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大阪心中24時50分

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  • 1:

    NN

    携帯電話ってものが存在してるのに 人と人の距離は全く埋まりそうにない それどころか日々遠のいているような感覚にさえなる どうしてだろう どうして携帯電話ひとつでここまでひどく憂鬱な気持ちになるのだろう 寂しい夜は 電話で声が聞きたいんじゃない 抱きしめたいんだと 強く思った

    2005-12-16 15:49:00
  • 240:

    NN

    お酒臭い..だいぶ飲んだ後?そういえばもう月末だしホストにとっては売り上げの勝負時なんだろう。「のみすぎたー」まるで昨日のシュナの姿だ。カムイはいきなり起き上がり、しゃがみこんでいたあたしに抱きつく。「ちょっと危ないっ危ないってば!」突然カムイの体があたしにおいかぶさり、バランスをくずしたあたしは地面に叩きつけられる。「いったっ..」頭を強く打つ。上にカムイが倒れ込む。ちょっとこの体勢..あたしは起き上がろうと体をあげようとしたけど、カムイがあたしの腕をつかんでつぶやいた。「ごめんちょっとこのままで」そして悲しそうにカムイは笑った。一瞬カムイは泣いているんじゃないかっていう錯覚がした。

    2006-01-04 22:52:00
  • 241:

    NN

    「飲みすぎやから」あたしが短く返事をする。顔を上げると、すぐ目の前にカムイの顔。本当に綺麗な顔だ。一瞬一瞬、表情が変わるたび、心臓が早くなる。「俺が何でジュリちゃんを好きだかわかる?」いきなりなに、あたしはつぶやく。「俺な、西野ちゃんがジュリちゃん好きになった頃からずっと俺もジュリちゃん気になっててん。2人の仲を取り持ったんも、ジュリちゃんに話しかけるきっかけができるから。俺がジュリちゃんを好きになったのはジュリちゃんに天国を見たから」

    2006-01-04 22:53:00
  • 242:

    NN

    天国を見た?あたしに?「ジュリちゃんは俺に似てる。すごく、似てる。なんとなく、この世界に入ってなんとなく歩いているところがよく似てた。だけどジュリちゃんは西野っていう出口を見つけた。だけど俺は出口がない、出口がないからまだずっとこの世界にいる」カムイはあたしを抱きしめた。

    2006-01-04 22:54:00
  • 243:

    NN

    今にも壊れそうなくらい、細い腕に、力なく抱きしめらたあたしは、振りほどくのなんて簡単だったのだけれど、呆然とそのまま抱きしめられていた。カムイの体は驚くほど細くて、そして震えていて、何処からかカムイの寂しさが伝わってくる。

    2006-01-04 22:55:00
  • 244:

    NN

    「ひとりで死ぬのは嫌や」かすれた声でカムイがあたしにつぶやいた。夜には出口はない。迷い込んだら抜け出せない。でも道しるべを見つけることができたなら。光を見つけることができたのなら。カムイにとってあたしがその光なら−

    2006-01-04 22:56:00
  • 245:

    名無しさん

    2006-01-05 02:52:00
  • 246:

    名無しさん

    暗い…今回はほっんまに心中?

    2006-01-05 04:16:00
  • 247:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 248:

    名無しさん

    ↑この人、おまめ?のスレにも同じコト書いてた??ぁたしゎNNサンの話めっちゃ好き、引き込まれるし色々考えさせられる。

    2006-01-05 06:40:00
  • 249:

    名無しさん

    あたしも好きやわ〜263さん人気小説やからって妬みはみっともないよw

    2006-01-05 07:15:00
  • 250:

    名無しさん

    2006-01-05 11:54:00
  • 251:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 252:

    名無しさん

    ↑荒れるからこぉゅ‐書き込みャメテ欲しぃ?ぁたしからしたら中傷ヵキコとかょりぅざぃヵラ?腹立っの解るヶド気にせずスルーが?番ぃぃ思ぅょ?偉そぅにゴメン?

