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【魔の召使い】

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  • 1:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    冬も深まり始めた12月の事だった。友人のトモキが自殺した。原因はいじめ…。トモキとは幼い頃からの友人であり、よきライバルだった。だがいじめの事については一言も相談してくれなかった。トモキは俺に心配をかけないように自分一人で抱え込んでいたのだ。   《ちくしょう!!トモキの奴いじめなんかに負けやがって!なんで俺に相談してくれへんかったんや?力になってあげる事もできたかもしらんのに…》       疑問ばかりが頭の中をかけめぐる。考えても考えても答えなどでるはずもない。そうして俺が考えている間に形式だけの葬式は終わりを迎えようとしていた。火葬場に迎う前に最後にトモキの顔を見る事ができた。 マネキンのように無表情で生気のない顔だったが俺にはトモキがとても悔しがっているように見えた。

    2006-04-10 22:36:00
  • 11:

    名無しさん

    この話、Y氏の隣人ちゃうん?

    2006-04-11 15:19:00
  • 12:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    応援ありがとう。頑張ります。後この話は自分で考えています。Y氏の隣人とはまったく関係ありません。かぶっていたならごめんなさい。書いていく内にかぶらんようになると思います。

    2006-04-11 17:05:00
  • 13:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    《しもべ?契約?なんの事やねん?》俺は意味がわからなかった。他に何か書いているかも知れない。そう思い次のページを開いた。

    2006-04-11 17:12:00
  • 14:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    契約方法:開いているページに貴方の血液で日付と名前を書き込んでください。そうすれば契約完了です。私は貴方に生涯遣えます。

    2006-04-11 17:17:00
  • 15:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    と書いてあった。俺はこの本に少し興味が湧きパラパラと本をめくってみた。 驚いた!契約した人がけっこう多いのだ!!本の最後の2、3ページまで書き込んである。古い物は1993年11月とある。最初の契約者は女の人だったみたいだ。ここで一つの疑問がよぎる…。《待てよ。この本が今俺の手元にあるって事は………この本に書き込んでいる人は全員死んだのか?まさかな、そんな事あるはずないよな!》俺は自分で自分を言い聞かせその本を本棚にしまい込んだ。なぜだかその本を捨てる気にはならなかった。

    2006-04-11 17:32:00
  • 16:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    部屋から出てリビングに向かう。リビングではオカンがテレビに夢中になっていた。オカンは俺に気付き『トモキ君の事残念やったねぇ。アンタと仲よかったもんねぇ。自殺なんかする子には見えへんかったけど何かつらいことでもあったのかしら?』そう言いテレビを消し晩ご飯の支度を始めた。   《トモキは自殺なんかじゃない!シンイチとヒロに殺されたんや!!》俺は出かかった言葉を飲み込み《トモキ。今日は無理やったけど明日は仇とったるからな。》心の中でつぶやいた。

    2006-04-11 17:53:00
  • 17:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    次の日、朝起きて俺は支度を始めた。昨日の手提げ袋から手袋と包丁を取出しおもむろに通学鞄の中にほりこんだ!《学校でもどこでもいい。チャンスがあれば殺ってやる!》     学校に着くなり俺はシンイチとヒロを探した。だがシンイチとヒロは学校を休んでいた。きっと学校をさぼり駅前のゲーセンにでも行っているのだろう。学校が終わったら駅前のゲーセンに探しに行こう。

    2006-04-11 18:03:00
  • 18:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    学校を終えた俺は急いで駅前に向かった。《昨日は変な奴に邪魔されたけど今日は大丈夫や!》そう思いながら歩いていた。昨日ほどではないが放課後って事もあり駅前は制服姿の学生でにぎわっていた。みんな駅前のゲーセンに向かうのだ!《こんだけ人多かったらやりにくいやろな。でも気付かれへんようにすれば大丈夫やろ!》昨日声をかけられた所を通り過ぎゲーセンの前まで来た時に誰かが俺の肩を叩いた。振り替えると昨日の男が立っていた。

    2006-04-11 18:12:00
  • 19:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    『小僧!俺が昨日渡した本をなぜ使わないのだ?なぜわざわざ自分の手をわずらわせようとする?』   男は優しい口調で俺に問い掛けてきた。2回目という事もあり俺は男に恐怖心を抱いていなかった。   「なぜってあんな本うさん臭いやん!契約とか…。そんなんして何の意味があるん?お呪い?お呪いに頼るんやったら自分でやるよ!そのほうが早いやん!」 男はため息をついた。。。『小僧。よく聞け!あの本は呪いなどではない!昨日も言っただろうが!あの本はお前のしもべだ!』  「それがうさん臭いねん!!信じれる訳ないやろ?」『ならば俺に着いて来い!その本がしもべだと言う事をお前のような低能な物にもわかるようにしてやろう。』俺はその言葉に逆らう事もできず男の後を着いて行った。

    2006-04-11 18:29:00
  • 20:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    男は細い路地裏に入って行った。どこでもそうだが盛えている場所の少し裏に入ると人の気配などまったくない。男は少しの空き地のような所で立ち止まった。そして信じがたい話を始めたのだ…。       『小僧。よく聞け!俺はこの世の住人ではない!俗に言う魔界と呼ばれる所からきたのだ!この姿も仮の姿であり本当の姿ではない。信じれないか?ならば証拠をみせよう!』     そう言うとどこから出てきたのかわからないが男の体を煙が取り巻いた。俺は驚いたが目をそらす事ができず煙を呆然と見つめていた。

    2006-04-11 18:45:00
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