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ドラマみたいな恋

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  • 1:

    めぐみ

    本当にあった、悲しく切ない恋です・・・
    下手ですが読んでね。

    2005-08-29 04:11:00
  • 31:

    めぐみ

    【事故んねーから平気だよ。】いやいや、そういう問題じゃないような気もするんだけど・・・
    でも、楽しいからその場はあまり考えないようにした。今となればそれもいい思い出。
    海について私たちは海辺で色々な話をした。こうじの家の事、タカの事、私の事・・・
    会いたい時にこうじは来てくれた。その嬉しさだけは今も鮮明に覚えている。こうじの優しさ、こうじの気持ちが改めてわかった日だった。

    2005-08-31 08:19:00
  • 32:

    めぐみ

    それから何日か過ぎた頃、こうじの先輩(私の先輩でもあるが・・・)から、遊びにおいでとお誘いがあった。私は家の都合でいけなかったので、こうじだけ行った。
    これがあんな事につながるとは、この時誰も想像してなかった・・・。
    帰ってきたこうじが【今日は疲れたよ】とめずらしく先輩と会っていたのにも関わらず疲れた表情を見せている。【何かあったの?】私が聞く。【別になんもないよ】こうじは笑顔で答える。
    私はその言葉を信じた。この時もうちょっと疑ってれば・・・

    2005-08-31 08:22:00
  • 33:

    めぐみ

    季節は12月。こうじの家が引っ越す事になった。学区外への引越し。私とこうじとの家の距離はますます遠くなった。それでも、こうじは毎日会いにきてくれてた。
    遠いからって理由でバイクに乗る事を許した。私も会いに行くと言ったんだけど、夜に自転車で女一人がうろうろしてたら危ないとの理由で凄く怒られ諦めた。
    そんなある日、学校が休みの日曜日、私は自転車に乗ってこうじの家へと向かった。バイクで家には行った事があるから、道は覚えていた。
    こうじの家につくとタカが出てきた。タカが【今日こうじ出かけてるけど、めぐのとこじゃないの?】と聞いてきた。【今日は来てないよ。だからいるんじゃん(笑】と答えた。
    【あいつ何も言わなかったからきっとすぐ帰ってくると思う、家で待つ?】タカにすすめられ家で待つ事にした。

    2005-08-31 08:27:00
  • 34:

    めぐみ

    どのくらいの時間待っただろう・・・。こうじが帰ってきた。でも・・・こうじの顔ははれていて見ていられなかった。
    【どうしたの!?】聞く私に【なんでもねーよ】こうじは答えた。【何でもなくないでしょ。喧嘩?】さらに聞く。【喧嘩にならねー・・・】
    こうじはそう答えた。どういう意味?何があったの?そう思いながらも傷の手当て。こうじが落ち着くのを待って、タカと話を聞く事にした。
    落ち着いたこうじが静かに口を開いた。

    2005-08-31 08:31:00
  • 35:

    めぐみ

    誘われたあの日、先輩の先輩が来ていて、その先輩が妹を連れてきていた事。その妹がこうじに一目ぼれをした事。
    先輩に、あの先輩は妹の為だと手段を選ばないといわれたこと。めぐがいるからと断った事。呼び出しをくらった事。
    断り続けるこうじを殴り続けた事等・・・。タカが叫ぶ【おかしいだろ、こうじの気持ち知っていて殴るのは】私も同じ意見だ。こうじは言葉を続ける。
    その先輩に今度彼女を連れてこいと言われた事を・・・。

    2005-08-31 08:35:00
  • 36:

    めぐみ

    そしてこうじは言った【こなくていいから】私は答えた。【何で?好きな男が傷つけられてる姿みて黙ってられる訳ないでしょ?】【くるなって言ってんだよ】こうじが怒りだす。
    タカが口をひらく【そこまでお前が断る理由は何だ?】こうじが答える【こいつが来たら、そいつこいつに何すっかわかんねーから】
    聞いた私が口をひらく【何されてもいい。こうじとその人とちゃんと話がしたい】そんな会話を繰り返して、ようやくこうじが言った【俺が守るから】と・・・

    2005-08-31 08:38:00
  • 37:

    めぐみ

    その先輩との待ち合わせは次の週の日曜だった。それまで何度となくこうじと話し合った。
    お互いの気持ちをきちんと言う事。それが最優先だということを・・・。
    こうじの喧嘩の傷は慣れている。ほとんど毎日の様に喧嘩をしては、どこかしら傷をつくって帰ってくるから。
    けれど、あの日の傷は半端じゃない。顔ははれあがっていて、見ていて痛々しいくらいだ。
    そんな一週間はとても早く感じた。
    いよいよ決戦の日・・・

    2005-08-31 08:43:00
  • 38:

    めぐみ

    私とこうじは待ち合わせの場所へとむかった。いつになく重い空気の中、会話もなく二人歩く。
    いつもなら楽しいはずの日曜日。笑って、怒って・・・色んな事がある日曜日。
    だけど今日は違う・・・。そんな空気の中で考えていた。(妹の為なら手段を選ばない)その台詞だけが頭の中をまわっていた。
    待ち合わせの場所につくとその人はもう来ていた。妹を連れて・・・。
    そして私達は人のない所につれていかれた。

    2005-08-31 08:46:00
  • 39:

    めぐみ

    重い空気の沈黙の中、口を開いたのはこうじだった。【これが俺の彼女です】
    その人は妹に言った【見て諦めつく?】妹が答える【私・・諦めない】私が口を開く【今付き合ってるのは私です。あなたが好きだという気持ちを否定する気もありません。
    けれど、こうじの気持ちを無視してまであなたはこうじと付き合いたいの?】と。
    妹は答える【兄貴、こいつむかつく】その人は静かに私に近寄る。すかさずこうじが私の前にたちはだかる。
    【こいつには一切手を出さないでください】こうじが叫ぶ。

    2005-08-31 08:50:00
  • 40:

    めぐみ

    それを見ていた妹が言う【兄貴やっちゃいなよ】おかしい。この兄弟おかしい。
    何でそこまでするの?こうじが何をしたの?頭の中で怒りがこみあげてくる。
    【お前馬鹿じゃないの?好きな男なら守ろうとするのが普通だろ?傷つけてものにしてお前満足なの?】
    妹が答える【私のものになればそれで満足だから】頭くるってる。普通の人間の考える事じゃない。【それは惚れたんじゃない。こうじは物じゃない。
    感情もあれば気持ちもある。そんなこうじの気持ちわかんない奴に、こうじなんか絶対渡さない】その瞬間鈍い音がした。
    目の前のこうじがいない・・

    2005-08-31 08:53:00
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