    2006-01-06 15:17:00
  • 253:

    NN

    更新遅れてすみませんでした。何か色々すみません。読んでくださっている方ありがとうございます。

    2006-01-07 16:30:00
  • 254:

    NN

    ◆嘘ばかりつく自分に疲れた 偽りの仮面をつけて 夜の街に染まり 自分にはもう残っているものなんてないと思った 立ち止まることは許されなくって 雑誌をみたって客に愛されたって 満たされない どこか寂しい その寂しさが気がつかないうちに 虚しさになって 死に憧れた それがカムイの言葉だった。「カムイっていつもすごい飲むの。ほんっと。死んじゃうんじゃないの?ってくらい」いつかシュナがカムイのことをそう言ってた。あの子はいつも死ぬつもりで飲んでるんだ。

    2006-01-07 16:31:00
  • 255:

    NN

    「ジュリちゃん?」ゆうちゃんの声で現実に引き戻される。学校帰り、あたし達は24時間営業している喫茶店にいた。ゆうちゃんが何か真剣に話してくれたのに、あたしってば意識が飛んでいたようだ。「今日ぼーっとしてへん?何かあった?」ゆうちゃんの言葉にあたしは不意に大きく瞬きする。「してへんで、してへん!」あたしは両手を左右に大きく振る。あたしは今どんな顔をしてゆうちゃんの前に座ってる?気持ちが少しずつ、少しずつ、嘘へぶれてきてる。例えば嘘で過去を誤魔化せるとして。例えば愛を偽りとして誤魔化せるとしてー..。

    2006-01-07 16:32:00
  • 256:

    NN

    「ジュリちゃんとカムイって、昔から知り合いやったん?」ゆうちゃんの質問にあたしの心臓が一瞬にして凍る。「全然!ほんっま全然関係ない」嘘ばかりつく自分に疲れた なのに嘘をつき続けるしか生きる方法を見出せないでいる自分が苦しい。「そっか。安心したわ。なんかジュリちゃんとカムイみてると心配なる時あって。これ、あけて」ゆうちゃんはポケットから赤い小さな箱をあたしに手渡した。

    2006-01-07 16:33:00
  • 257:

    NN

    「なに?」あたしが尋ねるとゆうちゃんは笑った。赤い正方形の箱を開けると同時にあたしは小さな声をもらす。「あ」ファッションビルで見たネックレスだ。15万8000円の、あのネックレスだ。「これ..」息をのみ、あたしが顔を上げると、ゆうちゃんはまたすこしだけ笑った。「それ、ジュリちゃん欲しがってたから」ゆうちゃんは昼職。美容師、見習い。お金がそんなにあるわけじゃない。あたしのために..。嬉しいという気持ちよりも、あたしは申し訳ないという気持ちに包まれた。

    2006-01-07 16:34:00
  • 258:

    NN

    あたしは夜道、1人で歩いていた。ゆうちゃんに愛されてる。それだけで十分なはずなのに。愛する人、愛してくれる人がいたのに、居場所を見出せず、生きる意味も見つからず、ただ天国を求めててた。天国。傷つかなくていい。傷つくことがないから。死んでしまえばいいんだ。あたしの考えは現代病なのかな。それとも単なる卑屈に満ちたオンナなのかな。ゆうちゃん、ごめんね。ごめんなさい。

    2006-01-07 16:35:00
  • 259:

    NN

    街のイルミネーションがあまりに眩しくて、瞬きを繰り返す。「雪降らないかな」小さくつぶやくと、あたしはカムイの店の前に立つ。雪が見たい。空から落ちてくる雪が、あたしの頬をすり抜けてゆく雪が、見たい。あたしは白色が好き 何色にでも染まることができるから 単純にあなたに、染まることが、できると、思ったから

    2006-01-07 16:41:00
  • 260:

    名無しさん

    気になります

    2006-01-07 20:37:00
  • 261:

    名無しさん

    あげまくり??

