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売れっ子ホステスの恋【コピペ】

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  • 1:

    本スレが無駄に上がるし読みにくいのでコピペします。
    純粋に沙恵ちゃんの小説読みたい人だけ見てほしいです。
    感想、しおりのスレはまた別で作るのでここには何も書かないで下さい。
    お願いします。

    2005-09-12 20:22:00
  • 41:

    「どうせエロサイトか何かの迷惑電話やろ。ほっとこ……。」亜希は眉間にしわを寄せて軽く舌打ちすると、そのまま携帯を閉じてバッグの中に放り投げた。だが、その番号からの着信は亜希が家に着くまで延々と鳴り続けた。。。呆れた亜希は、一発文句を言ってやろうと意を決して電話に出てみた。。亜希『はい。もしもし。誰ぇ?』『俺や俺っ。』「はぁっ!!?」亜希『あんたなぁ、さっきから何やねん!ほんっまあんた失礼やなぁ!かけて来てんから名前ぐらい名乗れや!!』『前田圭司…。』「けっ…、けっ…、圭ちゃん?」亜希は驚きの余り電話を切った。

    2005-09-12 21:21:00
  • 42:

    「―ブーッ!ブーッ!―」
    圭司からの着信が続く。亜希は震える手で通話ボタンを押してみた。亜希『もしもし。』
    圭司『お前何で電話切んねん!』亜希『ごめん。びっくりして。』圭司『どんな言い訳やねん(笑)』亜希『だってほんまやもん。てか何であたしの番号知ってるん?』亜希『入店書見たっ☆』
    受話器の向こうから、圭司のキャラではありえない様な可愛らしい声がした。。

    2005-09-12 21:22:00
  • 43:

    亜希『人の入店書勝手に見たん!?圭ちゃん最っ低!(笑)』
    圭司『うちの店な、中の人間はいつでもホステスに連絡できる様に番号知っとかなあかんねん。店長から聞いてないん?』
    亜希『そんなん知らんしぃー!』圭司『まぁええやん♪これで俺らいつでも連絡取れるし(*^_^*)』 亜希『別に圭ちゃんと連絡取らんでいいし。あたし山本さんに入れてもらってんから山本さんにしか連絡せぇへんし!』
    圭司『お前、店長辞めんの知らんのかぁ?』

    2005-09-12 21:23:00
  • 44:

    亜希『はぁ!!?知らんでっ!いつ辞めるん?てか、山本さん辞めたら誰があたしの面倒見るん?』圭司『来月の20日やで。さぁー?たぶんマネージャーやろ。マネージャーばり自己中やし人の話ほんま聞かんでぇ!まぁせいぜい頑張れや(笑)』亜希『あんたもほんま自己中!』圭司『番号ぐらい別にええやんけ。情報提供したってんからありがたく思え!――あ。また後でかけるわ。。』

    2005-09-12 21:24:00
  • 45:

    『圭ーっ!!――プーップーッ――』亜希『えっ!?圭ちゃ……。。』「切れたし。」画面を見ながらゆっくりと切ボタンを押した。だが、亜希は最後に聞こえた女性の声を聞き逃さなかった。。少し酒焼けしたハスキーな声…。一ヵ月前に聞いたあの声。。そう、咲良ママだ‥。

    2005-09-12 21:25:00
  • 46:

    「!!?」携帯のバイブが激しく鳴りだし、驚いて適当なボタンを押した。。「通話中…01・02・03」しばらく何も喋れないでいると、圭司のダルそうな声が聞こえた。 圭司『もーしもぉーしっ!!!』亜希『あっはいっ!もしもし!』

    2005-09-12 21:26:00
  • 47:

    圭司『お前もしかして寝てた?』亜希『う、うん。そんなとこ。』圭司『そっか。ごめんな。てか、ほんっまあのババアうざいって!』「やっぱり咲良ママかぁ……。。」亜希『ババアって、お母さん?』 亜希は桃から聞いた事を隠して、圭司を試す様に質問した。。
    「圭ちゃん、ちゃんと言うかな」圭司『ん?あぁ。そう。いきなり家来てなぁ。ほんっまウザイわ。』

