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愛しい君へ
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1:
主
フィクションです。
つまらいかも知れないですがよかったら読んでください。2005-10-04 21:03:00 -
2:
主
僕の心には君は生きている
忘れたことなんて一度もない
逢いたい…逢いたい
もう一度君の笑顔が見たい
今も思い出すのはあの日の事2005-10-04 21:08:00 -
3:
名無しさん
僕は小学4年の時に大阪から東京に越してきた。名前は直斗。毎日がくだらなすぎて学校もろくに行かず行ったとしても授業妨害、喧嘩、いぢめ最低な事を続けていた。夢中になれるものなんてなかった。
2005-10-04 21:15:00 -
4:
主
小学6年になっても変わらずくだらない毎日を送っていた。小学6年にもなると周りの連中は、女の話しや下ネタなど毎日のようにしていた。俺は別に興味ない訳じゃないけど今まで人を好きになったことなんてないから、女とかどーでもよかった。
2005-10-04 21:21:00 -
5:
主
あれは6月の晴れた日いつものように学校行かんと公園のスベリ台のとこで寝転がって、ぼーとしていた。
そしたら下の方から声がした。
「そんなとこで何してるの?」
俺は気にもせず、ぼーとしていたら
「ねぇって!聞いてる〜?」
ようやく俺のことって思い下を見たら
そこには制服を着た中学生の女の人がいた2005-10-04 21:30:00 -
6:
主
俺は
「別に…」
と答えた。 女の人は
「小学生?学校わ?」
と言ってきた。
「めんどくさいから行ってへん」
「そうなんだ。私も…」
女の人はそう言って黙りこんだ。
どうみても見た目、気弱そうな
真面目な感じの人に見えた。2005-10-04 21:39:00 -
7:
主
俺は理由も何も聞かなかった。
人に感心がないせいか。
それから女の人は口を開いて聞いてきた
「名前なんて言うの?」
「…直斗」
「なおと…なお君だね 私は藍って言うの」
それから少し色んなことを話した。
歳は俺の1つ上みたい。学校は公立じゃなく私立の中学校に行ってるとか2005-10-04 21:55:00 -
8:
主
最後に藍は言った
「いつもここにいるの?
また来てもいいかな…?」
俺は何も思わず
「たいていはおるで、別にいいで」
と答えたら 藍は笑顔で
「ありがと」
と言って帰って行った。
俺はその時に見せた藍の笑顔に一瞬くぎづけになった。初めて女の子が可愛いと思った。2005-10-04 22:01:00 -
9:
主
この日を境に俺と藍は学校も行かず公園で夕方になるまで、くだらない話しなどしてた。少しずつ俺は藍に心を開いてきた。
藍の笑った顔が可愛くてだんだんと意識をし始めてきた。こうゆう気持ち初めてだ。でも時たま藍は寂しい表情をする。
前は感心なく聞かなかったけど、今は少し気になる 藍がなんで学校に行かないのか。そして聞いてみた。2005-10-04 22:09:00 -
10:
主
「なんで学校行かへんの?」
「…。」
藍はそれまでニコニコしてたのに一瞬にして暗い顔になって黙りだした。
聞いてはあかんこと聞いたんかな思い俺も黙りこんだ。
そしたら藍がゆっくり話し出した。
「…私、人が苦手なの。学校に行っても人と話したくないの 人が信じれない…」
俺は驚いた。俺の前ではニコニコしてる藍が…なんでか気になった。2005-10-04 22:22:00 -
11:
主
「私ね…小6の時2つ上の人と付き合ってたのね、本当に大好きだったんだけど その人結構学校でも人気だったみたいで…よく中学生の女の人が私の学校まで来て色々と言われたりしたの。辛かったけど我慢した…でも私遊ばれてたのかな、浮気されたんだ…すごい辛かった。それからかな大好きだった人に裏切られて人を信じなくなったの…学校もね公立だとその人と同じ学校になっちゃうから…私立にしたの…」
藍は泣きながら言ってくれた。2005-10-04 22:32:00 -
12:
主
俺は泣いてる藍にどうしたらいいかわからへんかった。ただ黙っているしか出来なかった。藍はまた話しだした。
