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1:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
二年前彼は死んだ。
2005-10-04 22:27:00 -
2:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
付き合って一ヶ月が過ぎた頃、突然連絡が途絶えた。私はなぜだか解らないままふられたんだと思い込み、何もない毎日を過ごしていた。
2005-10-04 22:46:00 -
3:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
それから一ヶ月がたった頃、突然彼の友人から私に連絡がきた。
一ヶ月前、丁度彼からの連絡が途絶えた日。彼はバイト先に行く途中、飛び出してきた車に跳ねられそうになった子供を助けた。そして十七年という短い人生をを終えたのだと。2005-10-04 23:35:00 -
4:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
私は突然のことに驚き、彼の友人の話だけでは、彼がこの世からいなくなってしまったことを受け入れることはできなかった。
友人は言葉を失う私を彼の家に連れて行った。彼の家には一度だけ行ったことがあり彼の母親と弟とは顔を会わしていた。2005-10-04 23:45:00 -
5:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
『いらっしゃい。あなたを探しててんよ。圭佑はずっと瞳ちゃんに会いたがっていたはずやから…』
彼の母親が少し目を潤ませながら私の手を引いて一階の一番奥の部屋に通した。2005-10-05 00:00:00 -
6:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
『お邪魔します…』
精一杯言葉を探したが、この一言しか言えなかった。
何もない広い部屋には彼の物だと思われる仏壇が一つ。彼の母親はその前に正座し線香をあげながらこう言った。2005-10-05 15:01:00 -
7:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
『瞳ちゃんが来てくれたわ。遅くなってごめんね』
私も彼の母親の隣に正座した。
目の前には彼の写真がたてられていた。生前のときと同じ綺麗な目の優しい笑顔の彼が目の前にいた。言葉が出ない。涙が止まらなかった。彼の仏壇を目の前にして、初めて、この世から彼がいなくなってしまったことを実感した。2005-10-05 15:08:00 -
8:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
止まりそうにない涙を必死で堪えて線香をあげた。
『本当に短い期間やったけど、圭佑は瞳ちゃんの話ばかっりしててんよ。こうやって会いに来てもらえてホンマに喜んでるわ。突然のことでびっくりしたやろうけど、圭佑は…きっとあなたの幸せを望んでるはずやからね。瞳ちゃんの気持ちが整理できるまでいつでもここに来ていいから』2005-10-05 15:17:00 -
9:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
彼の母親だって私に負けないくらいつらいだろうに、私に優しくほほ笑みながら言った。その優しさがとても嬉しかった反面、申し訳ないことをしたと思いその日は早めに帰った。
2005-10-05 15:21:00 -
10:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
その日以来彼の家には行っていない。時間があればろくに学校にも行かず彼の眠るお墓に行った。
彼のお墓の前に何時間も座っている。涙はいつのまにか枯れてしまっていた。2005-10-07 02:58:00 -
11:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
あまり学校に来なくなった私を心配して友達の真季がよくメールをくれた。真季とは一番の仲良しだったけど、連絡が途絶えた彼氏が事故で死んでいたなんて言えなかった。
真季に話してしまうと、私の中の彼の存在までもが消えてしまいそうで恐かった。2005-10-07 03:07:00 -
12:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
何もない彼のいない毎日。彼が死んだと聞かされて以来、私の心に大きな穴が開いた。
心配させてはいけないと思い学校に行く。何も知らないみんなの前では平然を装う私。突然涙が出そうになる。必死で堪えてた。苦しかった。2005-10-07 03:16:00 -
13:
瞳 ◆H2TCSpqpqE
買い物がてらに二人で梅田をブラブラしていると、スーツ姿の若い男に声をかけられた。二人ともキャバのキャッチだと一瞬でわかっていた。しかしいつもなら無視するはずの二人がこの日は立ち止まって男の話に興味を示した…
2005-10-07 03:32:00