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  • 1:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    初めて書くので下手ですが時間が余ったときにでも読んでみて下さいm(__)m

    2005-09-17 00:00:00
  • 2:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    あなたと離れてからも私の胸元で輝く銀の鎖。2年前、あなたに付けられた銀の首輪。その首輪は、あなたと離れた現在でも、私の胸元で重く、あなたの存在を示している。

    2005-09-17 00:03:00
  • 3:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    離れることを決めたのは私。そして、現在もその鎖を外すことが出来ないのも私。きっとこの鎖は一生私を縛り続ける。
    そう、あなたとの思い出に……

    2005-09-17 00:06:00
  • 4:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    side A〜花綾〜
    a.m.6:00
    「もっし〜、ヒロぉ?花綾だけど。今までミナミで飲んでたんだけど、飲み足りなくってさぁ。今からでも騒げる店知らない?」「…花綾…今何時だと思ってるんだ?」「ん?今?朝の6時」「朝の6時、じゃねぇっつうの!!オレはさっき家に帰ってきて寝たばっかなんだよ!年中飲みっぱなしのアル中女と同じ時間で行動してねぇんだよ!!」

    2005-09-17 00:14:00
  • 5:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「あ〜、ひっど〜い。花綾アル中なんかじゃないもん!花綾は遊ぶのが好きなだけ〜。ってか、まじでどっか知らない?」「知らない」「絶対嘘!ヒロ、ミナミの店詳しいじゃん。バーでもホストでも何でもいいから紹介してよ」「うるさい、切るぞ」「切ってもいいけど、教えてくれるまで電話かけ続けるよ?花綾まだ帰りたくないもん」「…5分後かけ直す」

    2005-09-17 00:20:00
  • 6:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    花綾は早朝のミナミにいた。この街は夜中も眠らない。夢幻の不夜城。こんな朝方でも開いている店はある。花綾は眠ることが嫌いだった。起きていれば嫌な夢を見ることもない。どうしようもなく疲れて眠ってしまえば、嫌な夢を見ることもない。だから花綾はお金が許す限り遊ぶ。

    2005-09-17 00:24:00
  • 7:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    独りになるのも嫌いだった。だからこの眠らない街が大好きだった。この街にいれば独りになることもない。例え一瞬独りになったとしても、すぐに「仲間」を見つけられる。そして疲れ果てて自分が眠りに落ちたことさえわからないまま眠る。それが花綾の日課だった。

    2005-09-17 00:28:00
  • 8:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    お金は腐るほどあった。実家が裕福だから。その上花綾自身水商売で稼いでいた。生活に遣う以外のお金は全て飲み代に消えていた。それに例え生活費がなくなったところで、親や客からお小遣いを貰えばまた遊びに行ける。

    2005-09-17 00:31:00
  • 9:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    だから、花綾はどこの店に行ってもちやほやされた。たくさんお金を遣うから。今日もいつも通っている店でたくさんお金を遣っていた。いつもその店は、お金を遣えば遣うほど皆、花綾を楽しませてくれる。けれど、今日は何だかそこでは物足りなかった。だからヒロに電話をかけて知らない店を紹介してもらおうと思ったのだ。

    2005-09-17 00:36:00
  • 10:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    物足りない理由を花綾はわかっていた。確かにお金を遣えば遣うほど、楽しませてくれる。けれど、花綾が楽しめば楽しむほど、花綾を楽しませてくれる人たちは花綾を『お金』と見る。

    2005-09-17 00:39:00
  • 11:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    独りになりたくないから、楽しみたいから、お金を遣う。なのにそうすればそうするほど、花綾は人として見られなくなっていく。だけど、お金を遣わなければ、独りになるし、楽しめない。思いと行動が矛盾しているのはわかっていた。でも結局花綾にはお金を遣う、という方法しか知らないし、わからない。だから、段々人として見られなくなっていくのをわかっていながらも、お金を遣って人の中にいるしかなかった。

