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大阪心中24時50分

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  • 1:

    NN

    携帯電話ってものが存在してるのに 人と人の距離は全く埋まりそうにない それどころか日々遠のいているような感覚にさえなる どうしてだろう どうして携帯電話ひとつでここまでひどく憂鬱な気持ちになるのだろう 寂しい夜は 電話で声が聞きたいんじゃない 抱きしめたいんだと 強く思った

    2005-12-16 15:49:00
  • 51:

    NN

    「ほんっとぜんっぜんいいから..安藤さん何してるかな思ってかけただけやし、大事な用事とかちゃうから」また出た、口癖の『ぜんっぜん』。優しい声。どれだけあたしが醜い人間かということが、嘘の中から浮き上がってくる。初めて電話で話してるのに、不思議な人だ。何かあったかくなる。さっきまで凍り付いてた体が。「今、家?」「あ、うん、そうやで」またあたしは嘘をついた。1回の電話であたしは何度嘘を重ねてるんだろう。家じゃない。だけど勤めてる風俗店のロッカールームです、なんて口が裂けてもいえるはずがない。

    2005-12-19 01:02:00
  • 52:

    NN

    「じゃあ、安藤さん、窓の外、見た?雪、すごいねん。粉雪みたいなんが」電話越しからガラッと、西野君が窓を開ける音が伝わる。「外?」あたしはかばんを取り、無言でユウナに手を振り店を急いで出る。雪だ。粉雪が降ってる。そういえばさっきタクシーの運転手が言ってた。深夜に雪が降るって。「ほんまに降ってるわ..」あたしは目の前の光景に声が詰まる。やたら派手に光り続ける蛍光色のネオン看板が立ち並ぶ、この街にも、粉雪が..こんな性欲に溢れかえった街にも、こんな白くて小さな雪が、降るなんて..妙に感傷的になる。

    2005-12-19 01:02:00
  • 53:

    NN

    もしかしたら真っ白い雪の中には、見えないようにと少しだけピンクに色づいた愛が隠れこんでたりするのかな。だとしたら雪は真っ白じゃなくってほんの少しだけ桃色が混ざり合ってるのかもしれないね。そんなことを思った。

    2005-12-19 01:05:00
  • 54:

    NN

    「あ、俺、下の名前優介っていうねん。」「知ってる。田村から聞いた」「あっそうなんやっ、やから、もう好きに呼んでいいしっ」また笑ってしまう。「優介かーじゃあ、ゆうちゃんやね。」「ゆうちゃん!?」「え、嫌?」あたしが聞き返す。「いやなわけないやん!嬉しくて」アハハ、あたしは笑ってしまった。「俺はジュリ..ちゃんって呼ぶし、まだ呼び捨てするの恥ずかしいし..。」ジュリちゃん。何だかゆうちゃんが言うとくすぐったい。「うん。そうして。」「あっジュリちゃん、ほんっま深夜電話かけてごめんな」いいよいいよ、と、あたしは電話越しに手を横に降る。「じゃあ寝よか」「あ、まって、あたし、言い忘れてたことがあるねん」「え?」今度はゆうちゃんが、聞き返す。

    2005-12-19 01:06:00
  • 55:

    NN

    言い忘れてたこと。今気がついたこと。「あたし、ゆうちゃんが、めっちゃ好きになってしまったみたいやわ」そう受話器越しに初めてつぶやいた日、その言葉にゆうちゃんが、ありがとうと照れくさそうにつぶやいてくれたあの瞬間。初雪の降った12月11日、時間は深夜02時30分。あたし達の小さな小さな、恋が、雪の中で、そっと、静かに、生まれた。雪の色は、桃色。確かに、その時、真っ白なはずの雪が、桃色に見えた。

    2005-12-19 01:07:00
  • 56:

    名無しさん

    2005-12-19 02:29:00
  • 57:

    マリナ

    ぅわぁ〜?初々しいっ?はがゅぃっ??この先のストーリーに期待大です?

    2005-12-19 05:27:00
  • 58:

    NN

    マリナさんいつも本当にありがとうございます。いつも感想いただけてすごく励みになってます(^^)

    2005-12-20 01:00:00
  • 59:

    NN

    嘘をつき続ける自分に嫌気がさしてるはずなのに、一向に嘘をやめられない自分は、結局嘘にまみれて動けなくなってるだけなのかな。5時を過ぎて学校の門近くにタクシーを止める。門の前に見覚えのあるシルエットを見つける。田村だ。あたしに気がついていないのか、門の前で茶色の派手な巻き髪の女の子とキスしてる。何だかすんごく気まずい。あたしは下を向いて足早に校門をくぐる。「ジュリちゃんおはよー」あたしに気がついた田村は満面の笑みであたしに声をかける。「あ、おはよ..」どっちが当事者かわかんない。あたしが何でこんな気まずい思いをしなくちゃいけないんだろう。あいさつをすませると、あたしは教室に急ぐ。

    2005-12-20 01:02:00
  • 60:

    NN

    授業開始を知らせるチャイムが鳴り響く。教室を見渡すとゆうちゃんはまだ来ていないようだ。「さっきはのぞき見してくれたなー」田村が笑いながらあたしの顔を覗き込む。「のぞき見じゃないわ。あんなとこでキスしてれば嫌でも見えるやん」あたしが顔を上げると、田村はそかそか、と笑う。きれいな八重歯。金髪の髪の毛にクッキリ大きい目。こりゃあ『モテ顔』だ。教室にはやる気のない顔した先生がやってくる。小さな声でボソボソと出欠を取る。「西野ちゃんまだ来てんのかーまた遅刻やなーあいつ。」「さっきの女の子彼女?」「気になるん?」何やねんほんっまコイツは..あたしは小さくため息をつく。

    2005-12-20 01:03:00
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