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幸せの法則
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1:
真湖
幸せの法則なんてきっとない…
決まったレールから外れることさえなければあたしはきっと幸せになれると信じていた。2005-05-25 03:58:00 -
2:
真湖
あたしはまだ23才になったばかりで当時一つ年上の彼氏がいた。彼は実家の工場で働いていた。真面目なタイプではなかったけれどなによりあたしを大事にしてくれた。
2005-05-25 04:04:00 -
3:
真湖
不景気で就職難な中あたしは大手企業の化粧品会社に就職して毎日を忙しくすごしていた。
会社の近くのマンションで一人暮らし。まさに夢の様な人生だった。2005-05-25 04:08:00 -
4:
真湖
仕事が終わって家に帰ると淳一に電話をかける。
「仕事もう終わりそう?」
「ん〜あと一時間くらい。」
淳一は仕事が終わるとあたしに逢いにきてくれた。2005-05-27 04:44:00 -
5:
真湖
今日も朝から出社の為、支度をはじめた。
淳一は6時とかにはもう仕事へいくので起きるともういなくなっている。
2005-05-27 04:47:00 -
6:
真湖
薄めのトーストを一枚焼いて冷たい牛乳をグラスに注ぐ。
あたしは朝ご飯をかならず食べる様にしている。
食べないと昼前にお腹がすいてしまって仕事に集中できないから。2005-05-27 04:49:00 -
7:
真湖
会社についてはじめに更衣室に入る。ここを一歩でればあたしは化粧品会社の社員に変身する。
2005-05-27 04:52:00 -
8:
真湖
でも本当はみんな自分の彼氏が一番だとおもってるのに。もちろんあたしもそう思っていた。
「おはよ〜」
ただ一人気のあう女の子がいた。名前はアイ。
「おはよ〜遅刻ぎりぎりセーフやな!」2005-05-27 04:59:00 -
9:
真湖
アイは可愛らしくて一つ年上だけど子供っぽく天然でいつもあたしに相談話を持ちかけてきていた。
基本的にはあたしは聞き役で自分の事をあまり話さなかった。苦手だし自分自身が絶対的だったし…。2005-05-27 18:43:00 -
10:
真湖
あたしは中学生頃からみんなのお姉さん的存在だった。一人っ子で本当は我儘で甘えん坊だったけどみんなが何年間かの間に出来上がってしまったイメージが今のあたしを作り上げてしまった。
2005-05-31 01:49:00 -
11:
真湖
アイは彼氏がいなかったので毎週合コンに足を運んでいた。
よく毎週行く元気あるなぁ〜
あたしはいつも心の中で思っていた。2005-05-31 01:51:00 -
12:
真湖
仕事の内容とは決して楽ではなかったけどデスクワークは嫌いじゃなかった。
自分の失敗は自分の責任だし逆をゆうと人の失敗はあたしには関係ないから。2005-05-31 01:54:00 -
13:
真湖
あ〜疲れた…
今日も一日仕事を終えて帰り支度。スーパーに寄って晩ご飯の買い物をした。
〈今日ご飯いるの?〉淳一にメール送信☆
〈いる〜?ハンバーグがいいな?〉すぐに返信がきた。ハンバーグかぁ…
〈了解?〉2005-05-31 01:57:00 -
14:
真湖
ハンバーグの材料を買って家に帰った。淳一が帰ってくるまでに用意をするのはあたしの日課だった。
2005-06-09 03:18:00 -
15:
真湖
その時あたしの携帯がなった。電話はアイからだった。「はい?どしたん?」
「真湖…話あるから今すぐ〇〇まできてほしい…」かなり元気のない声だった。理由を聞いても逢ってからと言うのでしかたなく行くことにした。2005-06-09 03:21:00 -
16:
真湖
〈淳一ごめん(>_
2005-06-09 03:24:00 -
17:
真湖
指定された場所は家からそう遠くはないお洒落なバーであたしもよく行っていた。
話てなんやろ…あたしは少し不安に思いながらもタクシーに飛び乗った。2005-06-09 03:29:00 -
18:
真湖
バーについてアイに電話をかけたら中にきてと言われたので入った。
「真湖っ!!」アイが来てあたしを奥の個室へと案内した。2005-06-09 03:31:00 -
19:
真湖
バーは完全に個室で外から中は見えない。一つの部屋の前にきてアイが立ち止まった。
「真湖…本間ごめん!!」両手を顔の前で合わせて片目を瞑りながら言った。
「何?何よ!どーしたん??」2005-06-09 03:34:00 -
20:
真湖
「今日だけ付き合って(;^_^A本間に許してぇ…」申し訳なさそうに誤ってきた。「??もういいから何なん?早く教えてよ!」
そしてあたしは中に入った。2005-06-09 11:54:00 -
21:
真湖
部屋の中には男女が交互に全部で7人いた。
〈・・・ってか…合コンやん!!?〉
「真湖ぉ〜おこらんといてな?どうしても一人たりひんくって…」耳元でアイが小さい声で伝えた。
〈んもぉ…ここまで来たら引き替えされないやん…〉「アイ!本間に今日だけやで…。」あたしが言うとアイはにっこり笑った。2005-06-09 11:59:00 -
22:
真湖
その内のひとりが男の子一人と繋がりがあるらしくあとはみんな初対面。〈まぁだから合コンやねんけど…〉
2005-06-09 12:12:00 -
23:
真湖
確かに雰囲気は落ち着いてるけど、親しみやすい感じだし何よりも顔が童顔!目もクリッとしていて髪型も服装もすごく若い…でも社長にしては若かいなぁ。この年で成功するなんて本当に尊敬…☆
2005-06-09 14:16:00 -
24:
真湖
結局お酒を飲んでしまって微酔い状態(;-_-+
〈淳一怒ってるかなぁ(?_?)〉 時計を見るともう11時をすこし過ぎていた。2005-06-09 20:20:00 -
25:
真湖
「アイ!ごめん。あたしそろそろ帰るわなぁ!」
「まぢで?わかったぁ。真湖本間ごめんなぁm(__)mありがとう☆」
「すいません。お先に失礼しますm(__)m」柏木さん達にペコっとお辞儀をした。
「また機会あったら一緒に飲もうなぁ〜」柏木さんがニッコリ笑った。2005-06-09 20:24:00 -
26:
真湖
タクシーに乗る前にコンビニによって水とキシリトールガムをかった。〈本間ちょっと飲みすぎやわ?〉携帯には淳一からの着信が1件とメール1件。
〈ハンバーグおいしかった?明日も早いし先に寝るな!おやすみ?〉
なんか罪悪感やぁ…とりあえず急いで帰ろう!2005-06-09 20:33:00 -
27:
真湖
部屋の鍵を静かにあけて中に入ると明かりは消えてた。〈寝てるよなぁ…。〉
お風呂にはいって淳一が寝ているベットにゆっくりと滑り込んだ。淳一はぐっすり寝てる。〈寝顔かわいいなぁ☆〉
「…おやすみ」2005-06-09 22:35:00 -
28:
真湖
ジリリリリ・ジリリリリ…
バン!!