    2005-09-17 00:43:00
  • 12:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    そんなことをぼんやり考えていると、ヒロから電話がかかってきた。「オレ。ツレに電話しといた。今から迎えに行けって言ってある」「サンキュウ〜!で、どこに迎えに来るの?花綾はどこにいればいい?」「周防町の角の喫茶店わかるだろ?そこの前で待ってろ」「OK!じゃあ今から向かうね。ヒロ、起こしてごめんね?愛してるよ〜ん」「愛想ふりまかなくていいから。花綾の我儘には慣れてるし」「ばれた?でもほんとサンキュウね」「ああ。あんまハメ外してオレに恥かかすなよ」「わぁかってるって!じゃね、オヤスミ」

    2005-09-17 00:50:00
  • 13:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    電話を切り、周防町にある喫茶店に向かう。いつもの道。見慣れた景色。そこを花綾は踊るような足取りで進む。この街にいる間だけ、花綾は花綾らしくいられる。だから楽しくて仕方がない。目的の場所につき辺りを見回してみたが、それらしき人間は見当たらない。でも、すぐに迎えは来るだろう。そう思い、花綾は閉店した喫茶店のシャッターの前に座り込んで、携帯を開いた。

    2005-09-17 00:55:00
  • 14:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「あの、すいません」顔を上げると、そこにいたのは、黒髪ロン毛、スーツ姿の男がいた。ホストだ。男のわりに綺麗な顔をしている。(何だ、キャッチか)そう思い、花綾は意識を携帯へ戻した。花綾はロン毛の男が大嫌いだったから、キャッチをしてきた男と話す気にならなかった。

    2005-09-17 01:00:00
  • 15:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「すいません」しつこいなぁ、と思いつつ立ち上がって男を見返す。「何?私、人を待ってんだけど」「花綾ちゃん?ヒロくんの知り合いの。オレ、迎えに行くようにヒロくんから言われて来たんだけど」「ああ、なんだぁ。ごめんね、キャッチだと思ったから無視しようと思っちゃった」「そうなんだ。オレ、人違いしたかと思ったよ」「ほんとにごめんね。お迎えありがとう。お店近いの?」「うん。すぐそこだよ。あそこに見えているビルの三階」「そっか。じゃ、行こっかぁ」

    2005-09-17 01:06:00
  • 16:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    花綾は一歩遅れて男に着いて行きながら、迎えに来た男がホストだったことに少し驚いていた。今までヒロに店を紹介してもらったことはあったが、ホストを紹介されたことはなかった。ヒロと花綾は兄妹のような付き合いをしているので、お互いのことはよく知っていた。花綾がなぜ夜遊びをするのか、なぜ眠りにつきたくないのか。だから、ヒロは今まで決して花綾にホストを紹介しなかった。ホストにとって女は『お金』だから…

    2005-09-17 01:12:00
  • 17:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    side B〜晧輝〜
    (あー、だりぃ。つか、この女マジうざい)ボックス席で女の横に座りながら、晧輝は内心毒づく。横に座っている女は、晧輝に惚れて通ってきている水商売の女。水商売っていっても、小さなスナックで働く中年にに近いホステスだ。派手にはしているが、元が良くないので、それが恐ろしく似合っていない。まるで、どこかの田舎の「飲み屋」にでもいそうな感じだ。少なくとも「ミナミのホステス」ではない。

    2005-09-17 01:25:00
  • 18:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「ねぇ、晧輝ぃ。今日終わってからどこに行くぅ?」鼻にかけた甘い声で晧輝に話し掛けてくる。40歳近くにもなってこの女はそんな話し方をすれば男から可愛く見られるとでも思っているのだろうか。頭が痛くなる。晧輝は欝陶しいのを我慢しながら「あー、でも、オレ今日あんまり売り上げよくないから、終わってからオーナーに説教食らわされるかも」「そんなの、お客さんとアフターあるからって言えばいいじゃない」「そうもいかないんだよ、うちのオーナー。清香さんも知ってるだろ?うちのオーナーの口癖」

