小説掲示板【魔の召使い】のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

【魔の召使い】

スレッド内検索:
  • 1:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    冬も深まり始めた12月の事だった。友人のトモキが自殺した。原因はいじめ…。トモキとは幼い頃からの友人であり、よきライバルだった。だがいじめの事については一言も相談してくれなかった。トモキは俺に心配をかけないように自分一人で抱え込んでいたのだ。   《ちくしょう!!トモキの奴いじめなんかに負けやがって!なんで俺に相談してくれへんかったんや?力になってあげる事もできたかもしらんのに…》       疑問ばかりが頭の中をかけめぐる。考えても考えても答えなどでるはずもない。そうして俺が考えている間に形式だけの葬式は終わりを迎えようとしていた。火葬場に迎う前に最後にトモキの顔を見る事ができた。 マネキンのように無表情で生気のない顔だったが俺にはトモキがとても悔しがっているように見えた。

    2006-04-10 22:36:00
  • 180:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    思い空気が部屋を包む…。『お、お前何言ってんの?お母さんがそんな事する訳やん…。』       静寂を破ったのはもちろんオトンだった。オトンは少し声を震わしながら俺に言った。《可哀相に…。認めたくないんやな。》だが俺はすでに全てを話す事に決めていたので話を続けた。   「俺な、今日駅前で見てんやん。オカンが知らん男と歩いてるん。んで悪いけど後付けさせてもらってんやん。じゃあどこいったと思う?オカンその男とラブホテル入って行ってんで?これが浮気じゃなかったら何なん?」それだけ言うと俺はその場にいづらくなり部屋へと逃げ込んだ。

    2006-04-28 21:13:00
  • 181:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    部屋の中に入り俺は鍵を閉めた。《やっぱり言わんかったほうがよかったかな?》すこし後悔した。しばらく経つとオトンの怒鳴り声が部屋まで聞こえてきた。きっとオカンも観念して浮気を認めたのだろう。俺はその声を聞きたくなかったので布団の中にもぐりこんだ。《早く話ついて夫婦喧嘩終わってくれ。》そう思いながら俺は目を閉じた。

    2006-04-28 21:25:00
  • 182:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    ……ジリリリリ……ジリリリリ……いつのまにか寝てしまっていたみたいだ。目覚ましを止め俺は体を起こした。《結局昨日あの後どうなったんやろ?オトンとオカンは仲直りしたんかな?》目覚めてすぐにその事が気になった。もともとの火種は俺がオカンの浮気を暴露したためだったので、やはり気になった。机の方を見るとガイコツは俺の椅子に腰掛けていた。俺が起きたのに気付き 『おはようございます。』と俺に声を掛ける。《コイツ昨日あの後どうなったか知ってるんちゃうかな?》「なぁ、昨日あの後ってどうなったか知ってる?」 と聞いてみた。すると  『ご主人さまがお眠りになった後の事でございますか?あの後は、夜遅くまでもめていたみたいですが、夜中になり急に静かになりましたよ。』       と答えた。《よかったぁ。きっとなんとか仲直りしたんやな。》俺は安心してリビングに向かった。

    2006-04-28 21:42:00
  • 183:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    リビングのドアを開けた瞬間俺は凍り付いた。リビングはめちゃくちゃに荒れ果てていた。そこらじゅうに粉々になった食器が散乱し、壁には穴が開いている場所があった。あの後もの凄い夫婦喧嘩があった事は簡単に予想できた。ソファーに目をやるとソファーには大量の血らしきものが付いている!《まさか…。嘘やろ…。》俺は食器の破片を踏まないように注意してソファーに向かった。ソファーに近づくに連れてソファーの前のテーブルが段々と見えてきた。テーブルの上には置き手紙らしき物が見える。そこにも大量の血らしき物が見えた。ソファーの目の前まで来た時に、ソファーとテーブルの間にオカンが横たわっているのが見えた。《嘘やろ?》俺は目を疑った! オカンは首をばっさりと刃物で切られ目を開けたまま死んでいた。そうとう苦しんだのだろう…。辺りには血が飛び散っていた。《そんな訳はない!これは夢や!俺は悪い夢を見てるんや!》必死に自分に言い聞かせていた時、置き手紙が目に入る。

    2006-04-28 21:57:00
  • 184:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    のぶゆきへ       お父さんはあの後お母さんと大喧嘩になり、怒りに我を忘れ気付いた時にはお母さんを殺してしまっていました。お父さんは罪を償います。お前ももう子供ではないので一人の力で頑張って生きて行ってください。

    2006-04-28 22:01:00
  • 185:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    信じられないぐらい勝手な内容に俺は唖然とした。《罪を償うって…。警察にでも行ったんか?》俺はどうしたらいいかもわからずにとりあえずオヤジの携帯を鳴らしてみた。すると…  ……ピリリリリ……ピリリリリ……しずかなリビングに携帯の着信音が響き渡った。リビングの隣にはオヤジとオカンの部屋がある。そこから着信音が聞こえてきたのだ!俺はまたまた食器の破片を踏まないように気を付けながら、オヤジとオカンの部屋に向かった。