うるさく鳴る目覚ましを乱暴に止めて重たい体を起こした。〈ねむっ…はぁっ〜仕事や‥〉淳一は今日も出掛けたあとだった。いつも淳一出掛けるときに目覚めない程、あたしは爆睡してる?2005-06-09 22:40:00 -
29:
真湖
季節は6月・・
もうすぐ梅雨がやってくる。朝日が眩しくて風は涼しいけど太陽が暑い。昼になると蒸し暑くなってくる。〈あつい…?〉とにかく歩いて出社。2005-06-09 22:54:00 -
30:
真湖
「真湖ちん?おはよぉ〜」アイがニコニコしながら近寄ってきた。「アイちん?おはよう?」「昨日は本間ありがと!助かった。本間のことゆうたらこうへんと思って騙しました!!ごめんってぇ〜許して?(^_-)」「今回だけな(T_T)」
〈全然怒ってないけどなぁ〜。楽しかったし〉2005-06-10 00:14:00 -
31:
真湖
お昼になってアイと二人でご飯をたべに喫茶店にいった。アイは昨日の話をしてきた。「田中さんておったやんかぁ?!覚えてる?」「うん。いい感じなん?」「アイ昨日送ってもらってんけど、かなりいい感じやねん(^-^)付き合おうかってゆわれたぁ☆」
田中さんは年は25才でバリバリ働くエリート。とうとうアイにも彼氏ができるのかぁ…でも展開早いなぁ…ちょっと不安。2005-06-10 00:22:00 -
32:
真湖
「まぁ遊ばれて捨てられへんように頑張りやぁ〜!笑」ちょっと意地悪を言った。「田中さんはそんなん違います〜。もうアイ合コン卒業しまぁ〜す(^O^)」 この日からアイは田中さんと付き合い始めた。
2005-06-10 00:25:00 -
33:
真湖
田中さんと付き合い初めてからは、毎日合コン話に花を咲かせていたアイがおとなしくなった。正直長くはつづかないと思っていただけに意外だった。「よっくん一筋やもん?」これがアイの口癖になっていた。よっくんとは田中さんの事で〔ヨシ〕だからよっくんらしい…まぁとにかくラブラブみたい。
2005-06-10 00:35:00 -
34:
真湖
〈淳一おらんから本間に暇やねんけど…?寂しいです?〉メール送ってもかえってこない。忙しいのかなぁ?淳一がまだ行ってから一日しかたってないのに… 「明日日曜日やのに…何したらいいの?」あたしは独り言を言いながらベットに入った。
2005-06-10 01:16:00 -
35:
真湖
朝いつもより1時間遅い時間に目が覚めた。習慣て迷惑やなぁ…休みの日くらい昼くらいまで寝たいのに!しかたがないので起きる事にした。〈よしっ!今日は大掃除しよ!〉あたしは部屋中きれいに掃除した。
2005-06-10 01:30:00 -
36:
真湖
ふぅ〜〜?疲れた。時計を見るとまだ11時だった。まだこんな時間かぁ…結局あたしはショッピングに出掛けた。
2005-06-10 11:59:00 -
37:
真湖
蒸し暑いなぁ…日曜だけあってすごい人が多い。どこも人だらけ。あたしはいつもいく服屋さんに入ってパンツとトップスを一枚ずつ買った。それからロフトに向かった。テクテク歩いていると後ろから名前を呼ばれた。「っ真湖ちゃん?!」
2005-06-10 12:29:00 -
38:
真湖
振り替えると田中さんだった。「あっ田中さん!こんにちは(*^_^*)」「久しぶりだねぇ!こんにちは(*^_^*)買い物中?」田中さんは私服を来て手には大きな紙袋をもっていた。「はい☆そうです!田中さんもお買い物ですか?」「社長と待ち合わせしてるねんけど少し早く着いたからブラブラしてるねん(*^_^*)」
2005-06-10 12:37:00 -
39:
真湖
「俺お昼まだやねんけど付き合ってくれる?アイがいつもお世話なってるし、ご馳走するわ☆」「はい)^o^(じゃあお言葉に甘えて☆」二人で近くのイタリアンの店に入った。
2005-06-10 13:00:00 -
40:
真湖
注文してから田中さんと色々話をした。仕事の事とかアイの事とか…見た目は男前だしモテそうな人だけど中身はすごい真面目で誠実。アイは幸せものやなぁ☆あたしの仕事の事も相談にのってくれて、1時間があっと言う間に過ぎた。
2005-06-10 13:06:00 -
41:
真湖
「あっもうこんな時間や!俺そろそろ行かないと…」田中さんは腕時計をみてあたしに言った。「すみません!なんかあたし喋り過ぎちゃって…」「誘ったの俺の方やし気にせんといて☆ありがとう(^O^)」会計をしてお店をでた。
2005-06-10 13:10:00 -
42:
真湖
「ご馳走様でした(^O^)」あたしはペコッと頭をさげた。「いいえ☆真湖ちゃん、またね!」
田中さんは人込みの中に入っていった。2005-06-10 13:13:00 -
43:
真湖
あたしもロフトに用事があったので買い物をしてから家に帰った。扇風機をつけて顔を近付けた。〈涼し〜(^_^)/~あっアイに電話しとこっ!〉あたしはアイに田中さんの事で電話した。「はぁい!もしもし?」「もしもし?今いける〜?」アイとは結構長電話になるので一応聞いた。」「ん〜いけるでぇ!どしたん?」
2005-06-10 15:10:00 -
44:
真湖
あたしは田中さんとたまたまあってご飯を食べた事や話の内容を細かく伝えた。「そ〜なんやぁ。アイの事ゆってたんやぁ(o^o^o)」照れた様にアイが言った。それから5分程話をして電話を切った。「んじゃまた明日ねぇ〜☆バイバイ!」「あいよ〜☆」
2005-06-10 15:15:00 -
45:
真湖
あたしの幸せはいったいなんだろう?