    2005-09-17 01:32:00
  • 19:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「『お客さんよりオレ優先!』だっけ?」「そうそう。あの人オレら従業員に異常なほど愛着持ってるからね」「でも、お客さん大事にしないと水商売ってうまくいかないでしょ?オーナーならそのへんはわかってるでしょ」「普段はわかってくれるんだけどな。今日オレの売り上げマジやばいから『お客さんとアフターです』って言っても絶対信じない。説教から逃げる手段だと思われるだけ」「ええ〜、せっかく久しぶりに晧輝とゆっくりしようと思って来たのにぃ〜」「ごめんって。また今度埋め合わせするから」「でもぉ…」「つぅかさ、ごめんっつってるじゃん。あんましつこいとオレ怒るよ?」「…ごめんなさい…」「清香さん、いい加減オレの性格わかれよ」

    2005-09-17 01:41:00
  • 20:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    夜の世界に入って四年。晧輝はずっといわゆる「オラ営」だった。偉そうな態度で接客し、我儘放題する。我儘が通らなければキレる。するとなぜか女はそんな晧輝にはまる。最初はなにがいいのかわからなかった。金を払って来ているのに、従業員のオレの機嫌を伺い、我儘を許し、あげくの果てにはキレられる。

    2005-09-17 01:46:00
  • 21:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    晧輝は自分が逆の立場だったら、絶対二度とその店には行かないだろう、と思いつつも今日まで四年間同じ営業スタイルを貫いてきた。正直、自分の何が女にウケるのかは今でもわからない。でも、それでも売り上げは確実に上がっているのでわからないままでも大した問題ではなかった。

    2005-09-17 01:49:00
  • 22:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「…晧輝、電話鳴ってるよ」「ああ…先輩からだわ。ちょっと席外すな」そう言いながら席を立ち、スタッフルームに入る。「あ、ヒロだけど。お疲れさん。今大丈夫か?」「お疲れさまっす。大丈夫っすよ。むしろ助かりました。うざい客が来てるんで」「ははっ。おまえ相変わらずだなぁ。あんま客のことうざいとか言うなよ?オレら水商売、客あってのものなんだからな」「そりゃ、わかってますけどね。で、どうしたんですか?こんな時間に電話かけてくるなんて珍しい」

    2005-09-17 01:56:00
  • 23:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「ああ。オレの知り合いの女の子がな、今ミナミにいるらしくて。で、どっかいい店ないかって聞くから、おまえんとこどうかな、と思って。客来てるなら無理か?」「いや、いいっすよ。でも、マジ珍しいっすね。ヒロくんがオレに客紹介するなんて」「客っつぅか、妹のようなもん。この時間に下手にふらふら歩かれて変なヤツに捕まっても困るしな」「ずいぶん可愛がってるんっすね。片思いでもしてるんですか?がらにもなく」「ばぁか。んなんじゃねぇよ。とにかく頼むわ」

    2005-09-17 02:02:00
  • 24:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「わかりました。で、どうすればいいんすか?」「迎えに行ってくれるか?どこまでなら出られる?」「今日はあんま店抜けられる状況じゃないんで…近くの喫茶店くらいまでなら行けますけど」「じゃあそこまで行くようにあいつに連絡しとくから。悪いな」「わかりました。あ、その子の名前は?」「花綾。花に綾で『かあや』」「花綾ちゃんね。OK。んじゃ、行ってきますね」「くれぐれも頼むな。…手、出すなよ、じゃあな」

    2005-09-17 02:08:00
  • 25:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    切れた電話を眺めながら(へぇ、マジ珍しい。ヒロくんがここまで女構うなんて)と思いつつ、スタッフルームを出る。ヒロは晧輝よりはマシだが、女の扱いはかなり適当だった。そのヒロに珍しく、頼む、と言わせるなんてどんな女だろう…そんなことを考えながら清香の席に戻る。

