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大阪心中24時50分
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1:
NN
携帯電話ってものが存在してるのに 人と人の距離は全く埋まりそうにない それどころか日々遠のいているような感覚にさえなる どうしてだろう どうして携帯電話ひとつでここまでひどく憂鬱な気持ちになるのだろう 寂しい夜は 電話で声が聞きたいんじゃない 抱きしめたいんだと 強く思った
2005-12-16 15:49:00 -
261:
名無しさん
あげまくり??
2006-01-08 23:47:00 -
262:
マリナ
最近感想入れてナィけどちゃんと毎日覗いてます??楽しみにしてまぁす??
2006-01-09 04:25:00 -
264:
名無しさん
読んでるから
完結マデ頑張ってなぁ??2006-01-09 11:29:00 -
265:
NN
読んでくださってありがとうございます。頑張ります!
2006-01-10 00:07:00 -
266:
NN
◆なぜだか近頃イライラしていた。街に流れる流行の歌手の歌声にも飽き飽きしていて、話題になろうと必死になる馬鹿げた芸能人の言葉にふりまわされるマスコミや子供の気持ちを知ろうとするしらじらしい大人。この世界は こんなに狭かった?夜の街に溢れかえる女の子や男の子。街をブラブラすることによって何かが起こるわけではない。だけど、夜の街にしか今にも落下しそうに揺れてる気持ちをほぐしてくれる物がないからじゃないの?どんなに愛されてどんなに優しくされても、満たされない。あたしはネックレスを握り締める。
2006-01-10 00:10:00 -
267:
NN
「誰かのために」「誰かを愛して」死ぬことなんて、人間が忘れている本能。愛する人と共に永遠に愛し合うために死を選ぶ..これ以上の幸せはない。無料案内所を横切れば自分の写真と目が合う。「ジュリちゃん!」この街であたしの名前を呼ぶ。それは風俗穣.ジュリを呼んでいるのであって、「あたし」を呼んでくれる人はいない。だけど、この声はあたしを呼んでる。この声のあなたは、あたしを呼んでいる。振り返ればカムイが立っていた。
2006-01-10 00:12:00 -
268:
NN
「今日ごめんな、俺、酔っ払ってたような気がする」あたしの腕を引っ張ると荒い息を整える。「ねぇカムイ、あたし、あんたの言いたかったことが、わかってん」「へ?」カムイが顔を上げる。「あたしってすごい図々しい人間だなって最近気がついてん。ゆうちゃんに愛されてる、1人の人にこんなにも愛されてる。それがわかってるのに、あたしはゆうちゃんの愛に背こうとしてる」「どうしたん、何があったん」淡々としたあたしの言葉にカムイは驚きの表情を浮かべる。どうしたって、何もない。何もない。ただゆうちゃんへの愛が、少し、ずれてきてるのが、わかってしまっただけ。
2006-01-10 00:14:00 -
269:
NN
「カムイもこんな時間にブラっとしてていいん?」あたしは時計を見る。深夜1時半。ホストにとっては『営業時間』のど真ん中。「店おったら苦しくなって黙って出てきてしまったわ」まるで他人事のようにカムイはニコっと笑った。「苦しくなった?」あたしが聞き返すとカムイはまた、笑った。ただ少し悲しそうな顔でつぶやく。「ジュリちゃん時間ある?」あたしは小さく、うなずいた。
2006-01-10 00:16:00 -
270:
NN
◆空は星屑さえ見えない。冬だからか、街の人々の足の早さは、いつにも増して早い。きっと誰も他人のことなんて気にもとめていないだろう。ゴミだらけの街のランプが点滅していた。「ここ。」カムイに腕を惹かれて辿り着いたのは、繁華街を少し抜けて北に歩いた場所にあった。廃棄工場だ。鍵は無防備に開けっ放しのままで、薄暗くなったビルの中に灰色がかった汚いエレベーターの中は真っ暗。「階段使うで」カムイはあたしに背を向ける。無言で階段を登り続けると、屋上に出た。「すごい!」あたしは息を呑む。屋上から見るとこんなに空が近い。
2006-01-10 00:18:00