    2005-09-12 21:27:00
  • 48:

    亜希『そっかぁ・・・・。。。』やはり圭司は本当の事を言わなかった。自分がママのヒモだっていう事、ママと深い関係だという事を知られたくないのだろう。。それから亜希は、複雑な気持ちで圭司の話を聞いていた。。
    圭司『うちのおかんスナックで働いててなぁ、酔っ払ったらよく俺ん家来よるねん。ビールとか勝手に持って来るし。まぁ酒には困らんけど食い物持って来いってなぁ(笑)』亜希『はは…っ。そうやねぇ。』

    2005-09-12 21:28:00
  • 49:

    圭司の口から出る言葉が全て嘘に聞こえてならない。我慢できなくなった亜希は、覚悟を決めてある質問をしてみる事にした。
    亜希『圭ちゃん、あんなぁ、今日桃に『ママがおるときは圭ちゃんと絶対喋ったらあかんっ!』って言われてんけど、何かあるんっ?』圭司『……。ごめん。もう全部言うてまうわ。。俺…ママに飼われてんねん。さっき来たんもママや。』亜希『うん。分かってたよ…。』圭司『やんなぁ…。。』

    2005-09-12 21:29:00
  • 50:

    亜希『何で嘘ついたん?』
    圭司『いろんな奴に知られたらヤバイやん。しかもお前と今日会ったばっかやし。まだ知る必要ないと思って。。桃もほんま喋りやなぁ。まぁ、知られてもうたからには何か罰を与えなあかんなぁ(笑)』亜希『そんなんされんでも黙っとくし…。』
    圭司『最近の若い子は信用できひんからなぁー。』
    亜希『はぁ?他の子と一緒にすんなや!てか、あんただって十分若いやん。あんたの方が恐いわ。』

    2005-09-12 21:29:00
  • 51:

    圭司『じゃあ、もしお前が喋ったらどうする?』
    亜希『そのときは…、、罰受けたろうやんけ!』
    圭司『その言葉覚えとけよっ?』亜希『分かった。覚えとくわ。』亜希は少しリキんでそう答えた。。亜希の悪い癖【挑発されたらすぐに乗ってしまう所】。まだ若いせいか、ヤンキーっ気が抜けていないのが原因か。今回も亜希は圭司の挑発にまんまと乗ってしまった。。これがのちに、亜希にとってひどい後悔をする事になる。。

    2005-09-12 21:31:00
  • 52:

    それから約一ヵ月後――。。。
    だいぶ仕事にも慣れ、同伴・ホステス同士のコミュニケーション・接客、自分の客も呼べる様になっていた。初日以来ママは一日たりとも休む事はなく、店内で圭司と会話をする事はなかった。唯一話をするのは仕事終了後の電話だけ。。この一ヵ月間、圭司は毎日電話をかけてくれた。最初は店内の話だけだったのが、今では朝まで世間話をする仲にまで発展していった。。

    2005-09-12 21:31:00
  • 53:

    圭司『亜希ぃ、今度の三連休何か用事あるんかぁ?』
    亜希『別に何もないけどぉー?』圭司『じゃあ買い物行かんっ?』亜希『そんなんママにバレるやん』 圭司『あいつ明日から別の店のママと旅行行くねやん。絶対バレへんって。』亜希『……ほんまぁ?』圭司『ほんまっ!俺も久しぶりに羽伸ばしたいし、たまには付き合えやぁーっ(笑)』
    亜希『…しゃあないなぁー(笑)』圭司『よっしゃ!ほんなら夕方家まで迎えに行くから、詳しい場所教えといてや。またメールしてきて。』

    2005-09-12 21:32:00
  • 54:

    ある普通の木曜日。急に圭司からのお誘いが来た。。この一ヵ月間で成長したのは仕事面だけではなく、圭司への恋心も確実に育っていたのだ。。仕事中のクールでかっこいい圭司も好きだが、プライベートでの電話でたまに出す甘い声や、嫌味のない優しさに亜希は魅かれていったのだ。。

    2005-09-12 21:34:00
  • 55:

    「めぐ(桃)誘って洋服買いに行こっかなぁ。。めぐセンスいいし。」 (ここからは『桃』→『めぐ』に変更します?ややこしくてごめんなさい?)
    亜希はすぐに携帯を開き、めぐにメールを送った。めぐは前職に某有名ブランドのSHOP店員をした経験があり、いつもオシャレな格好をしている。亜希もめぐも好きな洋服の系統が同じなので、数週間前から『一緒に買い物行こっ☆』と喋っていたのだ。。

    2005-09-12 21:37:00
  • 56:

    「♪〜♪【新着メール☆めぐ☆】」 『全然OKゃでっ★ぢゃぁ土曜の夕方ミナミ集合なぁ(*^_^*)亜希に男前紹介しちゃるっ♪(笑)でゎまた明日ねぇ☆』
    「男前とかいらんしぃー!(笑)」めぐのメールに頬笑みながらメールを返信し、土曜日の事や圭司とのデートの事を考えながら眠った。。。

    2005-09-12 21:38:00
  • 57:

    そしてついに土曜日――。。
    「♪〜♪【着信☆めぐ☆】」昼間から亜希のベッドの上で携帯の着信音が鳴り響く。亜希はその着信音に驚き、まだ意識がはっきりしない中電話に出た。。
    亜希『はい。めぐ、おはよ…。』めぐ『もしかして今起きたぁ?』亜希『うん…。今何時ぃ?』
    めぐ『5時半ですけどぉーっ。』 亜希『えっ…、、えぇーっ!?』

    2005-09-12 21:39:00
  • 58:

    驚いて部屋の時計を見ると、確かに午後5時半だった。。あたたかい季節だったので夕方とはいえまだ外は明るく、亜希はてっきり『まだ昼だ』と油断して眠りこけていたのだ。。
    亜希『ほんまごめん!今どこ?』めぐ『もうミナミやしぃーっ!!』 亜希『ですよねぇ…(汗)』 めぐ『早くこおぉぉぉいっ!!』亜希『はいぃー。すんませぇん』急いで電話を切り、家中をバタバタ駆け回りながら素早く支度を済ませた。

    2005-09-12 21:40:00
  • 59:

    猛ダッシュで自転車を漕ぎながら、片手に携帯を持ってめぐに電話をかけた。めぐはそんなに怒っていない様子で、誰かとケラケラ笑いながら電話を続けていた。
    約35分――。やっとの事でミナミに着いた。めぐはなぜかアメ村のマクドに居るらしく、亜希は汗をダラダラとかきながら早歩きで商店街を通り抜けた。。
    店員『いらっしゃいませ!こちらでお召し上がりですか?』
    マクドの店員が笑顔で接客するのを適当にあしらい、アイスレモンティーだけ注文すると、そそくさとめぐの居る2階へと足を運んだ。。

    2005-09-12 21:42:00
  • 60:

    めぐ『亜希ぃ!おはよぉーっ☆』奥の席に座っていためぐが亜希の存在に気付き、片手にポテトを持ったまま笑顔で駆け寄って来た。。亜希『めぐ、ほんまごめんなぁ』めぐ『かまへんかまへんってぇ♪めぐのお気に紹介するわぁー☆』するとめぐは亜希の腕を掴んで奥の席へと引っ張って行った。
    めぐ『紹介するわっ。亜希ぃ☆』背を向けて座っていた二人の男がめぐの声と共に振り返る。。
    亜希『あっ…、どうも。はじめまして。』愛想笑いをしながら軽く挨拶を済ませ、めぐの隣の席に座った。。

    2005-09-12 21:44:00
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