    2005-09-17 02:12:00
  • 26:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「悪いな。オレの先輩の紹介で新規の客来るから、迎えに行ってくる」「ええ〜、晧輝全然私の席にいないじゃない!!」「仕方ないだろ。世話になってる先輩の紹介だし、オレ今日まだあんま上げてないし」「そんなの、清香に関係ないじゃない!清香は晧輝がいてくれなきゃ嫌なの!!」「…うるさいって。とにかくオレ迎えに行ってくるから。そんなにオレに席に居てほしいなら、シャンパンの一本でもおろせよな」言い捨てて店を出た。

    2005-09-17 02:18:00
  • 27:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    まだ夏になりきっていないのにa.m.6:00の空はすでに明るくなっていた。暗い店から出てきたので少しの明かりすら眩しく感じる。サングラス持ってくればよかったな、と思いながら待ち合わせの場所に向かう。店のあるビルから歩いてほんの少しの距離。すでに喫茶店は見えている。そこに座り込んでいる女がいた。茶髪にヤンキー座り。(まさか、あれじゃないだろうな…)そう思いつつ女の側まで行き、携帯に集中している女に声をかける。

    2005-09-17 02:25:00
  • 28:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「あの、すいません」女が顔を上げた。その瞬間、晧輝は女の瞳に惹かれた。何もかもを見通せそうな大きな瞳。少し吊り上がっていて猫を思わせる。その瞳が一瞬晧輝を見た後、すぐに携帯へ顔を戻した。(人違い?でも、こいつ以外にそれらしいの、いないし…)「すいません」もう一度声をかけた。すると女が立ち上がった。晧輝の顎くらいまでしかない身長。小さい女だ。しかし改めて顔を見るとやはりその瞳に惹かれる。その瞳をまっすぐに晧輝に向け、「何?私人、待ってんだけど」

    2005-09-17 02:34:00
  • 29:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    そう言った途端、女の表情が激変した。ふわっと微笑むと、「あぁ、なんだぁ。ごめんね、キャッチだと思ったから無視しようと思っちゃった」と笑顔のまま話す。「そうなんだ。オレ、人違いしたかと思ったよ」「ほんと、ごめんね。お迎えありがとう。お店近いの?」「うん。すぐそこだよ。そこに見えているビルの三階」「そっか。じゃ、行こっかぁ」そう言われて、女の一歩先を道案内するように歩きだした。

    2005-09-17 02:45:00
  • 30:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    第一印象最悪。でも、話した途端、雰囲気が変わった。何より晧輝はその瞳に惹かれた。こんな瞳をした女に出逢ったのは初めてだった。晧輝は店に清香がいるのも忘れて、この後の時間を少し楽しみにしながら花綾を連れて店へと戻って行った。

    2005-09-17 02:49:00
  • 31:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    今日はここまでです。更新は明日の夜になると思います。良ければ続きも読んでやって下さいm(__)m

    2005-09-17 02:50:00
  • 32:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    side A〜花綾〜
    ほんの少しの距離を花綾は男と話すことなく、店へ向かった。男はビルに着くとエレベーターで三階花綾を案内した。黒いドアに金の文字で書かれた店名。『Tresor』。その名前を目にし、花綾は少し瞳を見張る。花綾が使っている香水と同じだったからだ。(ヒロ、そんなこと知ってたっけ)そう思いながら店へ入る。

    2005-09-17 22:23:00
  • 33:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「水割りでいい?」「ロック」「酒強いの?」「うん。そこら辺のつまんない男よりはよっぽどね」「ははっ。オレもつまんないって言われないように頑張るよ」「頑張ってね。花綾、お酒弱い男、嫌いだから」「わかったよ。じゃあ乾杯!」「乾杯」乾杯をし、花綾は一気にグラスを空けた。喉が熱い。それから、カウンターを挟んで目の前にいる男をじっと見た。

    2005-09-17 22:33:00
  • 34:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    充電がなくなりそうなので今日はここまでです。また明日更新しに来ます。

    2005-09-17 22:36:00
  • 35:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    さっき見たときに思ったが、やっぱり綺麗な顔をしている。切れ長の一重の目、鼻筋も通っている。薄い唇に、剃り跡のない綺麗な顔。(顔は好みなんだけどなあ)そう思っていると