今のあたしは幸せなのかなぁ?
刺激のある毎日が幸せならあたしは平凡でいい…2005-06-10 15:23:00 -
46:
真湖
淳一が仕事でいなくなってから1週間が過ぎた。忙しいらしく夜に一回電話がかかってくるくらいだった。あたしは相変わらず仕事の毎日で特にかわった事もなかった。
2005-06-10 16:52:00 -
47:
真湖
「一体何よ?」アイが電話をきった瞬間聞いた。「今日よっくんが真湖も誘ってってぇ!こないだの合コンの時の人とかもくるみたいやから(^O^)」田中さんとは少し仲良くなったし…まぁいっか(^-^)「そうなんやぁ!じゃあ残業ならんように頑張るわ☆」いつもより10分程早くオフィスに戻った。
2005-06-11 00:03:00 -
48:
真湖
店の中はかなり和風。畳の座敷に柏木さんが座っていた。「久しぶりやなぁ(^-^)」柏木さんが人懐っこい笑顔を見せた。「どうも(*^_^*)」田中さんとアイが隣同士にすわったのであたしは自然と柏木さんの隣に座った。
2005-06-11 19:42:00 -
49:
真湖
「アイちゃんから聞いたよ!あの時真湖ちゃん合コンってしらんと来たらしいなぁ?」いきなり柏木さんが話し掛けてきた。「えっ?あぁ…まぁ…」「まぁ知り合ったのも何かの縁やし田中もアイちゃんにお世話になってるみたいやしなぁ。」この人のこの笑顔にあたしは弱いかもしれない…「そうですねぇ(o^o^o)」
2005-06-11 20:41:00 -
50:
真湖
柏木さんの親しみやすい笑顔に緊張感が解れて自分の事を話していた。お酒のせいもあったけど、それだけじゃなくて何だかお兄ちゃんみたいな…。「あまり無理しない方がいいよ。まだ若いんやし素直にみんなに甘えたい時は甘えたらいい。」柏木さんのこの言葉をあたしは一生忘れないと思う。暗い闇の中で手を引っ張られたような気がした。
2005-06-11 21:08:00 -
51:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
結構長い時間4人で飲んで騒いで盛り上がった。「社長!このへんでそろそろ解散しましょうか?」田中さんがきりだした。「おう!そうやなぁ!本間楽しかったわぁ(^O^)」あたしはお店の前からタクシーにのった。「本間に送らなくて大丈夫?」柏木さんが気をつかってくれた。「大丈夫です☆また誘ってくださいね(^-^)」あたしは笑顔で手を振った。
2005-06-11 22:24:00 -
52:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
ベットに入って今日の事を思い出していた。色々話をしたけど分かったことは下の名前が雅樹って事と8月7日生まれって事くらいだなぁ…柏木さんは話していてドキドキするけど男としてとかじゃないなぁ…〈なんかさっきから柏木さんの事ばっかり考えてる?もう寝よ(;-_-+〉
2005-06-12 01:52:00 -
53:
名無しさん
おもしろい?
2005-06-12 20:15:00 -
54:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
ありがとう(^-^)頑張ります?
2005-06-12 21:22:00 -
55:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
ブーンブーン…目を瞑った時携帯のバイブが振動した。電話は淳一からだった。「は〜い」あたしは少しかすれた声をだした。「悪い!寝てたか?」「ううん!起きてたよ。仕事終わった?」「お〜!めっちゃしんどいわ。即効寝れる(>_
2005-06-13 14:07:00 -
56:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
淳一と知り合ったのはあたしがまだ、19の時で付き合い始めたのは21の時だった。もともと友達から始まった付き合いだったからこういう会話をする事がほとんどなかった。特別な会話がなくても淳一があたしを愛してくれている自身があったし、そう感じてくれていると信じていた。〈たまにこんなんゆわれたらドキドキするなぁ…〉あたしは再び目を閉じた。
2005-06-13 16:06:00 -
57:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
今日は朝の朝礼の日なのでいつもより30分早い出勤。〈だるいなぁ〜〉「おはよ。ってか朝礼とかなんであんのぉ?昨日よっくん泊まってたしあんま寝てないって〜。」アイはめずらしくスッピンだった。「アイの素顔久々に見た?」「もぉ!!!時間なかったのっ( ̄^ ̄)」
2005-06-13 16:14:00 -
58:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
「それじゃあ朝礼始めるからみんな集まって。」専務がみんなを集めた。社長室から社長がでてきた。「お早よう」「お早ようございます!!!」みんな声を揃えてあいさつした。
────社長は15分ほど話続けた後、「今週の土曜日は親睦会だから参加するように…じゃあ今日も一日頑張ってください。朝礼終わります。」2005-06-13 16:20:00 -
59:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
6月25日 親睦会
親睦会は会社近くの居酒屋で行なわれた。2次会はカラオケ。かなり疲れたけどまぁたまにはいいかなぁ…今日のあたしは機嫌がいい。理由は淳一。家に着いて携帯を開くと淳一からのメールが届いていた。〈7月の2日に帰るわぁ?ついたら即効逢いにいく?じゃあオヤスミ〉
あと1週間・・・☆2005-06-15 23:00:00 -
60:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
圭子さんはあたしに彼氏の話を色々聞かせてくれた。圭子さんはすごく大事にされててやさしい彼氏なんだなぁって思った。結婚話もかなり順調で年内には式をあげるらしい。「あたしは結婚しても仕事をやめたくないんだけど…彼は家庭に入ってほしいって言ってるねん。」圭子さんが寂しい表情でいっていたこの一言があたしにはすごく印象的だった。
2005-06-16 00:27:00 -
61:
名無しさん
チーン?