「学校に行っても楽しくなくて…行きたくないって思ってフラフラ歩いてたらね、公園でなお君を見つけたの…。この子小学生なのにどうしてこんなとこに居てるんだろうって…なお君と話してたら不思議な感じになってまた会いたいなって思ったの…」
俺は複雑の気持ちになった。
「なお君なら信じれるかも…」
そう言った藍に俺は答えた。2005-10-04 22:45:00 -
13:
主
「俺、これからちゃんと学校行くわ。だから藍もちゃんと学校行き、な?」
「どうして…?」
藍はまた泣きそうになった
「藍、辛かったと思う。でもいつまでもそんなんやったらアカンやろ?俺も今まで学校なんて行かんでもいいって思った。でも今俺楽しいねん。夢中になれるもん見つけた。だから学校行ったらまたちゃう楽しいこと見つかるかもしれんやん。藍やって学校行ったら変わるかも知れんで?俺のこと信じれるんやったら、約束しよや?学校行くこと」
俺は藍の目をしっかり見て話した。
俺が夢中になれるもの。それは藍。藍にはどうしても俺みたいな人間になってほしくなかった。2005-10-04 22:57:00 -
14:
主
藍は泣きながら言ってくれた。
「…わかった…約束…するよ…でも
約束するからお願い事聞いてくれる…?」
「うん…なんや?」
お願い事ってなんやろっと思った。
藍は小さな声で言った。
『ずっと…一緒にいて』
俺は泣いてる藍が小さい子のように見えた。嬉しくて思わず抱きしめた。
俺より1つ上の彼女。小学生のガキな俺が初めて思った。
《なにがあっても藍だけは守りたい》2005-10-04 23:09:00 -
15:
主
俺が初めて好きになった人。
毎日が楽しくてしかたなかった。
学校も前は荒れてたけど藍のためにちゃんとしよう思ってやった。
藍もちゃんと学校行って以前より明るくなった。全てが新鮮過ぎた。
でも藍を好きになり過ぎた。2005-10-04 23:16:00 -
16:
主
小学校も卒業して中学生になった。俺は地元の中学校に行った。中学となるとそれなりに先輩やらの付き合いがあった。暴走・酒・煙草・喧嘩 俺はまた学校をさぼるようになった。でも藍への気持ちは前以上に大きくなってた。藍はいつも心配そうな顔をする。でも何も言ってこなかった。藍も藍で俺に嫌われたくなかった。俺は日に日に藍に辛い思いをさせてることをまだ気付いてなかった。
2005-10-04 23:26:00 -
17:
主
藍が小さい頃からずっと大好きやったのはピアノらしい。藍のピアノを弾いてる姿は本当に綺麗やった。俺は少しずつ藍のことを知っていった。誰にも渡したくない。
そんな気持ちが膨らみ過ぎて藍を縛りつけていった。他の男と連絡するな、喋るな、色んなことを藍に押し付けた。藍は何も言わずいつも俺の言うことを聞いていた。
他の男が藍に手だしてること知ったら俺はその男を気が済むまで殴ったこともあった。藍はずっと泣いていた。少しずつ2人の距離が離れていった。2005-10-05 00:48:00 -
18:
主
その時からか、たびたび喧嘩をするようになったのは。
本当は俺ぐらいに藍もヤキモチを妬いていた。俺は中学になってから女友達も増えグループでよく遊びに行ったりしてた。俺は別に藍以外の女なんて興味なかった。
でも藍は不安で不安で…俺と同じやった。子供やった俺達は不器用すぎた。好きだけじゃアカンのか?
そんな気持ちが続いてた。2005-10-05 00:56:00 -
19:
主
俺は手放すこと考えた。こんな俺と付き合っていても藍が辛いだけや。俺は藍に言った。
「俺と一緒におったらしんどいやろ?」
藍は悲しそうな顔をした。
「どうしてそう言う事言うの…?」
「お前のこと好きやけど、俺 お前を傷つけてばっかやん…俺とおっても藍は幸せになられへんよ」
藍は泣きだした。
「俺…藍の泣き顔見るん辛いねん…」
自分が最低な人間やってわかってるでも、藍には笑っていてほしい…藍お願いやから泣かんといて…俺まで泣きそうになった。2005-10-05 01:10:00 -
20:
主
俺は藍の目の前から消えよう思って部屋から飛び出ようとした。そしたら藍が俺の服をひっぱって
「お願い…行かないで…私もう泣かないから…直斗と一緒にいたい…行かないで」
小さい子のように泣きじゃくる藍を見て
アホな事をしたなって自分を責めまくった。こんな俺をここまで想ってくれる人なんて藍しかいないと思った。
「ごめんな…本間ごめん。俺どこにも行かへんから」
こん時初めて愛おしいと言う言葉の意味を知った2005-10-05 01:20:00