    2005-09-19 23:46:00
  • 36:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「何?オレの顔、なんか変?」「ううん。綺麗な顔だなぁと思って」「綺麗!?それって誉め言葉?」「うん。花綾の中では最上級の誉め言葉」「そっか。ありがとう」「いいえ。ね、名前、なんていうの?」「あ、オレの名前聞いてなかった?晧輝だよ」「こうき?どんな字?」「晧々と輝く、の晧と輝で晧輝」「へえ。名前も綺麗だね。本名?」「そ。オレの母親がつけた名前」「ふうん」「花綾って名前も可愛いよね。意味は?」「意味なんてないんじゃない?きっと適当につけただけだよ」「そんなことないだろ」「そんなことあるから、そう言ってるの」

    2005-09-19 23:55:00
  • 37:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    そう言うと花綾はグラスを差し出す。「空いてるんだけど」「ああ、ごめんね」晧輝がグラスに焼酎を注ぐ。それを花綾はまた一気に飲み干した。「ちょ、花綾ちゃん、いくら強いったって、そんなペースで飲んで大丈夫?」「大丈夫。今までお酒でつぶれたことないから。そんなこと気にしないでいいから早く注いで」晧輝が心配そうな顔をしながら焼酎を足す。

    2005-09-20 00:00:00
  • 38:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「ねえ、何か話してよ」「何か、って何?どんな話がいいの?」「楽しくなるような話」「花綾ちゃんはどんな話をすれば楽しめるの?」「そんなの、自分で考えれば?それが晧輝の仕事でしょ」花綾は冷たく言い放つ。そして同時に少しがっかりした。花綾のことをよく知っているヒロが紹介してくれた店だから、と多少の期待をしていたのに、どうやら晧輝は最近多い『顔だけが取り柄』の男のようだ。

    2005-09-20 00:10:00
  • 39:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「花綾ちゃん、結構きついね。ヒロくんとはどういう知り合いの?」「ヒロのこと晧輝に話したって、花綾は楽しくないんだけど」「そう?でもオレは楽しいと思うよ」「何で?」「オレが見たことのないヒロくんの話聞けるかもしれないし。だから、オレは楽しい」「はあ!?何で花綾が晧輝を楽しませなきゃいけないの!?」「だって花綾ちゃん、きっとオレが何言ったって笑ってくれないだろ?だから、せめてオレが楽しませてもらう」

    2005-09-20 00:17:00
  • 40:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    花綾はドキッとした。ほんの5分ほど話しただけで、晧輝のことを『話の出来ない男』と判断していたので、すでに楽しむ気は失せていた。それを見透かされた?「あのさ、花綾ちゃん、オレだって遊びで水商売やってきたわけじゃないんだよ」晧輝が静かに話し出す。

    2005-09-20 00:20:00
  • 41:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「待ち合わせの場所で花綾ちゃんが笑顔を見せてくれたのは、ヒロくんの顔を立ててのお愛想。で、店入ってきてから花綾ちゃんはオレを品定めしていた。そしてどうやら期待外れだったらしい。それくらいはわかるよ」「…で、それが晧輝は面白くないってわけ?」「いや、別に。そんなのいつものことだし」

    2005-09-20 00:25:00
  • 42:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「…どういうこと?」「ホストに来る女なんて、皆、同じような反応しか見せないよ」淡々と晧輝は話し続ける。「勝手にオレに何かを求めてやって来る。で、勝手に期待したくせに、オレが思い通りに動かないと、泣いたり怒ったり」「……」

    2005-09-20 00:29:00
  • 43:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「客はホストに感情なんてないって、思ってんじゃない?客からすれば、オレ達ホストは人じゃないんだよ」「…人じゃなかったら、何?」「言葉を話し、人間の体温を持っていて、思い通りに動かすことの出来る自分好みの人形」そう言って晧輝は自嘲気味に笑った。

    2005-09-20 00:34:00
  • 44:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    今日はここまでです。読んで下さっている方がいればありがとうございます。

    2005-09-20 00:35:00
  • 45:

    名無しさん

    ?ぉレノ?