2005-06-16 01:34:00 -
62:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
「今日はありがとうね☆」「こちらこそ。色々聞いてくれて有難うございました。」あたしと圭子さんは店の前で別れた。〈圭子さんきっとすごい悩んでるんやろうなぁ…結婚かぁ。あたしにはまだまだ先の事やな。〉あたしはこの日を境に圭子さんと親しくなっていく・・・
2005-06-16 11:12:00 -
63:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
傍にある幸せは近すぎてみえない…それを見ようとすると簡単に壊れてしまう。
あたしはあたりまえの幸せが崩れ初めている事にも気付かないでいた。
そう・・この時のあたしは気付いてなかったの。2005-06-16 14:35:00 -
64:
真湖
7月1日・・・
明日には淳一が帰ってくる。会社に行くあたしの足取りも自然に軽くなった。2005-06-16 14:39:00 -
65:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
「淳一君帰ってくるの明日やった?」あたしはアイとご飯を食べている。「そうやでぇ。最近アイの惚気話ばっかで聞き飽きたし、次はあたしの惚気話聞く番やでぇ」「えぇぇ〜( ̄〜 ̄)それちょっと嫌かも…」
2005-06-16 14:43:00 -
66:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
そして淳一がかえってくる日仕事が終わるとすぐに買い物をしてたくさんかった。淳一の好きなワインも。あたしはすごくワクワクしながら料理を作った。さっき電話があってあと30分で着くと言っていたので急いで用意した。テーブルの上に料理をならべて淳一の帰りを待った。
2005-06-16 18:52:00 -
67:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
──ガチャガチャ…バタン!!
「ただいまぁ(^O^)」「おかえり〜?」あたしは思い切り飛び付いた。「めっちゃいい匂いする〜☆真湖はりきって作ったんかぁ?」「うん。久しぶりやから頑張ったぁ。手あらっといでぇ!食べよ〜o(^-^)o」「おう」2005-06-16 18:57:00 -
68:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
食べおわって二人で乾杯した。「カンパ〜イ!」「淳一おかえり☆と…お疲れさま(^O^)」淳一は楽しそうに仕事の事を話してくれた。本当に仕事が好きなんやなぁ〜。あたしも仕事頑張ろう!その日はおそくまで話をしていた。
2005-06-17 20:56:00 -
69:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
彼の体温を感じて眠った。彼の腕のなかで・・・
2005-06-29 03:07:00 -
70:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
「おはよう☆昨日どうやったん?淳一くんと?」朝いつもの調子でアイが話し掛けてきた。あたしは少し二日酔い気味のねむたい目をこすりながら答えた。「ご飯食べて、お酒飲んで、いっぱいいろんな話して仲良く寝たよ。」「はぁ…いいなぁ仲良しで。」アイは少し俯いて言った。「どーした?喧嘩でもした?」「それが聞いてくれる〜!!」
2005-06-29 03:13:00 -
71:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
勢い良く切り出したアイは昨日の田中さんとのやりとりを淡々と話した。何でも約束していた店で1時間待たされたアイは怒って電話をかけるとかなり回りは騒がしかったから怪しく思って問い詰めても仕事の一点張りだったらしい。
2005-06-29 03:16:00 -
72:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
「絶対合コンや!あの合コン好き!怒 柏木さん等とおったら気でかなんねん!柏木さんも彼女おんねやったらおとなしくすればいいのに!!」
〈えっ…?柏木さん彼女おるんや…そりゃいてるわな(;^_^Aなんか少しショック?〉「大丈夫!!大丈夫(^-^)田中さんはそんな遊ぶようなタイプの人じゃないよ〜!本間に仕事やってんてぇ!」2005-06-29 03:20:00 -
73:
名無しさん
?
2005-07-07 18:15:00 -
74:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
あたしは怒るアイを必死で宥めた。「真湖今日はあたしに付き合ってや?」結局仕事がおわってからアイと飲みに行く事になった。
2005-07-08 05:02:00 -
75:
名無しさん
?
2005-07-08 06:56:00 -
76:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
「本間にありえへん!!」あたしとアイはいつものバーに来ていた。さっきからもう1時間程永遠と愚痴を聞いている。アイは少し酒が回ってきたのか、呂律の回らない口調で続けた。「アイよっくんに電話かける〜我慢できひん〜」〈はぁ・・・〉「もうっっ!!携帯かしてみ!」あたしがアイの携帯から田中さんに電話をかけた。
2005-07-09 11:35:00 -
77:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
プルルルル…「はい?」「あっ真湖ですけど.今〇〇にきてるんですけど、アイがちょっと飲みすぎたみたいで迎えにきてあげてほしいなって…」「アイが?わかった!!1、20分で着くと思うよ!わざわざありがとうね。」「いえm(__)mじゃあまってます」
2005-07-09 11:40:00 -
78:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
それから15分後くらいに田中さんがやってきた。「ほんとごめんねぇ〜!」あたしはアイの隣を一つ開けて間に田中さんを入れた。「ひさしぶりぃ(^O^)」声のするほうに振り向くと柏木さんが立っていた。「どうも(*_*)」あたしは突然の事に少し動揺した。「今まで田中と一緒に仕事しててご飯まだ食べてないから…真湖ちゃん隣いい?」「あっ!はいっ!」あたしはメニューを開いて渡した。「ありがとう(*^_^*)」柏木さんはいつもの笑顔であたしの顔の前を覗き込んだ。
2005-07-11 00:18:00 -
79:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
「社長?アイが寝そうなので連れて帰りますね!すいませんm(__)m」「おう!そうしてあげろ!気を付けてな(^O^)」〈えっ!?って事は…〉「真湖ちゃん、ご飯付き合ってよ(*^_^*)」「全然いいですよ(^O^)」
2005-07-11 15:45:00 -
80:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
アイと田中さんを出口まで見送って店の中に戻った。「ご飯頼みました?」一言目に何を行ったらいいのか分からなかった。「頼んだよ(^O^)真湖ちゃんはもうお腹いっぱいなの?」「あっ…さっき食べちゃいました…ゴメンナサイ!(*_*)」「あははっ(^O^)なんで誤んの?おもしろい子だなぁ。真湖ちゃんて!」「(@_@;)何で笑うんですかぁ!!」あたしは一人でかなり赤くなった。
2005-07-11 21:23:00 -
81:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
それから仕事の話や従業員の話、恋愛の話へとかわっていった…「真湖ちゃんの彼氏はどんな人?」「すごい優しい人です。大事にしてくれるし。」「そっか…羨ましいな(・_・|」「えっ?柏木さんの彼女はどんな人なんですか?」「俺…恋愛ってすごい苦手だから。彼女はちょっと真湖ちゃんに似てるかな?しっかりしてて、人に弱みを見せるのが苦手な…わかってるけどアイツが何考えてるかわからんねん。俺には先が見えない…」柏木さんはまっすぐ前をみて手に持っていたグラスのお酒を飲み干した。
2005-07-13 13:16:00 -
82:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
真湖「好きなんですか?彼女の事…」柏木「・・・大事には思うよ!付き合いも長いし。情かな…」真湖「情ですか…難しいですね。愛情なのか同情なのか。どっちも情だし、この二つはすごく似てるから気付かないし…」柏木「ハハッ(^o^;するどい突っ込みやな…かなわないなぁ!真湖ちゃんには!また話聞いてくれる?」真湖「はい(^O^)あたしで良ければ!!」そう言って携帯の番号を交換した。
