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見えない住民…
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1:
嵐舞
あたしは、とある田舎から都会へと引っ越しをしてきた、どこにでもいるような普通の女だ。けれど、そんなあたしにも、人と違う所がある…それは…
『霊感』2005-07-28 02:00:00 -
9:
嵐舞
あたしが『遊ばないの??』と問い掛けても『お手てが汚れちゃうから…』と言って触ろうとはしなかった…そうこうしているうちに先生の声が聞こえる『らんちゃーん、お母さんがお迎えに来ましたよー』あたしは『はーい』と振り返り返事をして、『せっちゃん』にバイバイをしようとしたが、もうそこには『せっちゃん』の姿は無かった…
2005-07-28 02:46:00 -
10:
嵐舞
あたしは先生に問い掛けられた『らんちゃん、さっき誰とお話ししてたの??』あたしは『せっちゃんだよ』と答え、何組のお友達なのか聞いた。すると先生は『せっちゃん??そんな子は居なかったと思うけど…転校生なのかしら…』そぉ言われあたしは明日も会える事を祈って家に帰った。
2005-07-28 14:38:00 -
11:
嵐舞
家に着き、今日あった事を母や父に話した。2人供とても嬉しそうに『らんちゃんに、お友達がまた増えたのねぇ。お母さん達も嬉しいわ』と、あたしを抱き締めた。普段無口な父もその日だけは、興味津々に会話に入ってきた。
2005-07-28 14:44:00 -
12:
嵐舞
あたしは、その日たくさん話し疲れてぐっすり眠った…よほど嬉しかったのか、夢にも『せっちゃん』が出てきた。何をするでもなく、2人で走り回っていた。目が覚めると、早く幼稚園に行きたくて母にせがんだ。母も『はいはいはいはい』と笑いながら自転車の後ろに乗せてくれた。
2005-07-28 14:50:00 -
13:
嵐舞
幼稚園に着いて数時間、おゆうぎなど歌は頭に入らなかった。帰りの時間になり急いで砂場へ向かった。そこには『せっちゃん』が笑顔で手招きしていた。あたし達は、また疲れるまで遊んだ。そして先生の声が聞こえる。
2005-07-28 14:55:00 -
14:
嵐舞
数日間ずっとこの繰り返しだったある日、先生と母が話してるのを聞いた。『らんちゃんなんですけど…』「うちの子が何か!?」『いえ、せっちゃんの話はお聞きになりましたか??』「はい。それはもちろん。人見知りのあの子が仲良くなれたお友達ですもの」『そのせっちゃんなんですが…』
2005-07-28 15:01:00 -
15:
嵐舞
『実は、先月交通事故で亡くなった子なんです…』「え!?じゃあ、あの子は一体誰とお話ししていると言うのですか!?」あたしは教室のドアを開け叫んだ。『せっちゃんは居るもん!!あたしのお友達だもん!死んでなんかないもん!!』そぉ言い放って走り去った…母や先生の声も無視して…
2005-07-28 15:06:00 -
16:
嵐舞
その日あたしは、嫌な事があるとよく行く神社に来た。泣きながら石を並べ遊んでると、赤い靴が見えた『せっちゃん』だ!あたしの頭を撫でてくれた。けれどあたしの頭には感覚がなかった…
2005-07-28 18:31:00 -
17:
嵐舞
あたしは不思議に思い顔をあげた。すると『せっちゃん』は優しくほほ笑みこう言った。『先生が話していたのは本当なんだよ。あたしもお友達が欲しかった…けれど、誰も気付いてくれなかった…そんな時にらんちゃんが気付いてくれたの。楽しかったし嬉しかったよ。今度は夢の中で遊ぼうね』
2005-07-28 18:41:00 -
18:
(;¬_¬)
続き読みたいです★
2005-07-28 18:45:00