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ろくでなし

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  • 1:

    ◆V.1EmO5.Ng

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    2005-06-07 12:42:00
  • 2:

    ◆V.1EmO5.Ng

    ショルダーバッグの肩ひもをきつく握りしめて歩く女。バッグの持ち方同様警戒心が強い。ーーーー見込み無し。
    ロングヘアーを掻き上げ、ハイヒールで冷たくアスファルトを刻みながら美貌と美脚を誇示するように歩く女。スーツはグッチ、バッグはエルメスのケリー、細く白い首に巻かれたスカーフもエルメス。ブランドで固めたようなこの手の女は胡散臭く無名なエステには見向きもせず、CMに売れっ子女優を起用するようなステータスのあるエステにしか興味はないーーー見込み無し。
    ピンクのノースリーブのワンピースを着たガングロ茶髪の女。時間はありそうだが金がなさそうだった。おまけに歳も二十歳に届いてない。未成年は本人を口説き落としても、ローンを組む際に親の保証が必要となるーーー見込み以前に問題外だ。

    2005-06-07 12:50:00
  • 3:

    ◆V.1EmO5.Ng

     午前11時12分。カモを物色する玉城の姿はひと際目立っていた。
     180センチを超える長身をベルサーチのスーツで包み、毛先だけピンパーマをかけてナチュラルなハネを作ったストレートロングの髪はブラウンをベースにプラチナブロンドにブリーチされた、ストライプメッシュが入っている。
     モデル顔負けの玉城と行き過ぎたコギャルや水商売ふうの女は、10人中8人は振り返り、熱っぽい視線を投げてくる。それは当たり前のことだった。持って生まれたこの美貌とスタイルを磨くために玉城は膨大な時間と金をかけていた。

    2005-06-07 12:59:00
  • 4:

    ◆V.1EmO5.Ng

     カットだけで軽く1万円は飛ぶ、芸能人御用達のヘアサロンで、週に1回は髪染めとブリーチをしてピンパーマをかけ、80万もするドイツ製の等身大の日焼けマシンを購入して、週に4回8時間は肌を灼いて小麦色の肌を維持し、入会金200万のアスレチックジムで週3回のトレーニングを欠かさない。
     他にも就寝前の顔パック、肌のマッサージ、1日5回の歯磨き、眉毛と鼻毛のトリミング、口臭予防、爪の手入れなど、数え上げたらきりがない。

    2005-06-07 13:05:00
  • 5:

    ◆V.1EmO5.Ng

     これだけの努力をする理由は、コギャルやお水の女を口説くためではない。未成年のコギャルやローンの組めない水商売の女は玉城にとって、カモにもなれない対象外だ。瑞々しい肌になりたい、凹凸のついた体になりたい、脱毛したい、と眠れぬ夜を過ごす20歳すぎで会社勤めの女こそ、玉城を燃え上がらせる相手だ。

    2005-06-07 13:09:00
  • 6:

    名無しさん

    かいて?

    2005-06-07 13:42:00
  • 7:

    名無しさん

    あげ

    2005-06-07 19:54:00
  • 8:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 9:

    ◆V.1EmO5.Ng

     玉城の勤めるソフィーは、雑居ビルの6階に15坪ほどのフロアを構えている。玉城を含めた5人の営業マンがキャッチしたカモを雑居ビルに連れ込み、商談に入り、契約までこぎ着けたら同じフロアに設置してあるマッサージルームで、にわかエステティシャンがカモのマッサージとメイクを施し、キャンセル防止に一役買う。

    2005-06-07 21:34:00
  • 10:

    ◆V.1EmO5.Ng

     玉城ら営業マンにとって一番困るのは、無理やり褒める部分を見つけ出し、反吐が出そうなお世辞を一時間も二時間も並べ立てて苦労した末に結んだ契約が、いとも簡単にキャンセルされてしまうことだ。

    2005-06-07 21:37:00
  • 11:

    ◆V.1EmO5.Ng

      ローン契約には、契約時から8日間以内ならば契約解除が出来るクーリングオフという忌々しい制度がある。玉城は固定給無しで、売り上げに対して50%の歩合給をとっているが、例えばカモに50万のローンを組ませて25万の給料を確保したとしても、キャンセルされたら取り分はゼロになる。

    2005-06-07 21:41:00
  • 12:

    ◆V.1EmO5.Ng

     そのためにソフィーのにわかエステティシャンがカモの気の変わらないようにキャンセル防止のマッサージを施すわけだが、玉城に言わせれば、そんなものは何の役にも立ってはいない。

    2005-06-07 21:43:00
  • 13:

    ◆V.1EmO5.Ng

     だいたい、営業マンの口車に乗せられて、ふらふらと事務所までついてきて何十万ものローンを組む間抜けな女が、クーリングオフなんて知っているはずが無い。友人や親兄弟に知恵を入れられて、キャンセルを申し立てて来るパターンがほとんどだ。

    2005-06-07 21:48:00
  • 14:

    ◆V.1EmO5.Ng

     友人や親兄弟の説得にも耳を貸さない状態ーーー商品とともに己を売る。それが玉城が過去の経験で培った最前のキャンセル防止策だ。
     どれだけ商品が優れていても、周囲からあれやこれやと吹き込まれると本人も不安になってしまう。しかもキャッチセールスが新聞や週刊誌でバッシングされている記事にカモが眼を通せば、キャンセルは決定的になる。あらゆる否定的雑音をシャットアウトするには、いかにカモを己の虜にするか、それがすべてだと言っても過言ではない。

    2005-06-07 21:53:00
  • 15:

    ◆V.1EmO5.Ng

     カモを己の虜にするーーーセックス。ホストの原理と同じで、女を盲目にする手っ取り早い方法はセックスが一番だ。クーリングオフの適用期間が過ぎるまでの8日間は、とにかく肉体(セックス)で繋ぎ止める。だが、セックスで繋ぎ止めるにしても、女をその気にさせなければ話にならない。だからこそ玉城は、男を磨く事に対してかかる時間や金には糸目はつけない。その労力と支出が何十倍にもなって返ってくる事が分かっているからだ。

    2005-06-07 21:58:00
  • 16:

    名無しさん

    ?

    2005-06-07 22:00:00
  • 17:

    ◆V.1EmO5.Ng

    「ちょっとすいませーん。あの、、私、化粧品のモニターモデルを捜している者なんですが…」
    玉城は声のする方に眼をやった。型にはまった、センスのかけらも無いアプローチーーー湯沢が富士銀行の前で20代半ばと思われる女を止めていた。湯沢は38歳になるソフィーの営業マンで、キャッチ歴5年の古株だ。アプローチ同様に、田舎ホストさながらのパープルのスーツはセンスが無く、まげを切られた武士のように額から後頭部にかけてはげ上がったヘアスタイルに突き出た頬骨と出っ歯が印象的な湯沢は、どちらかと言えばピンサロの呼び込みでもやってそうな雰囲気の男だ。

    2005-06-07 22:06:00
  • 18:

    ◆V.1EmO5.Ng

     さりげなく玉城は湯沢の背後に回り、女の用紙に舐めるような視線を這わせたーーー舌打ちした。
     暇人丸出しのゆったりした受け答え、人の良さそうな下膨れの顔、熱いファンデーションでも塗りつぶせない額のニキビ、くびれのないダルマ体型、ストッキングに包まれた二本の大根、大根に密集する脛毛ーーー美顔、痩身、脱毛の三冠王を眼前にして、舌打ちが舌舐めずりに変わった。

    2005-06-07 22:12:00
  • 19:

    ◆V.1EmO5.Ng

     美顔、痩身、脱毛が必要な女というだけで、舌舐めずりをしたわけじゃない。女が金を持っているかいないか、財布のひもが堅いか緩いかを見抜く玉城の観察眼と洞察力は、依頼客を眼前にしたシャーロックホームズをも上回る。

    2005-06-07 22:16:00
  • 20:

    ◆V.1EmO5.Ng

     玉城は頭の中で素早く電卓を弾いた。美顔クリーナーセット40万、スリムバンテージセット28万、脱毛クンスペシャル55万、締めて123万の契約は堅い。

    2005-06-07 22:26:00
  • 21:

    ◆V.1EmO5.Ng

     遠巻きに和田、島内、小暮の3人が極上カモをゲットしそうな湯沢の一挙手一投足に嫉妬と羨望の入り交じったまなざしを向けている。
    玉城は湯沢に背を向け、ふたりのやり取りに聞き耳を立てた。

    2005-06-07 22:28:00
  • 22:

    ◆V.1EmO5.Ng

    「当社の化粧品についての感想をアンケート方式で答えてもらうだけです。お時間は取らせません。ほんの4、5分で終わりますから」
    「ええ〜、どうしようかな。なんだか怖いしぃ。アンケートとか言ってなんか買わせるんでしょ?」
     玉城は失笑をかみ殺した。いくら女が千人にひとりの極上のカモでも10年前にタイムスリップしたような湯沢の古くさいアプローチで落とすのは無理だ。普通の女なら立ち止まりもしないだろう。これでは湯沢が月に2、3本の契約しか取れないのも無理は無い。

    2005-06-07 22:35:00
  • 23:

    ◆V.1EmO5.Ng

    「いいえ、何も売ったりしませんよ。ほ、本当にあなたをモニターモデルとして当社の化粧品についてのご意見を伺いたいだけです。なんとかお願いしますっ」
    出っ歯をむき出しにして揉み手でざんばら頭を下げる湯沢の姿が眼に浮かぶようだった。

    2005-06-07 22:37:00
  • 24:

    ◆V.1EmO5.Ng

     結果は見えた。営業マンが口角泡を飛ばさんばかりに拝み倒す展開になったら、一部の例外を除いては、まず、どんな女でも腰を引く。一部の例外とは、多少不安な要素があるにしても、それを上回るだけの魅力が営業マンにある場合だ。その心理状態は危険な状態と思いつつも、持てない男が若い女の誘いに乗ってぼったくりバーに誘い込まれるパターンに類似している。

    2005-06-07 22:41:00
  • 25:

    ◆V.1EmO5.Ng

     湯沢と違って自分には、いかなる不安も懸念も相殺しておつりが来るほどの美貌と話術がある。
    「あの、私、人と待ち合わせているから、これで…」
    「お願いしますぅ〜」
     申し訳なさそうな女の声と見苦しく懇願する湯沢の声が交錯した。待ち合わせーー−でたらめ。ざんばら頭の湯沢がうっとおしくなっただけだ。女の断り文句がでたらめだということは数分後に証明されるーーー自分が証明してみせる。

    2005-06-07 22:47:00
  • 26:

    ◆V.1EmO5.Ng

     玉城は一旦ふたりから離れ、富士銀行の建物の陰に移動した。ベルサーチのセカンドバッグから携帯手鏡と電動式鼻毛カッターを取り出した。スイッチを押したーーー唸りを上げるモータ音。膨らませた鼻孔に鼻毛カッターを挿入した。ジョリッという小気味いい感触が掌に伝わった。左右の鼻孔に同じ動作を繰り返し。鼻毛カッターをしまった。続いて脂取り紙で鼻のテカリを、デンタルクリアペーパーで歯の汚れを拭き取り、口臭スプレーをシュッとひと噴きした。口内にクールミントの味が広がった。
     手鏡をのぞいたーーー端正な顔立ちにうっとりした、女が自分に夢中になるのも仕方が無い。眉ブラシで眉毛を整え、ブラシで髪をとかした後に、手ぐしでナチュラルなウェーブを作った。仕上げに頭を軽く左右に振った。手鏡の中で、要項を受けたブラウンのロングヘアがシルクの光沢を放ちながら、サラッと宙に舞った。

    2005-06-07 22:58:00
  • 27:

    ◆V.1EmO5.Ng

     「完璧だ」ーーー鏡の中の自分に微笑みかけ、身だしなみツールでパンパンに膨らんだセカンドバッグを小脇に抱えた玉城は、通りに戻った。極上カモが愛想笑いを下膨れ顔を貼りつけ、湯沢のもとから立ち去るところだった。
    「4、5分だけだからぁ〜」
    未練たらしく呼びかける湯沢の横をすり抜けた玉城は極上カモのあとを追ったーーー正面に回り込んだ。

    2005-06-08 00:47:00
  • 28:

    ◆V.1EmO5.Ng

    「さっきは、ごめんね」玉城は声を潜め、片目をつむってみせた。このウインクで落としたカモは数知れない。ウインクの後に八重歯をのぞかせながら、にっこりと微笑みかけるのが秘訣だ。驚いた表情で立ち止まった極上ガモはパンダのように汗でにじんだアイラインに縁取られた小さな眼を大きく見開き玉城を見つめた。
    「出っ歯の彼、俺の上司なんだ」さらに囁きのボリュームを落とした玉城のセリフに、瞼をパチパチさせた極上ガモがクスッと笑った。手応えありーーー玉城は10メートルほど離れた位置で憤怒の表情で立ち尽くす湯沢に冷笑を、小首を傾けてぶりっこする極上ガモに甘い微笑みを投げ分けた。

