-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
『一番大切なこと』
-
1:
?りんご?
久しぶりに行った地元のバーで私は偶然にも久しぶりに颯太(そうた)と再会した。颯太は隣中学の同級生。私達は今24歳。10年前に出会った私達の苦しい切ないすれ違いがまた始まろうとしていた。
「久しぶりやなぁ。全然変わってないやん」
私に気付いた颯太はすぐに話し掛けてきた。颯太と話すのは6年ぶりだった。成人式の日、久しぶりに見かけたけど話すことのないままで。2005-08-27 04:00:00 -
101:
?りんご?
でもいくらあがいたってどうにもならんかった。私はあの日のあの時に決めたんやもん。振り返らないで前見て進むって。
だからずっと頑張ってきた。悲しくても辛くても我慢して乗り越えて来た。なのに今ごろになってそんなことが分かってしまうなんて・・・これも神様の運命のイタズラなんだろうか。2005-09-07 03:13:00 -
102:
?りんご?
「あんな、美樹は颯太のこと好きやったよ。あんなに悔しい苦しい思いしたのも初めてやった。乗り越えるまで時間もかかった。で、やっと乗り越えれた。でもそれは颯太を諦めたから。もうリセットして終わってんねん美樹の中では」
私は由紀達にそう言うと、お店から出て一人で帰った。帰り道、よく分からない気持ちのまま気がつけばあのりんご公園に来ていた。2005-09-07 03:18:00 -
103:
?りんご?
一体なんなんやろ。なんでこんなこと・・・私は意味もなく涙を流してた。
断ち切ったはずの颯太への気持ち、芽生え始めた斗真くんへの気持ち。一緒になってずっと支えてくれてた友達への気持ち。
考えれば考えるほど糸は絡んでしまう。ほどけなくなるくらいに。2005-09-07 03:22:00 -
104:
?りんご?
でも一つ分かったことがあった。私は颯太への気持ちを断ち切ったはずだったのにずっと消えずに心のどこかで模索してたって。
実際さっき和也から聞いて気持ちが揺らいだ。不思議な感覚やった。でもよく分からんままで。ずっと私に気持ちがなくてもそばにいて笑わせてくれてた斗真くんを裏切ることになるって思った。
やっと乗り越えれたのも斗真くんがいたからやった。そんな斗真くんを私は捨てることはできひんって思った。2005-09-07 03:28:00 -
106:
名無しさん
2005-09-08 16:24:00 -
107:
?りんご?
自分の気持ちすら分からなくなっていく。考えれば考えるほど頭がいっぱいになった。颯太は今何を思ってるんだろうか。そして斗真くんも。
二人の間で揺れてるわけじゃない。私が好きなのは間違いなく颯太だった。でもどうにもできない気持ちにまた自分で鍵をかけた。
あの時と同じ。自分から身を引いて。でも本当はこれが一番ずるいって分かってる。逃げてるだけなんだって。2005-09-08 23:16:00 -
108:
?りんご?
自ら離れ、気持ちを包み隠すことで自分を守ってるだけだった。
結局その日はバイトも休み、家に帰ってからもテレビもつけずに部屋でずっとぼーっとしていた。
♪PPPPP♪
その時携帯が鳴った。画面を見ると斗真くんやった。
「もしもし?どうしたん?」2005-09-08 23:20:00 -
109:
?りんご?
私は普通に電話に出た。
『どうしたんじゃないやろ。美樹バイト休んでたん?びっくりさせようと思って店の前で終わるの待っててんで』
「あ…ごめん。ちょっと体調悪くて」
『マジで?大丈夫なんか?ゆっくり寝てなあかんぞ!もうすぐ花火大会もあるんやし』
花火大会…?あぁそうか。あの花火大会や…。斗真くんと初めて会ったのもあの花火大会やったっけ。颯太と会ったのもあの花火大会やった。2005-09-08 23:25:00 -
110:
?りんご?
同じ花火大会で出会った二人の男達。神様はなんでこんな変な巡り会わせをさせたんやろう。
『美樹?聞いてる?』
「あ、うん。分かった」
『あんまり無理すんなよ!また電話するわ』
「うん。じゃあバイバイ」2005-09-08 23:28:00