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1:
綺
私の体験を含めた小説です。
新人ですが最後までおつきあい頂けたら光栄です。2005-09-19 21:35:00 -
2:
綺
私は死ぬのも恐く無いし、必死にもがいてまで生きたく無い。恋人も出来れば楽しいだろうけど別に無理してまで欲しく無い。
何て欲の少ない人間なんだろう、と自分ながら思っい、それが自分の個性だと言うことにしといた。2005-09-19 21:41:00 -
3:
綺
香緒里の様子から何だか懐かしい気分になり、久しぶりに顔が緩む。だが頭の角に宿る闇がその気分すら灰色に変える。いつものお得意のポーカーフェイス……
「何か用?」
「ヤッだなぁ〜っ!相変わらず冷たいんだからっ!!・・・・・何か綺ちゃん変わんなくて嬉しいなぁ〜。卒業してからさぁ―一回も遊んで無いから〜・・・」と残念そうに言う。なんだかくすぐったい。
「うん。本当久しぶりだね。」と無愛想に答えてみたりしてみる。
「何か皆は変わったんかなぁ?」
2005-09-19 22:19:00 -
4:
綺
「変わってるんじゃ無いの?多少は…」
ほんと私って詰らない返事しか出来ない・・・・我ながら呆れる。
「ぅ〜〜ん!!気になるねぇ!!・・・・・てかさ!来月同窓会あんの!一緒に行こうよ!」
気付いた。話をまとめるのも味をつけるのも中学の時より上達している・・・・・きっとアタシみたいなのとずっと付き合ってるんだな、と思うと自分がどんどん希薄になってく・・・・・2005-09-20 20:09:00 -
5:
綺
希薄になりゆく、気分の中で香緒里の説得に是正されて結局行くことになった。
こぅ人みしりのあたしだけど中学の時はそれなりにモテて居たし、オシャレには自信がある方だった。
同級生に下に思われない為に、明日デパにでも行くか.....2005-09-22 19:12:00 -
6:
綺
久しぶりの市街……ほんと此処はいつまでも慣れない。
辺りを見渡せば誰もかもが自己主張のオーラをはらしている。
ここにはここの戦いがあるのだ。
人間まだしも建物もが放つけばけばしい印象は違和感を感じ、私はドンドン生気を取り除かれて行く様2005-09-25 16:07:00 -
7:
綺
いつも行くお姉系のお店を見付ける。
淡いピンク色の店内は、優しい雰囲気…
だが、それよりも……
「あ〜綺ちゃーん?」ホンワカした可愛い声。私の姉の舞子だ!
「久しぶり〜元気してたぁ??」なんでも語尾を伸ばす私の姉、宮村舞子(21)は抜群のスタイルにCanCam並の整った顔の持ち主・・・・天然で、妹の私でも可愛いと認める(笑)2005-09-25 16:20:00 -
8:
綺
「綺ちゃん、服買ってく〜??あたしが黙ってまけとくよ〜?」
「だって買いに来たんだもん!買うよ(笑)」
舞子と話してるとこっちまで癒される…
あたしもこんなに可愛く生きれたら良いのに……
何だか胸の奥がキュゥっとなる……
それからベルトとアクセ、カットソー二枚を買って姉ちゃんと話していた。2005-09-25 21:14:00 -
9:
綺
カウンターの隣のちょっとしたスペースに腰を下ろす。
ヒラヒラのスカートの裾を細い指でたくしあげる。…姉ちゃんの仕草はなんでも綺麗だな、と人間として尊敬する(笑)
対比して私はワザとドカッと座ってみたり。
「綺ちゃんー・・せっかく可愛いのにそんな座り方しちゃダメぇ〜」姉ちゃんが困ったような、楽しんでるような表情を浮かべる。2005-09-25 21:20:00 -
10:
綺
「何で(笑)」
「男のこに嫌われちゃうよ〜?」
「嫌われて良いし」
「女の子なんだから・・・・・?」
「女の子は男のこに好かれんと駄目なん?」
「・・・・・分かんない?」
「なにそれ(笑)」
「んもぉ〜?そんなんじゃ彼氏出来ないよー?」
「…………………」姉ちゃんも皆と一緒なんか………。
「どうしたの?」
「いや、なんでも無い。もぉ帰るね」
「あっうん。お母さんに元気って伝えてね?またね?」
「うん。頑張ってね仕事」
姉ちゃんは店内から出てまで手を小さくふってくれていたが、なるべく振り返らず道を踏んだ。2005-09-25 22:16:00