    2005-06-08 01:00:00
  • 29:

    ◆V.1EmO5.Ng

    「はっきり言ってウチは、エステの会社なんだ。湯沢さん、君に声をかけた人だけど、彼がアンケートだけって言ったのは嘘なんだ。本当のところ俺たち、ここにずっと立ってて、お客さんを捜しているのさ。だけどそれは金のためじゃない」
    「へえ、正直なのね。だけどお金のためじゃないって言うのは信用出来ないわ」
    「本当さ。いくらお客が増えても、俺たちは固定給だから関係ないんだ。でも社長がひどい男でね。1日ひとりは事務所に連れて行かないとクビになっちゃうんだよ。だから、どうせ連れて行くんなら好みの女の子がいいな、と思ってさ」

    2005-06-08 01:06:00
  • 30:

    ◆V.1EmO5.Ng

     照れくさそうに玉城はうつむき、伏し目がちに極上ガモを見つめた。伏し目ーーーはにかみ、気弱そうに、それでいて真摯ないろを堪えた瞳。母性本能に訴える眼つきを鏡相手に何百回も練習した。ハンサムフェイスの自分だからこそ効果的なのであり、相変わらず恨みがましい視線を送っている湯沢が同じ事をしても、気色が悪いだけだ。

    2005-06-08 01:15:00
  • 31:

    ◆V.1EmO5.Ng

    「またまたぁ〜、口がうまいんだから。私がニキビが目立つし太ってるから声をかけたんでしょ?」
    そのとおりだ。おまけに騙されやすくて暇人で、金と男にルーズそうだから声をかけたーーー口に出す代わりに玉城は顔を上げ、まっすぐに極上ガモの瞳を射抜いた。その毅然とした顔からは、はにかみも気弱さも消えていた。

    2005-06-08 01:19:00
  • 32:

    ◆V.1EmO5.Ng

    「俺は我慢強い方じゃない。仕事だからって、退屈な時間を過ごすのはまっぴらだ。分かるかい?この意味が?会社をクビになりたくないがために事務所に客を連れて行くなら、契約するしないは別にして、好みの女の子と時間を潰したいんだよ。そうでもなければ、上司がアプローチに失敗した君に声をかけるわけがないだろう?」
     心にも無いセリフ、反吐が出そうなセリフ。歯が浮きまくった、虫酸が走った、我慢したーーー忍の記録を破るために。

    2005-06-08 01:25:00
  • 33:

    ◆V.1EmO5.Ng

     中江忍ーーー総額823万の個人売り上げレコードを持つ、32歳のオールドミス。玉城の顧客、超のつく極上ガモ。
     ソフィーでの823万以外にも、プライベートの部分で忍には金を使わせた。左手にはめている220万のピアジェ・ポロの腕時計は、先月、玉城の28回目のバースデープレゼントに、今日履いてる4万9千円のロレンツォ・バンフィの靴は、忍の給料日に買ってもらったものだ。忍は自分にメロメロだった。器量が悪くてブ男にさえ見向きもされなかった彼女が、モデルのような自分にかわいいだなんだとおだてられて、骨抜きになるのも仕方のない事だ。

    2005-06-08 01:32:00
  • 34:

    ◆V.1EmO5.Ng

     忍が看護婦をやりながら貯めた定期預金ーーー美顔に、痩身、脱毛に、化粧品に、玉城の装飾品にすべて消えた。本来ならそろそろ切り捨てるところだが、玉城のカモのうちの一人から忍がヘルスで働き始めたと聞いた。切るのはやめたーーー甘い汁は、まだ吸える。あんな女に金を払ってチンポをしゃぶられる男には気の毒だが、同情はしない。金を吸い上げるために玉城は、その、あんな女を週に1回ペースで抱いているのだ。

    2005-06-08 01:38:00
  • 35:

    ◆V.1EmO5.Ng

    「本当に口がうまいんだからぁ」極上ガモが頬を赤らめ、玉城の腕を軽く叩いた。打ち解けたふたりの雰囲気を、怨念に満ちた眼で湯沢が見ていた。
    「もし、君への思いを信用してもらえないのなら、喫茶店でもかまわない。1日ひとりは、事務所に連れて行かなければならないノルマはクリア出来ないけど、そんな事はどうだっていいんだ。君をこのまま返したくない」
     内蔵が溶け出しそうな臭すぎるセリフーーー玉城は切なげな表情を作り、さりげなく極上ガモの手を握りしめた、男に相手をされた事が無い故に、少女漫画やメロドラマのヒロインに己を置き換える忍や極上ガモのタイプには、白馬に乗った王子様を演じるのが一番だ。

    2005-06-08 01:51:00
  • 36:

    ◆V.1EmO5.Ng

    「もう負けたわ。付き合ってあげる。どうせ付き合うんだから、あなたの立場が良くなるように事務所まで行くわ。でも何も買わないわよ。それでもいい?」
    「もちろんさ。本当にありがとう。可愛いコは性格が悪いって相場が決まっているけど君は特別だね。それとも、俺が遊ばれてるのかな…」
    「何言ってるのよ。あなたって見かけによらず結構真面目なのね。さあ、事務所はどっち?」
    極上ガモに腕を引っ張られた。「ありがとう」ーーーもう一度繰り返した玉城は、再び自慢の八重歯スマイルを見せた。今の自分はノストラダムスをも凌ぐ予言者だ。100万以上の契約を結ぶ極上ガモの姿が、はっきりと眼に浮かぶ。笑わずにはいられなかった。

    2005-06-08 01:59:00
  • 37:

    名無しさん

    ジャンル別
    http://mbsp.jp/ch.php?ID=jun3927&c_num=471#GENEL

    2005-06-08 02:34:00
  • 38:

    名無しさん

    2005-06-08 03:24:00
  • 39:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 40:

    ◆V.1EmO5.Ng

    「それでさぁ、ちょっとすいません、って声をかけた瞬間に振り向いたその女が、いきなりビンタくらわしてきてさ。それからはしばらくは女性に声をかけるのが怖くなっちゃってね。ったく、俺は痴漢じゃないってんだよ」
     極上ガモ、茂原泉のひと際大きな笑い声が、フロアを疾走した。陰気な顔で陰気なトークを続ける和田と、堅苦しい商品説明のオンパレードで客を辟易させている島内が、露骨に眉をひそめて玉城を見た

    2005-06-14 00:09:00
  • 41:

    ◆V.1EmO5.Ng

    小暮と湯沢はカモをキャッチ出来ずに、まだ灼熱のアスファルト地獄に体をあぶられていた。回転出来ない営業マン、つまりカモを事務所に連れて来られない路上組は、夏場は容赦なく照りつける太陽の光を長時間浴び続けて、黒人並みに肌が黒くなる。ソフィーに入社して1ヶ月の小暮はともかくとして、売り上げ再開が定位置の湯沢は、今の時期はガングロコギャル状態になっている。

    2005-06-14 01:03:00
  • 42:

    ◆V.1EmO5.Ng

    営業マンはみな、ドア付近の円卓で接客をしたがる。その理由は、格子のパーテーションに遮られた窓際の簡素なマッサージルームにある。等身大の鏡にパイプ椅子、そして粗末な美顔器が置かれただけのその空間で、にわかエステティシャン2名が、客にアフターフォローの美顔マッサージを施すわけだ。

    2005-06-14 01:11:00
  • 43:

    ◆V.1EmO5.Ng

    だが自分は別だ。玉城は、美顔マッサージを受けている客の耳元で甘い言葉を囁き、追加契約を取るのが得意だった。自分との熱い一夜を経験している客が断る事は、まずあり得ない。ローンを組めなくなった客はサラ金で借りてでも自分の期待に応えようとする。その結果、客が自己破産に追い込まれようが知った事じゃない。蜜を吸えなくなった花は自分に取って生ゴミ同然の価値しかないーーー切り捨てるだけだ。
    貴重な時間をデートに費やすのも、ヤリたくもない女に奉仕(セックス)するのも、すべては金を引っ張るためだ。

    2005-06-14 01:21:00
  • 44:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 45:

    名無しさん

    あげ

    2005-08-27 03:45:00
  • 46:

    名無しさん

    あげるぞ

    2005-09-09 01:52:00
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