2005-07-13 13:27:00 -
83:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
あたしは柏木さんと結局2時間程話をしていた。彼女の話を聞いて、正直すこし妬いた…うまくいってない様ないい方をしてたけどコトバの一言一言に愛情が見えて、この人がこんなに愛してる彼女がすごく幸せな人に思えた。柏木さんはあたしと淳一の話を聞きながら「真湖ちゃんは幸せ者やな」と繰り返していた。
2005-07-27 06:47:00 -
84:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
次の日あたしは圭子さんを食事に誘った。こないだの淋しそうな顔がひっかかっていたのもあったし相談したい事があったから…圭子さんは快くOKしてくれた。
2005-08-06 06:16:00 -
85:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
今日はあたしが店を指定した。オーナーの新堂さんと仲が良くて昔からよく行ってる店だった。あたしは先について新堂さんと話をしていた。真湖「今からくる人すごい美人やし仕事もすごいできる人やねん?」新堂「まじで!完璧な人やなぁ。ちゃんと紹介してや!」真湖「ってゆうか、その人彼氏いてるし結婚目前やから一目惚れとかしても無理やでぇ(・・?)」新堂「アハハッ?なんでやねん?そうゆう意味ちゃうから!」
2005-08-06 06:22:00 -
86:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
20歳〜25歳まで東京に居た圭子さんは今から4年前、今付き合っている人と東京で知り合った。相手の人は東京に出張中だったらしく、圭子さんはその人にひかれていった。そして、出会って1ヵ月程で付き合いはじめた。それから2年間は大阪と東京の遠距離恋愛。あたしは圭子さんの話をただ黙って聞いていた。運命的な出会いだと思った。
2005-08-06 11:00:00 -
87:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
結局自分の悩みなんてどうでも良くなってきてずっと圭子さんの事を聞いた。すごく勉強になる話だったと思う。あたしもこんな女性になりたいと思った。何に対しても誠実でまじめ。あたしの圭子さんに対する憧れがより一層ふくらんだ。
2005-08-06 14:19:00 -
88:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
「まぁーこちゃん!!」名前をよばれて振り替えると新堂さんだった。真湖「新堂さぁん!何してるんですか?お店終わりですか?」新堂「真湖ちゃんちょっと酔ってるやろ?」真湖「あっ!はい。すこし…」新堂「今から知り合いの店顔だすねやけど、時間大丈夫なんやったら一緒にいかへん?」真湖「行きたいっ!!!でも、いいんですか?」新堂「ええよ〜!ほんならいこかぁ?」
2005-08-11 04:18:00 -
89:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
連れられて来たのは隠れ屋ちっくなダイニングバーだった。女の子の好きそうな可愛いお店。真湖「おしゃれぇ〜」新堂「ええやろ!此処。俺の友達の店やねん。」二人でカーテンの付いているボックス席に座った。
2005-08-11 05:02:00 -
90:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
飲み物を頼んでしばらくすると一人の男の人が席のところに来た。「雄介!!久々やなぁ!」新堂「久しぶりぃ!!元気しとったかぁ?なかなかこれんで悪かったなぁ!」男の人「おう!雄介最近どないなん?ってか可愛い子連れてるけど彼女かぁ?」男の人があたしの方を見た。
2005-08-11 05:31:00 -
91:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
新堂「この子?彼女ちゃうよ!うちの店のお客さんで真湖ちゃん!」真湖「どうもm(__)m」あたしは頭を下げた。
2005-08-12 04:25:00 -
92:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
この男の人がこの店のオーナーで新堂さんの友達らしい。すごくよくしゃべる人でただひたすら一人でしゃべっていた…汗
2005-08-12 04:28:00 -
93:
ナニァ−チン
更新されるのナニのしみにしてるヵラ、頑張って完結させてくナニ゙さァ−ぃ(>_
2005-08-25 08:19:00 -
94:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
たぁーちんさん?有難う?かなりペース遅いですけど頑張りますね?
2005-08-26 22:15:00 -
95:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
それから少し話をしてから新堂さんは酔っていたあたしを送ってくれた。真湖「すいません!家の前までおくってもらっちゃって…」新堂「そんなん気にしてんの?大丈夫やで?夜道に女の子一人は危ないからなぁ。」真湖「ありがとうございますm(__)mまたよかったら誘ってください」新堂「ウンウン♪じゃ〜ね!おやすみ?」
2005-08-26 22:23:00 -
96:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
家に入ると淳一が来ていた。真湖「ただいま?まだ起きてたんやぁ!」淳一「あっウン…」真湖「あたしお風呂入ってくるぅ!」あたしは洗面所の方に向かった。淳一「真湖!!ちょっとここ座って。話ある・・」淳一の真剣な顔つきに普通の話じゃない事はすぐに気付いた。
2005-08-26 22:48:00 -
97:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
あたしは淳一の向かいに腰をおろして下をむいた。淳一はゆっくりと話しだした。「あんな…俺のおとん、今の工場たたむねんて。ほんで鹿児島のおばあちゃんとこに住んで新しくやる事になってんやんか…。俺んとこ従業員も少ないし、俺おらなおとんも不安みたいやし・・ついていくことに決めてん。」
2005-08-26 23:50:00 -
98:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
真湖「ヒッ‥グスン‥グスン」あたしはただ泣きながら黙って話を聞いた。淳一「俺な、真湖の事めっちゃ好きやし離れたないで?でも家の事やしどうにもならんねん。色々考えたけどどうしたいかは俺が決める事じゃないからお前が自分で決めたらいいよ。」真湖「無理‥や…グシ‥いっしょ‥に行きたい…グシュン。」淳一「・・・」部屋にはあたしの泣き声だけが響いていた。
2005-08-26 23:58:00 -
99:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
真湖「ヒッ…グスン‥なんで黙って んのぉ‥なんかゆってぇや!!」淳一「そんなんゆってもらえて嬉しいし俺だって連れて行きたいよ‥でも鹿児島やぞ?めっちゃとーいで?お前には家族も友達もおる。今勢いでそうゆうてしまうんもわかるけどちゃんと考えろ。な?」
2005-08-27 00:51:00 -
100:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
淳一は離れても恋愛はできると言った。月に一回でも合えたらそれでうまくやっていけるって…でもあたしにはできない。自信もなかった。だからついていこうと思った。仕事に特に未練もなかったし。
2005-08-27 03:39:00 -
101:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
ようやく落ち着いたあたしを淳一が優しく抱き締めた。淳一「もし本間についてきてくれたら俺お前の事絶対幸せにするから!!一週間後に答え聞かしてほしい。ヨシヨシ?もう泣くなぁ?」淳一があたしの頭を撫でながら言った。
2005-08-27 03:46:00 -
102:
名無しさん
本間楽しみにしてるから更新お願いします♪主さん頑張って!(^O^)
2005-08-27 12:04:00 -
103:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
↑さん有難う?今から少し更新しまぁす?
