小説掲示板大阪心中24時50分のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

大阪心中24時50分

スレッド内検索:
  • 1:

    NN

    携帯電話ってものが存在してるのに 人と人の距離は全く埋まりそうにない それどころか日々遠のいているような感覚にさえなる どうしてだろう どうして携帯電話ひとつでここまでひどく憂鬱な気持ちになるのだろう 寂しい夜は 電話で声が聞きたいんじゃない 抱きしめたいんだと 強く思った

    2005-12-16 15:49:00
  • 49:

    NN

    バックから携帯を取り出す。着信2件。ん?珍しい。あたしは画面を開ける。22時01分、0時05分。同じ番号から2回。自慢じゃないけど、あたしは電話もメールも全然使わない。携帯は時計がわりに使ってる状態だ。頻繁に連絡を取り合うような仲のいい友達もいない。あ、たまにユウナから電話がくるぐらいだ。着信のほとんどが店という寂しい携帯だ。それにしても近くて見たことのある番号..あたしは携帯の画面を凝視した後、リダイヤルを押す。3コールで電話は繋がる。「もしもし?」あたしは低い声でつぶやく。「もしもし!」あ。あたしはハッとする。西野君だ!これ、西野君の番号だ。あたしってば番号もらったまま携帯にも登録してなかった..画面を見ると時間は2時。一般的に真夜中..という時間だ。

    2005-12-19 00:59:00
  • 50:

    NN

    「ごめんね!?遅くに連絡して!寝てたやんな?」あたしが必死に謝ると「ううん、ううん、ぜんっぜん大丈夫やで、起きてたから、俺こそ何度も連絡してごめん!」と、逆に謝り返された。と、いうか西野君は「ぜんっぜん」が口癖なんだと気がついた。今日も何度か言ってた。あたしは携帯を握り締める。「電話してくれたのにごめんな。あの、寝てて..」とっさにあたしの口から嘘が出る。何してたの?も聞かれてないのに、いきなりいいわけ。あたしって本当にうそつきオンナ体質だ。

    2005-12-19 01:01:00
  • 51:

    NN

    「ほんっとぜんっぜんいいから..安藤さん何してるかな思ってかけただけやし、大事な用事とかちゃうから」また出た、口癖の『ぜんっぜん』。優しい声。どれだけあたしが醜い人間かということが、嘘の中から浮き上がってくる。初めて電話で話してるのに、不思議な人だ。何かあったかくなる。さっきまで凍り付いてた体が。「今、家?」「あ、うん、そうやで」またあたしは嘘をついた。1回の電話であたしは何度嘘を重ねてるんだろう。家じゃない。だけど勤めてる風俗店のロッカールームです、なんて口が裂けてもいえるはずがない。

    2005-12-19 01:02:00
  • 52:

    NN

    「じゃあ、安藤さん、窓の外、見た?雪、すごいねん。粉雪みたいなんが」電話越しからガラッと、西野君が窓を開ける音が伝わる。「外?」あたしはかばんを取り、無言でユウナに手を振り店を急いで出る。雪だ。粉雪が降ってる。そういえばさっきタクシーの運転手が言ってた。深夜に雪が降るって。「ほんまに降ってるわ..」あたしは目の前の光景に声が詰まる。やたら派手に光り続ける蛍光色のネオン看板が立ち並ぶ、この街にも、粉雪が..こんな性欲に溢れかえった街にも、こんな白くて小さな雪が、降るなんて..妙に感傷的になる。

    2005-12-19 01:02:00
  • 53:

    NN

    もしかしたら真っ白い雪の中には、見えないようにと少しだけピンクに色づいた愛が隠れこんでたりするのかな。だとしたら雪は真っ白じゃなくってほんの少しだけ桃色が混ざり合ってるのかもしれないね。そんなことを思った。

    2005-12-19 01:05:00
  • 54:

    NN

    「あ、俺、下の名前優介っていうねん。」「知ってる。田村から聞いた」「あっそうなんやっ、やから、もう好きに呼んでいいしっ」また笑ってしまう。「優介かーじゃあ、ゆうちゃんやね。」「ゆうちゃん!?」「え、嫌?」あたしが聞き返す。「いやなわけないやん!嬉しくて」アハハ、あたしは笑ってしまった。「俺はジュリ..ちゃんって呼ぶし、まだ呼び捨てするの恥ずかしいし..。」ジュリちゃん。何だかゆうちゃんが言うとくすぐったい。「うん。そうして。」「あっジュリちゃん、ほんっま深夜電話かけてごめんな」いいよいいよ、と、あたしは電話越しに手を横に降る。「じゃあ寝よか」「あ、まって、あたし、言い忘れてたことがあるねん」「え?」今度はゆうちゃんが、聞き返す。

    2005-12-19 01:06:00
  • 55:

    NN

    言い忘れてたこと。今気がついたこと。「あたし、ゆうちゃんが、めっちゃ好きになってしまったみたいやわ」そう受話器越しに初めてつぶやいた日、その言葉にゆうちゃんが、ありがとうと照れくさそうにつぶやいてくれたあの瞬間。初雪の降った12月11日、時間は深夜02時30分。あたし達の小さな小さな、恋が、雪の中で、そっと、静かに、生まれた。雪の色は、桃色。確かに、その時、真っ白なはずの雪が、桃色に見えた。

    2005-12-19 01:07:00
  • 56:

    名無しさん

    2005-12-19 02:29:00
  • 57:

    マリナ

    ぅわぁ〜?初々しいっ?はがゅぃっ??この先のストーリーに期待大です?

    2005-12-19 05:27:00
  • 58:

    NN

    マリナさんいつも本当にありがとうございます。いつも感想いただけてすごく励みになってます(^^)

    2005-12-20 01:00:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
大阪心中24時50分を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。