小説掲示板『一番大切なこと』のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

『一番大切なこと』

スレッド内検索:
  • 1:

    ?りんご?

    久しぶりに行った地元のバーで私は偶然にも久しぶりに颯太(そうた)と再会した。颯太は隣中学の同級生。私達は今24歳。10年前に出会った私達の苦しい切ないすれ違いがまた始まろうとしていた。
    「久しぶりやなぁ。全然変わってないやん」
    私に気付いた颯太はすぐに話し掛けてきた。颯太と話すのは6年ぶりだった。成人式の日、久しぶりに見かけたけど話すことのないままで。

    2005-08-27 04:00:00
  • 98:

    ?りんご?

    私は目の前が真っ暗。頭は真っ白になった。状況を理解するのに時間がかった。何も言葉が出てこんかった。
    「おい、大丈夫か?」
    「美樹?大丈夫?」
    由紀や和也達からはそんな言葉をかけられた。もう放心状態やった。理解はできた。だからってどうしようかなんてことは考えられへんかった。

    2005-09-07 02:58:00
  • 99:

    ?りんご?

    「颯太めっちゃ人間不信になってもーてんねん。颯太の親はすぐ離婚させてんけどショックは大きいみたいで」
    和也がそう言った。そして由紀も話し始めた。
    「だから颯太荒れてんねん。だってめっちゃ好きやった美樹と別れてまで赤ちゃんを選んで責任取ってさ。その結果が自分の子ちゃうなんてありえへんやん。可哀相やわ」

    2005-09-07 03:02:00
  • 100:

    ?りんご?

    可哀相?颯太が?確かに可哀相や。きっと悔しい思いしてまた苦しんでる姿が脳裏によぎった。
    でも私も同じだけ苦しかった。颯太と別れてから今日までずっと何かに心を突き刺されたまま、痛みに耐えて来た。
    「それで何で美樹にそんな話するん?」
    「な、何でって・・・何も思わんのか?お前ら引き裂かれたようなもんやったやんけ!?」
    引き裂かれた?そう、確かにそうやった。好きやったもんほんまに。好きで好きでどうしようもなかった。

    2005-09-07 03:08:00
  • 101:

    ?りんご?

    でもいくらあがいたってどうにもならんかった。私はあの日のあの時に決めたんやもん。振り返らないで前見て進むって。
    だからずっと頑張ってきた。悲しくても辛くても我慢して乗り越えて来た。なのに今ごろになってそんなことが分かってしまうなんて・・・これも神様の運命のイタズラなんだろうか。

    2005-09-07 03:13:00
  • 102:

    ?りんご?

    「あんな、美樹は颯太のこと好きやったよ。あんなに悔しい苦しい思いしたのも初めてやった。乗り越えるまで時間もかかった。で、やっと乗り越えれた。でもそれは颯太を諦めたから。もうリセットして終わってんねん美樹の中では」
    私は由紀達にそう言うと、お店から出て一人で帰った。帰り道、よく分からない気持ちのまま気がつけばあのりんご公園に来ていた。

    2005-09-07 03:18:00
  • 103:

    ?りんご?

    一体なんなんやろ。なんでこんなこと・・・私は意味もなく涙を流してた。
    断ち切ったはずの颯太への気持ち、芽生え始めた斗真くんへの気持ち。一緒になってずっと支えてくれてた友達への気持ち。
    考えれば考えるほど糸は絡んでしまう。ほどけなくなるくらいに。

    2005-09-07 03:22:00
  • 104:

    ?りんご?

    でも一つ分かったことがあった。私は颯太への気持ちを断ち切ったはずだったのにずっと消えずに心のどこかで模索してたって。
    実際さっき和也から聞いて気持ちが揺らいだ。不思議な感覚やった。でもよく分からんままで。ずっと私に気持ちがなくてもそばにいて笑わせてくれてた斗真くんを裏切ることになるって思った。
    やっと乗り越えれたのも斗真くんがいたからやった。そんな斗真くんを私は捨てることはできひんって思った。

    2005-09-07 03:28:00
  • 105:

    名無しさん

    2005-09-07 03:29:00
  • 106:

    名無しさん

     

    2005-09-08 16:24:00
  • 107:

    ?りんご?

    自分の気持ちすら分からなくなっていく。考えれば考えるほど頭がいっぱいになった。颯太は今何を思ってるんだろうか。そして斗真くんも。
    二人の間で揺れてるわけじゃない。私が好きなのは間違いなく颯太だった。でもどうにもできない気持ちにまた自分で鍵をかけた。
    あの時と同じ。自分から身を引いて。でも本当はこれが一番ずるいって分かってる。逃げてるだけなんだって。

    2005-09-08 23:16:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
『一番大切なこと』を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。