    2006-04-28 22:07:00
  • 186:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    ガチャ。オヤジとオカンの部屋のドアを開け中を覗き込む。電気がついてなく薄暗くて中の様子は見えづらい。俺はゆっくりと部屋の中に入った。《これじゃあなんも見えへんわ…。確かここら辺に電気のスイッチがあったよな…。》手探りでスイッチを探す。…パチッ。割りと早く見つかり電気が付いた。その時、俺の頭に何かの雫が落ちてきた。《うわっ!びっくりした!何やねんこれ!》いきなりだったのでかなりびっくりした。気を取り直し部屋の中を眺めようと視線を部屋に向けた時、俺の目の前に何かがぶら下がっているのに気付いた。俺は目線を上にする…。《えっ…もしかして…うわっ!》俺は腰を抜かした。そう、俺の目の前にあったのは首を吊ったオヤジの死体だったのだ!!

    2006-04-28 22:20:00
  • 187:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    《何がどうなってるねん!何で?何でこんな事になってしまったん?》俺は一人パニックに陥った。   『なぁ、これってどういう事なん?なんで二人とも死んでるん?』      俺はそんな事など知るはずもないガイコツに聞いた。「さぁ…。私にはわかりかねません。お互い感情的になりすぎたのでしょう。人間という物はすぐに感情的になるみたいですしね。」と冷静にガイコツは俺に説明した。        『これから俺にどうしろって言うねん!最悪やわ。』俺が一人で嘆いていると、「言い方は悪いですが口うるさい者がいなくなってよかったのではないでしょうか?これでご主人さまは誰かにうるさく言われる事もなくなったので自由でございますよ?」      そう言った後、ガイコツは少しにやついた様に見えた。

    2006-04-28 22:28:00
  • 188:

    名無しさん

    しおり

    2006-04-29 14:42:00
  • 189:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    俺はガイコツかにやついたのを見逃さなかった!  『何がおもろいねん!』 ガイコツに怒鳴り付ける。「いえ、何もおかしい事などございませんよ。どうななさいましたか?」   少しあせったようにガイコツは答えた。《絶対おかしい!もしかしてコイツ…》『お前のしわざやろ?お前がオトンとオカンになんかしたやろ!じゃないとこんなんなるはずない!どうやねん!正直に言ってみろや!』 気が動転していた俺は顔を真っ赤にしてガイコツに詰め寄った。するとガイコツはますますあせったように「めっそうもございません!私がご主人さまの命令もなしに何かすると思いますか?とんだいいがかりでございます。ご主人さま気を確かに持ってください。」と少し後ろに下がりながら言った。

    2006-04-29 20:32:00
  • 190:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    《びびりすぎや!あきらかに怪しい!絶対コイツがなんかしたんや。脅したら吐くかな?》ガイコツの態度を見てそう思った俺は  『正直に言えや!お前この前も俺の許可なしに勝手にオカンに魔法かけたやんけ!昨日俺が寝てる間オトンとオカンにかけたんやろ!』   と怒鳴り付ける。するとガイコツはため息をついて 「いい加減にしてください。それをした所で私になんの利益があるのですか?」とあきれはてた態度を取った。その態度は俺の怒りを余計に大きな物にした。 『この嘘つきが!お前俺に嘘ついたらあかんのんちゃうんか?認めろや!決まりを破ったらあかんねんやろ?お前が決まりを破るんやったら俺も破ったるわ!お前みたいなしもべなんかいらんわ!魔界に帰れや!』

    2006-04-29 21:54:00
  • 191:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    俺は言ってはいけない言葉を言ってしまった。ガイコツはその言葉を聞き慌てて「ご主人さま。今のお言葉をお取り消しください!今のお言葉は契約破棄にあたります。早くお取り消し頂かないと大変な事になります。お願いです。私の意識があるうちに!」    と俺に言った。なんだかものすごく焦っていたみたいだが俺は取り消す気はなかった。《コイツが決まりを破ったんやし、契約破棄しても俺は悪くないやん!》『じゃあ認めろや!んで俺に謝った後、魔法でオトンとオカンを元に戻せ!じゃあ取り消したるわ。』     俺は勘違いをしていた。この時の俺はガイコツが契約破棄を取り消せと言ってるのは、本に戻りたくないからだと思っていたのだ。 「信じてください。私は何もしておりません。嘘などついておりません。早くお取り消しください。」  そう言った直後だった。急にガイコツは力なくその場に倒れこみ動かなくなった。

    2006-04-29 22:08:00
  • 192:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    《えっ…死んだ?》ガイコツはぴくりとも動かない。《でもコイツが悪いねん!嘘付くからや。》そう思いながらじっとガイコツを見つめていた時だった。…バン!と急にリビングのドアが開けられた。そこには全身黒づくめのあの男が立っていた。