2005-08-27 12:12:00 -
104:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
泣き疲れていつのまにか眠ってしまった。昨日のことがまるで夢みたいな気分になった。〈めっちゃ目腫れてる‥〉鏡を見ると目がいつもの半分くらいの大きさになっていた。仕事に行きたくないなぁ…あたしは嫌々準備をはじめた。
2005-08-27 12:16:00 -
105:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
会社につくとアイがあたしの腫れてる目に気付いた。アイ「目!!?どうしたん?めっちゃ腫れてるで…。」真湖「ウウン?ちょっと喧嘩してん‥もう仲直りしたけど。」あたしはまだアイに話す気になれなかった。結局仕事中もほとんど何も手につかなかった。
2005-08-27 12:22:00 -
106:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
淳一は7月26日に大阪を出る。まだ3週間はあるけど、それまでに色々整理をしないと。あたしの母親は基本的には厳しい人だけど鹿児島に行くと行ったら応援してくれると思う。きっと反対したりはしない。そんな母親だった。
2005-08-27 12:28:00 -
107:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
それから一週間。長いようで短かった。淳一とはあの夜から逢ってなかった。色々と準備があるらしくすごく忙しそうだった。その日はあたしの家であたしの帰りを待ってくれていた。
2005-08-27 12:36:00 -
108:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
淳一「考えまとまった?」真湖「ウン…」淳一「じゃあ聞かして。」
真湖「あんな‥あたし淳一と行きたい。離れたくないねん。だから…一緒に連れてってください。」淳一「本間にいいんか?」真湖「ウン!!」2005-08-27 12:44:00 -
109:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
淳一「まじで‥?よかったぁぁ〜(^O^)」淳一は少年みたいな笑顔を見せた。あたしはすごく安心できた。
2005-08-27 12:55:00 -
110:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
淳一「25日夜あけといて!」
真湖「なんでなん?」
淳一「天神祭り行こう?大阪最後やし。」
真湖「えっ?つれてってくれんの?でも…忙しくない?」淳一「ダイジョ〜ブ!」真湖「やったっ?楽しみ?」2005-08-27 15:13:00 -
111:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
次の日のお昼お母さんに電話をかけた。浴衣を郵送してほしいと言う事と鹿児島の事を話した。母は予想通りの反応だった。『あんたは止めても行くってゆうたら行く子やからなぁ。もう23歳にもなってんから自分のことは自分で決めなさい。』
2005-08-27 15:20:00 -
112:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
職場にも退職願いをだした。アイに話すとすごく泣いていた。アイ「なんでいっつも一人でなんでも決めるんよぉっ。。友達やんかっ!送迎会開くからなぁっ!」真湖「なんでそんな泣くのぉっ。。うつるやん…」
2005-08-27 15:25:00 -
113:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
あたしは20付けで会社を退職する事になった。〈圭子さんにもちゃんと言わな…〉圭子さんに電話をして、仕事がおわったら食事に行く約束をした。
2005-08-27 15:28:00 -
114:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
こんなに当たり前の事を考えていなかったわけじゃないけど正直考えたくなかった。行くって決めたことに後悔はなかったけど、向こうの生活に全然不安がないはずもなかった。
2005-08-27 15:46:00 -
115:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
それから時間がすごく早く過ぎた。自分の気持ちも固まって、答えもでた。そして迎えた25日の天神祭り・・・あたしは美容室で気付けとセットをしてもらった。淳一が迎えにきてくれるまで家で浴衣が崩れないよう気を使いながらまっていた。
2005-08-28 12:12:00 -
116:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
ガチャガチャ……ドアの開く音が聞こえた。淳一「おぉ〜ぃ!!用意できてるかぁ?」あたしは手荷物を持って玄関の方に急いだ。真湖「できてるよぉ?見て見て?可愛い?」淳一「おぉ!浴衣や?ばりいけてるやん?ほないこぉか!」二人で手をつないで駅に向かった。
2005-08-28 12:18:00 -
117:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
環状線はすごく混んでいて浴衣をきた人が大勢乗っていた。淳一「やっぱかなり混んでるなぁ!苦しないか?」真湖「なんとか大丈夫?」淳一ははぐれないようにしっかりと手を握ってくれていた。
2005-08-28 20:59:00 -
118:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
駅を出た所から出店がずらっとでていた。橋のうえには花火の場所をとっている人がたくさんいた。あたし達は出店のおおく出ている所まで歩いた。真湖「あついなぁ…」淳一「俺でも暑いもん。お前は浴衣やからなぁ!ちょっとここで待っとけよ?」淳一は辺りを見渡したあと人込みの中に入っていった。
2005-08-28 21:05:00 -
119:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
少しして淳一が戻ってきた。淳一「ハイッ!これあげる?」真湖「うゎぁ〜〜めっちゃ綺麗?ありがとう?」淳一がくれたのはスイッチを入れるとライトがつく透明のうちわだった。《よく出店で売ってるヤツです。》
2005-08-28 21:16:00 -
120:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
ブラブラしているうちに花火の時間になった。あたし達は花火でどんどん人が集まっている方に歩いた。淳一「こっから見えるかなぁ?」真湖「こんだけ人集まってるから見えると思うでぇ?」まわりはあっという間に人だらけになった。
2005-08-29 16:04:00 -
122:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
ピュゥゥーーードンっ!!一発目の花火が打ち上げられた。辺りが騒つく。真っ暗な夜空に光の花が咲いた。「きれぇ〜〜」みんな口々に行っている。どこから見ても綺麗な円形のその花は都会の空に咲き乱れた。
2005-08-30 15:03:00 -
123:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
淳一「うわぁ〜ここ特等席やん?むっちゃ綺麗!!」真湖「本間によぉ見えるなぁ?」
ドンドンドン!!ピュゥーパンッッ!!パン!パン!2005-08-30 15:25:00 -
124:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