    2005-09-24 00:33:00
  • 46:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    47番さんしおりありがとうございますm(__)m
    少しだけですが今から更新します。

    2005-09-24 01:36:00
  • 47:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    side B〜晧輝〜
    話をしながら晧輝は、今自分が言っていることは八つ当りだと自覚していた。花綾が晧輝に何かを期待をしていたように、晧輝も期待をしていたのだ。今まで出逢った女たちとは違うかも、と。ところが、店に入ってきてからの花綾は今まで店でたくさん知り合ってきた女たちと似たような反応を示していた。それが晧輝を落胆させたのだ。

    2005-09-24 01:41:00
  • 48:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    それでつい、いつもなら口にしないようなことを言ってしまっていた。少し、しまった、と思いながら花綾の顔を見ると、花綾はなぜか微笑んでいた。それも愛想笑い、ではなく本物の笑顔だった。でもその笑顔は寂しそうな笑顔だった。

    2005-09-24 01:43:00
  • 49:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「何がおかしい?」そう晧輝が尋ねると、「ううん。おかしいんじゃなくて、何だかホッとして」「え?」「晧輝、花綾と似てるかも…花綾もね…」そう言うと花綾は少しずつ話し始めた。眠りたくないこと、独りになりたくないこと。でもそうならないための手段がわからず、お金を遣って遊び、結局は孤独になってしまう。そういうことを寂しそうな笑顔のまま、花綾は話し続けていた。

    2005-09-24 01:48:00
  • 50:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「…だからね、さっき晧輝が言ったことに何だか凄く共感できた。同じような考えの人、見つけたと思ったら何だかホッとして」「……そっか」「今までね、ヒロが花綾にホストを紹介したことなんてなかったの。だから、晧輝を紹介されたことが意外だったんだけど、何となくヒロが晧輝を紹介した意味がわかったよ」

    2005-09-24 01:53:00
  • 51:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「何で?」「わからない?じゃあ自分で考えてみて?」そう言うといたずらっぽい微笑みを浮かべ花綾はグラスを持ち上げた。「ね、晧輝。もう一回乾杯しよ?」「何に?」「今日、晧輝と花綾が出会えた記念に。で、私たちを引き合わせてくれたヒロに」

    2005-09-24 01:57:00
  • 52:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「……何だかよくわからないけど、花綾ちゃんがしたいなら」そう言い、晧輝もグラスを持ち上げる。「じゃあ、改めて乾杯!!」「乾杯」乾杯と同時に一気に飲み干し、二人はグラスを置いた。

    2005-09-24 02:00:00
  • 53:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「さあ、今からじゃんじゃん飲むよぉ!人生楽しまなきゃ損だぁ!」と、いきなりテンションを上げた花綾。それを見て晧輝は思わず微笑んでいた。――その時、

    2005-09-24 02:03:00
  • 54:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 55:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    『晧輝ーーーっ!!清香の席へ帰ってこーい!』とシャンパンコールをしていた従業員からマイクを奪い清香が大絶叫していた。(あの、バカ女!!)晧輝は清香を殴り飛ばしたい気分なのを抑えながら花綾の顔を見た。

    2005-09-24 02:10:00
  • 56:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    「大変だね〜、晧輝。花綾も騒ぐけど、あれは恥ずかしい」苦笑いしながら晧輝に同情していた。「いいよ、行ってきたら?花綾は他の子と遊んでるから。楽しめる子、つけてね」「……悪い。すぐ戻ってくるから」そう言って晧輝は、軽く花綾のグラスに自分のグラスを合わせて『ごちそうさま』をし、清香のテーブルへと歩いていった。

    2005-09-24 02:15:00
  • 57:

    花綾 ◆kJmhGaf60.

    今日はここまでです。更新遅くてすいません。気長に読んでいただければ幸いですm(__)m

    2005-09-24 02:16:00
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