    2006-01-08 23:47:00
  • 262:

    マリナ

    最近感想入れてナィけどちゃんと毎日覗いてます??楽しみにしてまぁす??

    2006-01-09 04:25:00
  • 263:

    名無しさん

    2006-01-09 04:51:00
  • 264:

    名無しさん

    読んでるから
    完結マデ頑張ってなぁ??

    2006-01-09 11:29:00
  • 265:

    NN

    読んでくださってありがとうございます。頑張ります!

    2006-01-10 00:07:00
  • 266:

    NN

    ◆なぜだか近頃イライラしていた。街に流れる流行の歌手の歌声にも飽き飽きしていて、話題になろうと必死になる馬鹿げた芸能人の言葉にふりまわされるマスコミや子供の気持ちを知ろうとするしらじらしい大人。この世界は こんなに狭かった?夜の街に溢れかえる女の子や男の子。街をブラブラすることによって何かが起こるわけではない。だけど、夜の街にしか今にも落下しそうに揺れてる気持ちをほぐしてくれる物がないからじゃないの?どんなに愛されてどんなに優しくされても、満たされない。あたしはネックレスを握り締める。

    2006-01-10 00:10:00
  • 267:

    NN

    「誰かのために」「誰かを愛して」死ぬことなんて、人間が忘れている本能。愛する人と共に永遠に愛し合うために死を選ぶ..これ以上の幸せはない。無料案内所を横切れば自分の写真と目が合う。「ジュリちゃん!」この街であたしの名前を呼ぶ。それは風俗穣.ジュリを呼んでいるのであって、「あたし」を呼んでくれる人はいない。だけど、この声はあたしを呼んでる。この声のあなたは、あたしを呼んでいる。振り返ればカムイが立っていた。

    2006-01-10 00:12:00
  • 268:

    NN

    「今日ごめんな、俺、酔っ払ってたような気がする」あたしの腕を引っ張ると荒い息を整える。「ねぇカムイ、あたし、あんたの言いたかったことが、わかってん」「へ?」カムイが顔を上げる。「あたしってすごい図々しい人間だなって最近気がついてん。ゆうちゃんに愛されてる、1人の人にこんなにも愛されてる。それがわかってるのに、あたしはゆうちゃんの愛に背こうとしてる」「どうしたん、何があったん」淡々としたあたしの言葉にカムイは驚きの表情を浮かべる。どうしたって、何もない。何もない。ただゆうちゃんへの愛が、少し、ずれてきてるのが、わかってしまっただけ。

    2006-01-10 00:14:00
  • 269:

    NN

    「カムイもこんな時間にブラっとしてていいん?」あたしは時計を見る。深夜1時半。ホストにとっては『営業時間』のど真ん中。「店おったら苦しくなって黙って出てきてしまったわ」まるで他人事のようにカムイはニコっと笑った。「苦しくなった?」あたしが聞き返すとカムイはまた、笑った。ただ少し悲しそうな顔でつぶやく。「ジュリちゃん時間ある?」あたしは小さく、うなずいた。

    2006-01-10 00:16:00
  • 270:

    NN

    ◆空は星屑さえ見えない。冬だからか、街の人々の足の早さは、いつにも増して早い。きっと誰も他人のことなんて気にもとめていないだろう。ゴミだらけの街のランプが点滅していた。「ここ。」カムイに腕を惹かれて辿り着いたのは、繁華街を少し抜けて北に歩いた場所にあった。廃棄工場だ。鍵は無防備に開けっ放しのままで、薄暗くなったビルの中に灰色がかった汚いエレベーターの中は真っ暗。「階段使うで」カムイはあたしに背を向ける。無言で階段を登り続けると、屋上に出た。「すごい!」あたしは息を呑む。屋上から見るとこんなに空が近い。

    2006-01-10 00:18:00
  • 271:

    NN

    見渡せば繁華街がすぐ傍に見える。だけど街の汚いゴミは光ったままだった。あんなに街が点滅してれば、空に光る星の色も見えなくなるよ。見たくなくなるよ。「今日みたいにこんな大都会がずっと寒かったとして―・・・そんな冬が続けば俺らが死んでいても誰も気がつかないやろうな」カムイは軽く笑った。「そーやね。あたしだって、自分が死んだこと気がつかないかもしれへんし」あたしもまた笑った。

    2006-01-10 00:18:00
  • 272:

    NN

    「結局、カムイはカムイ、カオルはカオル、みたいな、こう、諦めみたいなんがみんなから聞こえるねん。それがすごく嫌で、絶対勝ち上がるって思った。それで一回客に枕をもちかけたら…これが大ヒット、枕営業すればするほど成績あがって」いつかシュナがいってた。カムイは枕ホストって。あたしは無言でうなずく。「でも客とやればやるほど、客に対して、愛情っていうか、そういうものがどんどんなくなる。」カムイはフェンスに手を置く。「ジュリちゃん、人を愛するっていうんは、人間の一生の課題なんかもしれんね」

    2006-01-10 00:24:00
  • 273:

    NN

    風が頬にすれて寒い。吐息が白く染まる。真っ黒な空の下で、あたしとカムイの息だけが白く染まる。「雪だ」あたしは空を見上げる。いつかゆうちゃんと見た雪が、今カムイが目の前に居て。あの時ピンクに見えた雪が、今、曇って見えるのはなんで?「やけど最近、神様がくれた課題の答えがわかったんや。『何度重ねるセックスより、今一瞬だけ触れることでいい』ってことを」カムイはあたしを抱きしめる。あたしの心臓が音をたてる。

    2006-01-10 00:26:00
  • 274:

    NN

    「あたし、あたし」あたしは顔を上げる。カムイにずっと言わなくちゃいけなかった言葉があるの。伝えたい言葉があったの。今までずっと隠してた。「あたし」その瞬間、携帯電話の着信音が鳴り響く。一瞬で現実に引き戻された気がする。画面を見ると『ゆうちゃん』の文字。あたしの表情を見てカムイは笑う。「戻ろか。西野ちゃんに怒られちゃうわな」カムイがあたしに背を向ける。あたしはカムイの背中を追うように歩く。電話は鳴ったまま。あたしは携帯をコートのポケットに押し込み、カムイの腕をそっとつかむ。カムイはそれに気がつき、「どうしたん」と振り返る。

    2006-01-10 00:27:00
  • 275:

    NN

    「あたし、カムイが、カムイがす」「それ以上言ったあかん」カムイはあたしの口を両手で押さえた。「あかんから」手は震えていた。恋愛より大事なモノが男には存在するんだって 誰かいつかいってた気がする。友情を守る。そんな決意がカムイの両手から伝わってきた。

    2006-01-10 00:27:00
  • 276:

    NN

    家に帰ると涙が溢れてきた。よく「恋愛はひとりでするものじゃなくふたりでするもの」っていう言葉がある。だけど時にそれが三人になってたり、一人になってたりする時だって、きっと、ある。カーテンを開ければ、太陽が浮かび上がっていた。ベランダをあけて、小さく深呼吸する。あたしはずるい。これからもゆうちゃんと付き合って行くのだと思う。過去を空白に変えて。消えない鎖を足にまとい。また歩けなくなって足元がふらついたらカムイを求めるの?違う。前を見るんだ。今度は、自分の足で歩いて、前を見るんだ。いつか、過去を嘘で埋め尽くさず、過去をありのまま話せる日が来ることを思って、生きるんだ。

    2006-01-10 00:29:00
  • 277:

    名無しさん

    2006-01-10 13:04:00
  • 278:

    名無しさん

    2006-01-10 18:25:00
  • 279:

    名無しさん

    あげ

    2006-01-11 16:11:00
  • 280:

    名無しさん

    2006-01-11 16:41:00
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