ほんまいらんねん、食欲無いし…」 冷たく断る。
    「久しぶりに会ってんのに。何やねん…」彼氏が呟いたこの一言、マジきもかった

    2005-08-01 13:46:00
  • 58:

    名無しさん


    「久しぶりに会ってんのに。何やねん…」彼氏が呟いたこの一言、マジきもかった

    2005-08-01 13:47:00
  • 59:

    名無しさん

    …時計を見る。
    21時前か。来たのが20時頃だから…もうそろそろいいかな。出て行ったやろ…と思っていたらポケベルが鳴った。
    『オジイチャン、イキシテナイ、ハヨカエレ』
    ベルを見て、姉に「おじいちゃん息してないって!早よ帰ろ!すいませんっ!おあいそ!早くして下さいっ」
    慌てて皆席を立ち、会計を済ませ、焼き鳥屋の戸を開けた。

    2005-08-01 13:48:00
  • 60:

    名無しさん

    出てすぐチャリの鍵を開けてたその時、
    ザーッ…
    晴れていたのに夏でも無い、夕方では無いこの時間に突然雨が降って来た。
    鍵を開け、ダッシュで漕ぐ。
    ザ───…
    雨はきつくなった。家に着いた。鍵もかけず玄関口に走るときつくなって来ていた雨が小雨に変わった。

    2005-08-01 13:49:00
  • 61:

    名無しさん


    雨はきつくなった。家に着いた。鍵もかけず玄関口に走るときつくなって来ていた雨が小雨に変わった。

    2005-08-01 13:50:00
  • 62:

    名無しさん

    「おじいちゃん!おじいちゃん!帰ったよ!薫帰ったで!」
    ベッドに駆け寄る。
    …ほんまや。あんなに荒かった息が静かになってる。揺さぶっても揺さぶっても動かなかった。
    …最後、傍に居てあげれんかった…
    切なくなった。偶然が重なり、家を空ける事になるなんて…。最後は傍に居てあげたかったのに。母が救急車を呼んでいたので、隊員さんが走る足音が聞こえた。かかり付けの医師も来た。

    2005-08-01 13:51:00
  • 63:

    名無しさん

    狭い家の中、人口密度が増えた。
    隊員さんが「処置をしてみます、離れて下さいっ」
    心臓マッサ-ジをし始めた。静かになった祖父は反応する事無く、ベッドのスプリングと同じ様に体を跳ねさせられていた。
    見てられない。玄関口で私は泣いていた。
    外を見ると雨は止んでいた。さっき降った一瞬の大雨、あれはおじいちゃんが泣いてたんかも…。ゴメン、ゴメンなおじいちゃん…。

    2005-08-01 13:52:00
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