時間も忘れて見入っていると花火の連打が止まった。《もぅすぐ終わりやなぁ…》そして少しの沈黙のあと再び夜空に舞い上がる。 ピュューーー……ドドンッ!!!地響きがする。大きな花火が次々と打ち上げられた。フィナーレ。
2005-08-30 15:30:00 -
125:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
ドッドドン!パンパンパン!淳一「───っ─りた…─」大きな音がする中耳元で言った。聞こえにくかったけどあたしにははっきりと聞こえたよ。真湖「ウン!!」返事と共に涙が溢れた。
2005-08-30 15:34:00 -
126:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
「真湖…本間は大阪にのこりたいんやろ?」
2005-08-30 15:38:00 -
127:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
花火のフィナーレと同時にあたしの2年半の恋愛に幕をおろした───
淳一・・・アリガトウ
バイバイ‥2005-08-30 15:41:00 -
128:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
本間はあの日の夜、淳一が大阪離れるってゆうた日。こうなる事は気付いてたよ…でも離れんのがイヤやったから認めたくなかった。そんな現実逃避なあたしの性格、見抜かれへん訳ないもんな。最後の最後まで甘えて頼ってばっかりでゴメンナサイ。本間は一人じゃ何もできひんあたしが淳一の前では本間に素直に素の自分でおれてん。でもあたしは大阪に残る事決めた。遠距離恋愛はあたしにはできそうにないです…。長い間アリガトウ…さようなら。 真湖
2005-08-30 15:48:00 -
129:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
次の日、自分の気持ちを綴った手紙を淳一の実家に速達で送った。
見送りはいかなかった。電話もしなかった。
手紙を読んでくれたかはわからないけど、たぶんあの人なら二、三回は読んだと思う。笑2005-08-30 15:52:00 -
130:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
会社をやめたあたしは就職活動に励んでいた。アイと圭子さんには大阪に残った事を電話で伝えた。アイはすべてを理解してくれて会社にあたしを戻してくれるように頼むと言ってくれたけど断った。やりたいことをしたかったから…
2005-08-30 17:59:00 -
131:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
あたしは無事ブランドショップの就職が決まった。小さな会社だけどみんな生き生きしていてすごくアットホームな職場だった。何も分からないあたしに何でも分かりやすく教えてくれた。ブランド物はあまり買えないけど好きだったのでこの職場を選んだ。
2005-08-30 21:12:00 -
132:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
仕事を初めて三日目、まだまだ新鮮で夕方5時までの時間がすごく早かった。一日の仕事を終えて家に帰る途中、携帯がカバンの中でブルった。
ブーブーブーッ…
着信 アイ2005-08-30 21:16:00 -
133:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
真湖「はいよぉ!」
アイ「もしもしぃ?もう仕事終わった?」
真湖「終わったよぉ〜!」アイ「今から時間開いてるン?」
真湖「うん!ダイジョ〜ブやでっ?」
アイ「んじゃ今からいつものバーしゅーごー!!」
真湖「オッケー?」2005-08-30 21:20:00 -
134:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
あたしは急いで店まで向かった。《アイにあうの久しぶりやなぁ…前は毎日顔あわしてたからなぁ!》
店に入るとアイと田中さんと柏木さんがカウンター席に座っていた。「まぁ〜こぉ〜!!」アイが飛び付いてきた。真湖「もぉ酔ってんのか?ヨシヨシ?」田中「真湖ちゃん此処座り〜(^O^)」柏木さんとアイの間に腰をおろした。2005-08-30 21:27:00 -
135:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
真湖「田中さん達も来てたんですねぇ?アイから何も聞いてなかったからビックリしましたよぉ!」田中「ぃやぁ〜アイから色々聞いてなぁ?大変やったみたいやん?会社…辞めたって?」柏木「えっ?!ウソっ!そうなん?」真湖「あぁ〜ハイ…?本間に色々あって…」柏木「エッ…?もしかして・・・リストラ?」かなり真剣な柏木さんを見て全員爆笑…笑
2005-08-31 13:46:00 -
136:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
真湖「そんな訳ないでショ〜!!」アイ「それ、失礼すぎっ!笑」田中「(苦笑)」柏木「何何?しらんの俺ダケ?」
と、ゆう事であたしは彼とのコトを話すはめになった。まだ思い出すと胸がチクチク痛む…泣いてしまいそうになるのをこらえながら一言一言噛み締めて話した。2005-08-31 13:51:00 -
137:
名無しさん
?
2005-09-03 19:13:00 -
138:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
話し終えた後のあまりの空気の重さに耐えきれなかった。確かにあたしには辛すぎる決断で後悔が無いわけじゃない…離れていても手段はあったかもしれない。でもあたしはこっちを選んだ。
真湖「ってゆうか暗い〜!!苦笑」
あたしの精一杯。2005-09-04 03:47:00 -
139:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
周りが気を遣ってるのがわかった。柏木「じゃあ今日は真湖ちゃんの就職祝いやなぁ!」話題をかえてくれた事にホッとした。真湖『ありがとうございます…』あたしは柏木さんに小さな声でお礼を言った。彼からは満面の笑みが帰ってきた。
2005-09-05 16:31:00 -
140:
ナニァちン??
毎日覗きにきてます???更新まってるヵラ、途中で止めナニリはしんとって?サ−ィ??
2005-09-18 13:38:00 -
141:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
たぁちんさんすいません?読んでくれてるのになかなか更新できなくて…頑張りますね?
2005-09-19 10:34:00 -
142:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
帰り道に柏木さんと二人‥ただ黙って。横に並んで歩いた。彼はあたしが無理に笑ってることに気付いていた。そのさり気ない優しさにあたしの糸は今にも切れそうになっていた。あたしのマンションについた時、真湖「今日は…ありがとうございました。」深々と頭をさげた。感謝の気持ちを伝えたかったけどうまく言葉にできなかった。
2005-09-19 11:00:00 -
143:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
柏木「顔あげて?」あたしの目からはもう涙があふれていた。ゆっくり顔をあげた。柏木「出会った頃から真湖ちゃん…お礼ばっかりゆうてるなぁ?もっと頼ってよ。」彼は優しく笑った。大粒の涙が頬をつたって次々に流れた。
2005-09-19 11:05:00 -
144:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
──グイッ!!