    2006-04-29 22:14:00
  • 193:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    「ははははは。小僧!よくぞやってくれたな!お前は何をしたかちゃんと理解しているか?お前は今契約を破棄したのだぞ?」   男は嬉しそうに笑いながら俺の元に近づいてきた。だが俺はひるまなかった。 『破棄したんはコイツが俺に嘘ついたからやん!コイツも決まり破ったんやからお互い様やん!』    強気な態度を取る。男は俺の目の前まで来ると   「お前はしもべが嘘をついたと本当に思っているのか?そう思っているなら大きな間違いだぞ!しもべも嘘をついてないと言っていただろう?なぜ信じれぬ?」と俺の顔を覗き込みながら言った。俺は男が怖かったので男とは目を合わさずに『信じれる訳ないやん!俺が寝てる間にやったかもしらんやん!二人とも死ぬんなんかありえへんもん。』と俺なりの理由を男に言った。

    2006-04-29 22:29:00
  • 194:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    「なるほどな…。ならばこれを見れば信じるしかあるまい!」        男はそう言うと自分の手の平を俺の前に差し出した。そこには昨日の俺の部屋の光景が映し出されていた。俺が部屋に入ってきた。そして、布団にくるまり眠りに着いた。ガイコツは俺のイスにじっと座っている。しばらくすると朝になったようで俺が起きた。ガイコツは俺が起きるまでずっとイスに座っていた…。俺の額を汗が流れる…。   「契約破棄をした時の事を覚えているな?命を頂くと書いてあっただろう?」 男は俺を見つめニヤリと笑った。《やばい。殺される…。》

    2006-04-29 22:38:00
  • 195:

    名無しさん

    しおり

    2006-04-30 00:50:00
  • 196:

    名無しさん

    うわめちゃめちゃ気になるやん

    2006-04-30 16:51:00
  • 197:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    俺はその場から急いで逃げ出したかった。だが殺されるという恐怖心のおかげで体がすくみ、動く事ができない。俺は目を閉じた。《もう終わりや。どうせなら痛みもなく殺してくれ。》だが、目を閉じてしばらくすると男は思いがけない話を始めた。       「小僧、まぁそう死に急ぐな。お前が契約破棄をする事など俺は解っていたぞ。人間という物は遅かれ早かれ必ず破棄をするのだ。」その言葉を聞き俺はうっすらと目を開けた。    「ここで一つ俺から提案があるのだが…楽しいゲームをしないか?小僧が勝てば契約破棄の事はなかった事にしてやろう。だが俺が勝てば今度はこそは小僧の命をもらおう。どうだ?」

    2006-04-30 20:58:00
  • 198:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    俺は死にたくなかった。必死になり男に詰め寄る。 『それってどんなゲームなん?勝ったら本間に死なんでいいん?』      すると男はまたニヤリと笑い俺の顔を覗き込みながら「なに、簡単なゲームだ。今から五時間の間小僧はしもべから逃げ回ればいい。俺は今からしもべに小僧を殺すように魔法をかけるのでな。しもべが人間を殺す時はどうするか知っているだろう?周りの人間には充分気をつける事だな。」 とおもしろそうに言った。「どうする?ゲームをするかしないかは小僧次第だぞ。さぁ決めてくれ。」  『わかった。ゲームする。やっぱ死にたくないし…』《五時間だけ逃げたらいいんやな。》俺は覚悟を決め答えた。

    2006-04-30 21:10:00
  • 199:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    「覚悟はできたようだな。ならばさっそく始めようか。小僧!これを持っていろ。この時計で五時間経てばゲームは終わりだ。」  男はそう言うと古い懐中時計を俺に差し出した。俺は黙ったまま懐中時計を受け取った。懐中時計を見るとすでに十分経っていた。 『えっ…これおかしいんやん。もう始まってるん?』まだスタートとも言っていないのに時計の針は進んでいた。すると男は    「こちらと魔界とでは少し時差があるのでな…。今から開始だ。その時計で今から五時間後に終了する。さぁ逃げろ!」      と言いガイコツに手をかざした。するとガイコツは起き上がり男の方を向いた。『あの小僧を殺すのだ。』男がガイコツにそう言うと『かしこまりました神様。あの小僧でございますね。私にお任せ下さいませ。』といい俺を見た。俺は急いで家を飛び出した。

    2006-04-30 21:52:00
  • 200:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    外は少し曇っていて寒かった。俺はどこにいけばいいのかもわからずに駅の方向へと走っていた。すると前に見覚えのある女が歩いていた。《もしかしてあれってカオリちゃうん?》俺は女を追い抜かして顔を見た。『やっぱりカオリやん!おはよ。今から学校行くん?』カオリの前で立ち止まり話かける。全力で走っていたので息はきれ、汗が流れる。「おはよ。てかノブユキ君どうしたん?そんなに急いで。学校遅刻しそうなん?」カオリは俺の様子をみて少し驚きながらそう言った。 『ちゃうねん!あんな…』俺が話始めたその時…  「あぶないっ!」    上から声がする。俺が上を見ると俺めがけて植木鉢が落ちてくる所だった!俺はとっさに横に逃げると、さっき立っていた場所にガチャンと植木鉢が落ちた。

    2006-04-30 22:10:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
【魔の召使い】を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。