一瞬の事でよくわからなかったけど、確かにあたしは柏木さんの胸の中にいた。2005-09-19 11:08:00 -
145:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
柏木「俺にはみせて?弱いところも…」
真湖「・・」
柏木「俺じゃあかん?俺の横で笑って、俺の横で泣いてほしい・・・
─幸せにするから─」2005-09-19 11:12:00 -
146:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
大きな胸…
ほのかに香る香水の匂い
抱き締める長い指。
あたしを包み込む感触。
恥ずかしそうに笑う顔。
優しい声……
─幸せにするから─
2005-09-19 11:19:00 -
147:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
「真湖っ!!」
あたしにアイが話し掛けてきた。真湖「ゴメン‥めっちゃボーッとしてたわ。」アイ「昼やで?ご飯!食べにイコ!」真湖「うん」アイ「朝からなんか脱け殻みたいなってんで!なんかあった?」2005-09-19 12:02:00 -
148:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
昨日、強く抱き締めた後彼は「付き合ってほしい。」と言った。彼女とは全然会っていないけど別れてはいないらしい。普通、彼女がいてそんな事言われたらいいかげんな人だと思うけど、何故か思わなかった。柏木さんの真っすぐな目に…淳一への気持ちがあるのも承知の上での気持ちが嬉しかった。はっきりした答えは出さなかったけど近いうちにきっとそうなる気がした。あたしの答えを聞いた彼は「おやすみ」といって帰って行った。
2005-09-19 12:10:00 -
149:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
アイ「そんな事あったんやぁ…ってゆうか前よっくんが『社長、真湖ちゃんの事気に入ってるぽい』ってゆうててんやん。で、付き合うの?」アイに一通り説明したけどあまり驚いた様子もなかった。
真湖「ん〜〜…わからん?ってかあの人彼女おるし‥淳一好きやし‥」2005-09-19 14:18:00 -
150:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
我ながら適当な返事だと思った。あんまりウジウジ悩むのはやめようと思ったのに…情けない…
2005-09-19 14:20:00 -
151:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
昼休憩が終わってアイとは別れ会社に戻った。今日もサロンはかなり忙しく、あたしはがむしゃらに働いた。真湖「お疲れ様でしたぁ〜!!」定時に仕事を済ませて会社をでたあと携帯を開くと不在が1件
7/20 16:43 柏木 雅樹
2005-09-19 14:29:00 -
152:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
↑訂正
8/1 16:43 柏木 雅樹
すいません?2005-09-19 14:34:00 -
153:
????
がぁんばれ?
2005-09-19 16:39:00 -
154:
ナニァちン??
見てまァ?す?更新されててめちゃ嬉し−(・?・`?)これヵラも完結まで見るンで頑張って?さィ?
2005-09-19 16:56:00 -
155:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
178サン?たぁちんサン有難うございます?頑張りますね?
2005-09-19 19:06:00 -
156:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
すぐに掛け直した。彼は2コール程で電話にでた。今から会いたいと言われて一緒にご飯を食べに行く事になった。得にいつもと変わらない口調で、あたしの方がなんだか調子が狂ってしまっていた。完璧に向こうのペースやなぁと思いながら約束の場所にむかった。
2005-09-20 00:54:00 -
157:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
新堂さんのお店の前に立って待っていると少し離れた所に彼の姿を発見した。キョロキョロ周りを見渡してあたしの事を見つけると小走りでこっちに向かってきた。「待った?」少し息の切れた声で言った。真湖「さっきですよ?着いたの。場所ちょっと分かりにくかったです?」
2005-09-20 10:10:00 -
158:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
新堂「おぉ〜!久しぶりやん!」真湖「ははっ(o^o^o)ちょっと色々忙しくて。」一言かわすと新堂さんは柏木さんに挨拶した。新堂「開いてる所座ってください?」カウンター席に腰をおろした。
2005-09-20 10:15:00 -
159:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
新堂「そりゃぁ大変やったなぁ…新しいとこ(会社)はもうなれた?」真湖「うん?めっちゃたのしぃ!なんかやりたい事すんのていぃな〜!!」新堂「柏木さんと真湖ちゃんは付き合い長いの?」柏木「全然浅いよ〜?俺片思い中?」
ドキッ………
新堂さんに向かってサラッと言った。2005-09-20 13:04:00 -
160:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
新堂「アハハッ!!そーなんすかぁ?応援しますよー!!」二人とも普通に笑ってるけどあたしはかなり恥ずかしかった。…ガラにもなく赤面してしまった?真湖「もぉ〜〜やめてクダサイょ?」柏木「可愛いなぁ〜真湖ちゃんは?」
・・・今日の柏木さんはいつもと違う!なんなんこの人?調子狂うわぁ?2005-09-20 13:12:00 -
161:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
新堂「ってゆうか柏木さん紳士っすねぇ!サラっと恥ずかしい事ゆってるし?」柏木「何ゆうてんの〜!実はかなり恥ずかしいねんで」男二人で盛り上がっていく一方、あたしは彼の隣で、お皿から口に食物をぱくぱく機械みたいに詰め込んでる。しばらくそんな状態が続いた後お店をでた。
2005-09-26 06:43:00 -
162:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
真湖「はぁ〜〜お腹いっぱぁい!ご馳走様でしたー?」柏木「すごいおいしい所やったわぁ!いい店知ってるやん☆」真湖「でしょー?ってゆってもあっこくらいしか知らないんですけどねぇ?」柏木「これからは俺が色んな所に連れていったげるよ。」真湖「えっ?」振り返った時彼に抱き締められた。
2005-09-26 06:49:00 -
163:
真湖 ◆Z6X.rcMSSE
柏木「こないだの返事聞かして?」真湖「えっ…えっと…その…」あたしの心臓はどんどん早くなってく…意を決して口を開いた瞬間、柏木「あ〜っ!やっぱちょっと待って!俺、8月7日誕生日やねん。今振られたら一緒に過ごされへんから答えはその時に聞かせて!いい?」かなり恥ずかしがってるのが伝わってきた…真湖「何それ〜!ドキドキ損でしたぁ!じゃあ8月7日までちゃんと考えますね?」
2005-09-26 06:56:00